わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月28日

ロッテ、千葉マリンに動物園設営[ニッカン]

ロッテが「動物園」で観客を盛り上げ、チームの連勝記録を伸ばす。ゴールデンウイーク中の5月3、4、5日に千葉マリンで行われる楽天戦で、様々なイベントを企画。5日は球場正面の敷地に「ふれあい動物園」を設営する。ヤギ、羊、ウサギなど数十頭の動物を集め、柵に入れるなど安全面に配慮した上で、試合前に触れ合えるようにする。ボールパーク化の一環で「子供を含めて家族で楽しめるようにしたい」と荒木企画広報部長は説明した。東京動物専門学校の協力を得て実現。「ワシ」を動物園で迎え撃つ格好だ。

4、5日は昼間でも見える「昼花火」を5回終了時に打ち上げる。夜の花火は珍しくないが、デーゲームは異例。特殊な花火を使用するため、昼でも鮮明に見えるという。「おそらく球界初の試み。花火は夏の恒例イベントだったが、それに先立ちゴールデンウイークでもやりたかった」と狭間営業部長。3、4日は4月の公開オーディションで合格した球団チアパフォーマー、新生「M☆Splash」のお披露目となる。企画と好調なチームとの相乗効果で、球場を満員にするつもりだ。

◇席種一部変更

ロッテが6月21日の日本ハム戦から席種を変更する。現在、一塁側内野A席の約半数を内野自由席に、三塁側ボビーシートを内野自由席に、三塁側内野A席を廃止しボビーシートにそれぞれ変更する。また一塁側内野A席の価格を3200円から2900円に値下げする。

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ロッテ8連勝へ首位攻防初戦は清水[報知]

7連勝で首位に立つロッテはエース・清水直行投手が首位攻防3連戦の初戦に先発する。清水は松中、城島の1発を封じる投球を披露して、チームに勢いをつけることを誓った。「前回登板が終わってから、ソフトバンク戦のことしか考えてこなかった」と清水。16日の同カードでは松中、城島、ズレータに3者連続本塁打を浴びたが、同じ舞台で雪辱を果たす。

1985年以来20年ぶりの8連勝を狙うロッテ。カギは「MJ砲」封じだ。松中、城島のアベック弾が生まれれば、17連勝中。特に松中は3戦4発と振れている。「1発は当然、打たれないようにしたい。ゼロに抑えるつもり」と清水は意気込んだ。

清水の被本塁打8は12球団ワースト。一方で、1日にはソフトバンクを4安打完封している。開幕からの13失点中、本塁打による失点が9。「内角にも、もちろんいく。ヒットを分散させたいね」と厳しい攻めを予告した。27日にブルペンで70球を投じた右腕。捕手の里崎は「本塁打は試して打たれたやつが多い」と“1発病”の不安を一蹴した。清水に続き、セラフィニ、渡辺俊と3戦ともエース級が先発予定。「交流戦なんて頭にない。この3連戦は前半戦のヤマ場ですから」と清水は目をぎらつかせた。

◇ 「こどもの日」は千葉マリンが動物園に

ロッテが「こどもの日」の5月5日、千葉マリンに動物園を出現させることが28日、分かった。球団が推進するボールパーク化構想の一環で、荒木企画広報部長は「動物達と触れ合い、家族で楽しんでいただきたい」と話した。

新規ファン開拓への仰天企画をぶちあげた。ゴールデンウイーク期間中で、多くの家族連れが訪れることが予想され、球場正面に“臨時動物園”の創設を決定。野球観戦ついでに、子供達がヤギ、羊、ウサギなどと触れ合う企画だ。

動物園以外にも、5月3日には新生チアパフォーマー「M☆Splash」のデビューイベントを開催。4日には球界初の「昼でも見える花火」の打ち上げを予定している。5月3〜5日は、ここまで5勝1敗の楽天戦。グラウンドでも勝利が期待されるだけに、ゴールデンウイークの千葉マリンでは最高の休日が味わえそうだ。

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清水、首位攻防戦で完封宣言[スポニチ]

ロッテのエース、清水が完封宣言だ。29日からは2位ソフトバンクとの首位攻防3連戦。大事な初戦に先発するが「0点に抑えるつもり」と気合十分だ。カギを握るのはここ11試合で8本塁打、リーグトップの26打点を叩き出している4番・松中対策。袴田バッテリーコーチが「フルスイングさせないこと」と攻略ポイントを挙げるように、清水も「内角をどんどん攻めていく」と胸元を突いて踏み込ませないつもりだ。16日の前回対戦(ヤフードーム)では松中、城島、ズレータに3連発を食らったが、1日の今季初対戦(千葉マリン)では松中を無安打に封じて完封。タカの主砲を止めれば85年以来の8連勝も確実だ。

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ロッテがGW・楽天戦のイベントを発表[サンスポ]

ロッテは28日、ゴールデンウイークの楽天戦(千葉マリン)のイベントを発表。5月3、4日は、オーディションで選ばれたチアパフォーマー、新生『M☆Splash』がお披露目。4、5日に昼間でも見える花火を打ち上げる。

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社会人がプロに契約料を要求[報知]

日本プロ野球組織(NPB)の構造改革作業部会を代表して、巨人の清武英利、ロッテの瀬戸山隆三両代表が28日、東京・飯田橋のホテルエドモントで社会人野球を統括する日本野球連盟・松田昌士会長らと意見交換した。

松田会長はプロ球団が社会人選手を獲得した場合に「契約金の何%、定額制にするかはともかく、日本野球連盟にフィー(契約料)が入れば」と希望した。少年野球の振興などに役立てるのが狙い。プロ側は各球団独自に少年野球に協力しており、瀬戸山代表は慎重な姿勢を見せた。

ドラフト改革に絡み、松田会長はフリーエージェント(FA)制にも提言。「3年なら契約金も高騰しない」と期間短縮を訴えた。作業部会は大学野球関係者、日本高野連、サッカーJリーグ、MLB(米大リーグ)と会談し、ひとまず意見聴取を終了。今後は改革の具体案を詰めていく。

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日本野球連盟・松田会長らと懇談…ワーキンググループ[サンスポ]

プロ野球の諸問題を検討するワーキンググループ(作業部会)が28日、都内で日本野球連盟の松田昌士会長らと懇談。連盟からはプロとの交流試合の増加、ドラフト会議前の協議の通年化、選手がプロ入りした場合に手数料の形式で一定の金額を払い込んで欲しいなどの要望が出された。松田会長は「これからも何度も話し合い、問題を解決していこうということ」と説明した。ワーキンググループはこれで、アマチュア球界との意見交換を一通り終了した。

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落ちた飛距離

◇ロッテは“反発せず”順応

「やっぱり飛ばなくなりました」−。熟年ゴルファーのセリフではない。開幕から約1ヶ月、今季から採用された低反発球の効果がはっきりと表れた。長距離砲のバットからも飛距離を奪い、本塁打数は減少している。嘆く打者が増える中、投手は自信を持って投げ込み「打高投低」だった流れを変えつつある。伏兵ロッテの快進撃、強打線巨人の低迷も決して低反発球とは無縁ではないようだ。プロ野球新時代の象徴の1つである「低反発球」を検証する。

低反発球とは
8球団が採用するミズノ社が従来のものより反発力の低い新ボールを開発、今年1月に発表した。ボールの中心にあるコルク芯を覆う2層のゴム材の素材を変えることで反発係数値を下げた。計算上では、このボールを144キロのスピードで投げ、スイングスピード126キロ、飛び出し角度27度で打つと110.4メートル飛ぶ。これは従来のボールの飛距離より約2.1メートルほど短い。同時に縫い糸も「MLBや五輪の使用球に近い手触りのものに」という要望から従来の麻糸のほか、綿糸を使った縫い目の高いボールを製作した。中日は従来の麻糸のボールを使っているが、他球団は綿糸のボールを採用した。
球団別のチーム成績比較(05年は27日現在)
球団試合05年04年
HR打率2B3B盗塁犠打三振防御HR打率2B3B盗塁犠打三振防御
西2821.2605459131825.0339.297461022221714.01
2934.28046419101453.0540.26353923132034.38
2632.2544151342064.2932.2835456122025.38
2621.302551123131442.6325.2475458171553.92
2618.26341314131713.8220.31470517241617.09
2712.2253151291846.49
2716.29149617221595.06
パ計138.26426833906210324.21172.283326409311010514.94
2224.26929117111753.7318.25628410151564.76
2021.2503108101534.0224.286231471545.30
2330.233251571585.2552.281331161864.67
2321.28336520101453.6629.2403741041734.72
2127.29137014111494.1931.2944249101364.39
2118.2512556141793.5832.2772759131603.83
セ計141.2631831270639594.08186.2721901943559654.61

◇飛ばないなら走る

ロッテがボールの飛ばない野球にうまく対応、快進撃につなげている。元々長打力があるチームではなく、昨年同時期の本塁打は25本でリーグ4位。今季も21本で同3位。そんな打線が「飛ばないなら走ってやろう」とばかり機動力を身につけた。

盗塁23は去年の3倍近い数字で12球団トップ、三塁打も5本だった昨年から11本と倍増させた。打率はとみると、12球団で唯一3割をキープ。三振144はリーグ最少で、四球100は最多という具合。しっかりとボールを見て、振り回さない。出塁すれば積極的に次の塁を狙っている。

長打が出にくいなら盗塁や犠打で塁を進めたい。今季は盗塁数の多いチームがそのまま上位にいる。セでいえば中日、阪神であり、パではソフトバンクも足を使える。

対照的に巨人は飛ばないボールの野球に合わせられず、最下位に沈んだまま。本塁打は昨年から22本も減。しかし、大砲が並ぶ打線に足を期待するのは難しい。昨年の1から5盗塁と増やしてはいるが、リーグ最低には変わりない。

もっとも、チーム打率2割3分3厘では満足に出塁することもできない。投手陣も他球団が防御率をアップさせているのに、0.5下げ、リーグ唯一の5点台。このままでは勝ち目はない。

◇数字ハッキリ

セ・リーグの2年連続本塁打王ウッズ(中日)は低反発球の採用を気にしていないという。「違いは感じない。去年の僕の本塁打はギリギリで入ったものはほとんどないと思う。全てちゃんと当てたからで、それは今年も変わらない」と話した。

ところが、本人の弁とは裏腹に、飛距離は最長でも120メートル、平均114.2メートル。昨年は、横浜のバックスクリーン最上部に当てた160メートルをトップに、平均127.6メートルでリーグ1位だった。昨年飛距離2位の巨人ローズ、3位の横浜多村も、同様に距離が出ていない。

飛ばし屋でも飛ばないとなると、他選手はもっと落ちる。本塁打数も減る。昨年の同試合数時と比較するとセで45本、パで34本減少している。目立つのが巨人で、52本打っていた打線が30本だ。7本でチームトップの清原は「入団当初時のボールに戻った感じ。ホームラン打者の価値が見直されるのはいいこと」という。昨年41本の小久保は「ちょい詰まりで飛距離が違うかな」と感じている。

◇芯打てば同じ

中日が12球団で唯一前年より増加させているが、横浜から移籍したウッズの6本を引くと、昨年と同数になる。日本ハムも同数で、昨季18本に終わった小笠原が11本を放ち、リーグトップを行く。小笠原は「しっかり打てば飛んでいく。いかに自分のスイングで打てるかです。ギリギリ入っても本塁打1本は1本ですから」と話した。こんな意見は少数派だが、ロッテ小坂が、小笠原の考えを後押しする。プロ8年で14本、昨年1本の選手が、既に2本塁打。非力で打てないということでもないようだ。

◇打者対応次第

昨年の3冠王、ソフトバンク松中が冷静に話した。「飛ばないことは当然、感じる。フェンス手前で失速する打球も、去年に比べて多い。だから今も練習でどうすればいいかを探っている。ただ、芯でとらえれば変わらない」。

飛距離低下は大多数の打者が感じている。今後どう対応していくか。対応できるか。「投高打低になった」というにはまだ早すぎるかもしれない。

球団別の平均本塁打比較(05年は27日現在)
球団05年04年
平均平均
西武28210.751331831.38
ソフトバンク29341.171331831.38
日本ハム26321.231331781.34
ロッテ26210.811331431.08
オリックス26180.691331120.84
楽天27120.44
近鉄1331210.91
パ計811381.703999202.31
中日22241.091381110.80
ヤクルト20211.051381811.31
巨人23301.301382591.88
阪神23210.911381421.03
広島21271.291381871.36
横浜21180.861381941.41
セ計651412.1741410742.59

球場別の平均本塁打比較(05年は27日現在)
球場05年04年
平均平均
札幌ドーム11222.00501262.52
フルキャスト10191.90263.00
西武ドーム13262.00661582.39
千葉マリン12121.00631262.00
スカイマーク451.25601462.43
大阪ドーム8111.38651342.06
福岡ドーム13231.77631292.05
東京ドーム9252.78622093.37
神宮8192.38602063.43
横浜8212.63571692.96
ナゴヤドーム10121.2065771.18
甲子園8111.38611262.07
広島12332.75631963.11

東京ドーム、ナゴヤドームはセ・リーグ、札幌ドーム、フルキャスト、千葉マリン、大阪ドーム、福岡ドームはパ・リーグの試合のみ。

◇打者陣の反応

中日福留
「シンに当たれば飛ぶだろうし、去年との違いはあまり感じない。守備のときでも伸びてくる打球と伸びてこない打球の判断は去年と同じ感覚でやっている。」
阪神金本
「打った感じが重い、硬い感じがする。それを飛ばそうという気になるよね。打者が不利になる訳だから喜ばしいことじゃないが同じ条件でやる訳だから。」
横浜多村
「あ、重いなと感じるときはあるが、きちっと打てば飛ぶ。変わったのは守備。去年は打球が変形している感じで、変なドライブがかかって飛んでくることがあった。今年は予測が立つ。」
ヤクルト岩村
「よう(バットが)へこむよ。よう折れるやろ。飛距離はそんなに変わらないけど。」
西武和田
「飛ばない感覚は守っているときに感じます。フェンス手前で捕られたりする打球もあります。投げるときも重い感じがします。打ったときは感じません。というより、まだ会心の当たりが少ないんで分かりません。」
ソフトバンク城島
「ボールの噛み方が去年と違う。今年はバットにボールがくっついている時間が短い。去年までなら左中間に入っていた打球が、今年はバットからボールがすぐに離れるからセンター方向に飛んでいく。そういう意味では本塁打は出にくい。今年は本物が残る年になるんじゃないですか。」
ロッテ福浦
「よくバットがへっこむようになった。変化球も本当によく曲がる。」
日本ハム木元
「シンに当てないとダメです。ただ、このことが技術の向上につながると思います。」
楽天磯部
「ボールは明らかに飛ばなくなった。つまったとき、先に当たったときは特に飛距離に差が出る。使用球は世界共通にした方がいい。」

◇変化球に変化、縫い目高く…投手有利に

低反発球の採用は、綿糸を使った縫い目の高いボールを増やすことになった。9球団が縫い目の高いボールを使い、これがまた投手を有利にしている。指のかかりがよくなり、変化球を鋭くしている。ロッテ清水は「スプリットがよく落ちるようになった。攻め方も真っ直ぐ中心から変化球やチェンアップが多くなった」と説明した。

打者からすれば、変化の大きいボールが来る。阪神金本は「カーブがよく曲がる気がする」という。飛ぶ飛ばない以前に、ボールをとらえることが難しい。目下4連勝中のロッテ渡辺俊も「よく変化するし、よく動く。真っ直ぐを投げても微妙に動いて真っ直ぐ行かないんです」。ロッテの昨年同時期の防御率は3.92だった。今年は12球団ダントツの2.63。説得力は十分だ。

調子のいいロッテだけではく、12球団トータルの防御率をみても、昨年より上がっている。

ただ、セの阪神、広島、中日は今年も従来の縫い目の低いボールを使っている。中日川上のように「気にしていません」という選手がいれば、岩瀬や阪神安藤らは「球団ごとに縫い目の高さが違うのは気になる。統一してもらいたい」と、2種の違う感触が納得できないでいる。

飛ばないことで、投手は1発を恐れず、大胆に投げるようになったことも打者にはつらい。ヤクルト藤井は「打者が飛ばないっていうし、それを聞くから内角を攻められる幅が広がりました」。今年は目下、被本塁打ゼロだ。精神面での効果も含めて、飛ばないということ以上に、投手には有利なボールになっている。

今季使用球の縫い目の高低
球団使用球高低
西武ミズノ
ソフトバンクミズノ
日本ハムミズノ
ロッテミズノ、アシックス
オリックスミズノ
楽天ゼット
中日ミズノ
ヤクルトゼット、松勘
巨人ミズノ
阪神那須、久保田、ゼット
広島那須
横浜ゼット

◇投手陣の反応

巨人桑田
「20世紀に戻った感じ。歓迎ですよ。縫い目とかは置いといて、球場でボールが違うのはおかしいよね。」
巨人上原
「東京ドームでは何も変わらない。新球は滑るんでフォークが抜けてしまうことはある。投手は投げやすさの方が気になるんで反発力は関係ない。」
日本ハム金村
「去年は芯を外れても本塁打になっていた。ギリギリに投げてカウントを悪くして打たれることもあったが、今年は攻めることができている。あと縫い目が高くなっているので大きく感じる。」
楽天岩隈
「縫い目が高くなり、少し重みを感じる。体が反応し、経験がない場所に痛みが出た。ただ本塁打と思った打球が入らないことも確か。」
西武松坂
「去年まではあんなに飛ぶのか、と思うことがあったが、今年は想像した通り飛んでいる。これからを考えると、ボールだけでなく、ストライクゾーンも国際大会に近づけて欲しい。」
ソフトバンク和田
「ようやく野球らしくなった。飛ばなくなったと感じる。打ち合いも楽しいだろうが、1点を争う、1点を凌ぐプロの技術、野球を見てもらえればと思う。」
阪神井川
「全く気にしていないしこのままでいい。高反発というならイヤだけど、飛ばないのは投手にとっていい。でも球場によってボールが違うから統一して欲しい。」

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