わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月22日

東北楽天1−5千葉ロッテ(フルキャスト)

ロッテの小野が03年5月12日以来の完投勝利を挙げた。ロッテは3回に堀の適時打で先制すると、同点とされた5回には堀、里崎の適時打で2点を追加。6回にも堀が3打席連続となる適時打で追加点。投げては小野が9回を被安打4、奪三振5、失点1に抑え今季3勝目を挙げた。ロッテは2連勝で今季最多タイの貯金7とした。一方の楽天は4回に斉藤の適時打で同点とするが、5回以降は無安打で、今季最多の6連敗、また借金も今季最多の12となった。なおロッテ小坂が史上401人目となる1000試合出場を達成。

123456789R
千葉ロッテ0010210015
東北楽天0001000001
「チャンスで打てて良かったですよ。小野投手もいいピッチングをしていたし、1、2番が出ると得点に結びつくと思っていましたからね。それに、小坂選手の記念の試合ですから、勝つのと負けるのとでは違いますから。小坂選手が1番で出てくれると、ピッチャーもバッターオンリーにはならないです。とにかく、1、2番が出れば、いいバッターがいますからね。」
小野
「4点目が入ったところで、最後までと言われました。里崎捕手がいいリードをしてくれました。5回までは何となくフワフワした感じでしたが、6回からいい感じをつかめました。前半は自分が粘れば、必ず打線が点を取ってくれると思って投げました。自分らしく左右のコーナーを突けたと思います。6回からはシュートが決まり始めました。風は試合前はどうなるかと思ったのですが、5回まではマリンに似ているなと言う感じでしたね。」
小坂
「ありがとうございました。自分は体が小さかったので、プロ野球のチームにドラフトされるとは思わなかったし、ここまでできるとも思いませんでした。不器用なりに、積み重ねることができました。使ってくれた監督、コーチに感謝をしたいです。目標は、1日でも長く現役で野球を続けることです。」

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小坂4出塁、堀3安打

◇復活1、2番いぶし銀コンビ大暴れ

1番小坂、2番堀の「いぶし銀コンビ」が復活したロッテが、楽天に快勝した。2人のコンビは2日のソフトバンク戦以来今季3度目。まず3回、先制の場面でその“味”が出た。

1死二塁から、小坂がボテボテの一塁ゴロを俊足で内野安打にする。小坂はこの日が1000試合出場の記念の試合。宮城出身だけに敵地にもかかわらず、地元(山元町)の少年チームや友人がスタンドに詰め掛けた。楽天ファンまでが声援を送り「本当にありがたいことです」。懸命に走ってチャンスを広げた。

直後の1死一、三塁で、堀が右前に先制適時打だ。それだけでは終わらない。同点とされた5回、小坂が四球で歩くと、左翼線へ二塁打して、小坂に勝ち越しのホームを踏ませた。今季18年目のベテランは、既に出場試合1700を超えるなど記録を積み重ねている。「誠(小坂)の1000試合がかかっていた。こういう試合は勝たないといけないんだ」。今季初の固め打ちで3打点と、後輩の記念試合をもり立てた。

20歳の西岡の台頭で、小坂、堀が先兵コンビを組む回数は減っている。今季は1番小坂、2番西岡のコンビが8度と最多で、次は1番西岡、2番堀。忘れられていた旧コンビが復活したのはバレンタイン監督の味な采配だった。小坂の記念試合に合わせ、1番に抜擢。西岡は休養させた。「ベテラン2人がチームを活性化した」。貯金も最多タイの7となり、指揮官は胸を張った。

通算1000試合出場=小坂
22日の楽天3回戦(宮城)に先発出場して達成。プロ野球401人目。初出場は、97年4月5日の日本ハム1回戦(東京ドーム)。

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小野完投3勝

小野が3勝目を2年ぶりの完投勝ちで飾った。バックが小刻みに得点して9回には5−1と4点差。この時点で「絶対、最後まで投げきる」と誓い、楽天打線を4安打1失点、110球で料理。「サンデー晋吾」も、ここ2年は2ケタ勝利はない。通算40勝と区切りを迎え「いいときの感じが戻ってきた。1年を通してローテーションを守りたい」と放した。

◇訪中

ロッテは、業務提携している中国野球リーグの北京チャイナホープスターズと具体的な提携内容を調整するため、宮田編成部長らが訪中。中国プロ野球2試合も視察予定。帰国は25日の予定。

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球界外部の識者呼んで初会議

◇「被告席にいる心境」の根来コミッショナー

球界外部の識者が球界問題を検討する第1回有識者会議が22日、都内のホテルで行われ、コミッショナーの権限などが問題視された。メンバーを人選した根来泰周コミッショナーに対し「昨年の球界再編でコミッショナーは何をしていたんだ」と厳しい質問が相次いだ。根来コミッショナーは野球協約に則した職務を説明したが、「被告席に座らせられているような心境でした」と苦笑いした。

座長となった前全国知事会会長の梶原拓氏は「説明を聞いて現状は理解した。しかし、責任の所在が曖昧で、何となく事を進めている。もっと責任を持って対処すべき」と語った。この日は顔合わせが主目的だったが、コミッショナーの権限を含めた責任の所在については、今後の大きな議題となりそうだ。

根来コミッショナーは「私の理想は三権分立。コミッショナーは司法に徹し、立法はオーナー会議、行政は実行委員会など。社会的に発言力のある人達から意見を聞き、野球界をいい方向に持っていきたい」と語った。次回は6月に予定。会議内容は実行委員会、オーナー会議で提案という形で報告される。

◇その他の主な議題

(1)
親会社と球団の関係
(2)
球団の自主性
(3)
選手会のあり方
(4)
ファン、地域との密着問題

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輝き戻ったロッテ小野、2年ぶり完投勝利[ニッカン]

復活への階段を、また1段上がった。小野が2年ぶりの完投で3勝目をマークした。かつて「サンデー晋吾」と呼ばれて活躍した当時と同じ輝きを放ち始めた。

立ち上がりから安定した投球で、5回以降は引っかかり気味だったシュートを修正し、楽天打線を無安打に抑える完璧な内容だった。「両サイドを使った自分らしい投球ができた」と話した。

ここ数年悩まされた腰痛を克服し、昨年の勝ち数にあと1と迫った。だが、小野は「これまでに、悔しい思いもしてきた。もう1回、先発の柱になりたい」と、開幕時点で先発5番手の低い評価の返上を目指している。完投に浮かれることもなく、前を見据えていた。

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楽天6連敗…パ全チームに負け越し[報知]

ロッテが小野の好投で連勝。5回に堀の左翼線二塁打で勝ち越すと、その後も効果的に加点して逃げ切った。小野は丁寧な投球で楽天を4安打に封じ、2年ぶりの完投勝利。5回以降は無安打に終わった楽天は初の6連敗を喫した。

唯一負け越していなかったロッテにも、4安打の貧打で完敗。球団記録を更新する6連敗。5球団全てに黒星先行と楽天には暗いデータばかりが並び、田尾監督も「打たなきゃ勝てない。それだけは見えている」と、首をひねった。

不振のロペスをスタメンから外し、川口を4番に抜擢。益田を1番、礒部を5番に据えた新打順も機能せず。本拠地フルキャストスタジアムではこれまで3勝3敗と健闘していたが、こちらも負け越しとなった。8889人と初めて9000人を割った観客に「本当に見せ場がなくて…。もう少しにぎやかな場面を見せたかった」と指揮官はうなだれた。

試合後、コーチ会議を開き、ルーキー・平石の1番抜擢を決めた。23日はエース岩隈が先発する。相手もロッテ・清水直で、3月26日の白星開幕と同じ顔合わせだ。2連敗中の岩隈にとっても、仕切り直しに相応しい舞台となる。落ち込むのはまだ早い。50年ぶりの新規参入球団として迎えた、あの熱狂的プレーボールから、まだ1ヶ月もたっていない。

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新旧の"仙台対決"制した!小野が2年ぶり完投V[サンスポ]

新旧の仙台対決はロッテに軍配。通算1000試合出場を達成した小坂、3安打3打点の堀というベテラン1、2番コンビに引っ張られるように7試合ぶりの2ケタ安打。先発・小野が約2年ぶりの完投勝ちで“新参者”に力の差を見せつけた。「全てが良かった。ベテランがチームを引っ張って良いかたちで勝てた」とバレンタイン監督。小坂は「楽天ファンからも大きな声援をいただいて本当にありがたい」と感激。23日は相手エースの岩隈をたたいて、ロッテが一気に波に乗る。

◇宮田編成部長らが訪中

ロッテの宮田隆編成部長、永野吉成スカウトが中国・北京を訪問。中国プロ野球の視察と、業務提携しているチャイナホープスターズとの具体的提携内容について討議することが目的。25日に帰国予定。

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打線組み替えも、楽天今季初の6連敗[スポニチ]

指揮官が見せる落胆の表情は何回目だろう。今季初の6連敗を喫した楽天・田尾監督は苦笑するしかなかった。「持っている戦力で好調と見える選手を出している。出ている選手に何とかやってもらうしかないんだが。(楽天戦に)投げてくる投手がみんなよく見える」。

1番に益田を抜てき。礒部をポイントゲッターとして5番に起用した。そのチームリーダーは2回無死二塁の先制機に三振。苦心の打線組み替えも功を奏さなかった。23日は岩隈が先発する。田尾監督は「小差になるから守備のいい人」を優先。ルーキー平石を1番に起用する腹づもりだ。エースで連敗ストップへ。田尾楽天の正念場になる。

◇小坂節目飾った貯金最多タイ

ロッテの小坂&堀の1、2番コンビが打線を牽引した。この日、1000試合出場を達成した小坂が「(地元・宮城のファンに)元気な姿を見て欲しい」と2安打、2四球でチャンスメークに徹すれば、堀は「誠(小坂)の記念試合。どうしても勝ちたかった」と3連続適時打で3打点。これでチームの貯金は今季最多タイの7。バレンタイン監督も「ベテラン2人がチームを活性化してくれた」と満足そうだった。

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「コミッショナーの権威高める」[報知]

◇第1回「プロ野球有識者会議」

プロ野球の根来泰周コミッショナーが提案し、人選した球界のシンクタンク「プロ野球有識者会議」の第1回会議が22日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた。

この日は法律、経営などの専門家9人が約1時間、フリートーキング形式でコミッショナーの権限、協約の曖昧さ、親会社と球団の関係、選手会のあり方、地域密着とファン層の拡大などについて活発な意見を交換した。

今後はコミッショナー事務局が議案を整理、6月予定の第2回会議で

(1)
すぐに議論するもの
(2)
中期的に議論するもの
(3)
長期的に議論するもの

に区分けする。

梶原拓座長は「球団、セ・パ連盟、コミッショナーの責任の所在が曖昧。コミッショナーの権威を高め、もっと責任もって問題に対処してもらいたい。球界の閉鎖性を打破するのが我々の役割。戦う懇談会でありたい」と前向き。親企業にとって球団経営は社会貢献であり、企業PRに利用する時代じゃない−の観点から、地域密着を重視。「ユニホームから企業名を外し、都市名をチーム名にすべき」と私見を披露した。

会議の内容は全て実行委員会、オーナー会議に報告される。

◇張本氏が持参、20項目提案資料

球界OBで唯一メンバーに選ばれた野球評論家の張本勲氏は自作の資料を持参して会議に臨んだ。自らが現場の人間から耳にした様々な意見をもとに、要望、提案事項を約20項目にわたって書面にまとめたもので、「プロ野球界をどうすべきか、色々な意見が出た。資料も準備したが、今回は出す機会がなかったので、次回は言おうと思います」と、6月にも行われる第2回会合の際に内容を発表する意向。

◇池永氏月内復権へ

根来コミッショナーは1969年に発覚した「黒い霧事件」で永久失格となった元西鉄のエース、池永正明氏が郵送した処分解除のための申請書類を受け取ったことを明かした。来週中の審査を経て、月内をめどに復権を確定する意向。池永氏は申請書のほかに今後の生活についての誓約書、第三者の意見書も添えて提出。根来コミッショナーは「処分された当時の事情、改悛の情があるか、平静な生活を送っているか−が大切」と判断基準を説明した。

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