わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月9日

千葉ロッテ10−2北海道日本ハム(千葉マリンスタジアム)

ロッテが昨年8/17〜8/21以来の4連勝。今季5度目の2ケタ安打、今季4度目の2ケタ得点で10−2と大勝し、貯金5で首位をキープした。ロッテは1回、フランコの適時打などで3点を先制。続く2回にも里崎の適時二塁打などで、更に4点を追加。4回にもフランコが2号ソロを放つなどこの回3点を奪い試合を決定づけた。先発、渡辺俊は5回までノーヒットの好投で対日本ハム戦7連勝を達成した。一方、日本ハムは木元が開幕から11試合連続安打となる3号ソロを放つも、ロッテ投手陣の前に4安打の押さえ込まれ2連敗。

123456789R
北海道日本ハム0000010012
千葉ロッテ34030000x10
渡辺俊
「8人は初めてなのでちょっとびっくりしたけれど、いつもより1人か2人多いだけと考えてマウンドに上がりました。意識しないようにしましたよ。まあ左打者が多いのは慣れてますから。今日は最初は良かったんですけどね。シンカーとカーブが良かったです。でも、10点差で四球が5つはいただけない。それに今日の展開で完投できなかったのも情けないですね。」
里崎
「最初は良かったんですけどね。点を取ってもらって間が空いたのか、バランスが崩れましたね。でも、四球が多かったのはいただけないですけれど、それなりに良かった。課題はあったけれど、出来は悪くなかったですよ。悪いなりに7回を1失点ですからね。」
フランコ
「(第1打席のヒットは)三塁にランナーが残っていたからね。何とか還したかったけれど、いいところに落ちてくれてラッキーだったよ。(ホームランは)完璧なあたりだった。狙っていたボールを思いっきり打ったよ。打席では、力まないように気をつけているよ。力むと自分のバッティングができなくなるからね。自分の打てるボールを待っていたが、今日はいいスイングが出たね。」
バレンタイン監督
「攻撃は最初からいいスタートが切れた。西岡と堀がエンドランが決まったが、2人以外に全員がいい攻撃、いい守備、いい投球をしてくれた。」

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西岡4割

西岡が、この日も打線を引っ張った。初回先頭で中前打。2回無死二塁ではセーフティーバントで好機を広げ、3回にも右前打と、左右両打席から3安打を放って打率を4割1分3厘に上げ「首位打者」をキープした。数字には「始まったばかりですから」と冷静。チームも4戦連続2ケタ安打と活発で「初球からガンガンいきたい。凡打すればムードは下がるが、ビビっていられない」と、まだまだ積極的だ。

西岡
「1番は初回に打てるので嬉しい。初球からガンガンいきたいと思っているので積極的にいきました。アウトになるとベンチのムードが下がるかも知れませんが、そんなことは気にしないようにしています。(セーフティは)サインです。方向までは言われていません。三塁線へ転がすことも考えたんですが、状況を見てセカンドに転がしました。ヒット1本は大きいですからね。(首位打者は)まだ始まったばかり。でも練習はウソをつかないし、練習していると調子のいい時期が長いから。しっかりやらないと。」
里崎
「打順は意識していないけれど、ランナーを還すことだけを心掛けました。コンパクトに振り抜いて上手く打てましたね。自分の役割は果たしたでしょう(笑)。これからも落ち着いて打席に入っていきたいですね。でも、ロードでヒット1本も打っていないんですよ。しっかりこのマリンの6連戦で勢いに乗って、ロードでも打たないといけないですね。」(今シーズン初の猛打賞)

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ロッテ単独首位だ!渡辺俊ハム戦7連勝[ニッカン]

◇渡辺俊「狙って」5回までパーフェクト

渡辺俊は初安打を許しても、表情1つ変えなかった。日本ハム相手に5回まで無安打投球。6回に石本に左前打を与えたが、淡々と投げ続けた。3月27日楽天戦で打線が26点奪い、1安打完封勝利を飾ったときと同様、大量援護を得ても気を緩めなかった。「完投できなかったのは情けない。絶対に優勝するので応援よろしく」。7回1失点で2勝目を挙げ、チームを4連勝で昨年4月8日以来の単独首位に導いた。

このカードは昨年が4勝、一昨年が2勝。一昨年7月27日以来の7連勝だ。「さすがにビックリした」と、相手は左打者8人を並べてきたが、苦にはしなかった。この日も、最速は直球ではなく127キロのシンカー。これに92キロのカーブを交えてタイミングを外し、毎回の8三振を奪い、ゴロを打たせた。それでも「連勝は意識してない。丁寧に行き過ぎて四球(5個)が残念」。楽天戦も6回1死まで無安打だっただけに「今日はノーヒットを狙ったけど、力んでしまった」と反省の言葉を並べた。バレンタイン監督は「大量点で集中力を保つのは難しいが、よくやった」と評価した。

投手陣の抜群の安定力が攻撃と噛み合っている。13戦で渡辺俊、清水、小林宏、セラフィニ、小野、加藤と先発六本柱が全て白星。先発が全て5回以上を投げている。チーム防御率は2.57。「普通にやれば勝てる。1点をやっても味方が点を取ってくれる。ゆとりがある。客観的に見ても強いチーム」という渡辺俊の言葉に、好調なチーム状態が集約されていた。

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ロッテ366日ぶり単独首位!渡辺俊7回3安打1失点[サンスポ]

地面スレスレからボールを繰り出す独特のフォームが躍動した。サブマリン右腕・渡辺俊が、130キロに届かない“遅い直球”と90キロ台の変化球で緩急をつけ、7回3安打1失点。新庄をスタメンから外し、左打者8人をスタメンに並べた日本ハム打線を手玉にとり、“毎回”の8三振だ。

渡辺俊
「さすがに8人はちょっとびっくりしました。三振は(左打者を)意識して、丁寧に投げた結果です。三振を狙えるピッチャーではないので。」

これで日本ハム戦は一昨年から7連勝。試合後はお立ち台に上がり、土曜日とあってぎっしり埋まった右翼席から大歓声を浴びた。安定感のある投球に乗せられ、打線も18安打で10得点。会心の4連勝で、ナイターでソフトバンクが敗れたため、366日ぶりの単独首位に立った。

渡辺俊が投げると、不思議と打線が爆発する。開幕第2戦で楽天から球団記録の26点を取った試合もそうだった。打線の陰に隠れたが、渡辺俊もノーヒットノーランを惜しくも逃す1安打完封。「持っている力以上を出さなくても、自分の投球をすれば、味方が点を取ってくれる。うちのチームは強いなぁって、客観的に見て思います」。

言葉の通り、投打が噛み合い、チーム防御率は2.57でリーグトップ。打線も4試合連続の2ケタ安打で、チーム打率は驚異の.316だ。昨季リーグ最下位の.264と貧打に泣き、4位に終わったチームとは思えない変身ぶりだ。

「大げさではなく、今年は優勝できると思っています」。渡辺俊の言葉にも力がこもる。もう春の珍事とはいわせない。ロッテがパの優勝戦線を先導していく。

バレンタイン監督
「攻撃陣が活発だった。残りの試合がキャンセルになればいいんだが、そうもいかないので頑張る。」
データBox
ロッテが4連勝で単独首位。昨年4月8日(11試合消化で7勝4敗、勝率.636)以来、366日ぶりの単独首位となる。このときは6日から始まった連敗の途中で、17日まで10連敗し、単独最下位にまで転落した。今季はここまで2ケタ得点4度で、2ケタ失点はなし。昨年はチーム防御率がリーグ2位(4.40)に対して、チーム打率.264は12球団ワーストだったが、今季は打率が.316、防御率も2.57で、共に2位以下に大差をつけてリーグトップに立っている。

◇西岡4打数3安打…打率.413に

若手有望株の3年目・西岡が4打数3安打で打率を.413に上げた。第2打席では自慢の足を生かし、二塁の前へバント安打。第1打席の中前打に続いての初球打ちに「ビビっていたら、やってられない」と強気の1番打者をアピール。好調の要因は「軸足に気をつけている。今はタイミングがとれています」。20歳のスイッチヒッターはノリノリだ。

◇試合後に撮影会

この日の千葉マリンスタジアムでは「カメラデー」と題し、試合後にグラウンド内で選手との記念撮影ができるファンサービスが行われた。4連勝に興奮したファンが行列をつくり、西岡、李承Yら10選手と次々に「ハイ、ポーズ」。撮影会は約1時間にも及んだ。また、3安打の里崎は試合後、球場外へ出て、ファンにサイン。強いチームはファンサービスにも積極的!?

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ロッテ4連勝!単独首位[報知]

◇1番・西岡が点火

ロッテが18安打10得点で圧勝した。初回に3連打などで3点を先制すると、その後も打線がつながり、4回までに2ケタ得点。4連勝を決めた。先発・渡辺俊は7回3安打1失点で2勝目。日本ハムはトーマスの乱調が響き連敗。

若き安打製造機に触発され、ロッテの波状攻撃が4戦連続で炸裂した。初回、1番・西岡の中前打を合図に、好調マリンガン打線が点火。この回の5安打を手始めに、18安打10得点と日本ハムに安打の雨を降らせた。4試合連続の2ケタ安打で4連勝。ソフトバンクが西武に敗れ、昨年4月7日以来の単独首位に立った。

20歳の野球センスが千葉マリンを魅了した。2回無死二塁からセーフティーバントのサインが出た。通常なら三塁前に転がす場面。だが、西岡の考えはセオリーを超越していた。「セカンド前の方が確率が高い」プロ入り2度目という急造二塁手の小田をめがけてプッシュバント。戸惑う内野陣をあざ笑うように快足で一塁を駆け抜けた。好機が拡大すると後続も続き、この回、一挙4点。背番号7のフル回転が序盤の大量点につながった。

3回にも右前安打を放ち、あっさり今季3度目の猛打賞を達成。打率も4割1分3厘に跳ね上がり、打率トップをキープした。西岡が憧れるのはメッツ・松井稼のような攻撃的な1番打者という。「凡打にビビったら野球なんかでけへんでしょう?」初回、2回とも積極的な初球攻撃だった。

連日の圧勝劇にバレンタイン監督の声も弾む。「今日も活発な攻撃だった。単独首位?ホークスが残りシーズンをキャンセルしてくれればいいけど」と余裕のジョークまで飛び出した。チーム打率3割超、最近4試合で合計45得点の攻撃力に、防御率2点台の盤石な投手陣。ボビー・ロッテの快進撃に死角は見当たらない。

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勢い止まらんロッテ、西岡が引っ張る[スポニチ]

ロッテの勢いが止まらない。その火付け役がニュータイプの先頭打者・西岡だ。

初回、迷うことなく初球を叩くと、打球は先発トーマスの頭上を越え中前へ弾んだ。「初球からガンガンいきたいんです。失敗すれば、ベンチのムードは下がるかもしれないけれど、そんなのにビビッてられません」。一塁へ出塁すれば、今度は50メートル6秒1の俊足で相手バッテリーを揺さぶる。盗塁を警戒し直球を続けるトーマスに、2番・堀の4球目にヒットエンドラン。叩きつけた打球が三塁手・小笠原の頭上を越えた。無死一、三塁。福浦、フランコの適時打などで一挙3点を呼び込んだ。

2回には二塁手前へのプッシュバントで内野安打。そして左打席の第3打席には右前へ。打率.413まで引き上げ、ガッチリ首位打者をキープだ。

元首位打者で盗塁王の西村ヘッドコーチが、チームの快進撃を支える西岡を称える。「トップが出ることでチームは勢いづく。ミスを恐れるのではなく、攻撃的な姿勢が大事。出塁しても盗塁だけでなく、大きなリードで十分相手にプレッシャーを与えている」。

その若武者に引っ張られチームは18安打、10得点。4試合連続となる2ケタ安打で快勝すると、この夜ソフトバンクが敗れたため単独首位に立った。昨年は首位にいた4月6日から10連敗と下降線をたどったが、20歳のヤングパワーがレギュラーに定着した今季は違う。満開の桜は数日限りで見納めとなるが、ロッテの猛打は当分、散りそうにない。

◇左打者を8番まで並べるが

日本ハムは新庄を欠場させ左打者を1番から8番まで並べたが、天敵・渡辺俊攻略に結びつかなかった。コーナーを厳しく突かれ、5回までは無安打と手も足も出ず。「失投が少なく球種の絞り方が難しかった」とヒルマン監督の表情はさすがにさえなかった。対渡辺俊は03年から数えて7連敗。「下手投げは苦手」という新庄を外しても効果はなく、抜本的な打開策が必要になってきた。

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渡辺俊2勝目、ハム戦は7連勝[ニッカン]

大量援護を受けたロッテ渡辺俊は7回を3安打1失点で2勝目。5回まで無安打の投球にも「四球が5つはいただけない。今日の展開で完投できなかったのは情けない」と反省の言葉を並べた。

ただ、左打者8人を先発に並べた日本ハム打線に対し、サブマリンは自慢の緩急を駆使。毎回の8三振を奪い、一昨年から始まった日本ハム戦の連勝も「7」に伸ばした。

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