わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月26日

千葉ロッテ7−1西武(千葉マリン)

ロッテが今季2度目の6連勝で首位をキープ、本拠地・千葉マリンでの連勝も7に伸ばし、貯金を今季最多の11とした。ロッテは、2回今江の適時二塁打で先制すると、4回には大塚の適時二塁打、今江のスクイズ、福浦の適時打で3点を追加。8回にもフランコの2点適時二塁打などで、3点を挙げ点差を広げた。先発・小林宏は7回1失点で3勝目。3人目の山アが2000年の広島時代以来のセーブを挙げた。西武は、6回石井義のタイムリーによる1点に抑えられ、2連敗。借金は今季最多の5となり5位に転落。

123456789R
西武0000010001
千葉ロッテ01030003x7
今江
「昨日打ちましたからね。全然気分は違っていました。第1打席は1死だったから、外野フライでもいいと思って打席に向かいました。スクイズは、まさか自分のところではと思ったけれど、『あるかな』と思いながら打席に入ったので、受け入れることはできました。フォークでした。あっと思ったら倒れこんで当てていました。オープン戦でバントを結構失敗して練習していたので、決める自信はありましたよ。インコースへの攻めが厳しくなっていることは承知していますが、死球はしょうがないですよ。」
小林宏
「前回はピンチで簡単に長打を許してしまったので、今日はそれを1番に注意しました。6回は嫌な形でランナーを出したのですが、前回の反省があったので楽に投げることができました。調子は良くなかったのですが、打線が点取ってくれて助かりました。調子がいい時は少ないですからね。悪い時はそれなりに抑えないといけないと思っています。だから今日の勝ちは嬉しいですね。」

◇堀、通算安打1580本でチーム歴代3位

「全然知らなかった。試合途中にベンチで聞いて驚きました。(上位2人に)1本でも近づくように頑張ります。若手には、逆に引っ張られていますよ(笑)。」
バレンタイン監督
「素晴らしい選手だ。彼が出るとチームの勝利が近づく。いいバッターだし質も高い。歴代3位おめでとうと言いたい。彼が上位に入るのは当然だと思う。」

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2度目6連勝

◇15安打&小林宏7回1失点3勝

イケメン“9頭身”右腕、小林宏が粘りの投球でロッテに今季2度目の6連勝をもたらした。6回1死一、三塁から西武石井義に右前打を許してプロ初完封を逃したが、緊張の糸は切らさなかった。続く中島を三塁ゴロ併殺にきって取った。7回を最少失点に抑えて今季3勝目をつかんだ。昨年、一昨年とともに1勝3敗だった苦手の西武を封じた。「調子は良くなかったが丁寧に投げた」と端正な顔に笑みを浮かべた。

183センチ、76キロ。スラリとした体でファンからは「モデルのよう」と評されてきた。昨年4月に佳世夫人と入籍、同12月に披露宴を行った。「守らなくてはいけないものができた」と気持ちを引き締めた。オフの契約更改で「野球に専念したい」とチーム初の代理人交渉を行った。キャンプではノーワインドアップにも取り組むなど試行錯誤。結局、ゆったりしたセットポジションに落ち着いたが、常に理想を追い求めてきた。好調な投手陣の中で「乗り遅れたくない」と刺激を受けている。

チームの貯金も11となった。主力のベニー、西岡が欠場し、セットアッパーの薮田も左スネに打球を受けて途中降板した。それでも投打が噛み合った。バレンタイン監督は「1人、2人だけの中心選手のチームじゃない。全員でやるチーム。それぞれが役割を果たしている」と評価した。ロッテの勢いは、収まりそうもない。

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今江、堀が活躍

足に故障を持つベニー、西岡ら「飛車角抜き」の打線が、15安打7点で6連勝に貢献した。恐怖の9番今江が先制二塁打にスクイズを決めれば、いぶし銀の2番堀は3安打の固め打ち。8回の適時打で通算安打を1581安打とした堀は、レオン・リー(1579本)を抜き球団歴代3位に躍り出た。「光栄です。これからも1本1本積み重ねていきたい」。

◇西岡、精密検査

25日の西武戦で右ひざを痛めた西岡剛内野手は、千葉・習志野市内の病院で精密検査を受けた結果、骨、靭帯とも異常なし。大事を取りこの日は先発から外れた。

◇薮田、負傷交代

薮田安彦投手は西武5回戦の8回、打球を左足に受け退いた。千葉・習志野市内の病院で検査し「左脛骨打撲」と診断された。今後はアイシング治療で様子を見る。

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巨人主導ドラフト改革案に反対意見

◇清武代表、怒りぶちまける

巨人の意見が通らない!実行委員会が26日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、巨人が示すドラフト改革案に否定的な雰囲気が流れた。ワーキングチーム(作業部会)の中心として大リーグ機構(MLB)、日本高野連などにヒアリングし調査を続けてきた巨人清武英利代表が、これにブチ切れ。「分かっていない人は全く分かっていない」と怒りをぶちまけた。巨人は現状維持に近い形を望んでいるが、それに対する反対意見も多い。巨人の意見ばかりが通っていた過去とは違う現状が露呈した。

会議を終えた清武代表は思い通りに事が進まぬストレスをぶちまけた。ドラフト改革の質問を受けると「分かっていない人は全く分かっていない。分かっている人は分かっているけど。議事録は長いので、帰って読んでくださいと言った」とまくし立てた。さらに「こっちは真面目に、あちこちヒアリングして説得して情報提供をしているのに、いいかげんな人がいるから話ができない」と、あからさまに他球団の代表を批判した。

清武代表は作業部会の中心人物として関係各所に出向き、球界問題に対する意見を聞いてきた。だが、巨人の意見に好都合な部分ばかりを強調してリポートする姿勢に、かねて疑問の声が上がっていた。この日も、MLBの完全ウエーバーが失敗している現状を報告した。巨人の意見は現状維持に近い形。自由獲得枠を現状の各年2枠から1枠に減らすなどの折衷案を用意している。MLBの意見は追い風だった。こうしたリポートを土台とし、改革案のまとめに入りたいところだった。

だが、他球団からは優勝チームから指名する「逆ウエーバー」や、抽選の導入案などが活発に出て、巨人が示す案は主流にならなかった。「1枠に減らすだけでは改革といえない」という意見や、清武代表の強引な論調に対する不満も多くなっている。楽天井上代表は「メジャーの状況は我々も把握しているが、日米の抱える問題は違う」と語る。また、阪神野崎取締役は「7月のオーナー会議での決定がメド。先送りしても仕方がない」と、これまでメドとした8月よりも早めた。時間切れによる現状維持を阻止する狙いがみえる。残された時間は少ない。何でも思い通りに進めなければ気が済まない巨人が、今後どんな策を講じるか注目される。

◇作業部会の主な活動

3月19日
大学野球関係者にヒアリング。ドラフトに関し「選手の希望通りに行かせてあげたい」という意見が出た。巨人の主張を後押しする意見に、清武代表はニンマリ。
3月25日
高野連にヒアリング。完全ウエーバーを支持され同代表は「色んな意見があってしかるべき」。ドラフトの不正防止と裾野拡大について熱弁。
4月5日
Jリーグにヒアリング。自由競争による選手獲得、レンタル移籍の現状などを聞いた。同代表は「Jリーグの中には戦力均衡という考え方はないという。選手に来てもらう魅力、環境の整備、特色と出すことが大切、自由にやるべきという考え方でした」。
4月12日
元ロッテ投手で江戸川大助教授、ソフトバンク取締役でもある小林至氏にヒアリング。「プロ野球のブランド価値を高めるためにも自由競争が必要」という意見を聞く。
4月18日(米国時間)
MLBにヒアリング。MLBではアマ選手にも代理人がつき、完全ウエーバー制も戦力均衡につながらぬ現状を聞いて「逆指名のような感じになっているから、それを議論しても何の意味もない」(清武代表)。

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来季から2段モーション厳禁

◇三浦、岩隈らフォーム変更必至

この日の実行委員会では投手の投球動作で、いわゆる「2段モーション」について、野球記録通りに運用し禁止とすることを承認した。7月に予定される監督会議で各球団に説明し、来季から野球規則通りに厳格に適用する。

野球規則の8・01(a)には「打者への投球に関連する動作を起こしたならば、中途で止めたり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない」とある。故意に一時停止したり、段階をつけるモーションを禁止している。しかし近年、横浜三浦、楽天岩隈ら2段モーションととられてもおかしくない投球動作を行う選手が増えていた。

これまで毎年のようにプロアマ合同の野球記録委員会で議論の対象となり、アマ球界では禁止している。そんな経緯があり、また国際化に対応していくということもあって、この日丸山規則委員から出された提案を承認した。

◇株持ち合い検討へ

横浜株を持つニッポン放送が、ヤクルト株を持つフジテレビの子会社になることについて、各球団の見解を検討することになった。野球協約では他球団の株式所有を禁止しているが、実行委員会、オーナー会議で利害関係がないと認められれば問題ない。つまり、ヤクルトが横浜へ対する影響力を持つか否かが焦点。ヤクルト倉島常務から「影響はない」と説明されたが、各球団ともオーナーと検討することになった。この件に限らず、複雑化する親会社の株式の持ち合いについて、球界の対応を検討することになりそうだ。

◇その他の主な審議、報告事項

(1)
秋季教育リーグを12球団まとまり宮崎で行う。
(2)
中国と選手契約協定を結び、13日から発行された。中国選手を獲得する際の身分照会などのルール。
(3)
出場停止中の登録抹消について。パ・リーグは「抹消は認められない」とあったが、抹消は球団の判断に任せる。ただし代替選手の登録は認めない。

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ロッテ6連勝!95年以来貯金11[報知]

ロッテが今季2度目の6連勝で首位をキープ。2回、今江の左越え二塁打で先制すると、4回にスクイズなど3点を奪い石井貴をKO。8回にも4連打などで3点を追加しダメ押し。西武は今季ワーストの借金5で5位に転落。

勢いが止まらない。ロッテが王者レオを蹴散らし、今季2度目の6連勝。貯金を1995年以来となる11に増やし、快走する首位の座をガッチリと守った。

層の厚みを感じさせる連夜の戦いぶりだ。前夜(25日)、西岡が右ひざ内側に痛みを訴え、途中交代。この日、精密検査を受けて靭帯、骨に異常がないことが確認されたが、大事を取って欠場させた。加えて、太もも痛を抱えているベニーも出場を見合わせた。

しかし、トップバッターと主砲の不在が痛くもかゆくもない。誰かがいなくても、誰かが代わりに仕事を果たす。猫の目のように変わるオーダーで、それぞれがそれぞれの役割をこなす。それが今のロッテの状態のよさを物語っている。

2回に今江の左越え適時二塁打で先制すると、4回にはその今江に「試合の中で重要な点だった」(バレンタイン監督)とスクイズを命じて加点。さらにはエンドランを絡めて4点目を奪う。硬軟織り交ぜた多彩な攻めで相手の戦意をじわじわと奪い、8回にはダメ押しの3点を挙げ、終わってみれば15安打の快勝ゲームに仕立て上げた。

「今のチームは全員で戦っていくという形をつくっている。それを再度証明することができた」バレンタイン監督の笑いも止まらない。「私の野球を選手達はよく理解してくれている」2年目を迎えた今季、“ボビー流ベースボール”が選手に浸透し始めていることを実感として感じている。今のロッテに死角は見当たらない。

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ロッテ2度目の6連勝!毎日が“バレンタイン・デー”[サンスポ]

つ、つ、強い。強すぎる…。ロッテに死角ナシ。打ちも打ったり15安打。投手陣も最少失点の継投で今季2度目の6連勝。千葉マリン特有の海風に乗って、気持ちよく首位を上昇中だ。

バレンタイン監督
「常に様々な選手が、それぞれの仕事をやってくれている。ウチは1人、2人の選手を中心に戦っていくチーム。それを証明できた。」

この日は左足に不安のあるベニーと右ひざ違和感の西岡が欠場。主砲と打率、盗塁などパの“四冠男”が不在でも、この強さ。バレンタイン監督も納得の笑顔だ。

見せ場は4回。橋本、大塚の連続安打で1点。無死二塁からサブローが犠打で走者を送り、売り出し中の今江が「1軍で生き残るためには、ああいうこともできないと」と初球スクイズで2点目。2死無走者となったが小坂、堀、福浦のエンドランを絡めた3連打でさらに1点。西武のお株を奪う、緻密な野球で試合を決めた。

バレンタイン監督
「今江が2死球を受けたが、9番打者がそれだけマークされるのは、ウチのチームが力があるとみられているからだ。」

好調の投手陣に、スキのない打線。応援すれば勝ってくれる。勝利の甘い味。ロッテは毎日が“バレンタイン・デー”だ。

◇堀が通算1580安打…球団歴代3位

若手の今江と共にお立ち台に上がったのは、3安打のベテラン堀。4回の第3打席で放った左前打で通算1580安打とし、L・リーを抜いて球団歴代3位となった。「光栄です。全然知らなくて、ベンチでいわれました。今は投手陣も若手もいいし、引っ張られています」と笑顔。

◇西岡は骨や靱帯に異常なし

西岡剛内野手が習志野市内の病院で検査を受け「骨や靱帯に異常はなく右ひざ内側痛」と診断された。西岡は25日の西武4回戦(千葉マリン)で右ひざ内側に違和感を訴えていた。

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ロッテ6連勝、しかも完全勝利[スポニチ]

ロッテは26日、西武に7−1と快勝し、今季2度目の6連勝を記録。2位ソフトバンクとの差を0.5とした。この6連勝中は相手チームに1度のリードも許していない完全勝利。ボビー・バレンタイン監督が前面に押し出す「全員野球」で74年以来、31年ぶりの優勝も決して夢ではなくなった。

球場にこだまする「チバ・ロッテ・マリーンズ」の大合唱。バレンタイン監督はグラウンドへ出ると右手でナインを示し、右翼席のファンへ「彼らのために(声援を)送ってくれ!」と促した。

強い。今季2度目の6連勝は全て先制点を奪うと、1度もリードを許さない完璧な野球。「それぞれの選手が様々な役割を担っている。今日もそれを証明できた」。思い描いた展開に指揮官からは満足そうな笑みがこぼれた。 この日はここまで打率.365と打線を引っ張ってきた西岡が右ひざ内側痛、主砲ベニーは左太腿に慢性的な張りがあるために、それぞれ先発を外れた。だが、バレンタイン監督の目指す全員野球の真価が発揮されるのはこんな試合だ。

2回だ。今江が1死三塁から石井貴のシュートを左越えに先制二塁打を放つ。先手を取れば今のロッテに負けはない。4回には橋本、大塚の連打で1点を追加すると、1死三塁からは今江にスクイズのサイン。「まさかスクイズが来るとは思わなかった。そういう感覚を持つ監督がすごい」。投手前に転がし、三塁手のレギュラーとして抜擢したバレンタイン監督の期待に応えた。

今季から軸の右足に体重を乗せる新打法に取り組んでいる。調子が悪くなると上体がそり返る悪癖があるが「最初からグリップの位置を高くして、上からボールを見るようにした」という。自らの修正ポイントを21歳は知っている。

第2次政権の2年目。「ペットボトルの水を掛けられたり、パンチされたりするんです。それでも監督とコミュニケーションを取れるのはやっぱり嬉しい」と今江が話すように、ナインの心をつかむ手腕は初めて就任した95年当時と変わらない。その95年は2位に躍進しながら当時の広岡達朗GMらとの確執から退団を余儀なくされた。しかしバックアップ態勢は整えられた。「私の野球というのは、選手達がやっている野球のこと」。この信頼関係が揺るがない限り「強いロッテ」は終わらない。

◇堀1581安打チーム歴代3位

ロッテ18年目の堀が今季2度目の猛打賞。通算1581安打で、70年代の後半から80年代にかけて活躍したリーを抜いて球団通算安打で歴代3位となった。9回には貴重な追加点を挙げる中前適時打を放ったベテランは「記録は知らなかったけど、光栄です。(今年は)投手もいいし、若い選手に引っ張ってもらってますよ」と笑顔を見せた。

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小林宏が3勝目、安定の先発陣[ニッカン]

ロッテは先発の小林宏が7回を1失点で踏ん張り、勝利の原動力となった。今季3勝目に「勝ててよかった。負けたら自分だけ置いていかれる気がするから」と、喜ぶより安堵の表情を浮かべた。

ロッテは18勝のうち17勝を先発投手が挙げているように、先発の安定した投球が好調の要因となっている。次々と勝ち星を伸ばす先発陣の中で船に乗り遅れたくない、というのが小林宏の本音だろう。この日は6安打を許しながら長打は1本だけ。「調子がいいときは少ないので、こういうときに勝てたのは大きい」と、満足感を漂わせていた。

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来季から「2段モーション」厳格対処[サンスポ]

グローバルスタンダードに従って、ルール適用をする時代になった。26日に都内で行われたNPB(日本プロ野球組織)の実行委員会で、来季から投球時の「2段モーション」を反則投球として厳格に対処することが決まった。

野球規則八・〇一「正規の投球」では、2段モーションについて「故意に一時停止したり、動作をスムーズに行わずに、ことさらに段階をつけるモーションをしたり、手足をぶらぶらさせて投球すること」と注釈で規定し、明確に違反としている。ただ、プロ野球では横浜・三浦が最初に取り入れたとされ、流行しているのが現状だ。

だが今秋にアジアシリーズ、来春にはスーパーW杯が開催されるなど、国際化が進んできた。昨年のアテネ五輪では三浦、楽天・岩隈、ヤクルト・石井らが国際審判から反則投球の可能性があると指摘され、セットポジションでの投球を増やすなどして対応。また1月の規則委員会では、アマ球界からも厳格適用を強く求められていた。

この日の委員会には、NPBの丸山規則委員が「日本で通用したとしても、国際試合でNOとなる可能性が高い」と見解を示した。その上で「来年から規則通りにやるという趣旨を徹底する」(議長の小池パ会長)ことを決め、7月の球宴期間中に行う監督会議で説明する。この日は名指しこそなかったが、「各チーム2〜3人いる」と関係者。2段モーションの可能性のある投手は、秋季キャンプなどで矯正することになる。

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来季から2段モーションは厳禁[ニッカン]

26日の実行委員会では投手の投球動作で、いわゆる「2段モーション」について、野球規則通りに運用し禁止とすることを承認した。7月に予定される監督会議で各球団に説明し、来季から野球規則通りに厳格に適用する。

野球規則の8・01(a)には「打者への投球に関連する動作を起こしたならば中途で止めたり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない」とある。故意に一時停止したり、段階をつけるモーションを禁止している。しかし近年、横浜三浦、楽天岩隈ら2段モーションととられてもおかしくない投球動作を行う選手が増えていた。

これまで毎年のようにプロアマ合同の野球規則委員会で議論の対象となり、アマ球界では禁止している。そんな経緯があり、また国際化に対応して行くということもあって、この日丸山規則委員から出された提案を承認した。

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日本、W杯参加は保留[スポニチ]

実行委員会が26日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれ、来春3月に米国で開催されるスーパー・ワールドカップ(W杯=仮称)への具体的協議に入った。大リーガーを含め世界のトッププロが国別対抗で争う大会で、参加招請状が大リーグ機構(MLB)から日本プロ野球組織(NPB)に届いたことを受け、日程調整や日本代表編成など検討を進めていく。

W杯への参加招請状は12球団に転送され、この日朝、各首脳の手元に届いた。「真剣に開催するとの内容だった」とロッテ・瀬戸山代表は言い、セ、パ各理事会、実行委員会で検討された。

招請状には来年3月4日から地区予選を行い、本戦は中旬から21日までとなっていた。米国、ドミニカ共和国、日本、韓国、イタリアなど16ヶ国・地域が参加。4地区で予選を行い上位2、計8チームがフロリダ州(またはアリゾナ州)で総当たりの本戦を戦う。大リーグ選手会も了解、大リーガーも参加する一流選手による国別対抗戦だ。

基本的に参加方針を示しているNPBだが、阪神・野崎取締役は「運営面でNPBが主張したい意向もある」、中日・伊藤代表は「参加します、とはまだ言えない」と、正式回答までに問題点を整理することになった。

1つは日程。今月18日にニューヨークの大リーグ機構を訪れたワーキンググループ(作業部会)の巨人・清武代表は「21日までかかれば、特にパの日程に支障が出る」、瀬戸山代表も「シーズン後も行事があり、開幕を遅らせるのは難しい」と話した。清武代表はまた「監督を誰にするのか。代表チームのキャンプが必要になるのでは」と今後のチーム編成、運営面も不安視していた。

◇2段モーション禁止に

実行委員会では反則投球の疑いがある2段モーションを来季から禁止することを決めた。今年1月13日のプロアマ合同規則委員会でアマ側が横浜・三浦、楽天・岩隈の名を挙げ、2段モーションは投球動作の中断を禁じた野球規則に違反するとし、プロ側に厳格な適用を求めていた。昨年のアテネ五輪で三浦、岩隈らの投球を諸外国審判が「違反の疑いがある」とした経緯もあり「国際化が言われている今、野球規則にのっとって厳格に適用する」(小池議長)ことで一致。シーズン途中の変更は混乱を招くことから、来季からの適用となった。

コミッショナー事務局の丸山規則委員は「各チーム2、3人ずついるのではないか」と指摘。今後、両リーグ審判部長が疑いがある投手をリストアップ。選手は秋季キャンプなどでフォーム変更を迫られることになる。

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