わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月17日

福岡ソフトバンク1−4千葉ロッテ(ヤフードーム)

ロッテが今季最少の4安打ながら連敗を止め、1日で首位に返り咲いた。ロッテは3回、西岡の犠飛で先制すると、4回フランコの3号ソロ、5回ベニーの適時打で追加点を挙げ、7回には小坂の1号ソロで突き放した。投げては渡辺俊が8回2/3を投げ、被安打8、奪三振3、四死球2、1失点でハーラーダービートップタイの3勝目、昨年からの自身の連勝を8に伸ばした。ソフトバンクは5回以降毎回ランナーを出し、9回に松中が史上82人目の通算200号となる2試合連続の3号ソロを放つが3連勝ならず、2位に転落した。

123456789R
千葉ロッテ0011101004
福岡ソフトバンク0000000011
渡辺俊
「今日は負けられない試合だった。勝てて良かったですよ。ボールがキレていたので、ストライクゾーンでファールを打たせてカウントを稼げました。(松中の1発は)素直におめでとうと言います。でも悔しいですね。あれで負けていたらダメですけれど、勝てたので。今日は勝つことが大事だったから。優勝するチームは連敗しないですからね。」
小坂
「何がなんだか分からなかったです。打ったボールも分かりません。入るとは思わなかったし、抜けると思ったので全力で走りました。とにかく、その日暮らしですから(笑)。」
フランコ
「今日はどうしても負けられないゲームだったからね。あそこまでノーヒットだったから、ベンチの士気を高めるためにも打っておきたかったんだ。ジャストミートできたね。とにかく、明日からまたずっと勝てるように頑張るよ。」

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渡辺俊で再奪首!!

ロッテがわずか1日で首位を奪い返した。サブマリン渡辺俊介投手が、前日3連発を放ったソフトバンク打線をスイスイかわし、9回途中まで1失点の好投。完投こそ逃がしたが、チームの連敗を「2」で止め、ハーラー首位に並ぶ3勝目をマークした。

◇完封?完投?「勝てばいい」

「しまった!」。渡辺俊の舌打ちが聞こえそうだった。今季2度目の完封を目前にした9回1死。松中に対してカウント1−0からの2球目が真ん中高めに行った。通算200号をプレゼントして、完封も完投も消えてしまった。それでも試合後、渡辺俊は笑顔でセーブの小林雅と勝利のハイタッチを交わした。「悔しかったけど(松中には)素直に『おめでとう』と言いたい。完封も完投も関係ないっす。今日は勝てばいい。勝つことに全力を集中した」と振り返った。

前夜、エース清水で今季初連敗を喫し、首位の座を明け渡していた。連敗ストッパー俊介の「血」がたぎった。昨季、ロッテは4月上旬、首位に躍り出ながら、直後に10連敗。その連敗を止めたのが渡辺俊だった。その後もチームの連敗後に勝利投手になること通算5度。渡辺俊に「連敗ストッパー」の称号が付いた。そして今季もその称号は健在。「気持ちが入った分、ボールが切れた。だから積極的にストライクゾーンを攻めた」とファウルを打たせてカウントを稼ぎ、沈む球、浮き上がる球で料理した。強力打線を8回まで無失点、三塁を踏ませなかった。

1日で首位を奪い返したバレンタイン監督もご機嫌だ。「うちにはエース級のピッチャーがたくさんいる。その1人のシュンスケが期待通りに良い投球をしてくれた。投攻守とも昨年よりレベルアップしているから、首位に戻っても不思議ではない」。3タテ宣言していたライバル監督に「王監督といえども未来は予測できない」と切り返していた。

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小坂5年ぶり1発

身長168センチの小兵小坂が貴重なダメ押し本塁打を放った。7回、ソフトバンク馬原のストレートに食らい付いた打球は右翼席ぎりぎりに飛び込む今季1号となった。広い福岡ドームでは、自身5年ぶり2本目の1発。「抜けたと思って」と二塁まで全力疾走した小坂は「何が何だか分からない。打ったボールも分からない」。自分にびっくりだった。

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ロッテ首位浮上、サブマリン渡辺俊で[報知]

◇2004年は5度、連敗ストッパー健在

ロッテが連敗を止め、首位を奪い返した。3回に西岡の犠飛で先制し、その後も小刻みに加点した。渡辺俊は緩急と揺さぶりで9回途中まで1失点で3勝目。ソフトバンクは松中の3号で1点を返すのがやっとで、2位に転落した。

最後の打者、カブレラのバットが空を切った瞬間、渡辺俊はベンチでようやく笑みを浮かべた。まさかの2連敗を喫して迎えた首位攻防第3ラウンド。先発マウンドを託されたサブマリンが芸術的な投球でソフトバンク打線を翻ろう。ロッテが1日で首位の座を取り返した。

ストライクゾーンでファウルを打たせてカウントを稼ぎ、ボール球で勝負。100キロ台前半のカーブと120キロ台の直球のコンビネーションが面白いように決まった。9回、1死から松中に通算200号を献上するまで、三塁も踏ませない抜群の内容。今季2度目の完封を逃し、2死後にはズレータに安打を許して完投も逃したが、そんなことはどうでもよかった。何より勝つことが重要だった。

6連勝と勢いをつけて乗り込んだはずの地で眼下の敵に連敗し、追い詰められた。3連敗だけは避けたい一心で野手も一丸となり、3回にノーヒットで先制点を奪うと、着実に得点を重ねて右腕を援護した。

「いい意味で緊張感を持って投げられました。満足いく投球です。完封?いいんですよ、勝ったから。松中さんのは正直、悔しいけど、今日は勝つことが大事だったから」とサラリと言ってのけた背番号31。「優勝するチームは連敗しない」と昨年、5度の連敗ストッパーを務めた男が、ハーラートップタイとなる3勝目で、またチームを踏みとどまらせた。

指揮官は戦前、敵将が3連勝宣言したことを知っていた。「王さんでも未来は予測できなかったということだ」。バレンタイン監督の口も滑らかさを完全に取り戻した。「昨年と比べても全ての面で良くなっている。勝ち方が1つじゃない」と戦いぶりに自信を見せる。小休止を経て、ロッテが再び進撃ロードを走り始めた。

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“連敗ストッパー”は健在!渡辺俊が3勝目[サンスポ]

スコアボードに『0』が並ぶ。球団記録の26点を取り、楽天に圧勝した開幕第2戦以来の完封まで、アウト2つと迫った9回。渡辺俊は松中に通算200号本塁打を喫したが「勝ったからいい。今日は勝つことが大事だったから」と満足そうな表情。今季初の同一カードの負け越し。3連敗だけは許されない。チームの連敗ストップに何より喜びを感じていた。

バレンタイン監督も「うちにエースはたくさんいるが、彼もその1人。期待にしっかり応えてくれた」とサブマリン投手を絶賛した。松中に1発を浴びるまで、許した6安打は単打のみ。緩いカーブを効果的に使いながら、地面スレスレから飛び出る120キロ台の直球を生かした。

チームトップの12勝を挙げた昨季、5度も連敗を止める勝利を挙げた。なかでも際立ったのが、4月18日の日本ハム戦。今季と同じように開幕ダッシュに成功したチームは首位に立っていた。そこから悪夢の10連敗で、一気に最下位に転落。そこで救世主となったのが渡辺俊。122球の完投ショーで、チームにカツを入れたものだ。

そして今季も、初めて喫した連敗を、最少の2で食い止めた。「優勝するチームは連敗しない。勝率1位で終われるよう貢献したい」。自身も3連勝。サブマリンが再び首位に立ったロッテを、波間高く浮上させる。

◇バレンタイン監督が首位奪還に笑顔

小刻みな加点が効き、1日で首位奪還。バレンタイン監督は開幕直後の好調から10連敗で一気に崩れた昨季と比較して「どのような形でも勝てる」と成長を口にした。このカード3連敗を免れる貴重な勝利。指揮官は「王監督はできれば3連勝と言っていたが、できなかった。未来の予測はできないということ」と笑みを浮かべていた。

小坂
「何が何だか分からない。1、2の3で打ちにいったら入った。」

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渡辺俊今季3勝目、ロッテ首位奪還[スポニチ]

ロッテの守護神・小林雅が最後の打者・カブレラを空振り三振に斬ると、ベンチで見守った渡辺俊の表情が緩んだ。完投こそ逃したものの、8回2/3を8安打1失点。ハーラートップタイとなる今季3勝目でチームを再び首位へと押し上げた。

渡辺俊
「今日は勝つことが目標だった。ボールが切れていたのでファウルを打たせてカウントを稼げた。いい意味で緊張をもって投げられました。」

首位攻防3連戦。6連勝で敵地に乗り込んだが、まさかの今季初の連敗。シーズン序盤とはいえ、首位陥落で迎えた第3ラウンドはこれ以上ない大事な1戦だった。

昨年も開幕直後、一時首位に立った。だが4連勝後の4月6日、日本ハム戦(千葉マリン)で黒星を喫すると、そこからまさかの10連敗。終わってみれば、プレーオフを0.5差で逃した。

昨年、悪夢の10連敗を含め計5度、連敗を止めたサブマリンは「優勝するチームは大きな連敗をしないですからね。(連敗ストップの意味は)大きいと思う」とさらに先を見据えた。

同一カード3連敗を阻止したバレンタイン監督もご機嫌だ。「王監督はこのカードが始まる前に3連勝したいと言っていたが、さすがに未来を予想することはできなかったみたいだね」。通路に響き渡るボビーの笑い声が、ロッテの再加速を暗示している。

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連敗ストッパー健在、渡辺俊3勝目[ニッカン]

今季2度目の完封までアウト2つと迫った9回。ロッテ渡辺俊は、松中に通算200号本塁打を浴びた。それでも「勝ったからいい。今日は勝つことが大事だったから」と満足そうに汗を拭った。このカード3連敗を免れる好投に、何よりの意義を見いだした。

身上である球の切れに自信を持って臨み、3連勝へ意気込むソフトバンク打線の長打力を抑え込んだ。バレンタイン監督は「うちにエースはたくさんいるが、彼もその1人。期待にしっかり応えてくれた」と褒めた。松中に1発を浴びるまで、許した6安打は単打ばかり。緩いカーブを効果的に交えながら、下手からの120キロ台の真っすぐを実測値以上に速く見せた。

12勝を挙げた昨季、5度も連敗を止める勝利を挙げた。今季も初めて喫した連敗を最小の2で食い止めた。渡辺俊は「優勝するチームは連敗しない。勝率1位で終われるよう貢献したい」。好調なチームへの手応えを口にした。

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