わたしはかもめ2005年鴎の便り(5月)

便

5月7日

横浜2−3千葉ロッテ(横浜)

ロッテが接戦を制し連敗を2で止めた。ロッテは1回、福浦の一塁ゴロ間とベニーの犠飛で2点を先制。同点で迎えた8回には李の適時打で勝ち越しに成功。投げては4人の投手陣が8回を2点に抑え、最後も小林雅が6年連続2ケタセーブとなる10セーブ目を挙げた。3人目の藤田が昨年8月12日以来の勝利投手。横浜は昨年7月3日以来の先発となる龍太郎など3人の継投で3失点に抑えたが、打線が内川の2点タイムリーなどの3安打に抑えられ連勝は4でストップ。借金は再び1となった。

123456789R
千葉ロッテ2000000103
横浜2000000002
西村コーチ
「大塚の好判断だったね。1死であの打球。色々な状況を瞬時に判断してのスタート。大塚ならではの走塁だった。難しかったが良く思い切ってくれた。」
小林雅
「2度やられたらみっともないし情けないですからね。気持ちを強く持っていきました。マウンドでは、昨日やられたバッターからだったので、気持ちを入れてゲームに入れました。それに、初回に2点を取られてから2回以降は0でつないでくれていましたから、打たれる訳にはいかなかったですから。早めに結果を出すことで自分の気持ちも晴れると思っていました。これでまた、1つ1つ丁寧にやっていくだけです。」
セラフィニ
「初回にいきなり2点を取られてしまったが、その後はなんと踏ん張って自分のピッチングができた。でも、最後まで投げきることができなくてブルペンに申し訳ないことをしてしまった。まあ、チームが勝ったからOK。チームが勝つことが1番だよ。」
バレンタイン監督
「セラフィニが初回に打たれたが、良く踏ん張ってくれた。小林雅も昨日は残念な結果だったが、今日は絶対的なクローザーとして三者凡退に抑えてくれた。」

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外野に助っ人3人、攻撃的布陣実る

助っ人3人を外野に据える攻撃的布陣が効を奏した。同点で迎えた8回1死からベニー、フランコ、李の3連打で勝ち越し点を奪った。李のV打はバットの先端ながら、横浜の中堅・小池の守備位置が深かったことも幸いし前に落ちた。判断良くスタートを切った代走・大塚の好走塁も光った。李は守備でも6回に、あわや左中間に抜けるかという打球を好捕。「交流戦というプレッシャーの中で1勝できたことは大きい」と攻守に貢献できたことを喜んだ。

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小林雅リベンジ、信頼回復に成功[ニッカン]

同じミスは繰り返さない。雪辱マウンドとなった小林雅が信頼回復に成功した。悪夢のセーブ失敗、サヨナラ敗戦投手から20時間。「(2回以降)みんなが無失点でつないでくれて、2回(連続で)やられたらみっともないと思っていた」。守護神の目に輝きが戻っていた。

初球からテンションは最高潮に達していた。9回、いきなり先頭で迎えたのは村田。前夜、1死満塁でサヨナラ打を浴びた因縁の対決から始まった。「やられたバッターからだったので、気持ちを込めてマウンドに立ちました」と闘争心をかき立てていた。この日最速147キロは村田の打席でマーク。三ゴロに仕留めしっかり借りを返すと、最後は代打・古木を140キロ高速スライダーで空振り三振。バレンタイン監督は「彼らしい絶大な力で、クローザーらしい仕事で締めてくれた」と完全救援に目を細めた。

前日は11試合目の登板で初のセーブ失敗。無死一塁、マウンドがぬかるむ雨中での登板に同情する声もあったが結果がすべてのストッパー稼業。「早めに結果を出した方が自分の気持ちも晴れると思っていた」。今季まだないチームの3連敗も避けたかった。セーブは6年連続の2ケタに到達。区切りの150セーブまで残り3のカウントダウンに突入する。「また1つ1つ、丁寧にやっていくだけです」。7回以降は4投手で無安打無失点リレー。ブルペン陣が結束しての連敗脱出を何よりも喜んでいた。

セラフィニ
「初回にいきなり2点を取られてしまったが、その後は自分の投球ができたかな。」(先発し6回3安打2失点)

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小林雅リベンジ、7球で10セーブ目[スポニチ]

守護神復権。小林雅英投手は7日の横浜戦で、1点リードの9回に登板し、三者凡退。わずか7球で今季10セーブ目を挙げた。交流戦初戦となった6日は悪夢のサヨナラ負けを喫したが、わずか1日で復活。6年連続2ケタセーブのパ記録を達成し、通算150セーブにあと「3」としたストッパーが、その実力をあらためて示した。

右の拳を突き上げた。マウンドへ駆け寄ってきた捕手・里崎とハイタッチを交わすと小林雅の笑顔がはじけた。1点リードで迎えた9回。打席には6日にサヨナラの左前打を浴びた村田だった。「やられた打者からだったので気持ちを入れていった。2、3度と連続でやられていたらみっともないですから」。

145、146、147キロと球速を上げながら3球連続シュート。痛打されたのと同じ球種で三ゴロに打ち取ると、続く相川には152キロで右飛。最後は代打・古木をカウント2−0からスライダーで空振り三振に仕留めた。

投じた7球中6球までが伝家の宝刀シュートだ。前日、宿舎への帰りのバス。里崎は小林雅に「もっと、いつも通りの投球をしましょう」と語りかけた。その失敗を生かした。

リベンジは成功した。わずか1日での完全復活にバレンタイン監督も興奮気味だ。「今日は彼らしい絶対的な投球をしてくれた。先頭打者に簡単に2球連続でストライクを取るなど、昨日とは全然違った」とまくしたてた。

00年途中にクローザーへと転向した右腕はこれで6年連続で2ケタセーブ。パ・リーグでは92〜97年の赤堀(近鉄)以来、史上2人目の快挙だ。肉体的に厳しいポジションで長続きの秘訣は逆発想のウエートコントロールにある。

現在の体重は85キロ。夏場までに90キロへと増量していく計画だ。「最初から(体重が)多いと、投げているうちに自然と減ってしまう。だから最初わざと少なくして、スタミナがなくなる夏場へと徐々に増やしていくんです」。試行錯誤を重ね、身につけた独自の調整法。その成果は結果が証明している。

積み重ねたセーブ数は147。これまでの最速150セーブは315試合で達成した佐々木(横浜)だが、小林雅の登板数はまだ309試合。最速記録更新は濃厚だ。「幕張の防波堤」の異名を取る男は「1つ、1つ積み重ねていくだけ」と言う。カウントダウンが進むほど優勝が近づいてくる。

◇大塚、好走塁

ロッテの決勝点を生んだのは大塚の好走塁だ。同点の8回1死一、二塁で二塁走者ベニーの代走として出場すると、李承Yの中前へポトリと落ちるテキサス安打で決勝のホームを踏んだ。「外野も深かったし、二塁手(種田)のスタートも遅かったのでいけると思った」と足でファインプレー。これにはバレンタイン監督も「天性の野球勘だ」と大絶賛だった。

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ロッテ46年目の初勝利!「三原魔術」の“悪夢”から開放[サンスポ]

交流戦が招いた歴史的な瞬間だった。横浜・古木が三振に倒れ、勝利が決まった瞬間、左翼席を埋めたマリーンズファンは歓喜に酔いしれた。

バレンタイン監督
「李がよく打ってくれた。小坂、李がいい守備をしたし、小林雅もクローザーらしい素晴らしい仕事をした。」

バレンタイン監督は、交流戦初勝利に選手の名前を次々にあげて称えた。この日の勝利は単なる白星ではない。昭和35年の日本シリーズで三原監督率いる大洋(現横浜)相手に屈辱の4連敗を喫した“悪夢”から、実に46年目にして解放されたのだ。

本拠地球場は当時の川崎から、横浜へと変わった。そのハマスタで存在感をアピールしたのは、昨年、韓国からはせ参じた李承ヨプだ。2−2の同点で迎えた8回1死一、二塁。川村の142キロ直球を中堅手・小池の前へポトリと落とす、決勝タイムリーを放った。

「絶対に負けられない試合だから、絶対にヒットが打ちたかった。昨日が昨日だから、結果が出て嬉しいね」。

前日(6日)は今季初の2番に座って3打数ノーヒット。その悔しさをぶつけ、6番での値千金打で雪辱した。守備でも6回に内川の左翼への当たりを好捕。遊撃の小坂も、外野へ抜けそうな打球を何回も止めた。

そして、1点を守り切ったのは前夜サヨナラ負けを演じた小林雅。今季10セーブ目の守護神は「やられたらやり返す。2回もやられたらみっともない」と3者凡退に斬って取った。昭和35年を知らない戦士達が、交流戦の舞台で歴史を刻んだ。

大塚
「センター(の守備位置)が深かったし、(二塁手の)種田さんのスタートが遅かったから。」(8回に代走(二走)で登場、李の浅い中前打で一気に本塁生還)

◇セラフィニ6回3安打2失点の力投

先発セラフィニの力投がキラリ。6回を3安打2失点。「初回にいきなり2点を取られたが、その後は踏ん張って自分の投球ができたと思う。最後まで投げられなくて申し訳なかったが…」といいながらもチームの白星にご機嫌だった。

データBox
ロッテが“天敵”横浜から初勝利。オープン戦を除くと、昭和35年の日本シリーズ(当時、ロッテは大毎、横浜は大洋)から、前日(6日)まで5連敗だった。日本シリーズでは「三原魔術」の前に4連敗。6日も1−2xでサヨナラ負けを喫したが、この日は6試合連続となる1点差試合で横浜戦初勝利を挙げた。
またも1点差!!ロッテが横浜戦初勝利
年月日球団スコア球団球場
昭35-10-11大毎●0−1○大洋川崎
昭35-10-12●2−3○
昭35-10-14●5−6○後楽園
昭35-10-15●0−1○
平17-05-06ロッテ●1−2x○横浜横浜
平17-05-07○3−2●

[注]昭和35年は日本シリーズ

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代走大塚V走塁![報知]

◇8回李の中前打、好判断で生還

ロッテは同点の8回1死一、二塁から李が中前安打を放って勝ち越し。その後、薮田、小林雅が横浜に反撃を許さず、連敗を2で止めた。小林雅は10セーブ目。横浜は散発の3安打と打線がつながらず、連勝は4でストップ。

勝負どころを知る猛者達は、最後まで横浜に主導権を渡さなかった。橋本の落球をきっかけに招いた7回2死満塁の大ピンチにも、藤田が金城を3球三振。「動揺?そりゃあ、ありましたよ。でも、ああいうところを抑えてなんぼですからね」。救援400試合登板の豊富な経験が、押し寄せる重圧を抑え込んだ。

真骨頂は直後の8回だ。2番手・川村から1死後、連打で一、二塁とすると、二塁走者・ベニーの代走に大塚を起用。続く李の二塁と中堅の間にふらふらっと上がった打球を見るや、大塚は迷わずスタートを切った。「(二塁の)種田さんのスタートが鈍かったので、楽勝かなと思った」冷静な判断力を武器に、決勝のホームを踏んだプロ12年生はしてやったりだ。

「大塚のベースランニングは素晴らしかった。天性の野球勘だよ。今日はあれで勝てた」。バレンタイン監督からも賛辞の言葉が並んだ。交流戦初白星で、チームの連敗は「2」でストップ。いまだ、12球団で3連敗以上がないのはロッテだけだ。「連敗で引きずるもの?ないですよ。これだけ勝ってるんだから。引きずってたら、しばかれますよ」と胸を張った大塚。一瞬のスキも見せず、そして見逃さないロッテの強さは、セ・リーグ球団が相手でも変わらない。

◇小林雅、汚名返上

前夜、屈辱の逆転サヨナラ打を浴びた小林雅が、1点リードで迎えた9回を3人でピシャリと締めた。「2回やられたらみっともないし、情けない。気持ちを強く持っていった」と、村田を147キロの直球で三ゴロ、相川を152キロの直球で右飛に打ち取り、140キロの落ちるボールで代打・古木のバットに空を切らせた。汚名返上を果たした守護神は「早めに結果が出たことで気が晴れる。また明日から1つ1つやっていくだけ」と、明るい表情を取り戻していた。

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小林雅が雪辱10S「気持ち入れた」[ニッカン]

前夜セーブに失敗した小林雅が9回から登板し、3者凡退で雪辱した。1点リードの緊迫した場面で、最初の打者は前夜サヨナラ安打を許した村田。小林雅は「やられた打者からだったので、気持ちを入れた。2回続けてやられるのは情けないし、みっともないから」と、外角のシュートで三ゴロに仕留めた。続く2人も右飛、空振り三振に抑え、今季10セーブ目を挙げた。ストッパーは「(失敗した後)早めに結果を出すことで、自分の気持ちも晴れる。また1つ1つやっていくだけ」と、すっかり自信を取り戻していた。

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