巨人が7試合ぶりの2ケタ安打を放ちロッテから初勝利を挙げ、連敗は3でストップ。広島と並んで同率5位に浮上した。1回清原の押し出し死球、阿部の2点適時打で先制。6回同点とされ、垣内の適時二塁打で逆転を許すが、7回清水がロッテ2人目の藤田から2ランを放ち逆転。9回にも相手の失策で2点を追加した。2人目の久保が5月14日西武戦以来の勝ち星を挙げ3勝目。なお、9回表に巨人矢野の打球の処理を巡って、ロッテのバレンタイン監督が抗議。19分間の中断の後試合は再開されたが、この試合は提訴試合となった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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巨人 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 7 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 |
これまで9戦全勝だった水曜日。バレンタイン監督は、この日の敗戦も断固として認めなかった。試合後「判断する人に正しく判断してもらえばいい。我々の主張が認められ、9回表無死一塁から試合再開されると思っている」と、パ連盟への提訴を明言した。
問題のプレーは9回表。打者矢野がバントした際、捕手里崎と交錯。打者、走者ともに生きた。これに同監督が猛抗議。守備妨害についての野球規則7・09のl項、「走者が打球を処理しようとしている野手を避けなかった」を持ち出して、審判団に詰め寄った。
いったんは「提訴試合にして試合続行」と、審判団と同監督で合意。しかし審判との話し合いの中で「観衆へきちんと説明して欲しい」と求めていた同監督は、森球審の説明が不十分だとして再び激怒。ルールブックを持ってグラウンドに登場した。
実際、7・09のl項には[原注](補足説明)として「捕手と打者が接触した場合には何も宣告されない」があり、提訴後のパ連盟の判断は微妙。だが審判団の「成り行きとして試合を再開します」などの曖昧な説明が、バレンタイン監督の怒りに火を注いだのは当然ともいえる。同監督は「今後はウチの打者に下手なバントをさせて、打席にとどまらせるよ」と最後まで怒りが収まらなかった。
怒りに震える両手には、日米のルールブックが握られていた。再勉強を促すように、バレンタイン監督は一塁ベンチを飛び出して審判団に2冊の本を指し示した。指揮官の理解を通り越す不可解な判定。表情は真っ赤に紅潮し、大きな目は瞬きするのを忘れていた。
元メジャー監督の怒りが爆発したのは、9回無死一塁の場面だ。矢野の送りバントは捕手・里崎の前に転がった。両者は本塁付近で接触し、里崎が転倒。一見、守備妨害のプレーで無死一、二塁とピンチが拡大した。
審判団とバレンタイン監督の意見は完全に対立した。「(矢野に)故意はなく、妨害ではない」と主張する審判団に対して、指揮官は野球規則7・08(b)に従い、「規則には『故意が有無の区別無く、走者はアウトになる』と書かれている」と抗議した。
一方、審判団が持ち出したのは野球規則7・09(l)。こちらによれば、捕手と打者走者の接触した場合は、守備妨害も走塁妨害もなかったものとみなされることになる。
両者の主張は平行線を辿り、バレンタイン監督は提訴試合とすることを決断。「きっちり判断してもらいたい。間違いに気付いてくれると思う」と話した。しかし、19分の中断後、審判は観客に「成り行きで(試合を)再開します」と不十分な説明を行い、右翼席からブーイングが巻き起こった。
審判団が主張する記述について、バレンタイン監督は「軽く触れるならともかく、(今回は)完全な接触。妨害していい、とは書いていない」と譲らない。中断後は好守に精彩を欠き敗戦。指揮官は試合後、「日本の審判は素晴らしい審判と理解している」と前置きした上で、「9回1死二塁から試合が再開されることを願う」と要望した。不満を押し殺し、努めて冷静な口調で振り返る姿に、元メジャー監督の風格がにじみでていた。
顔は真っ赤。首筋には血管が浮き出る。審判に猛然と詰め寄った。19分間の猛抗議。ルール解釈の違いにバレンタイン監督は、日米のルールブックを広げてアピールした。「野球規則では、野球をするためのルールが明文化されている。そのルールの間違った解釈については、異議を申し立てる」と提訴試合について説明した。
事件は9回無死一塁で起きた。バントを処理しようとした里崎が、止まっていた矢野にぶつかって転倒だ。バレンタイン監督は野球規則7・08(b)原注1を引用。故意であったか故意でなかったかは区別なく、アウトになると主張。一方の審判団は、接触を認める7・09(l)原注である、とした。
同監督の怒りはおさまらない。「そこには接触してもOKと書いてある。しかし、妨害してはいけない。妨げた場合はアウトと明記されている。この試合が(9回1死一塁で)再開されると信じている」。ロッテは9日までに、パ・リーグに異議を申し立てる。
8日のロッテ−巨人5回戦(千葉)で9回、プレーの判定をめぐってロッテのバレンタイン監督が抗議し、野球規則4・19(別項)で定められた提訴試合となった。
無死一塁で巨人の矢野がバントした後、捕手・里崎と矢野が接触し、里崎が転倒。内野安打と判定されたことに同監督が守備妨害を主張。森球審は「出合い頭の衝突でインプレーとする」と説明、19分間の中断後、無死一、二塁で再開した。
また、7回、厳しい内角攻めの後、逆転2ランを放った清水が投手・藤田へ発した言葉がきっかけで警告試合となった。
ロッテのバレンタイン監督の顔は真っ赤だった。9回無死一塁から、矢野が捕手前に送りバント。里崎が打球を処理しようとした瞬間、走りだした矢野と接触して転倒した。これに指揮官は「守備妨害ではないか」とベンチを飛び出した。ところが森球審からの「妨害は故意でなかった」との説明にさらに激高。両手に日米のルールブックを差し出すと「故意であろうとなかろうと打球の妨げになった打者はアウトになる」との野球規則の7・08(b)原注1を主張して猛抗議した。
19分間の中断後、試合は再開。しかし皮肉にもこれでリズムを崩したナインは1死二、三塁から山崎が暴投。さらに捕手・里崎が三塁へ牽制悪送球。2点を失った。それでも「提訴試合なので、しかるべき人が判断してくれる。5−4の9回1死一塁から再開されることを望む」。退場寸前まで抗議した指揮官の怒りは最後まで消えなかった。
9回無死一塁でバント処理をしようとしたロッテ里崎が打者走者と交錯したプレーで守備妨害が認められず、提訴したバレンタイン監督は、試合後も興奮状態だった。
ダメ押しとなった2点を追加されただけに「これでは、よくないバントをした打者走者が捕手の前に出れば、一塁走者は常に進塁ができる。この試合が9回1死一塁で再開されると信じている」と主張。野球規則7・09(l)を適用した森球審の「ホームプレート周辺の特例がある。悪質な接触でない限りインプレーと判断した」との報道陣への説明を伝え聞いても、指揮官は「守備妨害していいとは書いていないだろう」と譲らなかった。
8日のロッテ−巨人5回戦(千葉)は9回、プレーの判定をめぐってロッテのバレンタイン監督が猛抗議し、野球規則4・19で定められた提訴試合となった。
無死一塁で巨人の矢野がバントした後、里崎捕手と矢野が接触し、里崎が転倒。内野安打と判定されたことにバレンタイン監督が守備妨害を主張した。森球審は「出合い頭の衝突でインプレーとする」と説明、19分間の中断後、無死一、二塁で再開された。
また、7回、厳しい内角攻めの後、逆転2ランを放った清水が藤田投手へ発した言葉がきっかけで今季3試合目の警告試合となった。
声の方も好調です!パ・プレーオフ進出へのマジック63がついに点灯した好調ロッテ。それを象徴するように、エース清水直が出演、DJを務めているラジオ番組が大好評。聴取率の大幅アップに貢献しているのだとか−。
清水直が出演しているのは文化放送の人気番組『くにまるワイド ごぜんさま〜』(毎週月〜金曜日)。午前9時から午後12時までの放送枠で、清水直が登場するのは月曜日午前9時50分からの「千葉ロッテマリーンズ・インフォメーション」のコーナー。ここで約5分間、パーソナリティーの野村邦丸氏とトークを展開しているのだが、これが反響大なのだ。
「今年の4月から開幕に合わせて出演していただいていますが、毎日マリーンズファンからの反響がすごい。『何でもっと早くこんな番組ができなかったの!』という声がすごいんですよ」(番組関係者)。このコーナーに対して同局には1日に何と500件の問い合わせや感想メールが届くというから凄まじい。
聴取率も好調。昨年までの同番組の聴取率1.0ポイント。これに対し、今年4月分の聴取率は1.1ポイントで約0.1ポイントの上昇だが「この0.1ポイント中に約4〜5万人のリスナーがいる訳で、清水直さんのコーナーが聴取率に大貢献してくれているのは間違いないですよ」(番組関係者)。同局で西武戦を中心に放送中の『ライオンズナイター』は平均0.5ポイント。好調六手を応援するファンに押し上げられて、単純計算で約4万人のリスナー開拓に成功したともいえる活況だ。
「清水直さんのトークが面白いし、ロッテファンとしては今迄に選手達の声が聞けるソフトがなかったからでしょうね。ウチとしては関東にはパの球団が西武、ロッテしかない現状で今後はロッテも大応援していきます」(番組関係者)。
ちなみに6日の放送では千葉マリンで試合後に展開中のバンド生ライブについて清水直が言及。「快投後にボクのトーク独演会?やりたいですね。グラウンドの外でも自分の違う一面を見せられるよう頑張りたい」と試合終了後の独演トークショー開催を予告。千葉の大波でも電波でも、マリーンズ戦士は好調だ。