わたしはかもめ2005年鴎の便り(6月)

便

6月3日

阪神10−7千葉ロッテ(甲子園)

阪神が今季4度目の2ケタ得点でロッテを下し連敗を3で止めた。阪神は6−6の同点で迎えた7回に、今岡の11号3ランと続く桧山の2者連続となる4号ソロで4点を勝ち越し。7回から登板した藤川は同点2ランを浴びるも、その裏味方が逆転し2勝目。8回途中から登板した久保田が7個目のセーブをマークした。ロッテはフランコの5打点を挙げる活躍などで7回に追いつくが、4人目の山アがつかまり連勝は2でストップ。なお、この試合の1回にロッテの小坂が二盗に成功し、史上36人目の通算250盗塁を達成した。

123456789R
千葉ロッテ0010302107
阪神50100040x10
清水直
「アウェーだからね。初回の攻撃を防がないといけなかったんだけれど…。来てくれた地元の後輩の子供達に、面白い野球を見せたかった。しっかり投げて抑えたかったんだけれど。残念。調子は悪くなかった。相手をリズムに乗せたくなかったので最初から飛ばしていった。微妙な差ですね。マウンドも違和感なかったし、全体的に悪くなかったですよ。本当に微妙な差ですね。1年後か日本シリーズか、次にここでやる時はしっかり抑えたいです。」
山ア
「ホームランを打たれたのはスライダーとチェンジアップ。次頑張るしかない…。」
小坂
「(250盗塁について)数字は気にしてません。250という数字は通過点ではない。今迄の積み重ねということです。これからも1つ1つやっていくだけです。(この日3安打猛打賞)ヒット3本出たのはたまたまです。それよりも、守備でシーツのヒットを二塁打にしたことが悔しい。グローブに入り切らなかったです。グランドが硬いのは分かっていました。明日も頑張ります。」
バレンタイン監督
「とても力強く戦ってくれた。誇りに思う。しかし、1つ監督のミスがあって大きな痛手を被ってしまった。2人のいいバッターを迎え、どちらかにゴロを打たせようと選択したことでミスをしてしまった。」

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清水“地元”飾れず

◇幼稚園から西宮、報徳以来の甲子園

清水が、ぼう然とセンター方向を見つめた。初回に2点先制され、さらに阪神矢野にバックスクリーン左へ3ランを許した。さらにバックの失策も絡み初回5失点。これは今季チーム最多だ。清水は「いい投球を見せたい」とプロ初の甲子園の投球に燃えていたが、今季最短4回6失点KOで白星を飾ることはできなかった。

地元出身だった。生まれこそ京都だが、幼稚園から甲子園へ車で5分で行ける西宮市の武庫川団地で育った。この日は小学校時代にプレーした武庫川イーグルスを三塁側アルプス席に自費で招待した。総勢100人が手製のプラカードで声援を送った。「野球の底辺が広がっていけばと思った。初回から飛ばしたが、もう少し粘りたかった」と振り返った。

地元の報徳学園で2年夏の県予選以来の甲子園のマウンド。「阪神ファンは素晴らしいし、球場も良かった。次は来年になるか、日本シリーズになるか分からないが、今度こそいい投球をしたい」とリベンジを誓った。

◇25度目2ケタヒットも

「マリンガン打線」が今季25度目の2ケタ安打で一時は5点差を追いつき、阪神を苦しめた。フランコが11号2ランを含む3安打5打点など、安打数は相手を上回る14。1番小坂も3安打と気を吐き、初回にプロ通算250盗塁を達成した。「今迄の積み重ね。これからも1つ1つやるだけです。3安打?たまたまです」と話していた。

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児童100人招待したのに…清水は最短KO[サンスポ]

先発清水が、4回6失点の乱調で降板。先発陣では今季最短で、エースの面目を保てなかった。「相手をリズムに乗せないように、初回から飛ばした」と言う力みが制球を乱した。この日、小学校時代に所属した野球チームの児童ら100人を球場に招待していたが、いいところを見せられなかった。

◇ボビーの采配裏目に

7回に1度は追いついたロッテだが、その裏に4失点。バレンタイン監督はこの回1死二塁から4番金本を敬遠し、勝負した今岡に本塁打を浴びた場面の采配を悔やんだ。「1つのミスで痛手を被った。2人のいい打者のどちらかでゴロを打たせる選択を間違ってしまった」と厳しい表情。打線の奮起で、一方的な展開を接戦に持ち込んだだけに、よけいに悔しさも募るようだった。

小坂
気にしていなかった。記録は今までの積み重ね。これからも1つ1つやっていく。」(通算250盗塁を達成)

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先発・清水“地元”で6失点[報知]

試合後のバレンタイン監督は悔やんでいた。「2人のうち、どちらかにゴロを打たせたかったが、そのチョイスを間違えた」フランコの2ランで最大5点差を追いついた直後の7回1死二塁。金本を敬遠し、今岡で併殺を狙った算段は3ランとなって、もろくも崩れた。

序盤の大量失点さえなければ、展開は大きく変わっていた。初回、先発・清水が2本の適時打、矢野に3ランを浴びて5失点。味方の失策が絡む不運もあったが、スタートに大きなビハインドを背負ったのが結果的に最後まで響いた。

京都生まれだが、甲子園の近辺が「地元」の清水。この日は小学生の時に所属した「武庫川イーグルス」の少年70人とその父母、計100人をアルプススタンドに招待していたが、後輩達に雄姿を見せることはできなかった。「面白い野球を見せたかった…。初回にいいリズムを作れず申し訳ない」凱旋に花を添えられず、その背中は寂しげだった。

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清水、4回6失点の乱調[ニッカン]

先発清水が、4回6失点の乱調で降板。4回で降板は先発陣で今季最短で、エースの面目を保てなかった。1回は先頭の赤星に高め直球を左中間に運ばれて三塁打。「相手をリズムに乗せないように、初回から飛ばした」と言う力みが制球を乱してこの回だけで5失点した。

甲子園での交流戦に、小学校時代に所属した野球チームの児童ら100人を招待していたが、いいところを見せらずに「ここでもう1度やることがあれば今度は抑えたい」と雪辱を誓った。

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ロッテ、敬遠策が裏目[スポニチ]

一時は同点にまで追いついたが、最後は手痛い1発にやられた。バレンタイン監督は「選手は力強く戦ってくれたが、監督のミスで大きな痛手を受けてしまった」と悔しそう。7回1死二塁で4番・金本を迎えたところで敬遠を指示したがこれが裏目。続く今岡が左翼席へ11号3ラン。「2人のいい打者を迎え、どちらがゴロを打つ確率が高いかで迷った」と自身の采配を反省していた。

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巨人渡辺前オーナーが決定権持つ役職へ[ニッカン]

◇オーナー以外、決定権持つ役職

巨人渡辺恒雄前オーナー(79=読売新聞グループ本社会長)が巨人に復帰することが3日、分かった。7日に東京・大手町の読売新聞東京本社で行われる決算役員会で球団人事が発令され、オーナー職とは違う決定権を持つ役職に就くことが確実となった。テレビ番組の収録で、巨人復帰について聞かれた渡辺前オーナーは「何らかの形でね。もう1度戻るということ。こういう野球界の危機だし、体制強化というかね」と答えた。「でもオーナーは滝鼻君1人。彼に全権委任しているから」とした上で、長年球界に携わってきた同氏がチーム再建の先頭に立つ可能性が出てきた。5月31日に球団復帰の可能性を否定したばかりだった。

昨年8月、当時明大4年生だった一場(楽天)に対してスカウトによる金銭授受の責任を取った形でオーナー職を辞任。表舞台から去ったとはいいながらも、球団及び球界へ変わらぬ存在感を示していた。ただ道義的な見地からみれば、1年も経過しないうちでの復帰を他球団や球界首脳はどう見るか。球界改革へ意欲をみせる同氏が再び「表舞台」に再登壇する。

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巨人・渡辺恒雄前オーナーが球界復帰へ[サンスポ]

巨人の渡辺恒雄前オーナー(79)が、今月中に球団の要職に復帰することが3日、明らかになった。渡辺氏はこの日、都内で行われたテレビ番組の収録で「来週、決算役員会があり、何らかの形で(球団に)もう1度戻る。こういう危機だから、体制強化のため」と語った。役職については言及しなかった。渡辺前オーナーは昨年8月、明大・一場(現楽天)に対する不正なスカウト活動の責任を取ってオーナーを辞任していた。

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IOCロゲ会長が薬物対策で野球界評価[ニッカン]

国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長が3日、ローザンヌ(スイス)での国際野球連盟臨時総会で「米大リーグのドーピング(薬物使用)に対する取り組みなど、野球界にいいニュースが続いている」と述べ、五輪競技からの除外が懸念されている野球の動きを評価した。

野球はソフトボール、近代五種と共に3年前に五輪からの除外が検討された。IOCは7月の総会(シンガポール)で、2012年大会で実施する28競技について見直しを行う予定で、IOC委員の投票で過半数の賛成が得られれば存続が決まる。

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