わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月13日

千葉ロッテ4−3オリックス(千葉マリン)

ロッテが接戦を制し、2004年6月27日〜7月3日以来の6連勝で首位をキープ。ロッテは、2回、今江の犠飛で先制すると、4回には小坂の適時打で2点を追加。7回、同点に追いつかれるも、8回、李承Yの3号ソロが飛び出し、再び勝ち越し。最後はストッパー・小林雅が抑え、1999年7月8日以来の貯金7となった。ロッテは本拠地千葉マリンで5連勝。オリックスは7回に大西の適時打、代打・早川の2点適時打で同点に追いつくが、6人目の菊地原が本塁打を浴び、連勝は2でストップ。

123456789R
オリックス0000003003
千葉ロッテ01020001x4
「大きいのを期待されていた場面。力むところだったが自然とバットが振れた。変化球を待っていたけれど、真っ直ぐを自然と打ち返せました。でも、去年とポイントが違っているところはないです。今日も失投だったから打てただけ。厳しいところだったら打てなかったでしょう。ホームランは嬉しいけれど、ヒット、ツーベースを打って初得点したことがもっと嬉しい。今日は数えるほどの満足した日となりました。」
セラフィニ
「雨で2日ゲームを流したが特に影響は無かったよ。とにかく、うちのチームはブルペンがしっかりしているから、最初から飛ばして1人1人丁寧に投げたよ。同点に追い付かれたがリリーフ陣がしっかり抑えてくれて、チーム一丸のいい形で勝利できて本当に嬉しいよ。次の登板もしっかり投げられるように調整していくよ。」
バレンタイン監督
「セラフィニが2日間スライドしたにもかかわらず、しっかり投げてゲームを作ってくれた。リリーフ陣も重要なところでヒットを1本打たれたが、崩さずいいピッチングをしてくれた。これからもいい形でゲームをしていきたいね。」

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今季初の必勝継投

セットアッパーの薮田、守護神の小林雅と今季初の必勝継投で1点差を守った。それぞれ8、9回を無失点。薮田は「自分を信じて投げた。気持ちが逃げないようにした」。小林雅は「走者は出したけど、いいかたちでかつことができた。登板間隔が空いた?いつでもいけるように準備してます」と振り返った。

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ロッテ6連勝で貯金7、李が8回決勝3号[ニッカン]

ロッテの李がチームの危機を救った。3−3の8回2死。133キロの直球を迷いなく振り抜いた。打球は緩やかな弧を描き、右翼スタンド中段に飛び込んだ。ベンチに戻ると、バンザイで選手とハイタッチを交わした。試合後は球場正面のステージに直行し「今日はありがとうございました」と、日本語でファンに挨拶した。

2回には先制の足掛かりとなる右前打。6回には右越えの二塁打と勢いに乗った。二塁打と本塁打は左投手から放った。決勝弾も「変化球を待っていてストレートが来たが、自然にバットが出た」と振り返った。打率も3割8分7厘に引き上げた。休日には自宅近くの海沿いをサイクリングして気分転換を図っている。「今年は気持ちに余裕がある」と笑顔を見せた。

◇首位ガッチリ

セラフィニが6回まで無得点に抑えていたが、7回に同点に追いつかれた。5戦連続2ケタ安打だったが、この日は接戦。それを制して首位を守った強さは本物だ。昨年7月3日以来の6連勝、貯金7は99年7月9日以来、約6年ぶり。「李は左投手からいいライナーを打った。明後日からタフなカードになるが、ベストを尽くす」とバレンタイン監督は話した。15日からソフトバンクと3連戦。李は「10連勝、20連勝していきたい」と言葉に力を込めた。

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李決勝3号!ロッテ6連勝[スポニチ]

打球が弾丸ライナーで右翼席中段へと吸い込まれると李承Yは思わず両手を上げた。値千金の決勝3号ソロは同点の8回2死走者なしから、左腕・菊地原を攻略したものだった。「変化球を待っていたけれど、直球に自然と反応ができた。投手の失投だけれど、打てたことは素直に嬉しい」。普段は感情を表に出さないスラッガーが喜びを爆発させた。

6回の右翼線二塁打も左腕・山本省だった。昨季放った14本塁打中、左投手からはわずか2本で打率は.225。“アジアの大砲”復活へ、苦手克服は大きな課題だった。

打線の2ケタ安打は5試合連続でストップしたが、これでチームは6連勝。開幕から6カード連続で負け越しなし。それでもバレンタイン監督は「これまでと同じ野球をするだけ」と手綱を緩めない。ロッテの勢いはさらに増していく。

◇「勘が悪かった」

同点の8回に送り出した菊地原が李承Yに痛恨の決勝本塁打。仰木監督は「オレの勘が悪かったんやろ。注意深く、用心深くいったんやが…」と自らを責めた。前回3月29日の対戦(大阪ドーム)で8回3失点に封じられたロッテ先発・セラフィニ対策として先発に7人の右打者を並べ、投手陣も山口を4番手で起用するなど小刻みにつないだ。そんな勝利への執念も実らず連勝ストップ。指揮官は無念そうだった。

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ロッテ6連勝!李V弾!バレンタイン監督から頭ナデナデ[サンスポ]

同点の8回、李承Yが値千金の勝ち越し弾。「すごく気持ちいい。本当に満足しています。このまま10連勝、20連勝したい」。試合後は、バレンタイン監督から頭をなでられた。2試合の雨天中止を挟んでも勢いは止まらず、これで6連勝。単独首位をキープだ。

小林雅
「1イニングを抑えることだけ考えていました。いいところで抑えられてよかった。」(4セーブ目)

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李決勝3号!ロッテ6連勝[報知]

◇6年ぶり貯金「7」

ロッテは8回2死、李承Yが菊地原から右翼へ決勝の3号ソロを放ち6連勝。6年ぶりに貯金を7に伸ばし、首位をキープした。序盤に3点をリードされたオリックスは8回、4安打で一時は同点としたが、対ロッテ戦3連敗。

インパクトの瞬間、李承Yは我を忘れて感情を爆発させた。同点の8回2死。求められるものは分かっていた。菊地原の真ん中直球を振り抜くと、弾丸ライナーが右翼席へ伸びた。「今日はテンションが上がりすぎたよ」。6連勝を決める3号ソロを放った大砲は、勝利弾をのみ込んだ右翼席に向け両腕を振りかざした。

「毎日、崖っぷちという思いでやってきた。今日のは指折り数えるくらい満足な日」何度も経験してきたアーチでも、それでもこの日は特別。「昨年の借りは必ず返す」と練習に明け暮れてきた李にとって、ファンの大歓声はこれ以上ない快感だった。

李を後押しするように、地元・韓国のテレビでロッテ戦が放送されることが決まった。昨年の不調と今季の開幕2軍スタートにより、放送しない状態が続いていたが、最近の好調で状況が一変。テレビ局は約8000万円をかけて、母国のスターの活躍ぶりを国民に届けることになった。

99年7月9日以来、6年ぶりの貯金7。首位をがっちり守った。筋書きは違っても、結末には必ず歓喜のハイタッチが待っている。李は「10連勝、20連勝を目指した」と前だけを見据えた。アジアの大砲が完全復活を遂げた今、連勝街道の終着点は見えない。

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李が決勝弾!「気持ちよかった」[ニッカン]

ロッテが李の豪快な一撃で6連勝を飾った。同点の8回、2死走者なしで相手ベンチは左の菊地原を投入する。「1発を狙っていい場面だったが、自分でも分からないほど自然にバットが出た」。力みなく繰り出されたバットは、左腕の甘い直球を右翼席に運んだ。両手を力強く突き上げ、「本当に気持ちがよかった」と振り返った。

2年前に韓国で史上最多の56本塁打を放ったスラッガーは昨季は打率2割4分、14本塁打に沈んだ。執拗な内角攻めに苦しみ、焦りが迷いを生む悪循環に陥った。

開幕は2軍で迎えたが、腐らずに4本塁打を放ち3日に1軍に昇格。この日は計3安打を放つなど打率は3割8分7厘。李の活躍と歩調を合わせるようにチームは白星を重ねる。「自分のため、この日のために必死でやってきた」。昨年、屈辱の日々を味わった「韓国の英雄」が見事によみがえった。

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