わたしはかもめ2005年鴎の便り(5月)

便

5月22日

千葉ロッテ11−4中日(千葉マリン)

ロッテが17安打11得点で連勝し、貯金を今季最多タイの19に戻した。ロッテは1回にフランコの2試合連続10号3ランなどで4点を先制。その後も李の5試合連続10号ソロなどで4回までに8点を挙げ主導権を握り、今季9度目の2ケタ11得点で快勝した。先発の渡辺俊はハーラートップの7勝目。中日は、先発・中田が自己最多7失点、自身最短の2回2/3で降板。交流戦に入って5カード連続の負け越しとなった。なお、ロッテ・堀が今季5度目の猛打賞をマーク、史上65人目、現役11人目の通算100猛打賞を達成した。

123456789R
中日0000120014
千葉ロッテ40310003x11

◇ロッテ首位対決に勝ち越し!貯金19だ

ロッテは投打が噛み合って首位対決に勝ち越した。バレンタイン監督は「初回に得点して勢いづいた」と連打で4点を奪ったビッグイニングを勝因に挙げた。打線の援護に先発の渡辺俊も応えた。8回を4安打3失点でリーグ単独トップとなる7勝目。前回は1失点完投しながらチームは無得点で初黒星を喫しただけに「(そのとき)運を貯金したね」と上機嫌だった。

渡辺俊
「今日は狙ったところに投げるのに苦労する内容でした。立ち上がりは良かったけれど、途中からダメ。風は途中で向きが変わったけれど、いつものことだから。立ち上がり、中日打線が苦労しているなと思っていたら、途中から自分が苦労しました(笑)。4回からリズムを崩して、修正するのに7回までかかった。もっと早く対応しないと。ベンチで『お前の時は良く打ってもらえるな』と言われました。前回の(運の)貯金を今日使いました。セ・リーグのバッターはテンポが速いのが嫌みたい。打席に入るのが遅い人が多いですね。だからテンポを考えて投げています。足は大丈夫。試合後アイシングはしたけれど、シップもしない状態です。」
「5試合連続というより、素直にホームランを打ったことが嬉しい。失投が高めに来たので打てたと思います。去年期待されながらいいパフォーマンスができなかった。申し訳ない気持ちがある。それは変わりません。自分のタイミングで捉えることが第1。それができているので飛距離も出ていると思います。勝利に貢献?偶然です。大事な場面で自分の仕事が出来る選手ならば、他のチャンスの場面で打てています。」
「とにかく、ずっと打っていなかったから今日1日では分からないけれど、これを続けていきたいね。第1打席のエンドランはサインどおり。第3打席、あそこはイケイケだったからね。4点リードはしていたけれど、次の1点がどっちに入るかで展開は違ってくると思った。先に追加点を取れてよかったですよ。歓声が大きい?それは西岡選手にでしょう。でも、彼が出てくれると相手が考えてくるから球種も絞りやすいし、やりやすいですよ。」
バレンタイン監督
「久し振りに初回に得点を挙げた。エラーでの出塁だったが、エンドランが決まって大きなホームランが出て勢いに乗った。もう少しで完全試合をやらせそうになるなど、いい形で始まらなかったが、打線が打って勝ち越すことができた。」

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“完全”ショックなし、ボビー「よく打った」

バレンタイン監督も、あわや川上に完全試合という初戦後の連勝に、満足そうだった。1〜6番打者が打点を挙げ、投打が噛み合っての快勝。堀、サブローも猛打賞で「李に負けず素晴らしい活躍だった。(初戦で)打線がめげずに、気を落とさずによく打った」と評価した。李の連発に「偉業だね。次は巨人上原が空いてだと思うが、彼が2本ぐらいヒットを打って貢献してくれれば嬉しい」と話していた。

サブロー
「やっと1号が出てくれました。こういう展開だけど、雑にならないように打ったのが良かった。」

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ロッテ17安打11点、李5戦連発![ニッカン]

千葉マリン特有の7メートルの逆風も関係なかった。ロッテ4点リードの3回1死。李が、中日中田のフォークを鋭く振り抜いた。打球は緩やかな弧を描き、見上げる中日アレックスの頭上をはるかに超え、バックスクリーンを直撃した。特大140メートルの10号ソロだ。リーグ記録へあと1に迫る5戦連発となった。「連続より本塁打を打てたことが素直に嬉しい。手応えがなかったので必死に走った」と、確認してからようやく両手をポンとたたいた。

初回に左前、6回に右前と広角に猛打賞の活躍だ。打線は勢いに乗って今季20度目の2ケタ17安打で11点。セパ首位対決に勝ち越し、貯金を今季最多タイの19とした。李は「セの1番強いチームに勝ち越したので良かった」と喜んだ。5発は100、135、130、130、140メートルと完璧にとらえた。韓国プロ野球では6戦連発を記録しているが「力まずに自分のタイミングで打っている」と分析した。

大量援護を受けた渡辺俊も、8回を4安打3失点で両リーグ単独トップの7勝目をあげた。「よく打ってもらったな、とベンチでみんなに言われた」と笑顔を見せた。投げれば味方が打つ「俊介神話」も復活だ。こちらも最大10メートルの強風で「狙ったところへ投げるのに苦労した」という。それでも4番ウッズを90キロ台のカーブでタイミングを崩し、封じた。

前回登板15日のヤクルト戦は、1失点完投も完封負けで初黒星。李は相手が左腕石川で欠場した。それでも「俊介さんに悪いという気持ちだったので、今日は勝ちをあげたかった」と気配りを見せた。24日からの巨人戦でリーグ記録、そして7戦連発の日本記録がかかる。「記録は意識しない。パの首位として伝統ある巨人を倒したい。勝てばインパクトのある勝利になる」と自分の打撃、そしてロッテの強さを見せつけるつもりだ。

◇アルトマン以来、パ記録は6戦

ロッテ李が18日広島戦から5試合連続本塁打。ロッテの選手が5戦連発をマークしたのは62年柳田(5試合)74年アルトマン(6試合)に次いで球団史上31年ぶり3人目。連続試合本塁打のプロ野球記録は72年王(巨人)86年バース(阪神)の7試合連続だが、パ・リーグ最多は昨年の松中(ダイエー=現ソフトバンク)ら8人の6試合連続。李が次の24日巨人戦(長野)でも打てばリーグ記録に並ぶ。

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李承Y5試合連続アーチ、中日に勝ち越し[スポニチ]

幕張の海から吹き込む逆風を切り裂いた。4点リードの3回だ。中田が投じたフォークを叩いた李承Yの打球はバックスクリーン上部を直撃。10号ソロは5試合連続アーチだ。

「手応えがなかったので、全力で走ることだけを意識した。5戦連発よりも、セ・リーグの1番強いチームに勝ち越したことが嬉しい。」

本拠地の試合では連日、「イ・スンヨプ」コールと同時に右翼席で虫捕り網が乱立する。韓国サムスン時代の03年に56本塁打のアジア記録をマークした時、ファンの間でお宝ボールをゲットしようと起きた現象をまねしたものだ。昨秋、千葉マリンに初めて虫捕り網を持ち込んだ柳沼貞雄さんは「“ここまで飛ばせ”の願いを込めている」と理由を説明する。この日は約70本。こんな応援が李の本塁打を後押ししているのだ。

この5試合でチームは4勝しているが、いずれも勝利に貢献する1発。唯一負けた試合も川上の完全試合を打ち砕いた。

6試合連続でリーグ記録と、韓国時代の99年7月にマークした自己記録に並ぶ。さらに7試合連続本塁打の日本記録も見えてきた。

24日からは巨人3連戦。バレンタイン監督は「次戦で打てなくてもこの偉業は変わらない。ただ、2安打ぐらい打って勝利に貢献してくれたら嬉しい」とニヤリ。目覚めたライオンキング。「パ・リーグの首位チームという誇りを持って、伝統ある巨人を倒したい」。2日連続で上がったお立ち台の言葉は、どこまでも頼もしかった。

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渡辺俊8回3失点7勝目!セにも強いサブマリン[サンスポ]

サブマリンは千葉マリンの風を受けて舞った。渡辺俊が8回4安打3失点でハーラートップの7勝目。「今日は風に苦しみました」といいながら、ただでさえセでは見られない下手投げ。最大風速10メートルの中、球速100キロ前後のカーブが想像以上に変化し、中日打線を翻弄。テンポのよさは打線にも好影響を与える。投げた9試合で96得点。渡辺俊=打線爆発の法則で、今季最多タイの貯金19をもたらした。

「太りにくい体質」といい、人一倍、食べることを心掛けている。食欲のわかない暑い日は、たくさん食べるため、あえて鍋を選択。「ひたすら食べます。妻が『結婚してからやせた』って言われるのも嫌みたいですし」。体重は昨年のこの時期より2キロ増の71キロ。この調子で夏を超え、秋を迎えれば、再びセと対決する日本シリーズが待つ。そのとき頼りになるのは、交流戦防御率1.38の渡辺俊だ。

サブロー
「スライダーをうまく打つことができました。やっと1本出てくれました。」(1号ソロ)

◇李が球団史上3人目の5戦連発

李承Yが3回に5試合連続となる10号ソロを放った。5戦連発は球団史上3人目。「リラックスして打席に入れているのが、飛距離につながっている」と微笑んだ。パ・リーグ記録の6、日本記録の7に接近し、次は24日からの巨人戦。バレンタイン監督は「上原相手に打って、勝利に貢献してくれれば嬉しい」と“アジアの大砲”に期待大。

データBOX
ロッテ・李承Yが18日の広島戦(広島)から5試合連続本塁打。チームでは大毎時代の昭和37年の柳田利夫(9月28日〜10月6日=5試合連続)、同49年のアルトマン(6月13〜23日=6試合連続)に次いで3人目。パ・リーグ記録は6試合連続で過去8人記録している。プロ野球記録は昭和47年の王貞治(巨人)、同61年のバース(阪神)がマークした7試合連続。

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李リーグ記録王手弾、5戦連発[報知]

◇7m逆風何の!140mバックスクリーン直撃

李承Y内野手が22日の中日戦(千葉マリン)の3回、中越えに10号ソロを放ち、球団史上3人目となる5試合連続本塁打をマーク。パ・リーグ記録の6試合連続本塁打にリーチをかけた。ロッテは李の活躍などで11−4で大勝し、今季最多タイの貯金19。李は24日の巨人戦(長野)で、リーグ記録に挑む。

自然の原理を無視した打球だった。重力も、逆風も、李が生み出す弾道を阻止できない。天性のアーチストがまた魅せた。3回1死。外角高めのフォークを振り抜くと、打球は7メートルの逆風を押し返した。「タイミングさえ合えば、飛距離も出る」千葉マリンの巨大バックスクリーンを直撃する140メートル弾。アジアの大砲は、5日連続でダイヤモンドを悠々と周回した。

無欲を貫いた。「素直に嬉しい。(5試合連発は)全く気にせず、自分のスイングだけを心がけた」。同じ轍は2度と踏まない。昨年は長打を意識し、ボールを追いかけて不振に陥った。本塁打を期待するファンの声援も「打席では聞こえない」と言うほど集中力を高めていた。

18日の広島戦から5試合連続アーチ。シーズン56本塁打のアジア記録を持つ男は、本来の姿を取り戻した。「才能を持っている選手。その力はチームを活気づけてくれる」とバレンタイン監督。李の1発で盛り上がった打線は、17安打11点を奪い中日を圧倒した。

大砲再生に手段を尽くした。4月、ロッテは韓国時代の恩師・金星根コーディネーターを招聘。金氏は、当時の李を「消極的、否定的になっていた」と振り返る。「3割30本を打て!」というゲキに対しても「打てたらいいんですけど…」と力無く答えるのがやっとだった。だが今は違う。「精神的にも技術的にも余裕が出てきた」と金氏は目を細めた。

62年の柳田利夫、74年のアルトマンに続く、球団史上3人目の5試合連発。リーグの連続本塁打記録まであと1と迫った。次なる敵は巨人。李は「パ・リーグ首位の誇りを持って、伝統ある巨人を倒したい」と力強く宣言した。初戦の先発は上原が有力。交流戦のクライマックスとなるであろう両雄の対決。“セ界制圧”に向けて、最高の舞台が整った。

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李5試合連続弾![ニッカン]

4点リードの3回に李承Yが5試合連続の本塁打を放った。中日の反撃への意欲をそぎ、勝利への流れ大きく引き寄せる効果的なアーチとなった。

打球はバックスクリーン上部を直撃する特大の1発。李は「本塁打を気にせず、自分のタイミングだけ気を付けて打てた」と、無心の打撃を自画自賛した。

この5試合でチームは4勝、いずれも勝利に貢献する本塁打という勝負強さを見せた。負けた1試合も中日の川上の完全試合を打ち砕いた一撃だった。本人は「いい場面で打つのは偶然」と謙遜したが、韓国時代の恩師で今季からロッテに移籍した金星根コーディネーターは「(昨季より)下半身がしっかりしてきた。練習は嘘をつかない」と、地道な努力を評価した。24日の巨人戦でリーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打を狙う。

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