わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月15日

福岡ソフトバンク7−4千葉ロッテ(ヤフードーム)

ソフトバンクが5試合連続、今季9度目の2ケタ安打を放ち、首位決戦の初戦を制した。1点リードされた4回、それまでパーフェクトに抑えられていたロッテ先発・小野から、宮地が初ヒットで出塁し、続く大村の適時二塁打、松中の適時打で逆転に成功。その後もバティスタの2号3ラン、松中の適時打などで確実に追加点を重ね逆転勝ち。投げては2連敗中の先発和田がベニーに2ランを打たれるものの、好守にも助けられ、開幕戦以来の白星を挙げた。ソフトバンクは、首位ロッテにゲーム差なしと迫った。

123456789R
千葉ロッテ0010020104
福岡ソフトバンク00023110x7
小野
「(不運な当たりから失点も)その後を抑えないといけないですね。体も軽かったし、調子も悪くなかったです。打たれた気もしないですね。ヒットを打たれた後、しっかり投げようと思ったんですけれど…。チームの連勝を止めてしまって悔しいです。また、頑張ります。」
ベニー
「(ホームランは)いい感じでバットが振れた。4点差をつけられていたけれど、1点ずつ取り返そうと思っていたんだけれど…。チームが負けてしまってはしょうがないね。」

ページトップ

連勝「6」止まり

連勝が「6」でストップした。4日の西武戦以来11日ぶりに味わう苦い敗戦にも、バレンタイン監督は「全ての試合に勝てる訳ではない」とサバサバした表情。先発小野を5回途中で見限り、左腕高木に交代させたが、バティスタに3ランされるなど裏目に出た。小野は「もう少し踏ん張らないといけない。連勝を止めてしまって悔しい」と唇を噛んだ。

ページトップ

福浦4の4

福浦が先制打を含む4打数4安打。打率を3割9分7厘に上げ、この日出番のなかった同僚フランコを抜いて首位打者に躍り出た。3回、和田から打った適時二塁打について「真ん中に入ってきたスライダーを巧く打ち返せた」と直後に振り返った福浦だが、試合後は「負けては喜べません。明日、頑張ります」と素っ気なかった。

ページトップ

李に強力援軍

アジアの大砲・李に強い味方が現れた。ロッテは15日、韓国プロ野球のベテラン指導者である金星根(キム・ソングン)氏(元LGツインズ監督)のコーディネーター就任を発表した。金氏は韓国斗山ベアーズを皮切りにヘテ・タイガースなどプロ6球団の監督を歴任した知将。三星ライオンズ時代に李を指導し、李の育ての親でも知られる。来日1年目の昨年、不振に終わった李は今季、金氏を「私設コーチ」として呼び寄せて、アドバイスを得ていた。ロッテは金氏の功績や経歴を高く評価。李だけでなくコーチ、選手に幅広く助言するコーディネーターとして契約(1年)した。

ページトップ

ロッテ連勝6でストップ…鷹・和田をとらえ切れず[サンスポ]

“首位攻防”の第1ラウンドを落としたバレンタイン監督は「全ての試合に勝つことはできない」。ここまでチーム打率.309、防御率2.49と、ともにリーグ1位だったが、打線は本調子とはいえない和田をとらえ切れず、投手陣も崩れ、7連勝は逃した。それでも「いい試合はできた」と気を取り直していた。

小野
「調子は悪くなかったが、チームの連勝を止めてしまって悔しい。」

◇金星根氏が入団

ロッテは、韓国プロ野球でLG、サムスンなどの監督を務めた金星根氏(62)のコーディネーター(コーチ待遇)就任を発表した。背番号は90。

ページトップ

ボビーサバサバ[スポニチ]

首位攻防3連戦の第1ラウンドは黒星発進となった。それでもバレンタイン監督は「全ての試合に勝てる訳ではない。いい試合はできた」とサバサバとした表情だった。先発・小野は4回1/3を5安打4失点。3回まで走者を許さない完璧な内容だっただけに「安打された後もしっかり投げたかった。6連勝中のチームを止めて申し訳ない」と言葉も少なかった。

ページトップ

ロッテ7連勝ならず[報知]

2001年以来、4年ぶりの7連勝はならなかった。3回までパーフェクト。最高の立ち上がりを見せていた先発の小野が4回、先頭の宮地に不運な二塁内野安打を打たれたのをきっかけに、突如崩れた。5回にはバトンを受けた高木がバティスタに被弾。連勝中には見られなかった失点劇で相手に流れを渡した。

「内野安打の後を踏ん張れなかった。調子自体は悪くなかったのに…」と小野。「打たれたって感じでもなかった。連勝を止めて悔しい。大村のところを抑えていれば…」。試合後の通路で、右腕は大村に浴びた同点打を悔やんだ。

「全ての試合は勝てない。相手にいいところでヒットが出た。いい試合はしている」。バレンタイン監督は淡々と語った。ゲーム差はなくなったものの、率では依然首位。余裕の表情をのぞかせた。2戦目の先発マウンドを託すのはエース清水。作った借りはすぐに返す。

ページトップ

ロッテ投打噛み合わず7連勝ならず[ニッカン]

首位ロッテは投打の歯車が噛み合わず、7連勝はならなかった。ここまでチーム打率3割9厘、防御率2.49と、共にリーグ1位だったが、この日は投手陣が崩れ、打線もソフトバンク先発の和田をとらえ切れなかった。“首位攻防”の第1ラウンドを落としたバレンタイン監督は「全ての試合に勝つことはできない。いい試合はできた」と、気を取り直すことに努めていた。

ページトップ

試合後も最高、サービス心[朝日新聞・千葉]

これ以上ないファンサービスだった。里崎智也捕手(28)。この選手が見せたサービスにファンは心の底から喜んでくれているように思う。

9日、千葉マリンスタジアムで行われた日本ハム戦。先発マスクをかぶった里崎は打っては3安打2打点。守っても渡辺俊、山北を巧みにリード。10−2で勝利した。試合後の疲れもあったはず。しかし一通りのインタビューを終えると、里崎はロッカールームを飛び出し、走り出した。「球場正面にはまだファンがいるかな?ちょっと見てくるわ」。

その時、球場正面では特設ステージを設置。バンドグループが演奏を行っていた。そこに姿を現した里崎にバンドグループはビックリ。ファンも思わぬゲスト登場に大いに沸いた。ここまででも十分なファンサービスだが、里崎はこれでは満足しない。バンドグループに手招きされてステージに上がると、マイクを手にした。「今日は皆さん、僕らを応援してくれてありがとう。明日も見にきてください。それでは1曲歌います」。

これにファンは大喜び。かくして、試合後にプロチームの正捕手がファンの前で歌うという前代未聞の出来事が始まったのだ。もちろん、歌ったのは球団歌「WE LOVE MARINES」。即席ではあったがファンと選手が一体となった最高のファンサービスだった。その後も30分以上、サインを書き続けた里崎。ロッカーに戻るとケロリと言ってのけた。「ファンは喜んでくれたかな。いい思い出になったかな。ファンサービスはどんどんやっていかないとね」。

昨年の球界再編問題以降、各球団がファンサービスに力を入れている。しかし、ここまで自発的にファンと接しようとしている選手はなかなかいないと思う。「12球団の正捕手で試合後にカラオケをしたのは里崎だけだろうね」。そう言って彼の肩をたたくと、里崎は人懐っこい顔で嬉しそうに笑った。

ページトップ