わたしはかもめ2005年鴎の便り(5月)

便

5月13日

千葉ロッテ0−1ヤクルト(千葉マリン)

ヤクルトが2試合連続の完封勝ちで、今季2度目の5連勝、貯金を1とした。ロッテは逆に2試合連続の完封負けを喫した。両チーム無得点で迎えた6回、1死一、二塁から鈴木健が適時打を放ち勝ち越しに成功、結局これが決勝点となった。ヤクルト先発の川島は7回を投げ6安打も要所を抑え、8回からは石井が締めた。ロッテ先発の清水は、今季3度目の完投も打線の援護がなく3敗目。今日5月13日はバレンタイン監督の55回目の誕生日だったが白星で飾ることはできず、チームの貯金は17となった。

123456789R
ヤクルト0000010001
千葉ロッテ0000000000
清水直
「とにかく、勝てなかったことが悔しいですね。立ち上がりは良くなかったです。リズムが悪かったです。それでも投げていかないといけないですからね。(前半の併殺は)本当に野手のみんなが良く捕ってくれた。助かりました。次、頑張ります。」
バレンタイン監督
「これまでしばらくホットな状態が続いていたので、それが消えている。明日はホットな状態に戻ると思う。あそこ(2回、李の当たりでベニーがホームを突かなかった)はベニーがホームを踏むべきだった。ベニーはファーストが捕ると判断してしまい、いいスタートが切れなかった。生還してしかるべきだった。」
ベニー
「難しかった。もっとリードを大きく取るべきだった。自分のミス。」

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ボビー誕生日黒星、清水に援護なし

清水が1点に泣いた。制球に苦しみながらも、9回まで投げ抜き1失点。打線の援護を待ったが、報われなかった。「勝てなかったのが悔しいです」と話した。バレンタイン監督の55歳の誕生日だったが「どうしても勝ちたかったんですけど」と残念そうにしていた。

◇“打者”ゆうこりん

タレントの小倉優子(21)が、ロッテ−ヤクルト1回戦(千葉マリン)の始球式で打席に入った。千葉県出身でロッテの春季キャンプも訪れたことがあり試合前には西岡から打撃指導を受けた。本番では背番号1のユニホームを着て見事?なスイングを見せた。

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フランコ痛い失策

三塁フランコのエラーが連敗の引き金となった。6回1死一塁でラミレスの打球をファンブル。併殺打になるはずが一、二塁となり、続く鈴木の適時打を呼んだ。肩などに違和感があり欠場した今江の代役として守備に入ったが、指揮官は「(今江を)1日休ませようとした。(フランコは)多少不安はあったが、打球が行ってしまった」と振り返った。さらに「通常ならフランコも、あのぐらいの打球は捕れるはず。また守ることがあると思うが、その時は守ってくれると思う」と話した。

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今江休養裏目…フランコ2失策[報知]

◇ボビー誕生日飾れず

ロッテは清水が1失点完投も、打線が好機で凡打を重ね、今季3度目の連敗。

開幕から全試合出場を続けてきた今江を休養させ、三塁にフランコを起用したバレンタイン監督の采配が裏目。6回、この試合2個目の失策を犯し、唯一の失点につながった。「打球が(フランコに)いかなければと思っていたが、いってしまった」。“神頼み”は通じずバレンタイン監督も溜息をついた。

西岡の好守などで5併殺を記録し、エース・清水も再三のピンチで踏ん張り、見せ場は作った。しかし、攻撃陣が3度三塁に走者を置きながら、走塁ミスなどでチャンスを潰し、2試合連続完封負けを喫した。

試合前、指揮官は選手から贈られた55歳の誕生日ケーキのロウソクを吹き消した時「皆さんの健康と、今日のいい雰囲気をいつまでも続けていきたい」と願った。しかし最後は「気を引き締めていきましょう!」と日本語でナインを戒めていた。

◇ボビー誕生日ゆうこりん祝福

ロッテのCMキャラクターを務めるタレント・小倉優子(21)が千葉マリンを訪れた。3、4月の月間MVPを受賞した西岡に「パイの実」を、この日55歳の誕生日を迎えたバレンタイン監督に巨大なケーキを手渡した。また、始球式では初めて打席にも立ち、事前に西岡から打撃指導を受けて臨んだが、金属バットの重さに力負け。森博幸・鹿児島市長が投じた山なりの球にも、完全に振り遅れて空振りし「あれでいいんですか?ちょっと心配です」と悲しそうな表情を浮かべて球場を後にした。

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ロッテ2試合連続完封負け…ゆうこりんパワー不発に[サンスポ]

甘〜いバースデーが苦い夜に変わった。「正しくプレーできていれば負けていなかった」。バレンタイン監督は55歳の誕生日を勝利で飾ることはできなかった。

試合前、タレントの小倉優子(21)が千葉マリンにやってきた。応援に駆けつけた試合は2試合連続のサヨナラ勝ち。「私が来たときはマリーンズが勝ってま〜す」と“勝利の女神”をアピール。バレンタイン監督にケーキを食べさせてあげるなど精力的に女神の活動。始球式では打席に立ち、ボール通過1秒後にスイング。球場を熱くさせた。

「始球式で投げたことはあったけど、バッターは初めて。あれでよかったのかな?ちょっと心配です」。そんなゆうこりんの心配?が試合で現実のものとなる。エース・清水をマウンドに送りながら、6安打の貧打と3失策の拙守で2試合連続の完封負けだ。

「これまでホットな状態が続いていた。それが少し冷えただけ」とバレンタイン監督。アン・ハッピー・バースデー。

◇清水が9回1失点完投も3敗目

清水は9回完投で7安打1失点ながら、打線の援護がなく3敗目。「こういう日もあります。これを乗り越えていかないと。勝てなかったのは悔しい」。前回の横浜戦(横浜)でも8回0/3で1失点ながら勝ち星はつかなかった。

データBOX
ロッテは2試合連続完封勝ちのあと、1試合挟んで、2試合連続の完封負けとなった。これは平成15年4月16(0−2ダイエー=千葉マリン)、18日(0−4オリックス=同)以来、2年ぶりとなる。

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2戦連続零敗[スポニチ]

好調ロッテがまさかの2戦連続の零敗だ。「これまでホットだった打線が少し冷めただけ」とバレンタイン監督から悔しさが滲んだ。2回には無死二、三塁で李承Yはボテボテの二ゴロ(記録は内野安打)。三塁走者ベニーはホームを狙えるタイミングだったがスタートできず。「もっとリードを取ればよかった」と反省したが、三塁コーチャーを務める西村ヘッドも「一塁手が前進、二塁手が深い位置。難しい判断で体が固まってしまった」と悔やんだ。

エース清水は5併殺の粘りの投球で完投。しかし6回の1失点は三塁で今季初先発したフランコの失策が絡むなど、連勝中にはないミスが続出した。この日はバレンタイン監督の55歳の誕生日。試合前は選手からケーキで祝福され満面の笑みだったが、試合後も…とはいかなかった。

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ロッテ零封負けにボビー「冷えただけ」[ニッカン]

ロッテは1失点完投の清水を打線が援護できず、2試合連続の零封負け。バレンタイン監督は「清水は勝ってもおかしくない内容だった」と残念がった。一時の勢いが消えている打線には「ここまですごくホットだったのが、少し冷えただけ」と淡々と話したが、敗因として挙げたのが2回の走塁ミス。無死二、三塁から李の二塁内野安打で本塁を突かなかった三塁走者ベニーの判断に「ベニーは生還してしかるべきだった」と厳しい表情だった。

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気楽さ貫き好結果呼ぶ[朝日新聞・千葉]

野球はメンタル面が大きく左右するスポーツです。考え方1つで成功する人もいれば失敗する人もいます。自分の考え方をしっかりと持っていることで成功した選手の1人にロッテの守護神・小林雅英投手(30)がいます。

小林雅流の考え方。それは「気楽にいく」ということです。通常、抑えの投手は試合終盤、もっともチームがピンチの場面で登場します。そこで抑えることが仕事です。そこで失敗すれば自分が傷つくだけではなく、それまで頑張ってきた先発、中継ぎ投手の白星が消え、チームが負けることを意味します。チームの全てを背負って投げる。だからこそもっとも過酷なポジションと言われています。精神的に耐えられなくなる人もいるほどです。

そんなポジションを6年も務め、セーブ数を重ねてきたのが小林雅。彼が初めてストッパーを任された時に、監督に言った言葉。それは「本当にボクでいいんですか?どうなっても知りませんよ」でした。

これはあえて自分を追い込むのではなく、気楽に投げるための自己暗示に近いものだったといいます。プレッシャーを背負い込むことで気合をいれようとしたがるのがこれまでのストッパー像。そんな中で小林雅は全く新しい発想を持っています。

もう一例、挙げさせてもらいます。「ボクの投球には100点と0点しかない。例えば3点リードで登板して2点取られたとする。でも勝った。ならば100点。反対にどんな形であれリードを守れなかったら0点。そのどっちか」。これは極端に開き直った考え方と言えます。普通なら三者凡退で気持ちよく決めたいという思いが働くもの。しかし、そこはあえて「3点リードしていたら2点まで取られてもいい」との発想で登板する。この気楽さが好結果を呼んでいるのです。

「あとはピンチを楽しむこと。これを乗り越えた先には勝利の握手が待っているのだとか、勝って飲むビールはきっとおいしいぞとか楽しいことを考えるようにしている」。肩の力を抜いてプラス思考で投げるロッテの守護神。ファンは彼を親しみを込めて『幕張の防波堤』と呼びます。(広報・梶原紀章)

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