わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月19日

北海道日本ハム1−4千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが終盤に日本ハムを突き放し貯金を6とした。ロッテは1−1の同点で迎えた8回、1死から3連続四球で満塁とすると、今江の走者一掃適時三塁打で勝ち越した。投げては先発セラフィニが7回を被安打5、1失点で2勝目をマーク。3人目の小林雅が6セーブ目を挙げた。日ハムは4回、セギノールの3号ソロで同点としたが、その後はロッテの投手陣を打ち崩せなかった。また、8回に登板した3人目の井場が3連続四球、代わった建山が走者一掃の3ベースを打たれるなど中継ぎ陣が踏ん張れず、6連勝でストップした。

123456789R
千葉ロッテ0010000304
北海道日本ハム0001000001
今江
「昨日代打で、1本打てたことが精神的にも技術的にも大きかった。(スタメンを逸して)悔しいというより、そこで何かつかめないと、とも思っていました。今日も二塁打の後、中途半端な走塁をしてしまったし、セラフィニが足を痛めながらもいいピッチングをしていたので、とにかく何とかしたかったですから。(タイムリーは)打ったのは外の真っ直ぐです。カウント2−0と追い込まれたほうが上手くバットが出るんです。追い込まれても打つ自信はありました。悪い時は配球のことを考えたり、スイングに悩んだりしたけれども、今日はそれもなく上手くバットが出ました。」
セラフィニ
「タフなゲームだった。前の3試合よりもタフだった。(足を痛めたことについて)10球くらい投げて、右足のハムストリングの後ろ側を痛めた。何とかこらえて投げたけれども、守備がしっかり守ってくれた。今後しっかり調整をしていきたい。球速が3、4キロ遅いことは感じていた。今日は自分が勝ったというより、チームとして1勝取ることができたのがよかった。今江も8回に大きなタイムリーを打ってくれた。足はどうなるか分からないが治療をしっかりするよ。」

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今江が走者一掃V三塁打

ロッテの若武者・今江のバットが、6連勝中だった日本ハムの勢いを止めた。1−1で迎えた8回1死満塁。カウント2−0と追い込まれながら、建山の外角球に食らい付き、右中間を割る走者一掃の決勝三塁打。「セラフィニさんが頑張っていたし、何とかしたかった」と三塁ベース上で両こぶしを突き上げた。

前日、19試合目で初めてスタメンから外れた。福岡−札幌−仙台と続く10泊11日の長期ロードの半ば。バレンタイン監督の「たまには外から野球を見るのも勉強になる」。メジャー流の休養指令だった。その試合に代打で安打を放った今江だが、少し複雑な気持ち。「やはり悔しかった。でも、何かをつかみたかった」の思いが、先発8番が復活したこの日、決勝長打を含む3安打につながった。指揮官は「連勝中のホットなチーム(日本ハム)をみんなで倒した。今江は休養を生かしてくれた」と、ご機嫌で札幌ドームを後にした。

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「球団持ち株」課題

◇コミッショナー提案

根来泰周コミッショナーは19日、東京・内幸町の事務局で、球団の持ち株について、22日から始まる有識者会議の議題としたい考えを述べた。前日18日、横浜球団株を持つニッポン放送が、ヤクルト株を持つフジテレビの完全子会社になると発表された。同コミッショナーは「球界の外の話」とするも「球界外の株式の持ち合いについても、有識者会議で意見を聞いてみたい」。野球協約では183条で他球団の株式所有を禁じているが、実行委員会とオーナー会議が客観的な利害関係がないと判断した場合は、その限りでない。

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今江V三塁打!18日のスタメン落ちに奮起[ニッカン]

1−1と同点の8回1死満塁、今江が走者一掃の適時三塁打を放ち、試合を決めた。開幕から先発出場を続けていたが、調子があがらず、前日、今季初のスタメン落ち。その悔しさをぶつけ「チームにだいぶ迷惑をかけたので、絶対に打ってやろうと思っていました」と笑顔。バレンタイン監督も「大打者になるために成長の過程にある」と満足げだった。

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今江決勝三塁打でミス帳消し[サンスポ]

ロッテ今江が振り抜いた打球は右中間に伸び、センター森本の頭上を超えた。「絶対に打ってやろうと思っていた」。8回1死満塁から均衡を破る三塁打。笑顔で何度も手をたたいた。

3連続四球で得た絶好機。代わった建山に簡単にカウント2−0とされたが「追い込まれた時の方が配球を考え過ぎなくていいから」と焦ることなく、外角直球に鋭くバットを振った。

7回までは拙攻の連続で、3回の1点だけ。今江も2回1死一、三塁で浅い右飛に倒れた。5回は左中間二塁打を放ちながら走塁ミス。雪辱を期して6回に右前打、8回に殊勲打を放った。

PL学園からプロ入りした4年目の21歳は、今季から「ミスターロッテ」と称された有藤通世氏が付けた背番号8を背負う。思い切りのいい打撃は魅力たっぷりだ。

笑顔で今江を出迎えたバレンタイン監督は「まだまだ“ミスターロッテジュニア”だが、また一歩成長したね」。

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今江がハム止めた!満塁で走者一掃三塁打[スポニチ]

心に秘めたものがあった。1−1で迎えた8回1死満塁。今江がカウント2−0から建山の137キロ外角速球を右中間に持っていく。三塁ベース上で21歳の若者が大きく手を叩いた。

18日、今季19試合目で初めてスタメンを外されながら代打で登場した8回、右前打を放った。「そりゃ悔しい気持ちはありました。でもそこで何かをつかまないといけない。だから昨日の1本は精神的、技術的にも大きかった」。

5回には左中間二塁打で出塁しながら、小坂の三塁線バントで二塁を飛び出し憤死。「セラフィニは足が痛いけど頑張っていたのに、自分が情けなくて…。チームに迷惑をかけた分、打ててよかった」。今季初の猛打賞より白星を喜んだ。

「ミスターロッテ」有藤通世氏(本紙評論家)2世に成長することを期待され、昨季までの背番号「25」から「8」に昇格した。バレンタイン監督は「確実に成長し、近づいてはいるが、まだミスターロッテJrのまま」と前置きしながら「非常に大きなヒット。昨日ベンチで英気を養って試合をじっくり見られたのだろう」と目を細めた。

昨季プレーオフ進出を譲った日本ハムに、仮に連敗なら0.5差まで肉薄される危機を救った貴重な一撃。「今の勢いを強めて、このまま突っ走りたい」。今江は力強く宣言すると、札幌まで駆けつけた右翼席のロッテ・ファンに最敬礼した。

◇セラフィニ執念

右大腿部裏の痛みに耐え、先発セラフィニが7回5安打1失点で2勝目を挙げた。初回に11球目を投じた瞬間、痛みを覚えた。だが、バレンタイン監督と相談の上、続投に踏み切った。「前々回(4日の西武戦)で左内転筋を痛め、今度は右太腿だったけど何とかこらえた。今江はすごく良かったよ」とヒーローに感謝。指揮官も「6連勝中のホットなチームにセラフィニがよくやった」と称えた。

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巨人清武代表らが大リーグ機構訪問[ニッカン]

巨人の清武英利球団代表、ロッテの瀬戸山隆三球団代表らが18日、プロ野球の諸問題を検討するワーキンググループ(作業部会)の代表として、ニューヨークの大リーグ機構を訪問、関係者と会談した。

清武代表は「内容はここでは話せない。来週の実行委員会(26日)で発表する」としながら、テーマに挙がった主な項目を明らかにした。ポスティングシステム、レンタル移籍制度、米国の完全ウエーバー制ドラフト、年俸抑制策、W杯構想などについて意見を交換したという。

訪問は日本プロ野球組織と日本プロ野球選手会が意見交換をする構造改革協議会の活動の一環。

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球界改革へ本腰…MLB側と6時間会談[サンスポ]

プロ野球の中長期ビジョンを議論する日本プロ野球組織(NPB)のワーキンググループ(作業部会)メンバー、巨人・清武英利、ロッテ・瀬戸山隆三両球団代表、長谷川一雄コミッショナー事務局長らが18日(日本時間19日)、米ニューヨークの大リーグ機構(MLB)を訪問した。

MLBのボブ・デュパイ最高執行責任者ら幹部8人との会談は、約6時間にも及んだ。主にテーマに挙がったのは

(1)
ポスティングシステム(入札制度)
(2)
レンタル移籍制度の可能性
(3)
米国の完全ウエーバー制ドラフト
(4)
MLBが導入している年俸抑制策
(5)
スーパーW杯

の5項目で、ソフトバンクの孫オーナーが提唱する「世界クラブ選手権」について、具体的な話はなかったという。

作業部会が、MLBにヒアリングを行ったのは1〜5全てが、日米間での問題点を抱えており、それを明らかにする必要があったためだ。

1は入札時の裏契約などの不透明さと、日本でのドラフト入団時の裏約束の存在。2はMLB選手会の承諾の困難さ。3は日本球団への入団拒否選手の海外流出や、大物新人獲得のための敗退行為の可能性。4MLBは贅沢税や歳入分配の導入で逆に球団間の資金力の格差は拡大(払うために儲ける、もらうために儲けない)し、競争力が低下した。5はサッカーのFIFAのような国際組織がない。

必ずしも時間の長さだけで判断できないが、MLBの問題点を残らず聞き出そうとする意欲が6時間にもなったのだろう。重要なのは今後、米国とは似て非なる日本球界の「日本式改革」に、いかに取り込んでいくかだ。

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「クラブ世界一決定戦」構想伝える[報知]

◇巨人・清武代表らがMLB関係者と意見交換

プロ野球構造改革のための作業部会を代表して渡米中の巨人・清武英利球団代表、ロッテの瀬戸山隆三球団代表らが18日(日本時間19日)、ニューヨークの米大リーグ機構(MLB)事務所を訪れ、MLB関係者と意見交換した。

MLB側はサンディ・アルダーソン副会長らが出席し、各部門の担当者7、8人が交代で対応。清武代表らは昼食をはさんで午前10時から約6時間、主にポスティング、国際レンタル、米ドラフト制度の現状と問題点、年俸の抑制などについて説明を受けた。

ソフトバンクの孫正義オーナーが提唱する「クラブチーム世界一決定戦」構想を機構側として正式に伝え、スーパーW杯(来春開催予定)を含めた世界戦略も話題に出た。

清武代表は「実のある議論ができた。(26日の)実行委員会で報告をまとめたい。球界の改革に生かしていきたい」と語り、定期的な会合にする意向を示した。ただ日本国内には性急な改革を懸念する声が一部にあり、MLB関係者からも「私達の失敗を繰り返さないで欲しい。日本の野球文化を大切に」と助言されたという。

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