楽天が今季8度目の2ケタ安打、7得点で快勝し、連敗を4で止めた。1回、礒部の今季2本目、自身3本目の先頭打者HRとなる6号、山崎の犠飛で2点を先制。さらに5回、礒部が2本目となる7号3ランを放つ。6回にはトレーシーが来日初打点、初HRとなる1号ソロで加点。投げては先発・金田が9回を被安打4四死球3失点1で、2002年7月19日ダイエー戦以来の完投勝利。ロッテは1回、堀のタイムリーで1点を返すが、2回以降2安打しか出ず、4月18日以来の黒星で連勝は12で止まり2位ソフトバンクとのゲーム差2.5。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東北楽天 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 7 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロッテの快進撃が、一時停止した。連勝が12で止まったバレンタイン監督は、サバサバした表情で監督室のイスに座った。「しっかり打って、いい当たりもあったが正面を突いた。でも野球のゲームにはよくあること。どのチームも連勝は必ず終わる。ウチのチームの連勝は今日終わったということ」。最下位の楽天に止められたが、通過点であることを強調した。
勢いは初回から感じさせた。2点の先制を許した直後の1回裏。1番西岡、2番堀の2人で1点を返す。さらに金田を攻め2死満塁としたが、7番里崎が空振り三振。2回以降は快音を残しながら、野手の正面を突くなど得点できなかった。先発加藤は、礒部の2発などで5回途中降板。全て先発投手に白星が付いた12連勝中の勢いは、呼び起こせなかった。
もっとも一時停止なら切替えも早い。6日からは交流戦が始まる。バレンタイン監督は交流戦に「(何度も過去に聞かれ)ようやく来てくれてホッとしています」と特別な意識はない様子だった。横浜との「東京湾岸対決」から、新たな連勝ロードを再開させる。
楽天が7−1で勝ち、ロッテの連勝は12でストップ。パ・リーグで最下位のチームが2ケタ連勝を止めたのは、69年6月4日西鉄が近鉄の12連勝をストップさせて以来、36年ぶりになる。一方、ロッテの12連勝以上は4度目だったが、59年には首位から38.5ゲーム差の最下位近鉄に12連勝を、60年には同じく首位から21ゲーム差の最下位近鉄に18連勝を止められており、12連勝以上した4度のうり3度は最下位チームにやられ、連勝がストップしている。
最下位の楽天相手に敗れ、連勝は12でストップ。バレンタイン監督は悔しさを隠し「ここまではとてもいいシーズン。どのチームも連勝すれば必ず止まるし、うちは今日終わっただけだ」と淡々と語った。
打線はいずれも今季最少タイの4安打、1得点。走塁と守備でもミスが出た。2点先制された初回無死二塁から堀が右前打で1点を返す。その堀には続く福浦の打席でヒットエンドランのサインが出されたが、牽制で刺された。守っても6回1死一、二塁から藤井の一ゴロを処理した福浦が二塁に悪送球し6点目を献上した。5回終了時には球界初の昼花火を開催。だが、皮肉にも楽天に3発を打ち上げられた。
6日から交流戦で横浜と敵地で対戦。指揮官は「明日から大きな試合もあるし、全力を尽くして勝利を目指すだけ」と前向きに語った。
金田に歯が立たず連勝が12でストップしたバレンタイン監督は「全ての連勝にはいつか終わりが来る。今日がその日だった」と淡々とした表情。4安打1得点に抑えられた打線も「しっかり打ててはいたが、野手の正面を突いた。こういうこともある」。6日からは横浜戦を皮切りに交流戦。セ・リーグとの戦いに向け「明日も全力を尽くして勝利を目指すだけ」と気持ちを切り替えていた。
西岡剛内野手(21)が楽天8回戦(千葉マリン)の1回、左腕に死球を受けて、5回の打席で交代した。習志野市内の病院で精密検査を受けた結果、骨に異常はなく左前腕打撲と診断された。6日の出場は、当日の様子を見て決める。
勝利に沸く楽天ベンチに、バレンタイン監督はようやく敗戦の味を思い出した。4月18日以来、半月以上も忘れていた苦い味。「どのチームの連勝も、いつかは止まるよ」指揮官は淡々と、笑みさえ浮かべて振り返った。
1つのミスが流れを変えた。2点を先制された初回。死球で出塁した西岡が二盗を決めると、堀の右前安打で生還。わずか数分で1点を返す速攻だったが、続く無死一塁の好機で、堀が牽制死。まさかのミスにスタジアムは凍り付いた。
12連勝中、何度も成功させてきた“お家芸”のヒットエンドランが封じられた。2回から8回まで無安打。安打性の打球が飛んだ先には、必ず楽天守備陣が待っていた。「全て野手の正面をついていた」バレンタイン監督は敗因を不運に求めた。
先発の加藤は楽天に2被弾。だが、連勝ストップの責任を感じる左腕とは対照的に、指揮官の表情には余裕があふれていた。安定した先発投手を7人抱えるロッテ。1人を欠いても、6連戦続きの交流戦を乗り切るのに苦労はない。
圧倒的な強さを誇示するには格好の舞台となる交流戦。小休止は1日限り。パ・リーグの顔として、ロッテは横浜との“湾岸ダービー”に挑む。
ロッテは楽天先発の金田の好投に歯が立たず、連勝は12でストップした。バレンタイン監督は「全ての連勝にはいつか終わりが来る。今日がその日だった」と、淡々とした表情で話した。
4安打1得点に抑えられた打線についても「しっかり打ててはいたが、野手の正面を突いた。こういうこともある」と、不調とはとらえていなかった。6日からは横浜戦を皮切りに交流戦。セ・リーグとの戦いに向け「明日も全力を尽くして勝利を目指すだけ」と、気持ちを切り替えていた。
4月29日からのゴールデンウイークでセ・パ合計36試合が行われた。観客数は今季から実数発表となり、GW期間中は合計106万7570人、1試合平均では2万9655人。同平均3万人を下回ったのは昭和61年(2万6406人)以来、19年ぶりのこと。期間中最多は5月3日、阪神−広島(甲子園)の4万7273人。最少は4月29日、楽天−西武戦(フルスタ宮城)の1万5841人。
最近のゴールデンウイーク観客動員数 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | 期間 | 試 | 合計 | 平均 |
平08 | 04-27〜05-06 | 52 | 1686000 | 32423 |
09 | 04-29〜05-05 | 34 | 1213000 | 35676 |
10 | 04-29〜05-05 | 34 | 1136000 | 33411 |
11 | 04-29〜05-05 | 38 | 1273500 | 33513 |
12 | 04-29〜05-07 | 48 | 1667000 | 34729 |
13 | 04-28〜05-06 | 53 | 1748000 | 32981 |
14 | 04-27〜05-06 | 50 | 1691000 | 33820 |
15 | 04-26〜05-05 | 51 | 1609000 | 31549 |
16 | 04-29〜05-05 | 38 | 1372000 | 36105 |
17 | 04-29〜05-05 | 36 | 1067570 | 29655 |
[注]単位は人。平均は1試合平均
元レンジャーズ投手コーチのトム・ハウス氏は5日、1970年代に大リーグで薬物使用が蔓延していたとの米紙への発言が誤っていたと訂正した。
3日付のサンフランシスコ・クロニクル紙は、各球団6、7人の投手が筋肉増強剤のステロイドなどの薬物を使用していたとするハウス氏の発言を報じていた。ハウス氏は5日、AP通信に対し「私の間違い」と話し、薬物はステロイドではなく興奮作用があるアンフェタミンを指していたと訂正した。 一方でハウス氏は自身が現役当時、筋肉増強剤やヒト成長ホルモンなどの薬物を用いたことをあらためて確認した。
加藤が礒部1人にやられた。初回、いきなりバックスクリーンへ1発を浴びるなど2失点。さらに5回にも2ランされ、この回途中で降板した。「立ち上がりは甘い球が多かった。礒部さんの2本目の本塁打は力んでしまった。もう少し冷静に、粘り強く投げなくてはいけないと反省しています」と連勝を止め、申し訳なさそうにしていた。
西岡剛内野手が楽天8回戦(千葉マリン)の1回の打席で左腕に死球を受け、5回途中で交代。習志野市内の病院で診察を受け、左前腕打撲と診断された。6日以降の出場は当日の様子を見て決める。