ロッテは今季最多、4年ぶりの7連勝で貯金を95年以来の12とした。ロッテは3回小坂の2号ソロで先制。1度は西武に追いつかれるものの6回、フランコの適時打で勝ち越しに成功すると、小坂の走者一掃の3点適時二塁打など打者一巡の攻撃で5点を奪った。投げては先発加藤が7回を被安打5、1失点で2勝目を挙げ、ロッテは2001年以来の対西武同一カード3連勝を飾った。西武は投手陣が毎回ランナーを出す展開で今季3度目の3連敗。借金は今季最多、98年4月18日以来の6となってしまった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 1 | x | 7 |
投手王国健在だ。加藤が7回1失点好投で、5日の西武戦で669日ぶりの復活勝利を挙げたのに続き、このカード2連勝。「チームの流れを壊さないように気持ちで投げた」。これで清水3勝、渡辺俊4勝、小林宏3勝、セラフィニ2勝、小野3勝と2勝以上が6人。さらに新人久保も1勝と、先発7人と競争は激しい。バレンタイン監督は「7人みんないいので満足」。加藤は28日に登録抹消の予定と、余裕のあるローテーションが組めている。
球界問題を研究するワーキングチーム(作業部会)が27日、都内で労組日本プロ野球選手会と会合した。作業部会がドラフトなど構造改革の経過を報告。巨人清武代表は「本物の改革案をつくる訳だし、選手会抜きではできないんです。でも、共通している点は、1つだけ直してもダメってこと。今度の改革はプロ野球の将来をかけたもの」と語った。選手会の松原事務局長は「構造改革の途中経過などを聞きました」と話していた。
首位をいくロッテの勢いが止まらない。西武に7−1と快勝し、今度は4年ぶりの7連勝とした。この日は小兵・小坂誠内野手が大暴れだ。3回に2号ソロを放つと、6回の満塁機に走者一掃の二塁打。長打2本を含む4安打4打点で、チームを勝利に導いた。この日は堀も3安打。西岡、今江ら若手だけでなく、中堅、ベテランも好調なチームを支えている。
普段はクールな小坂が、お立ち台で声を弾ませた。4安打4打点の活躍で、4年ぶりの7連勝を引き寄せた。今季2号も放ち「滅多にない本塁打なので、今日来たお客さんはラッキーです。笑顔?たまには見せないと」。本拠地8連勝にわく千葉マリンに、笑いを誘った。
6回のこの日4安打目が、接戦にケリをつけた。1−1で迎えたこの回、先頭の里崎が敵失で出塁し、フランコの二塁打ですかさず勝ち越した。なおも2死満塁で、小坂が打席へ。左対左の星野相手に4球ファウルで粘り、フルカウントから9球目を左中間にはじき返した。走者一掃の二塁打。「何とかバットに当てていいところに抜けた」と、二塁上で両手をたたいた。
3回には右翼席ギリギリに先制ソロを放った。昨季1本塁打、過去にもシーズン3本が最高の身長168センチの小兵が、今季早くも2本目だ。「入ると思わなかったので全力で走った。打った本人が本当にビックリ」。4安打も03年5月24日の日本ハム戦以来、約2年ぶりだ。22日に地元宮城の楽天戦で通算1000試合出場を達成。実家に戻り、リフレッシュして本拠地に戻った。昨年は腰痛に苦しんだ。いつも試合後は約20分アイシングし、ゆっくり風呂につかる。冷熱療法で細心の注意を払った。そんな地道な努力が、猛打につながった。
9年目31歳の小坂ばかりでなく、18年目36歳の2番堀も猛打賞の活躍。今年のロッテは、右ひざ内側の違和感で欠場したが3年目20歳の西岡、三塁の定位置を獲得した4年目21歳の今江と、若手、中堅、ベテランが力を発揮し合って、快進撃につなげている。「出る試合で一生懸命、結果を出すだけ」という小坂を、バレンタイン監督は「チャンスで力を発揮してくれた」と称えた。29日からはソフトバンクとの首位攻防戦。「相手は戦い方が分かっている。全力でぶつかるだけ」と小坂。チームが一体となって首位固めをする。
止まらない。破竹の連勝劇だ。ロッテは27日、小坂誠内野手の先制2号ソロを含む4安打4打点の活躍などで7−1と西武に完勝。4年ぶりの7連勝で貯金を12とし、ガッチリ単独首位を守った。安定した先発投手陣と勝負強い打線。29日からは敵地で2位ソフトバンクとの首位攻防3連戦に挑むが、ロッテの勢いは簡単には止められない!
強い潮風に熱い声援が乗っていく。真っ白な右翼席のボルテージはもう最高潮。千葉の夜空を焦がす「ボビー劇場」最高のクライマックスは6回にやってきた。
「小坂!小坂!」。ロッテファンの絶叫を受けて1メートル68の小さな体が打席に向かう。フランコの中越え二塁打で1点を勝ち越した後、2死ながら2つの四球で全ての塁が埋まっていた。「長打はいらない。四球でもいいんだ。とにかく次につなごう」。心の中で真しな誓いを立てた小坂は必死に粘る。カウント2−1から3球ファウル。2−3となって大沼の9球目、内角スライダーを巧みなバットコントロールでとらえた。打球は左中間へ。走者3人が還って試合は決まった。
小坂の言葉に嘘はなかった。3年目の西岡の台頭により出場機会が減った今季。9年目の31歳は腐らず、常にベストコンディションを維持するよう努力を続けた。その西岡が右ひざを痛めて26日の西武戦から2戦連続欠場。「目標は自分自身、敵も自分自身」という男は、与えられたチャンスできっちりと結果を出した。初回の中前打に始まり3回は右翼席へ2号ソロ。昨年わずか1本塁打の小さな1番打者は「滅多にないから必死に走った」ため、二塁ベースを踏み損なって逆戻りする爆笑シーンまで演じた。さらに5回にも右前打し、締めて5打数4安打4打点。最高の結果を出して「今日来たお客さんはラッキーですね」と笑わせた。
前日に続き、西岡と共にベニーも欠場したこの夜。里崎がプロ初の4番に座る新オーダーから、またヒーローが飛びした。投げても今季2度目の先発・加藤が2勝目。バレンタイン監督は「加藤と小坂の2人が重要な役割を果たしてくれた」と言った。レギュラーだけが戦力ではない。厚い信頼で選手の力を120%引き出すボビー采配。3安打猛打賞のチームリーダー堀は言った。「やってて感じますよ、強いって」。
破竹の7連勝は4年ぶりのこと。西武戦の同一カード3連勝も4年ぶりで、貯金は実に12に膨らみ首位も守った。千葉の夜空には強烈な追い風が吹く。ロッテはそれに完全に乗っている。
ロッテ・加藤が緩急を使った粘りの投球で7回5安打1失点、今季2勝目を挙げた。5日の西武戦(インボイス西武)で2年ぶりの白星をマークも投手陣が好調のため2軍で調整。昇格即、結果を残した左腕は「チームの流れを壊さないように気持ちで投げました」と納得の表情。これで先発候補は7投手。バレンタイン監督は「いいピッチャーは何人いてもいい」とご機嫌だった。
ゴールデンウイークを前に、連敗記事ばかりでうんざりしていた読者の皆様、お待たせしました。明るい話題ならロッテです!!
西武を軽〜く粉砕し、平成13年5月以来、4年ぶりの7連勝。同年8月以来の西武3タテで首位をガッチリとキープなんです。
バレンタイン監督も大満足の快勝、連勝、首位独走。ロッテが本当に強い。何故なんだ!!
驚異の快進撃を支えるのは−。
「本塁打?滅多に打たないから今日のお客さんはラッキーです」とお立ち台の小坂。さあ、巷はゴールデンウイーク。勝利をみたかったら巨●とか楽●じゃない。ロッテです。チョコレートやガムより甘い時間をお届けします。
チームの押せ押せムードに乗り、左腕・加藤がコーナーを突く丁寧な投球で7回5安打1失点で2勝目を挙げた。「チームのいい流れを止めたくなかったのでよかった。風も強かったですが、うまく利用することができ、助けてもらいました」。豊富な先発投手陣の一角として、十分な仕事を果たした。
ロッテが西武を4年ぶりに3タテし7連勝。3回、小坂の2号ソロで先制すると、同点の6回、失策につけ込み2安打で5点を奪い勝ち越した。加藤は7回1失点で西武戦今季2戦2勝。西武はこの3戦で4得点と打線に元気がない。
ゴーグルの奥の目は闘争心を失っていなかった。5点差がついた7回、加藤の敵はもはや西武ではなく、身内にあった。「チームの流れを壊したくなかった」。好調のロッテ投手陣。加藤には連勝を止めたくない思いと同時に、自身も先発ローテを守らなければならない危機感があった。
7回を5安打1失点。02年以来の連勝だ。左腕エースの完全復活で、ロッテは01年以来4年ぶりの7連勝。強力な“先発七本柱”に攻撃が噛み合い、貯金は12。「精神力が弱い」と揶揄されてきた男は「気持ちで投げられました」と胸を張る。スローカーブを効果的に使い、130キロ台の直球で相手を詰まらせた。
盤石すぎる投手陣の影響で、先発投手は飽和状態。清水、渡辺俊、小林宏の三本柱に加え、セラフィニと小野が今季絶好調。球団49年ぶりの新人初先発初完封を達成した久保もいる。バレンタイン監督は「先発は十分に仕事をしている」と絶賛する。2戦2勝、防御率1.38の加藤にさえ、ローテの座は確約されない現実が、チームの好調を物語る。
先発投手の防御率は2.22。今季19勝中、18勝がスターターの勝ち星だ。バレンタイン監督は「いい投手はどれだけいてもいいよ。とにかく7人全員がいい形だね」と笑顔で言った。29日からは8連勝中の千葉マリンを離れ、敵地でソフトバンクと3連戦。「野球は投手」という格言が真実ならば、ロッテには74年以来の優勝を掴み取る力がある。
好調ロッテは6回の5点で大勢を決め、4年ぶりの7連勝を飾った。小坂は3回の先制弾に加え、6回の満塁機に走者一掃の左中間二塁打で4打点とチームを引っ張った。加藤は7回1失点、味方の援護を受けるまで粘りの投球を続け「とにかく気持ちで投げた」と話した。バレンタイン監督は「2人とも、重要な役割を果たしてくれた。小坂は好機で存分に力を発揮してくれた。味方が得点できなかったときに好投した加藤は称賛に値する」と脇役の活躍で手にした勝利に満足そうだった。