わたしはかもめ2005年鴎の便り(6月)

便

6月21日

千葉ロッテ1−3北海道日本ハム(千葉マリン)

日本ハムが、4月以来となる今季2度目の5連勝を飾った。日本ハムは3回、先頭の小谷野が先制となる2号ソロを放つ。続く4回、5試合ぶりの先発出場となる田中幸の犠飛、7回には、2死から奈良原の適時打で追加点を挙げた。先発の金村は6回を被安打7、失点1の内容でチームトップの5月26日以来の7勝目。9回を無失点に抑えた横山は2年連続2ケタとなる10S目。ロッテは2ケタ安打を放ちながらも残塁9、得点は5回の福浦の適時打の1点のみだった。これでソフトバンクとは約1ヶ月ぶり2.5ゲーム差に縮まった。

123456789R
北海道日本ハム0011001003
千葉ロッテ0000100001
セラフィニ
「チームとしては、ゲームが空いてしまいてなかったが、チーム状態はいいので、引きずらずに明日から頑張ればいいと思う。マウンドでは普段と同じ気持ちを心掛けた。ただ、相手投手が自分よりも良かったということだと思う。今日は家族も来たが、これまで家族の前で投げたいという気持ちがあったので、何とか投げることができて良かった。その中で、四球を与えなかったことはプラス材料だね。」
「いい感じで打てたけれど、アウトになっては…。第2打席は進塁打を心掛けて打ったがライナーになってしまった。悔しいですね。第4打席はいい感じで捕らえることができたけれど…。ハードラックですね。」

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渡辺俊大丈夫

前日20日に右ひじの違和感のため出場選手登録を抹消された渡辺俊だが、明るい表情だった。1軍帯同での練習は同じ。「大げさなものじゃない。交流戦の打席で普段使わない筋肉を使ったので、張りが出た」と説明した。投手陣も豊富なだけに「焦る時期じゃない。今日、ゲームでも投げられる。優勝するための休みです」と話していた。

◇表彰

ロッテの交流戦優勝と小林宏之投手のMVPの表彰が千葉マリンで行われた。

◇発売

ロッテの交流戦優勝を記念した、ロッテリアは7月から千葉・幕張近辺の店で「今日も勝つサンド(ヒレカツサンド)」を発売。バレンタイン監督に差し入れした。

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ボビー勝てば日米通算1300勝は勘違い[報知]

記録ラッシュの絶好調ロッテに、思わぬ落とし穴が待っていた。「勝てばバレンタイン監督が日米通算1300勝」と言われていた1戦で、よもやの誤解が生まれていた。球団側の勘違いで、実は「勝っても1299勝」という衝撃事実が発覚。球団側が急遽訂正するなど、舞台裏ではドタバタ劇が巻き起こった。

「あと1勝で日米通算1300勝」−。試合前のベンチは、活気づいていた。通常の倍近い50人の報道陣が集結。記録達成に備え、テレビ局からはバレンタイン監督の取材申し込みが相次いだ。この日は指揮官と相思相愛のアーティスト・DEENも来場。さらに「レディース・デー」と銘打って、多くの女性ファンが訪れた。快挙達成の下地は整っていたが、何と前提が間違っていた。

昨年7月28日のオリックス戦で、バレンタイン監督は病床の知人を見舞うため米国に緊急帰国。西村ヘッドコーチが代理監督として指揮を執り勝利したため、正確には「西村監督の1勝」となる。

試合は10安打1得点の拙攻で敗戦。「いい当たりが正面をついてしまった」とバレンタイン監督は淡々と振り返った。1300勝についてはリーグ戦再開前に「交通事故でもない限り、今年中には達成できるよ」とさほど興味を示していなかった。誤解したまま勝利していたら「1299勝達成」で1300勝のインタビューを受ける珍事が発生していただけに、不幸中の幸い。周囲のミスを敗戦という究極の“マジック”で覆い隠してみせた。

◇渡辺俊完治優先来月上旬復帰へ

右ひじの違和感のため、20日に出場選手登録を抹消された渡辺俊介投手(28)が、完治優先で7月上旬の復帰を目指す考えを示した。「全然大したことはないです。チームに迷惑をかけるけど(復帰は)100%治してからにしたい」と、復帰日を定めずに調整する方針。球宴ファン投票1位を快走中とあって「休んだ分、そこで働きますよ」と出場に意欲を見せた。本拠地試合では1軍に帯同するが、チームが遠征中は走り込みを行い夏場に備える。

22日の日本ハム戦は、渡辺俊に代わり新人の手嶌がプロ初先発する。

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ロッテまた“開幕敗戦”ツキに見放された[ニッカン]

◇また“開幕敗戦”

交流戦優勝の勢いから一転、ツキに見放されたロッテが日本ハムに敗れた。再三の好機も、点に結びつかない。4回無死一、二塁は、李の一塁へのライナーが正面をついて併殺。8回1死一塁でも同じように併殺となり、ベンチからため息が漏れた。2回以降は毎回走者を出し、今季32度目の2ケタ安打を放ったが、あと1本が出なかった。バレンタイン監督は「いい当たりが野手の正面を突いたりして、チャンスを生かすことができなかった」と、淡々と振り返った。

先発のセラフィニは、今季初めて来日した家族の前で投球した。8回途中3失点の好投も報われなかった。「家族の前で毎日投げたい気持ちだった。納得のいく投球はできた」と振り返った。チームはこれで開幕戦、交流戦初戦、リーグ再開の試合と節目の試合をいずれも落とした。バレンタイン監督は「過去の試合を、あれこれ考えてもしょうがない。次の試合に全力を尽くすだけ」と気持ちを切り替えた。気が付けば、2位ソフトバンクと2.5差。22日は、先発予定だった渡辺俊の出場選手登録抹消で、新人手嶌が初登板する。「ファームでもいいピッチングをしていた」とバレンタイン監督は出直しの1勝を期待した。

手嶌
「嬉しいです。登録の連絡は昨日の昼。言われて頭の中が真っ白になりました。ゲームが作れるように、1人1人を打ち取っていきたいですね。寮でも毎日1軍の試合は見ていました。自分が投げて、チームの調子を狂わせたくないですね。」

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ロッテ黒星スタートも余裕…勝ち頭の渡辺俊を登録抹消[サンスポ]

交流戦を制し、波に乗るロッテだが、再開されたリーグ戦は黒星スタート。10安打を放ちながらわずか1得点。バレンタイン監督は「得点するチャンスはいくつかあったが、打球が正面をついていた」と振り返った。

24年ぶりの貯金『30』到達はお預け。それでも指揮官はまだまだ余裕の表情だ。20日には9勝しているチーム勝ち頭の渡辺俊を、右ひじ違和感を理由に登録抹消。この日の練習にも普段通り参加したサブマリンは「監督の中で(登録)抹消っていうのは、大きくないんでしょう」。勝負の秋を見据えて、あえて大切な右腕に休養を与えた。

代わって22日の先発は1軍初登板、初先発の自由枠ルーキー・手嶌(新日本石油)。先発6人のうち5人が6勝以上。抜群の安定感を誇る先発陣に、イースタン最多の6勝の新人を加え、さらに厚みを持たせる考えだ。

黒星発進もまだまだ余裕はタップリ。目標はあくまで日本一。バレンタイン監督の視線はずっと先にある。

◇セラフィニ2敗目も復調

先発のセラフィニは8回途中まで3失点で2敗目を喫したが、7回まで無四球と丁寧な投球を披露。「納得のいく投球だった」と満足そう。来日中の家族が発奮材料になったといい「毎回、家族の前で投げたいね」とウインク。チームの先発陣では1人しかいない左腕の復調に、バレンタイン監督も「とてもいい内容」と大喜びだった。

◇記念サンドイッチ

ロッテの交流戦優勝を記念して、千葉・幕張近辺のロッテリアで7月から『今日も勝つサンド(ヒレカツサンド)』が発売される。1日300個限定。380円。

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ロッテ黒星スタートも指揮官は余裕[スポニチ]

バレンタイン監督からは余裕の笑みがこぼれた。公式戦と交流戦開幕、そしてリーグ戦再開と節目のスタートでつまずいていることを問われた瞬間だ。「過去のことを考える必要はない。何よりも次の試合で全力を尽くすことを考えることが大事」。

2回2死一、三塁では橋本が投直。4回無死一、二塁、8回1死一塁では李承Yの打球が共に一直となり、併殺になった。12球団で最も遅い20敗を「いい打球が野手の正面を突いて得点できなかっただけ」と淡々と話す指揮官は現在、日米監督通算1298勝。球団では当初1299勝と認識していたが、昨年、所用で1試合欠場していたことからこの日の試合中に“下方修正”した。舞台裏のドタバタ劇。だが、今のロッテにあと1勝も2勝も大きな違いはなさそうだ。

◇金村で5連勝

右ひじの張りのため9日の横浜戦(横浜)以来12日ぶりに登板した日本ハム・金村が6回を7安打1失点の粘投。好調の李スンヨプ、福浦らを四球で歩かせながら要所を締め「(ひじの)状態はいいとは言えない。今後もいかに切り抜けていくかだと思う」とエースの責任感をにじませた。今季2度目の5連勝で交流戦明けの好スタートを切ったが、ヒルマン監督は「次、勝たないと意味がない」と気を引き締めた。

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ロッテ黒星発進もバレンタイン監督は余裕[ニッカン]

ロッテは2けた安打しながら1点しか奪えず、リーグ戦再開初戦を落とした。だが、貯金はまだ「28」。バレンタイン監督の表情は余裕たっぷりだった。3併殺、10残塁とつながりを欠いた打線に、バレンタイン監督は「打球が野手の正面を突いて得点できなかったが、いい当たりはあった。今できることは、強い打球を打つことだ」と心配する素振りはない。「次の試合に全力を尽くすだけ」と淡々と話した。

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W杯参加の賛否、7月選手会で結論[ニッカン]

労組日本プロ野球選手会の古田敦也会長(39=ヤクルト)は21日、実行委員会が参加の方針を固めたワールド・ベースボール・クラシックに関し、選手会として賛否の結論は急がない考えを示した。NPBは米側から今月末の返答を迫られているが、同会長は「僕らは組織なんで、そう簡単に結論は出ない」と選手会としては期限にはこだわらない考え。選手会の意見をまとめる場は7月総会しかないため、あくまで、そこでの結論を重視する。総会で否定的な意見が出る可能性もあり、報道陣からは「辞退の可能性もあるのか」という質問も飛んだが「そういう変な方向に話がいってもね。ただ今は分からない、ということですよ」と話した。

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古田会長、W杯参加に厳しい判断迫られる[スポニチ]

日本プロ野球選手会の古田敦也会長(39=ヤクルト)は21日、野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」への参加に関し、選手会の結論は7月22日に行われる選手会総会まで先送りしたいとの意向を示した。日本プロ野球組織(NPB)は大リーグ機構(MLB)側から6月30日までの回答を迫られている。近日中にも行われる選手会との協議で最終結論を出したい意向だが、古田会長は「自分はちょっと無理ですね。スケジュール的に」と協議には参加しない考え。さらに、30日の回答期限についても「僕らは組織なので、そう簡単に結論は出せない。そこ(選手会総会)しか話し合う場所がないので。だから、期限と言われてもねえ…」と不快感を隠さない。しかし、MLB側は7月11日に参加国の正式発表を予定しており、30日の回答期限を延期することは考えづらい。選手会は厳しい判断を迫られそうだ。

◇清武代表が全面協力訴える

参加が決定したWBCについて、巨人・清武球団代表が静岡市内のホテルで堀内監督、選手らに状況説明を行った。「まだ途中だが、出場することへの経緯、理由などを話した」と清武代表。さらに「メジャーにいる日本人選手だけの代表では本末転倒。日本の球界自体のレベルの高さを証明しないと」と話し、選手、関係者の全面的な協力が必要と訴えた。

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古田選手会長7・22W杯意見集約[報知]

労組・日本プロ野球選手会・古田敦也会長(39=ヤクルト)は21日、野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」への参加について、7月22日の選手会臨時大会で選手間の意見集約を図る考えを明かした。

大会を主催する米大リーグ機構(MLB)が回答期限を今月30日に設定。既に20日の実行委員会では全会一致で参加が決議されているが、古田会長は「僕らも組織なんで、すぐには決まらない。向こう(MLB)にいつまでと言われてもね」と困惑の表情。回答期限が過ぎても、納得のいく結論を出すことを示唆した。

◇Gナインに説明

巨人の清武英利球団代表(54)が21日の試合前、チームが宿泊した静岡市内のホテルで、20日の実行委員会で出場を決めた国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC=来年3月開催)についてナインに対して説明を行った。同代表は「メジャーの日本人だけでチームを作るようでは本末転倒。日本球界自体もレベルが高いことを証明することになる」として選手サイドへ大会参加の理解を求めた。

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支配下選手70人枠拡大協議[報知]

◇構造改革作業部会

プロ野球構造改革の作業部会が21日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、支配下選手70人枠の拡大について協議した。

作業部会は日本ハムを除くパ・リーグ5球団と巨人で構成されているが、この日は3年前から3軍制構想について言及している広島の鈴木副本部長を招き、参考意見を聞いた。

ロッテの瀬戸山球団代表は「枠を拡大すべきじゃないか、ということでは全球団一致している。その場合、選手が増えて球団経営を圧迫してはいけないから年俸の最低保障(440万円)に縛られないよう考えなければならない。プロに入りたい人にチャンスを与えたい」と説明した。

また3局(コミッショナー事務局とセ・パ両リーグ)統合についても意見交換した。作業部会で検討した案は7月の実行委員会、12球団代表者会議に上げて協議する。

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支配下選手枠「70人」の拡大提案へ[サンスポ]

球界の中長期的ビジョンを話し合うワーキンググループが21日、都内で会合を開き、支配下選手枠(現行70人)の拡大を実行委員会(次回は7月4日)に提案することでまとまった。

支配下選手枠は平成4年に60人から70人に増えた。年俸や選手年金などの問題があるが、社会人チームの減少が続く中、野球界のすそ野拡大のためにも、選手枠を広げるというもので、作業部会のロッテ・瀬戸山球団代表は「四国の独立リーグでプレーしたり、プロ野球でやってみたいという希望を持っている人がいる。そういう人にチャンスをあげられるようになる」と話した。

この日は、以前から70人枠の拡大を主張している広島・鈴木球団常務も出席。広島の従来の主張は「プロをめざす若い選手を3軍選手として契約し、2軍戦や社会人の大会に出場させる育成の場を作る」というもの。作業部会でも最低保障年俸(440万円)の撤廃も話し合われたが、それだけでは足りない。70人枠の拡大のためには、減額制限の撤廃や、契約形態の改革も必要だ。

各球団の球団経営を圧迫しているのは3000万〜1億円の中間層の選手の多さ。減額制限があるために数年間働かなくても、なかなか年俸は下がらない。1軍契約を40人程度にとどめ、残る選手を自由契約市場に回して移籍の活性化を図る。そして2軍契約、広島案のような3軍契約…と底辺の拡大を図ればいい。

その場合、2軍や3軍の経営を切り離すという発想も必要だ。現実に西武の2軍命名権を取得しているインボイス・木村育生社長は「日本のプロ野球の2軍でいいから経営に参加させていただければ、成功する自信はある」とプランを持っている。構造的欠陥を根本から解決するような議論が期待される。

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交流戦リバウンド?!観客平均1万人減った[ニッカン]

リーグ戦が再開したが、交流戦人気のリバウンド?なのか各球場の入場者数は伸び悩んだ。交流戦の1試合平均2万3449人に対し、21日は6球場で計8万1574人。1試合平均では1万3596人と約1万人も減った。阪神−中日戦が行われた大阪ドームも空席が目立ち2万3952人にとどまった。阪神牧田球団社長は「厳しい数字ですね。うちの場合、直前の交流戦で大阪ドームで試合をしていたのも響いたのでは」と分析していた。

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作業部会、選手枠拡大を検討

球界改革について話し合うワーキングチーム(作業部会)の会合が21日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれ、支配下選手枠の拡大などについて検討された。かねて3軍構想を持つ広島鈴木本部長が、作業部会のメンバーではないが参加して説明した。同武将は「3年前から言っているので今日は呼ばれて説明しました」と語った。枠を広げるだけではく、枠外で練習生とするなどの案も出ている。ロッテ瀬戸山代表は「枠を拡大すべきという点は全球団で一致しているのではないか。もちろん年俸の最低保障を外さなければならないし、実行委員会でつめていくべき内容です」と説明した。作業部会としての案をまとめ、7月13日代表者会議に提出。同19日オーナー会議に諮るスケジュールとなっている。

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