わたしはかもめ2005年鴎の便り(5月)

便

5月18日

広島5−9千葉ロッテ(広島)

ロッテが今季3度目の先発全員安打となる16安打9得点で連勝、貯金を17とした。ロッテは3回に小坂の3号ソロで先制すると、その後も李のソロ、フランコの2ランなどで加点した。先発・小林宏が、ハーラートップタイの6勝目を挙げた。広島は、先発の佐々岡が5回途中6失点で降板、昨年から5連敗で3敗目。打線は前田が4年連続12度目の2ケタ本塁打となる10号3ランなどで5点を返すが、投手陣の乱調が響き今季ワーストの借金4。なお、広島の3人目・田中が里崎への死球で両リーグ2人目の危険球退場となった。

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千葉ロッテ0012321009
広島0000011305

◇ロッテ30勝も冷静バレンタイン監督

ロッテは投打が噛み合い、ソフトバンクと同じ30勝目をマークした。バレンタイン監督は「本塁打で十分なリードをつくれた。投手の初安打、初打点もよかったな」と、投手も含めて16安打した打線を勝因に挙げた。ただし4連敗後の2連勝だけに、同監督は冷静。連敗中は「とにかく選手を信頼した」と焦らず辛抱強く復調を待ち続けた。「長いシーズン、波は当然ある。暑い時もあれば寒い時もあるから」と淡々と話していた。

小林宏
「今日は納得できないですね。警告試合となったことは意識しなかったです。内角のコントロールが今一つだったけれど、外角のストレートとスライダーが良かったですね。(ランナーとして出て)いつもよりも疲れました(笑)。ライトフライは完全に詰まっていました。とにかく、あのホームランが痛かった。ホームランが悔しいです。次、頑張ります。」
「(ホームランは)入るとは思わなかった。フェンスもそれほど高くなかったから。入って嬉しいですね。(2点タイムリーは)いい当たりではなかったけれど、終わってみればこの2点が逃げきるタイムリーになったので良かったです。とにかく、4連敗だったし、ロードで連勝したことはものすごく大きいですね。でも、今日の試合はもう忘れて、明日の試合の勝ちにこだわっていきたいです。」

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16安打で9点

「マリンガン打線」も復活した。3回に小坂のシーズン自己最多に並ぶ3号ソロで先制。「ボールを強く叩くことだけを考えた。本塁打になるとは思わなかった」。4回に6号ソロを放った李も「いい追加点になった」と喜んだ。5回には「みんなに負けないように打とうと思った」とフランコにも8号2ランが出た。相手のミスも逃さず16安打で9点を奪った。

◇危険球退場

広島田中敬人投手が、ロッテ2回戦(広島)の6回、里崎智也捕手の頭部に死球を与えて退場となった。今季の危険球による退場は、11日の巨人−オリックス2回戦(東京ドーム)のオリックス山口以来で2人目。今季の退場者はセ・リーグ3人目、両リーグ合わせて6人目。

死球の里崎は代走橋本と交代。広島市内の病院で精密検査を受け、骨には異常なく頭部打撲と診断された。19日の出場は様子を見て決める。

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小林宏投打に活躍!6勝&二塁打[ニッカン]

小林宏が、敵地での交流戦ならではの投げて打っての大活躍だ。プロ初の打席で奮闘した。2回2死満塁で右翼スタンドへあと一歩の大飛球を打つと、4回2死一塁ではチーム投手陣初の安打となる右中間二塁打を佐々岡から放った。5回2死満塁ではストレートの四球を選び6点目となる打点をマーク。春日部共栄時代は5番を打ち、交流戦前は「打撃が好き」と楽しみにしていた。実際に体験して「打って投げては初めてなので疲れた」というが、本領発揮だ。

本業も“奮投”した。6点リードの6回には、里崎が頭部に死球を受け大事を取って退場するアクシデント。警告試合となり、捕手が急遽橋本に代わるも、冷静に内外角を突き続けた。8回に前田に3ランを浴びて降板したが、ハーラートップタイの6勝目。「警告試合?気づかなかった。最後に打たれたので納得できない」と反省した。

チームは4連敗後に2連勝。43試合目で30勝は、球団を創設した50年(毎日)に42試合で到達して以来、55年ぶりのハイペースだ。バレンタイン監督は小林宏を「いいアスリートだ。初ヒットに打点もあげて良かったね」と称え、「チームも波というものがあるし、寒い時もあればホットな時もある」。投打に強いロッテが戻ってきた。

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ロッテ1発攻勢、30勝到達[スポニチ]

ロッテは18日、小坂誠内野手(31)李承Y内野手(28)マット・フランコ内野手(35)の1発攻勢で広島に快勝した。開幕43試合目以内での30勝到達は毎日時代の50年以来、55年ぶりのこと。歴史的快進撃を続けるチームが、再び連勝モードへと突入した。

バットを振れば快音が響く。広島の夜空に3発の花火を打ち上げた。バレンタイン監督のお祭り野球が完全復活だ。

まずは小坂だ。自己最多タイとなる先制3号ソロで打線に点火。4回は李が8試合ぶりの6号ソロを右翼席最前列へ弾丸ライナーで突き刺した。まだ終わらない。5回にはフランコだ。バックスクリーン左へ豪快な8号2ラン。終わってみれば今季3度目の先発全員安打のオマケまでついて16安打9得点の圧勝劇だった。7試合続いた1ケタ安打と、4連敗をとともに17日の試合で止めると、今度はこれまでの鬱憤を吐き出すかのように打線がよみがえった。

「長いシーズンに波はある。打てない時期はあったが特別なアドバイスは送っていない。選手を信頼するだけ」。バレンタイン監督はあえて打線が再浮上するまで「忍」の一字で待ち続けた。

こんな指揮官にナインも応えようと必死だった。この日、3安打3打点と爆発した李は千葉マリンでのナイター後は、必ず深夜までバットを振り込んだ。李東勲(イ・ドンフン)通訳を打撃投手にブルペンで打ち込むこともあれば、金星根(キム・ソングン)コーディネーターと共にティー打撃を繰り返すこともあった。

「アウエーでの連勝は嬉しい。4連敗の後、連勝につなげたことが大きい。いいところで仕事ができてよかった」。2年目を迎えた韓国の助っ人は胸をなで下ろす。

チームリーダーの福浦も「とにかくビデオを繰り返し見て、あとはバットを振り続けた」と遠征先の宿舎でも野球のことだけを考え続けた。

昨年4月も一時首位に立ったが、投打の歯車が狂うと10連敗。5月はわずかに6勝しか挙げることができなかった。そんな苦い経験がナインの心に生かされている。チームは43試合目で30勝に到達した。球団が誕生した50年に次ぐハイペースだ。トンネルは完全に抜けた。ロッテは再び連勝街道をまっしぐらに駆け抜ける。

◇小林宏不満6勝

小林宏が7回1/3を9安打5失点。打線の援護にも恵まれハーラートップタイの6勝目を挙げた。「納得はできない。あの1発は余計だった」と8回1死一、二塁から前田に浴びた10号3ランを悔やんだ。それでもバットではチーム投手陣で初安打となる右中間二塁打を放ち、さらに押し出し四球で打点も挙げた。これにはバレンタイン監督も「最も優れたアスリート」と大絶賛だった。

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小林宏6勝目!打撃でも1安打1打点[サンスポ]

8回途中5失点で6勝目を挙げた小林宏が、打撃でも1安打1打点と活躍した。4回は右中間へ二塁打。2死満塁で迎えた5回は押し出し四球で打点を挙げた。春日部共栄高時代は5番打者だったという。ただし、打撃よりも8回に許した3ランを「やっぱりあのホームランがねえ」と“本業”での失点を悔しがった。

バレンタイン監督
「本塁打で十分なリードをつくれた。投手(小林宏)の初安打、初打点もよかったな。」

◇里崎が投球を頭部に受け交代

里崎智也捕手(28)が広島2回戦(広島)の6回の打席で、田中の投球を頭部に受け交代。広島市内の病院で検査を受け「頭部打撲」と診断された。19日の試合出場は、当日朝の様子をみて判断する。

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小林宏、打って投げてトップタイ6勝[報知]

◇ロッテ乗った30勝

先発全員の16安打で9得点と打線が爆発したロッテが、2連勝で30勝に到達した。3回、小坂の3号で先制。4回に李の6号、5回にフランコの8号2ランなどで佐々岡をKOした。8回途中まで5失点ながら小林宏が6勝目。広島は今季最多の借金4。

“最強の9番打者”小林宏が起爆剤になった。野手顔負けのセンスあふれる打撃に、気迫のスライディング。押し出し四球も選び、ロッテ投手の初安打と初打点をマークした。43試合目で30勝に到達は、前身の毎日が創設された1950年(42試合)に次ぎ、55年ぶりの猛ペース。ロッテが完全に息を吹き返した。

パ・リーグの投手とは思えない泥だらけのユニホームが勲章だった。最初の見せ場は2回2死満塁。佐々岡の外角140キロの直球を鮮やかな右打ち。右飛に終わったが、もう一息で本塁打という大飛球にベンチは盛り上がった。2点リードの4回には「真っすぐを待って」スライダーを右中間へ。二塁への果敢なスライディングでも魅せた。小林宏のハッスルプレーが、野手陣のハートに火をつけ、先発全員安打で9点を奪った。

高校時代は埼玉の強豪・春日部共栄の5番打者。5回2死満塁では相手投手がひるむほどの迫力でストレートの四球を選んだ。8回に前田に3ランを浴びて降板したが、ハーラートップタイの6勝目。バットと気迫で白星を手に入れた。

キャンプ中、投手陣は連日のように打撃練習を敢行。小林宏も「効果はあったと思う」という。バレンタイン監督は「彼は一流。最高のアスリートの1人だ」と絶賛した。一時低調だった打線も16安打と完全復調。4連敗は過去の話。12連勝中にプレーバックしたかのような大勝劇。イケメン右腕の大車輪の活躍に導かれ、「強いロッテ」が再生した。

◇田中危険球退場

広島・田中敬人投手(25)は18日、交流戦のロッテ2回戦(広島)で、危険球のため、退場処分を受けた。今季、危険球による退場は、オリックス・山口に次いで2人目。退場者はセ・リーグ3人目。両リーグで6人目。田中は6回2死一、二塁、里崎へのカウント1−0からの2球目が、頭部を直撃した。死球の里崎は代走・橋本と交代した。

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