わたしはかもめ2005年鴎の便り(5月)

便

5月15日

千葉ロッテ0−1ヤクルト(千葉マリン)

ヤクルトが投手戦を制し、昨年7月23日から7月31日以来の7連勝で貯金を今季最多の3とした。6回、土橋、岩村の連続安打で一、三塁とすると、ラミレスの遊ゴロ併殺打で1点先制。6回の1点を先発・石川、五十嵐、石井の継投で守り切った。石川は7回を被安打5、奪三振8、無四球で今季3勝目。8回途中から投げた石井は7セーブ目。ヤクルトは今季3度目の完封勝利。ロッテは渡辺俊が9回を1失点で完投も、打線が散発6安打で今季3度目の完封負け、昨年5月9日から5月15日以来の4連敗、同一カード3連敗もその時以来。

123456789R
ヤクルト0000010001
千葉ロッテ0000000000
渡辺俊
「6回の岩村選手のヒット。あれは完全な失投でした。逆球なら逆球で完全に逆に行けば良かったけれど、真ん中に入ってしまいました。一、三塁にしたことが失敗でした。あそこは1点はしょうがないと思って、併殺を選択したんで…。いつも点を取ってもらって助けてもらっていたので、今日は何としても抑えて勝ちたかったのですが…。本当にあの1球が悔いが残ります。自分の状態は良かったのですが、石川投手の調子はもっと良かったということです。我慢比べに負けました。ただ、これまでが上手くはまり過ぎていたところはありましたから…。チームは明後日から、場所も相手も変わるので、気持ちも切り替えられると思います。」
垣内
「今シーズン初めての1軍で、スタメンにも起用されたので、何とか打ちたかったのですが…。次のチャンスに頑張るしかない。」
バレンタイン監督
「確かに打線が活発ではないが、あと少し届かなかったゲームが3試合あった。タイムリーが出ていれば3勝していたと思っている。シーズン中には、点が取れないことがある。今たまたま起きているだけ。いいチームに変わりはない。」

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3完封4連敗

4連敗で2位ソフトバンクに1ゲーム差に迫られた。4敗のうち完封負けが3つ、左腕投手にも3敗と打ち崩せなかった。2軍から昇格した垣内を先発起用したが実らず。散発6安打に終わった。バレンタイン監督は「点を取れないこともある。それがたまたま今日だったということ」と淡々と振り返った。

◇上M下Ysでギャオス始球式

ギャオスがほえた。本拠地開催の交流戦で、球団は相手チームにも在籍したことのある選手らを始球式に起用。この日は内藤尚行元投手だった。上はロッテ、下はヤクルトのユニホーム姿で登場。清水と同じようにタオルを振ってマウンドに上がった。投げ終えた後はボールを口にくわえるなどの仰天のパフォーマンスも健在。「タオルを振って登板するアイデアはいい。みんなやるべき」と語っていた。

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ロッテ渡辺俊が初黒星「神話」崩れる[ニッカン]

渡辺俊が1失点完投負けを喫した。9回表、最後の打者ユウイチから空振り三振を奪って先発の役割を果たし、マウンドを降りた。ここまで1試合平均14安打12得点の援護で、投げれば味方が打つ「俊介神話」が崩れた。打線は完封されたが、気落ちせずに投げ続けた。「今までがうまくはまり過ぎた。こういうこともある。助けてもらっていたから、抑えて勝ちたかった」と振り返った。

6回に土橋、岩村に連打を許し、ラミレスの併殺打の間に決勝点を与えた。だが交流戦2試合18回を投げ失点はわずか1。防御率は1.54となった。

4回の古田との対戦を楽しんだ。緩急をつけてタイミングを狂わせたが、最後は外角球をおっつけられて右前にポテンヒット。「うまい。さすが。あんな打者はパにいない。ワクワクした」という。今季6勝、昨年から続く連勝も11で止まる今季初黒星に「粘り強く投げないと。教訓を生かして頑張ります」と気持ちを引き締めた。

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ロッテ4連敗…渡辺俊1失点完投も援護なし[サンスポ]

渡辺俊が9回6安打1失点と好投したが、味方打線の援護がなく、1敗目(6勝)。昨年から続いていた連勝は11でストップし、チームも4連敗となった。サブマリン右腕は「相手の石川が良かった。我慢比べで先に負けちゃいました」。今季初黒星については「今迄がハマりすぎ。こういうこともあります」と話した。

バレンタイン監督
「(打線は)確かに活発ではないが、あとちょっと届かなかっただけ。(渡辺俊は)とても素晴らしい内容だった。」
データBOX
ロッテは今季3度目の完封負けだが、最近4試合で3度と打線が絶不調。8日の横浜戦(横浜)で18得点して以降は1試合5得点以上、同2ケタ安打がともにない。8日までとそれ以降を比較すると、チーム打率は.304→.215、1試合平均得点は6.5点→1.7点と大幅にダウン。チーム防御率は2.35(交流戦以降1.34)と投手陣は好調なだけに、打線の奮起が待たれる。

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“サブマリン神話”崩壊4連敗[スポニチ]

投げれば打線が爆発するという“サブマリン神話”が崩壊した。開幕から無傷の6連勝だった渡辺俊が9回を6安打1失点と好投したが、打線が沈黙した。

これまでサブマリンが登板した7試合の平均得点は12.1。「今までは点を取って助けてもらっていた。今回は抑えて勝ちたかったが、先に点を許してしまった」と援護のない打線よりも、6回無死一塁から岩村に右前打を浴びて一、三塁とし、併殺の間に1点を失ったことを悔いた。

交流戦に入り、打線の一時の勢いは消えた。バレンタイン監督は「打開策?放っておくことだ。ポテン安打でも出れば調子は上がる」と前向きだが、ここ4試合で3度目の零敗は深刻だ。これで4連敗。2位・ソフトバンクに1ゲーム差に詰め寄られてしまった。

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エース神話崩壊でM4連敗[報知]

暗闇から抜け出せない。ロッテの貧打を悲しむかのように、幕張の空は冷たい雨を降らせていた。ヤクルト投手陣の前に散発6安打11三振。完封負けで4連敗。開幕ダッシュを成功させた3割打線が、完全にガス欠状態に陥った。

渡辺俊の“神話”が音を立てて崩壊した。開幕6連勝、昨年から11連勝中のサブマリンは、この日も快調。だが、リズムあふれる投球も起爆剤にはなり得ない。渡辺俊の先発時、平均12点以上を奪ってきた“神話”も通じず、今季初の同一カード3連敗。「今までがハマりすぎていたんですよ。僕が我慢比べに負けたんです」1失点完投の右腕は、あえて己れで責任を背負った。

4連敗中、完封負け3度、平均得点は0.75点。淡泊な打撃、好機での凡退…。チーム打率最下位に終わった昨年のVTRが繰り返された。バレンタイン監督は「たまたま今が打てない時期なだけ。これまでと変わらずいい打線だ」と変わらぬ信頼を口にしたが、チーム打率3割をキープしていた好調時とは別のチームになってしまった。

貧打の打開策について、指揮官は「放っておくことだ。そのうちポテンヒットが続いて調子も上向くだろう」と“待ち”の姿勢を貫く覚悟を見せた。ソフトバンクと1ゲーム差に詰め寄られたが、依然首位。強者は動かず、騒がず、静かに目覚めの時を待つ。

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ロッテ今季初4連敗…ここ4試合で3点[ニッカン]

ホームベースが遠い。ロッテが1点も奪えず、今季初の4連敗を喫した。ロッカールームに引き揚げるナインの足取りは重く、4打席凡退の1番西岡は無言だった。打線の不振が深刻だ。連敗中は完封負けが3度で総得点は3点。この試合でも唯一、三塁に走者を置いた8回の同点機は4番ベニーが凡退。今季初めて1軍に昇格し、左腕対策で6番で起用された垣内は4連続三振に終わった。バレンタイン監督は「打線は活発ではないが、あと少し届かなかっただけ。いいチームであることは変わらない」と強気の姿勢を崩さなかった。打開策を聞かれた指揮官は「シーズン中に点の取れない試合はある。たまたま続いているだけ。そのうち、いいところで安打も出てくると思う」。快進撃を続けてきたロッテに、我慢のときが訪れた。

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