わたしはかもめ2005年鴎の便り(5月)

便

5月12日

千葉ロッテ0−3阪神(千葉マリン)

阪神の先発・井川が好調のロッテ打線を相手に被安打8、奪三振7で昨年4月9日以来、自身5度目の無四球完封勝利を挙げた。阪神は1回、相手のミスで2死二塁とすると、プロ入り初登板から無失点を続けるロッテの先発・久保を攻め、金本がライトオーバー7号2ランを放ち先制。9回には鳥谷が今季3度目の猛打賞となるタイムリーツーベースで貴重な追加点を挙げた。阪神は連敗を止め、今季初完封勝利で貯金は1。ロッテは、8安打を放ちながらも井川に要所を締められ、今季初の完封負けで貯金は18となった。

123456789R
阪神2000000013
千葉ロッテ0000000000
福浦
「いいピッチャーですね。自分にはスライダーが良かったですよ。あれは打てないよ。」
大塚
「パ・リーグのピッチャーと変わらないと思いました。調子もそんなに良かったとは思えなかった。打てなかったのは、ピッチャーよりも自分の状態。自分のバッティングの状態が悪いからかわされました。捕らえたと思ったんだけど…。」
久保
「1発はチェンジアップです。打たれたボール自体は悪くなかったと思います。でも初回に打たれたのはいけない。あれで流れを崩してゲームが決まってしまいましたからね。エラーは関係ないです。今江選手のためにも絶対に還したくないと思ったし、カバーしたかったんですが…。防御率0は、勝っていれば嬉しいけれど、負けてしまったから関係ないです。(阪神打線は)パ・リーグと違って、バッターが打席で何を考えているか分からないことがありました。0−2から真っ直ぐを簡単に見逃して『エッ』と思ったりしました。ローテ争いは意識はないですね。チームが勝てばいいと思っているので。ライバルという気持ちもないです。それよりも、全員が勝っていることがすごいことだと思います。相手を意識しないで自分が抑えることだけを考えていることがいい方向にいっていると思います。」

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38戦目で初屈辱

「マリンガン打線」が、今季38試合目にして初の完封負けを喫した。8安打を放ったが得点に結びつかなかった。バレンタイン監督は井川について「あのいいカーブとチェンジアップは、こちらの打線は見たことがなかった。真っ直ぐとのコンビネーションで、バランスを崩した」。完封負けにも「野球をやっていればあることでしょう」と淡々と振り返った。

◇福浦1000試合出場

12日の阪神3回戦(千葉マリン)で先発出場して達成。プロ野球402人目。初出場は、97年7月5日のオリックス14回戦(千葉マリン)で記録している。

福浦
「投手としてプロ入りしましたが、野手に転向した初出場の試合で、1000試合を目標として、今日まで来たので素直に嬉しいです。地元の千葉マリンスタジアムでこの日を迎えられたのも本当に良かったですね。今日はいい通過点として、これからも1試合1試合大切にやって行きます。1試合でも多く出場できるように頑張ります。」

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ロッテ久保、負け投手も自責点0続く[ニッカン]

ロッテのルーキー久保が、阪神井川と堂々の投手戦を演じた。初回、いきなり金本に2ランを浴びた。「流れが向こうにいった。あれが試合を決めてしまった」。しかし2回以降は粘りの投球で追加点を許さない。気落ちせず、粘りの投球を続けた。

多彩な球種で阪神打線をかわした。強心臓ぶりを見せたのは6回。無死二塁から、金本の一ゴロが微妙な判定で内野安打となった。それでも「自分がまいたタネ。カバーに入らなかった」と反省。一、三塁にピンチが広がったが今岡、関本を連続空振り三振にきって取り、仕掛けてきた重盗も阻止。無失点でしのいだ。

8回途中で先発の役割を果たし、マウンドを降りた。ここまでプロ3戦15回を無失点の快投だった。初回の失点も味方エラーが絡んだもので、計22回1/3で自責点はゼロだ。「自責ゼロ?何とも言えない。初回もエラーをカバーしたかった」と守備陣を気遣った。

チームの連勝は4で止まったが収穫は大きい。金本について「すごい。外を攻めれば長打はないと思ったが、甘かった」と脱帽。阪神打線も「広角に打つので苦労した」と語りながら、次戦以降への糧とする。新人の力投にバレンタイン監督は「いい投球をした。勝っていい内容だったが、強いチームが相手で勝利に結びつかなかった」。敗れはしたが、ひきずる黒星ではない。「また明日から快進撃が始まりますよ」と久保がいうように、チームの勢いは止まっていない。

久保の今季成績
月日相手登板勝敗投球回安打本塁打三振四死球失点自責点
1軍04-02ソフトバンク救援0 1/3000000
04-24楽天完封94013100
05-04楽天先発5 2/3503200
05-12阪神先発7 1/3714120
通算防御率0.0022 1/316120420
2軍04-06インボイス救援2104000
04-16ヤクルト先発8406000
通算防御率0.00105010000

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打線の援護なし…ロッテのルーキー・久保が初黒星[サンスポ]

久保は8回途中で降板するまで2失点の好投。しかし、金本の1発に泣いて“初黒星”を喫した。「1回に打たれたことがまずかった。あれが(試合の)流れを決めてしまった」。失策が絡んだため、自責点は0.00のままだが「負けたらダメ」と反省しきり。チームの完封負けは今季38試合目で初めて。打線の援護もなかった。

福浦(ロッテ)通算1000試合出場
12日の阪神3回戦(千葉マリン)で達成。プロ野球402人目。初出場は平成9年7月5日のオリックス戦。
バレンタイン監督
「久保は勝ってもおかしくない内容だった。(打線は)いくつかチャンスを作りながらいかせなかったが、野球をやっていればそういう日もある。」

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ロッテ井川に脱帽、連勝4で止まる[スポニチ]

ロッテは打線が沈黙し今季初の零敗。連勝が4で止まったバレンタイン監督は「井川はカーブで打者のバランスを崩していた」と相手左腕に脱帽した。初回に2ランを被弾しながら8回途中まで2失点の久保に関しては「いい投球だった」。だが、自軍の失策が絡んでの失点に「エラーがなければ無失点だった」と悔しさものぞかせた。13日は指揮官の55歳の誕生日。この試合の悪い流れを引きずり「13日の金曜日」にならなければいいが…。

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ロッテ連勝4で止まった[報知]

敗戦の痛手より、ルーキーの大物感が指揮官の胸を熱くさせた。久保が猛虎のエースと互角に渡り合った。デビューから15イニング無失点で挑んだ阪神戦。初回に失策から金本に2ランを浴びたが、自責点は「0」。バレンタイン監督は「Great Pitching!十分に勝てていい内容だった」と称賛した。

デビュー以来22回1/3で自責点はない。6回、一塁へのゴロを、塁審が一瞬アウトのジェスチャーを見せながらセーフ判定。バレンタイン監督は猛抗議を行ったが、判定は覆らず無死一、三塁のピンチ。しかし、強心臓ルーキーは今岡を三振、関本を三振ゲッツーに仕留めてピンチを脱出した。技術も一流。「社会人時代から走られたことがない」というクイック投法は、赤星の盗塁を封じ込めた。

03年ドラフト。阪神の下位指名が予想されたが、実現しなかった。久保は「深くは考えなかった」と話したが、勝敗を抜きにすれば堂々のリベンジ。「次は甲子園で投げてみたい」と前を見た。チームの交流戦防御率は1.01。先発投手の充実は今季初の完封負けを忘れさせた。連勝は4でストップしたが、負けて強し。最強投手陣がいる限り、ロッテ株の急落はあり得ない。

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久保不運黒星、相手が井川じゃ…[ニッカン]

ロッテのルーキー久保は、8回途中2失点の好投だったが、報われず初黒星を喫した。1回の金本に許した2ランが悔やまれるが、相手のエース井川と互角に投げ合った内容は立派の一言。バレンタイン監督も「久保は非常によかった。本塁打された球も決して悪くない」と高く評価した。久保は「初回に打たれては駄目。甲子園でも投げたい」と言い、早くも敵地での雪辱登板を希望していた。

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三木谷オーナー「興味なくなってきちゃったな」[報知]

楽天本社の今年度第1四半期(1〜3月)決算説明会が12日、都内で行われ、三木谷浩史・代表取締役会長兼社長(40)=球団オーナー=が出席。プロ野球新規参入について、「野球によって、消費者の(楽天)ブランド認知が向上すると思う」と話した。

オープン戦と3月の公式戦が全戦ビジターで、興行収入がなかったため、同期のプロスポーツ事業の営業損失は約8億円。三木谷オーナーは、「今後は黒字になる月もあると思う。年間の赤字は10億円の見込み」と、予想通りの赤字に収まる見通しを示した。

報道陣からは、「チームは30敗ですが…」と球団に関する質問も飛んだ。同オーナーは「色々あると思うので、避けさせていただく」と、苦戦ぶりについては発言せず。終了後、楽天戦の雨天中止を聞かされると「そうなの?なんか野球も興味なくなってきちゃったな」とつぶやいた。

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W杯開催発表、日本困惑

◇大リーグ主導、日程、利益分配に?

米大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が主催するワールド・ベースボール・クラシックの開催が11日(日本時間12日)、MLBから発表された。しかし、日本プロ野球組織(NPB)ではチーム派遣を正式に決定していない。昨年7月のオーナー会議で派遣に前向きな意思が確認されているが、この時点では実施案が具体化していなかった。4月26日の実行委員会前にMLBから招待状と大会概要が届き、12球団に配布したが、同案に承服できない点があるため現在は各球団が検討を重ねている。

この日の米国内の報道では、大会には16の国と地域が参加し、4ヶ国ずつ4グループの1次リーグを行う。日本は来年3月3〜5日まで東京ドームで行われる1次リーグで韓国、台湾、中国と対戦する予定。各組2位までが同13〜15日に米国で開催される2次リーグに進み、18日に準決勝、20日に決勝を行うという。

NPBに届いた概要では、あくまで米国側が主催で各国を招待するという形になっている。主導権は米国側にあり、利益分配も倍の格差がある。前回の実行委員会では「世界の野球振興のためではなく、米国側の利益が目的になっているのではないか」という意見が出たため、継続審議となった。またシーズン直前という時期について疑問を呈する声もある。今後は25日予定の実行委員会、7月19日予定のオーナー会議で検討して、日本としての対応を決める。

米国側は詳細を7月に発表するとしており、長谷川コミッショナー事務局長は「7月には日本の最終的な態度を明確にすべきだと思います」と、結論の目安を口にした。もし、日本が不参加の立場を示した場合、大会の開催そのものに与える影響は大きい。

◇選手会は歓迎

労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長が、来年3月のワールド・クラシック開催に前向きな意向を示した。「選手会としても協力する方向です。野球というスポーツをグローバルにしていくために必要だと思う。国と国との真剣勝負をファンも期待していると思います。絶対にやった方がいい」。日程的な問題や選手選考といった問題も山積の状況だが、古田は「そこに向けて全力で、選手だけではなく組織を挙げてやっていく必要がある」と語った。既に選手会ではNPBに対し、遅くとも年内に代表選手の選考をするよう意見を述べている。

巨人清武球団代表
「詳細を聞いていないが、方向性は好ましい。3月でいいのかということもあるだろうし、運営委員会方式というものを要求していた訳ですし、やっぱりMLBとMLB選手会の共催で日本側が招待を受ける方式でいいのかという問題もある訳でしょう。(球団としては)11月は国際月間。アジアシリーズをやって、その後にW杯とか日米野球をやったりする。そういうのが分かりやすいし、目指す方向がハッキリする。」
阪神岡田監督
「球団から話を聞いたけど、まだピンとこない。とにかく時期がよくないから。ベテランやメジャーリーガーがそこにピークを合わせるのは無理だろう。各チームから選手を派遣するにしても、若手中心になるのではないか。現場としては、今は盛り上がる期待よりも問題の方が多い。」
横浜山中球団専務
「開催がどんな形態になろうと、まずはやってみよう、が大切だと思う。サッカーW杯のように、大会の回数を重ねることで本当の意味での『実力世界一決定戦』に成熟していくのではないか。選手の派遣などについても積極的に協力したい。」
ヤンキース松井
「詳しいことは聞いていないので、何とも言えない。もし状況が整って選ばれるようなことがあれば、その時はベストを尽くし、なおかつレギュラーシーズンに生かせるような場にしたい。」
ソフトバンク王監督
「3月初めは時期的に野球をやる態勢になっていない。日本より、メジャーの方が困るんじゃないか。向こう(メジャー)は日本と違って。野手が2月20日頃からキャンプインする。3週間ちょっとで本来の戦いをするのは難しい。まあ、やるかやらないか早く決めた方がいい。先延ばしにするのはよくない。」
西武黒岩代表
「招待状が来たからといって『hし、行きます』とはいかない。参加するかどうかを含めて、今度の実行委員会で話します。運営のやり方に問題がある。国際野球連盟がありながら、国際大会をMLBが主催するのは問題だと思う。」
巨人上原
「シーズンをメーンにするのか、W杯をメーンにするのか、難しい。どうせやるなら真剣勝負でやりたいですし、詳細を早く決めて選手に発表して欲しい。ただ3月は調整段階なので、W杯出場を断る選手が多いかも。シーズンが大事だという人も出てくる。色んな意味で難しい。」

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