わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月25日

千葉ロッテ8−2西武(千葉マリン)

ロッテが今季2度目の5連勝。1995年の9月28日以来となる貯金10で、首位をキープ。ロッテは2回にフランコの適時打、相手エラーなどで5点を先制。6回には今江の適時三塁打などで3点を追加し突き放した。投げては先発・渡辺俊が8回2失点でハーラートップタイの4勝目を挙げ、自身の連勝を9に伸ばした。西武は6回に大島、中島の連続適時打で3点差に迫るが及ばず、今季最多タイの借金4。先発・帆足は被安打8失点8(自己ワースト)自責4で昨年8月15日・日本ハム戦以来の黒星で自身の連勝も8でストップ。

123456789R
西武0000020002
千葉ロッテ05000300x8
渡辺俊
「とにかく逆球が多かったです。風に助けられました。でも、途中風がややこしくなって、角度が計算できなくなりました。前半は6mから7mと表示されていた割には強かったんですけれど、後半は8mだったけれど吹いていなかったですね。シンカーが前半は落ちていたのに、後半は浮き過ぎる風になりました。6回はその影響もあって、対応できませんでした。でも、2点ならば流れが向こうに行ききらないと思ったので、踏ん張りました。数字はまだ4月。防御率も気にしていないですよ。」
フランコ
「満塁でカウントが2−3だったから、とにかくバットに当てる事だけ考えた。当たりは良くなかったが、よく弾んでくれてラッキーなヒットになったね。とにかく、チームが勝てて良かったよ。」

ページトップ

渡辺俊が4勝

渡辺俊が8回2失点の好投でハーラートップに並ぶ4勝目を挙げた。127キロのシンカーと80キロ台のチェンジアップ気味のカーブで緩急をつけた。中堅から本塁に吹く風が、試合中に左翼から本塁へと芳香が変わり「どこから吹いてくるか分からなくなり、途中からややこしくなった」という。それでも3長短打を浴び味方にミスも出た6回の危機を2失点で切り抜けるなど、粘り強かった。勝ち星に関しては「まだ4月ですから」と冷静だった。

◇西岡、途中交代

西岡剛内野手が西武4回戦の2回の打席で右ヒザ内側に違和感を訴え、途中交代。習志野市の病院でエックス線検査を受け、骨には異常なし。26日の出場は様子を見て決める。

ページトップ

ロッテ貯金10、首位快走ボビー旋風再び[ニッカン]

どちらが昨季日本一チームか−。強いロッテが相手のミスを逃さず、ついに貯金を2ケタの10に膨らませた。試合巧者、のはずの西武相手にたたみ掛けた。

2回だ。先頭のベニーが三塁失策で出塁。これが集中打の足がかりとなる。大塚、サブローの連打で1死満塁。続くフランコの叩きつけた打球は大きくはずんで一塁カブレラの頭上を越え、先制2点適時打となった。「当たりは良くなかったが、よく弾んでくれてラッキーなヒットになってくれたね」。勢いに乗った打線は、さらに敵失で3点目を奪い、最後は2死満塁から福浦が中前へ2点適時打を放った。「久し振りのマリンで、打つことができて本当に良かったよ」。長打なしの打者10人の猛攻で、一挙に5点を奪った。

味方もサード今江が6回に今季初失策するなどし2点を失った。だが好調なチームはミスを取り返す。その裏、今江は2死一、三塁からダメ押しの2点三塁打を放ち、両手でガッツポーズ。「エラーで相手に点を与えたので1点でも取り返したいと思った」と21歳は気迫を見せた。

今季2度目の5連勝で首位を守った。「相手のミスの後によくヒットが続いた。勝つために必要なことが2回に出た」とバレンタイン監督。試合後は全員がグラウンドに出て、13日以来の本拠地でファンの声援に応えた。貯金10は4月では56年以来、約半世紀ぶり、最近ではバレンタイン監督が前回指揮を執った95年9月以来、10年ぶりだ。「1つの段階。次の試合に集中したい。10年前?今と比べることはしない。今がいいチームであると信じている」。新たな歴史をつくるつもりだ。

◇4月49年ぶり

ロッテの貯金10は95年9月(最大貯金13)以来10年ぶり。95年は貯金を初めて2ケタに乗せたのが開幕119試合目の9月14日だった。ロッテが開幕25試合目までに2ケタ貯金を記録したのは74年の20試合目(5月3日)に14勝4敗2分けとして以来。4月中の2ケタ貯金となると毎日時代の56年以来49年ぶりだ。

ロッテ年度別貯金
年度最大日付最終順位
95貯金1309-20貯金112
96貯金405-17借金75
97貯金205-01借金196
98貯金604-30借金106
99貯金807-07借金74
00貯金なし借金55
01貯金606-08借金105
02貯金なし借金54
03貯金104-26借金14
04貯金504-05±04
05貯金1004-25

ページトップ

ロッテ5連勝貯金10[報知]

◇渡辺俊ハーラータイ4勝

ロッテが今季2度目の5連勝で貯金を10に伸ばし、首位をキープ。2回、2失策に5安打をからめ5点を先制。2点を失った直後の6回には2本の三塁打などで3点を追加した。渡辺俊は4連勝。西武は2回の失策が響いた。

風が吹けば負けない。ロッテの渡辺俊が力と技の投球で、無敗を守った。8回を7安打2失点(自責1)。「逆球が多かったけど、風に助けられました」ハーラートップタイの4勝目を挙げ、チームを今季2度目の5連勝に導いた。

千葉マリンの浜風は、この日もサブマリンの味方だった。序盤、中堅から吹いた6メートルの風は、本塁裏で跳ね返り、マウンドでは向かい風。「シンカーがよく落ちました」と感謝した。風の助けは事実だが、里崎は「直球に力があった。カーブは風で曲がりすぎるくらい」と目を丸くした。

6回には「風の角度を計算できなかった」と逆球が急増したが、ここも「お前は反抗期か!」という同期・里崎のゲキに応え、2点で切り抜けた。チームは95年バレンタイン第1次政権以来の貯金10。首位を堅持した。渡辺俊は今季、最高勝率のタイトルを目標に設定。無敗の4連勝とロケットスタートを切ったサブマリンは、好調ロッテの象徴だった。

ページトップ

ロッテ10年ぶりの快挙!!5連勝で貯金『10』に[サンスポ]

底なしの強さだ。ボビーズ・ロッテが今季ここまで防御率0.90だった西武の先発・帆足から8点を奪いKO。投げてはサブマリン渡辺俊が8回2失点でハーラートップタイの4勝目。5連勝で首位堅守、貯金『10』は実に10年ぶりの快挙だ。

「5連勝も貯金10も現時点での1つの段階としか思っていない。今日は相手のミスの後にいい形でヒットがでた。こちらもミスが出たが、シュンスケが踏ん張ってくれたからね」。

2回に西武・後藤武の失策を足がかりに犠打と安打を集中し5点。逆に6回には今江の失策絡みで2点を失うが、渡辺俊が踏ん張る。西武に底力の差を見せつけた。

強者の“証”ともいえる2ケタ貯金。前回は平成7年、バレンタイン第1次政権以来となる快進撃だ。「あのときのチームと今年のチームを比べることはしない。10年前がどうであれ、今のチームのことだけ考えているよ」とニクイ一言。

ファンに挨拶した後、ベンチで「明日も勝ちましょうネ!レッツゴー!!」と選手達を鼓舞。ナインも「よっしゃぁ!!」と応えた。10年前はあと一歩で2位に甘んじたが、この団結力がある限り、連勝街道に終わりはない。

◇渡辺俊が無傷の4勝目

渡辺俊が8回2失点で無傷の4勝目。しかし、強風で制球に苦しみ「逆球が多く、途中で捕手にしかられた」と反省の弁だった。それでも、80キロ台のスローカーブやシンカーなどを効果的に駆使。防御率1点台と抜群の安定感を誇るサブマリン右腕は「2点なら勝てると思って集中した。今後も油断しないで1つずつ勝ちたい」と力を込めた。

データBOX
(1)ロッテの貯金10は第1次バレンタイン政権の平成7年以来、10年ぶり。シーズン終了時で貯金11(69勝58敗3分け)だったから、このとき以来の2ケタ貯金になる。ちなみに、4月終了時点で貯金10以上だったのは昭和25年(貯金12)、同30年(同11)、同31年(同10)の3度だけ。
(2)渡辺俊が開幕から無傷の4連勝。ロッテでは平成15年の清水直(開幕5連勝)以来、2年ぶり。球団記録は昭和60年、村田兆治の開幕11連勝だが、どこまで続けられるか。

◇西岡が右ひざに違和感

西岡剛内野手(20)=西武4回戦(千葉マリン)の第2打席で右ひざに違和感を訴え、交代。千葉県習志野市内の病院でレントゲン検査の結果、骨に異常なく、26日の試合は当日の様子をみて決める。

ページトップ

渡辺俊最多タイ4勝、ロッテ貯金10[スポニチ]

ロッテは渡辺俊介投手が8回2失点で最多勝タイの4勝目をマークし、勝率で首位をキープ。今年もパがエキサイトしてきた。

右翼席からの「シュンスケコール」に手を上げて応えると、柔らかい笑みがこぼれた。12日ぶりに戻ってきた千葉マリンでロッテ・渡辺俊が8回を7安打2失点(自責点1)。無傷の4連勝でハーラートップタイに並ぶと防御率も1.64の2位に浮上した。

「先に点を取ってくれたので一生懸命投げました。防御率は気にしないようにしています。大切なのはリズムですから」。投手戦を覚悟していた。ところが、ここまで防御率0.90の帆足から2回に打者10人攻撃で5点を奪うと、6回にも3点を加え、無敗の左腕を攻略した。

気まぐれな風に悩まされた。序盤の追い風から中盤は左翼から一塁側へと変わった。「最初はいい風が吹いていたけれど、途中からややこしくなった。でも里崎がしっかりとリードしてくれましたから」。変化球の曲がり具合が分からない。6回には逆球が多くなり、2点を失った。それでも「これで止めれば大丈夫」と集中を切らすことなく、浮き上がる直球と80キロ台のカーブで緩急を駆使した。

これでチームは今季2度目の5連勝。95年、バレンタイン第1次政権時代以来となる貯金10だ。それでも勝率で首位をキープしながら、ゲーム差は0.5差で追う立場とあり油断はない。「まだ4月。1つずつ戦っていくだけです」。サブマリンはチャレンジャー精神で立ち向かっていく。

ページトップ

投打圧倒、ロッテ5連勝で10年ぶり貯金10[ニッカン]

ロッテは投打が噛み合い5連勝、貯金も10年ぶりに10と2けたに乗せた。バレンタイン監督は「今年のチームはいいチーム。それが1番」と笑顔を見せる。

特に、相手の失策につけこみ、5点を奪った2回の攻撃には感心した様子。同監督は「ミスが起きた後に、いい安打を生み出すことは必要なこと」と、そつなく得点に結び付けた打線を勝利の要因に挙げていた。

ページトップ

「世界クラブ選手権」にメジャーは“NO”[サンスポ]

球界の中長期的ビジョンを議論するNPB(日本プロ野球組織)のワーキンググループ(作業部会)のミーティングが25日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれた。5日のJリーグ、12日の小林至氏(江戸川大助教授)のヒアリング、20日までのMLB視察について、26日の実行委員会で提出する報告書を作成した。

18日(米国時間)のMLB首脳との会談の席上で、ソフトバンク・孫オーナーが提案した「世界クラブ選手権」に前向きな反応はなかったことが分かった。11月のワールドシリーズ後は、NFLやNBAが既に開幕しているためテレビの放映権が売りにくいことが原因。国別対抗のスーパーW杯が来春3月に行われるのも、その点に配慮されたものだった。

また、日米間のレンタル移籍についても「選手会との労働協約上の問題がある」と、消極的な見解を示されたという。日本球団に籍を置いたままでの移籍は、MLB選手会にとっては「職を奪う行為」で労働者としての権利を制限されることになり、容認されないだろうという意見だ。

ドラフトでの完全ウエーバーは「米国の制度はむしろ逆指名に近い」と巨人・清武球団代表。改革のハードルが高いことを思い知ったMLB視察だが、「我々がもっと知恵を絞って(球団間で)アイデアを競い合うべき」(同代表)と、今後は日本独自のシステム作りへむけた議論が必要との認識を示した。

ページトップ

平均年俸が初のダウン…S63年の調査開始以来初めて[サンスポ]

労働組合日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は25日、組合員の日本人全選手を対象にした今季の年俸調査結果を発表した。全支配下選手752人の平均年俸は3743万円で、前年比で1.6%、62万円減と、昭和63年の独自調査開始以来初めてダウンした。昨年からの球界改革のなかで、各球団が年俸システムを見直しつつある現状もあり、今オフもさらに年俸圧縮が進む可能性もある。

右肩上がりの“球界バブル”の限界が数字に表れた。選手会では昭和63年以降キャンプ中に選手の自己申告による年俸独自調査を実施。中村(現ドジャース)、井口(現ホワイトソックス)ら高額選手の米国移籍などはあったが、初年度の1246万円から3倍を超える3805万円まで膨らんだ平均年俸が、今季は前年比62万円減の3743万円にとどまった。

近鉄との合併によって誕生したオリックスが526万円減で12球団最低の平均2385万円。岩隈と礒部の両1億円プレーヤーが楽天に移籍、ベテラン選手の多くもプロテクトから外れたことでリストラに成功。一方でパ最下位を独走する楽天はこれらの選手を受け入れた分、12球団10位と意外な結果になった。

ただ開幕1軍選手をみると、巨人が11年連続トップの1億1983万円。楽天は3882万円で最低だった。

巨人は清武球団代表が査定と年俸決定システムを大幅に見直し、清原の9000万円、桑田の6800万円など大幅ダウン選手が続出。松井がヤンキースに移籍した平成15年以来の減少。阪神も藪(現アスレチックス)のメジャー移籍、伊良部の現役引退などで“優勝バブル”は1年で消滅してしまった。

「昨年の契約交渉では年俸よりも改革を訴えた選手も多かった。選手会も過度な高騰を望んでいる訳ではない」とは選手会の松原事務局長。

NPBと選手会で組織された構造改革協議会では、年俸問題も議題に上っている。交流戦導入や放映権料値下げなどで減収となる球団が増えかねないだけに、来季以降さらに年俸削減が進む可能性もある。

◇支配下公示全選手の平均年俸

年度人数平均年俸
昭636781246万円
平元6771328万円
26751526万円
36761688万円
47881759万円
57741963万円
67692355万円
77632700万円
87542787万円
97432908万円
107393060万円
117323218万円
127273284万円
137343389万円
147393455万円
157463512万円
167513805万円
177523743万円

[注]選手会による年俸調査開始以降。基本的に外国人選手含まず

◇今季の球団別年俸

球団人数年俸合計(平均年俸と前年比)開幕1軍平均
西武6122億5335万円(3694万円(6)△385万円)6502万円(6)
ソフトバンク6327億2124万円(4319万円(4)△128万円)7518万円(4)
日本ハム6221億6430万円(3491万円(7)△60万円)6040万円(8)
ロッテ6319億3492万円(3071万円(9)△55万円)5414万円(9)
オリックス6916億4540万円(2385万円(12)▼526万円)4765万円(10)
楽天6116億6140万円(2724万円(10)△−万円)3882万円(12)
中日6328億8490万円(4579万円(3)△215万円)8229万円(3)
ヤクルト6220億8210万円(3358万円(8)△86万円)6413万円(7)
巨人6238億7274万円(6246万円(1)▼148万円)11983万円(1)
阪神6425億4550万円(3977万円(5)▼365万円)6966万円(5)
広島6215億3210万円(2471万円(11▼247万円)4258万円(11)
横浜6028億4875万円(4748万円(2)△127万円)9713万円(2)
パ・リーグ379123億8061万円(3267万円▼55万円)5714万円
セ・リーグ373157億6609万円(4227万円▼62万円)7819万円
12球団752281億4670万円(3743万円▼62万円)6770万円

[注]選手会調べ。開幕1軍はパが3月26日、セが4月1日現在の出場選手登録選手の平均年俸。かっこ数字はそれぞれの順位

ページトップ

平均年俸初ダウン[報知]

日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は25日、独自で行っている2005年度の年俸調査結果を発表した。調査は日本人登録選手(巨人・ローズを除く)を対象として2月のキャンプ中に自己申告で行われ、1980年に調査を開始して以来、支配下公示選手の平均年俸が3743万円と初めて前年を下回った。球団別では巨人が6246万円で12球団トップ。新規参入球団の楽天は、10位の2724万円だった。

前年比マイナスに転じた要因について松原事務局長は「出来高契約が増えているのもあると思うが、選手も昨年の騒動で、球界の発展について(抑制を)考えたのでは」と推測。「選手会としても過度な年俸高騰は望んでいない。構造改革協議会でも話し合っていきたい」と、球団経営の圧迫を防ぐ年俸抑制に積極的に取り組む考えを示した。

ページトップ

選手会の調査で平均年俸が初減額[スポニチ]

日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は25日、今年度の年俸調査の結果を発表した。支配下公示選手752人(外国人選手を除く)の平均年俸は前年比1.6%減の3743万円で、80年の調査開始以来初の減額となった。

昨オフの契約更改では巨人の清原が9000万円減、桑田が6800万円減など高額選手の大幅減俸が目立った。また中村(ドジャース)ら高額選手が大リーグに移籍。1億円以上の選手が前年から8人減り66人になったことが減額の一因とみられる。選手会は昨年の球界再編問題に見える球団経営難の影響や「出来高契約が多くなったこと」を原因に挙げている。

巨人の平均6246万円が球団別でトップ。最下位はオリックスの2385万円。阪神が最も減額幅が大きく5位。新球団の楽天は2724万円で10位だった。

ページトップ

プロ野球年俸が初のダウン[ニッカン]

日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は25日、選手会加入選手(外国人除く)の今季の年俸調査結果(出来高払い分は除く)を発表し、支配下選手752人の平均年俸は前年より1.6%減の3743万円で、1980年の調査開始以来初めてダウンした。開幕1軍選手の平均も2年ぶりに下がり、2.6%減の6770万円。

中村紀洋、井口資仁選手らの米大リーグ移籍やベテラン選手の不振などで1億円以上は66人で昨年より8人減ったため、全体の年俸も下がったとみられる。

開幕1軍選手の球団別平均年俸は、巨人が前年比減ながら1億1983万円で11年連続トップ。連覇を逃した阪神は全球団で最も減額幅が大きく、1760万円減の6966万円で5位。新規参入の楽天は3882万円で最低だった。両リーグの比較ではセが7819万円、パが5714万円。

年俸1億円以上選手の内訳はセが47人、パが19人。球団別では巨人が最多の14人、中日が9人、阪神が8人の順となった。

ページトップ

平均年俸初ダウン

◇巨人主力大幅減、阪神は大物抜け、楽天お安く…

労働組合・日本プロ野球選手会(古田敦也会長)が25日、都内の選手会事務局で今季の年俸調査結果を発表した。選手の申告による年俸調査を始めた88年以降、初めて平均年俸が前年を下回った。選手会に所属する選手の統計で、外国人選手は含まない。支配下公示選手752人の平均年俸が3743万円と、前年の3805万円から約1.6%下がった。セ、パそれぞれの開幕日に1軍登録された291人も6770万円と約2.6%ダウン。登録外461人も1832万円と約0.2%下がった。

選手会の松原事務局長は「昨年の再編騒動もあり、選手の中に今年は年俸よりも…という気持ちがあったのではないか。また、本給を少なめにして出来高を高くする傾向も出ているように感じます」と分析した。球団別に見ると支配下選手の平均年俸が下がったのはオリックス、巨人、阪神、広島。オリックスは合併があったため比較しにくいが、巨人は推定年俸で清原、桑田、江藤ら主力の大幅ダウンがあり、阪神は伊良部、藪の退団があった。また新規参入した楽天が2724万円で、昨年の近鉄の3084万円に比べて低くなったことも平均年俸の下降につながったとみられる。

平均年俸推移(選手会調べ)
年度人数平均前年比
80682602万円-
81680658万円9.3%
82681727万円10.5%
83679814万円12.0%
84684907万円11.4%
85677979万円7.9%
866811047万円6.9%
876871106万円5.6%
886781246万円12.7%
896771328万円6.6%
906751526万円14.9%
916761688万円10.6%
927881759万円4.2%
937741963万円11.6%
947692355万円20.0%
957632700万円14.6%
967542787万円3.2%
977432908万円4.3%
987393060万円5.2%
997323218万円5.2%
007273284万円2.1%
017343389万円3.2%
027393455万円1.9%
037463512万円1.6%
047513805万円8.3%
057523743万円-1.6%

ページトップ