ロッテが1発攻勢で横浜を下し、4カード連続の勝ち越しで、貯金を今季最多タイの23とした。ロッテは1回、1死満塁から里崎が自身初となる4号満塁HRを放ち4点を先制。2回西岡の3号ソロ、3回にも李の2試合連続となる12号ソロで点差を広げた。先発の渡辺俊は8回を5安打3失点に抑え、リーグ単独トップの8勝目をマーク。防御率は1.68となり西武松坂を抜き2位に浮上した。一方横浜は4回に小池の3号ソロなどで3点を返すが及ばず、2カード連続の負け越し。先発・那須野の1回4失点が誤算だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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横浜 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 6 |
李が2試合連発の12号ソロを放った。3回裏に加藤から左中間への一撃。「外に逃げていく球だったが、多分ストレートだと思う。自分のスイング、バッティングができたと思います」と納得の様子。バレンタイン監督は「(2回の)西岡、李の本塁打も流れを掴むのに必要なものだった」と話した。
ロッテ大塚明外野手が横浜6回戦(千葉マリン)の3回裏、左ひざに自打球を当て、4回表の守備から交代した。病院には行かずアイシング治療を行った。また福浦和也内野手は腰の状態が悪く、3回表の守備から交代した。
試合前の打ち合わせではない。快勝後の“出待ち”で、渡辺俊と里崎のバッテリーが話し合う。「どっちが1番、歌う?」。2人で上がったお立ち台で、球場正面特設ステージで応援歌を歌う約束をしたからには責任がある。約4000人が待つ中で熱唱し、アンコールまで受けた。両リーグ単独トップ8勝目の右腕と、プロ初の満塁弾で援護した女房役は、球場内外で勝利の祭りを演出した。
ファンのためにと、ソロで2度の歌唱経験がある里崎に引き込まれる形となった渡辺俊だが、気分は悪くない。序盤の大量援護に「気持ちよく投げられます。あれだけ打ってもらって勝てないと逆に情けない」と、投げれば爆発してくれる打線に感謝した。4回に自らのエラーなどで3失点も自責は1点止まり。「自分のエラーが自責3みたいなもの。自責1は申し訳ないぐらい」と、入れ込みすぎた場面を反省した。
里崎はゲームを完全に支配した。バットでは1回裏1死満塁で、横浜新人左腕・那須野の甘い直球を見逃さずバックスクリーン左へ先制満塁弾。お立ち台では「初回からおいしい場面が転がってきたなと思いました。今日のお立ち台はオレかな、と」と軽妙だが、実際は捕手としての洞察力が快打を生んだ。満塁でカウント1−3。四球だけは避けたい新人の心中を見透かし、ストライクに集中力を研ぎ澄ませた。リード面では中盤以降、120キロ台後半の直球を多めに使い、横浜打線にペースを奪わせない。最後はマイクと、全てをエスコートした。
チームは交流戦でもリーグでも勝率トップを走る。バレンタイン監督は「里崎はいい選手。それを象徴する本塁打だった。渡辺俊もしっかり投げてくれた」と称えた。開幕から2ヶ月以上たっても、ロッテの勢いが止まる気配はない。
これぞ幕張劇場だ!ロッテの里崎智也捕手が29日の横浜戦で、初回にプロ初の満塁弾を放ち早々と試合を決めた。守っても同級生の先発・渡辺俊を好リードして、ハーラー単独トップの8勝目をアシストした。試合後は球場外の特設ステージで球団応援歌を熱唱する仰天パフォーマンス。チームの貯金は再び今季最多の23となり、リーグ、交流戦ともに首位独走だ。
マリンスタジアム正面玄関前の特設ステージ。里崎が左拳を振り上げ、球団応援歌「WE LOVE MARINES」を熱唱する。お立ち台でのヒーローインタビューで自ら30分後の即席ライブを告知。4000人を超えるファンのアンコールに応えて、渡辺俊とのデュエットで球団イメージソングの「夢への翼」まで披露。最後には「チョー気持ちいい。皆さん、このまま一緒に突っ走りましょう!」とV宣言で締めた。
打って走って守って、そして“歌える”捕手。試合を決めたのはそんな里崎の一振りだった。初回1死満塁。カウント1−3から横浜先発・那須野が投じた甘い直球をフルスイング。打球は美しい放物線を描き、左中間席に飛び込んだ。「初回からおいしい場面が転がり込んできたなと思って…。打った瞬間、“今日のお立ち台はオレだな”と確信しました。最高の場面で最高の結果が出せた」。プロ7年目での初のグランドスラムに、表情は崩れっ放しだ。
昨季は開幕スタメンの座を手中にしながら、4月21日に左ひざ半月板を損傷。戦線離脱している間に、同い年の橋本がレギュラーの座を奪い、今季は捕手ツープラトン制が定着。橋本がデータ重視ならば、里崎は「自分の感性を1番大事にしている」と動物的直観でリード。この日も横浜打線のスライダー狙いのにおいをかぎ取り、6回以降は直球主体に転換。2人の捕手によるバラエティーに富んだ配球が、12球団で唯一2点台のチーム防御率を支えている。
「交流戦は“おっ、清原さんだ”とかミーハー気分でやってます。打順もクリーンアップだと自己満足して打席に入れるから楽しい」と里崎。横浜との“湾岸ダービー”も4勝2敗と勝ち越し、ロッテの快進撃はまだまだ続く。
8日の横浜戦(横浜)で完封勝利を挙げた渡辺俊が、この日も8回3失点の好投。ハーラー単独トップの8勝目を挙げた。4回には多村のボテボテの投ゴロを後逸する自らの失策も絡んで失点しただけに「恥ずかしいエラーをしたので、あとは必死に抑えにいった」。この日はベテラン諸積の36歳の誕生日で「何とか諸積さんにウイニングボールを手渡せてよかった」と胸をなで下ろしていた。
「アンコール!!アンコール!!」。4000人のファンの大歓声に「もう1曲聞きたいかー」。「最後まで盛り上がっていくぞー」の声。ライブ会場?アーティストは?ここは千葉マリン正面のステージ。歌っているのはハーラートップの8勝目を挙げた渡辺俊と、1回に自身初の満塁弾を放った里崎だ。
きっかけはお立ち台。「最後にファンに一言」とマイクを渡された里崎が、仰天宣言。「僕達クラスになると試合後、俊介と2人でライブをやります。2人で歌います。皆さん、ぜひ来てください」。4000人をステージに集めて30分後、球団歌『We Love Marines』、テーマソング『夢への翼』を熱唱した。
言うだけあって、歌唱力は抜群。表舞台に上がったサブマリン渡辺俊は「頭が真っ白です」といいながら、爽やかな声で♪ラブラブラブラブ、マリーンズ〜。キャッチャーミットを低く構え続けた里崎は、低音の魅力で♪アワー、ドリーム〜。ファンを「んまい!!」とうならせた。
このステージでは試合前後に歌手やチアパフォーマー『M☆Splash』が演奏やダンス。勝った時はヒーローが挨拶に登場する。しかし、選手が試合直後に歌うなんて、イキな演出。昭和51年生まれの同級生コンビの活躍で『湾岸ダービー』を勝ち越し、首位快走のロッテは、鐘、3つです!
快勝で首位をがっちりキープしたバレンタイン監督はご満悦。特に渡辺俊には「素晴らしい内容。打線が援護し、勝つチャンスをあげれば十分に勝てる投手」と右腕を絶賛した。また1回に左中間に満塁弾を放った里崎についても「今年の活躍を象徴するようなホームラン。とてもいい選手だ」と褒めちぎった。
ロッテは初回、西岡の内野安打と2四球で1死満塁とすると、里崎の4号満塁弾で先制。その後も2本のソロで追加点を奪い快勝した。8回3失点の渡辺俊はハーラー単独トップの8勝目。横浜は先発・那須野が制球に苦しみ自滅した。
打って、守って、そして歌った。ロッテのエンターテイナー・里崎が千葉マリンを独占した。渡辺俊とともに上がったお立ち台。「僕達クラスになると、このあと球場正面で歌を歌います!」ヒーローは“臨時コンサート”の開催を高らかに宣言した。
早々と主役の座を射止めた。初回1死満塁。打席に向かう里崎は、ニタニタと笑っていた。「初回からオイシイ場面が回ってきたな」高め直球をフルスイングした打球はバックスクリーン左へ。右翼席からはみ出したロッテ・ファンのもとへ飛び込んだ。プロ入り初の4号グランドスラム。「今日のお立ち台はオレだな、と確信しました」すっかり上機嫌の女房役は、本職でも渡辺俊を巧みにリードして、待望のお立ち台へと上がった。
「絶対気持ちいいよ!」試合後、同年齢の渡辺俊を巻き込み、ヒーロー2人による異例のデュエットが実現した。会場の球場正面には4000人が集結。2人で球団応援歌の「WE LOVE MARINES」を歌い上げた後も、里崎はマイクを離さない。「もう1曲聴きたいかー?」アンコールを“強制”した2人は、球団イメージソングの「夢への翼」も熱唱して、コンサートを締めくくった。
攻守に歌に多才な捕手のフル回転で、横浜に勝ち越し。“湾岸ダービー”はロッテの4勝2敗で幕を閉じた。ソフトバンクとは再び5ゲーム差。「皆さん、一緒に突っ走りましょう!」里崎の大号令が、東京湾に響きわたった。
喜び勇んでロッテ里崎は打席に向かった。1回1死満塁。「おいしい場面が転がってきた」。甘い直球を振り抜いた打球は中堅左へ。プロ入り初の満塁弾に「お立ち台は僕だと確信しましたね」と笑った。
捕手として最も重要視している洞察力と感性が快打を生んだ。1回、1番西岡が内野安打。1死後、牽制をかいくぐって二盗。福浦が11球を投げさせて四球を選んだ。気落ちした那須野はベニーにも四球。塁が埋まった。
那須野とは初顔合わせだったが「僕の方が精神的に優位でしたね」。カウント1−3となり、四球だけは避けたい新人左腕の心中を見透かし「簡単にストライクと取りにくる」と集中力を研ぎ澄ませた。
昨季は4月に左ひざの手術を受け、自慢のパンチ力を発揮できない悔しさを味わったが「体が動かないなら頭を動かす」と配球に進歩を見せ、投手陣の信頼を勝ち取った。今季は体も万全。同い年の橋本と競い合い、防御率2点台と好調な投手陣を支えている。
渡辺俊がリーグ単独トップになる8勝目を挙げた。「あれだけ打ってもらって勝てないと情けない」と、味方の序盤の本塁打攻勢に感謝した。横浜は8日に完封しているが、この日は制球に苦しんだ。4回は小池に1発を浴び、自らの失策も絡んで傷口を広げて3失点。このままズルズルと失点を重ねるかとも思われたが、5回からは直球主体の配球に切り替えて、失点を防いだ。「恥ずかしいエラーをしたから必死で抑えましたよ」と、自らの失策も失点にからんでいるだけに、苦笑いしながら話していた。
西武鉄道の新社長に就任した後藤高志氏(前特別顧問)が29日、インボイスドームでの広島戦を観戦。「(西武球団が)西武グループ再生のシンボルであるというスタンスに変わりはない」とし、球団を継続保有する考えを強調した。後藤社長は昨年度に西武鉄道から14億円、西武グループ各社から6億円が広告協賛金として球団赤字の補填に当てているとも説明。「14億円を圧縮するため、収入増加や不必要な経費をどこまで削減できるか、改善への努力をしていきたい」と球団存続に向け、さらなる営業努力が必要と語った。
ニューヨーク・ポスト紙が29日付で、来年3月に開催される野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」の米国監督にドジャースのオーナー特別顧問を務めるトム・ラソーダ氏の就任が有力であることを伝えた。同氏は00年のシドニー五輪で米国代表を金メダルに導き、昨年まで近鉄のアドバイザーも務めていた。同紙の取材にラソーダ氏は「自国開催の大会で米国チームを率いることに強くひかれる」と話している。
西武鉄道の後藤高志社長が29日、社長就任後始めて西武−広島戦を観戦した。試合前の報道陣との懇談会では「色々と報道されていますが、私の考えは変わっていません」と、球団経営に前向きな姿勢をアピール。20億円といわれる球団経営の赤字補填は、西武鉄道が14億円で、残りの6億円を西武グループ会社が負担していることも明らかにした。