日本ハムが今季初、先発全員の13安打で9得点を挙げ今季2度目の6連勝を飾った。日本ハムは小笠原の19号ソロ、セギノールの適時二塁打などで4回までに5点を挙げる。7回に堀の適時二塁打などで1点差に迫られ迎えた8回、田中幸が自身3本目の代打HRとなる1号3ランを放ち突き放した。7回途中から登板したMICHEALが1回2/3をパーフェクトに抑え、3勝目をマーク。ロッテはプロ入り初登板初先発の手嶌が3回4失点で降板するなど投手陣が崩れ、今季4度目の連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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北海道日本ハム | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 9 |
千葉ロッテ | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 |
リーグ戦再開後は思わぬ連敗になってしまった。一時は1点差まで詰め寄りながら、リリーフ陣が打ち込まれた。バレンタイン監督は「投手が相手の打てるところに投げてしまったかな」。連敗は先月12日から15日の4連敗以来。同監督は「シーズンは長い。これが最後の連敗だとは思ってないよ」。
忘れかけていた苦さ。それでもロッテ・バレンタイン監督は「シーズンはまだ長い。これが最後だとも思っていない」と笑みを浮かべてみせた。4連敗で止めた5月17日の広島戦(福山)から2試合連続で黒星を喫したことは1ヶ月以上もなかった。
右ひじの張りを訴えた渡辺俊の代役として、先発したのはプロ初登板の新人・手嶌だったが、初回2死後に小笠原に19号ソロを被弾。結局、3回を6安打4失点で「調子は悪くなかったが決め球が甘かった。1軍は打ち損じてくれない」と振り返った。
それでもバレンタイン監督は「1度も実戦を見たことがなかったが(初回の)最初の2人を三振に取ったように報告通りのいい球を投げていた」と評価。2位ソフトバンクに1.5ゲーム差と詰め寄られたが、しっかりと収穫を見いだしていた。
まさかの連敗スタートだ。交流戦でも無類の強さを見せたロッテが、リーグ戦再開後、2夜連続で日本ハムに煮え湯をのまされた。2位ソフトバンクとは1.5ゲーム差。首位を快走してきたチームに、タカの鋭い爪が迫ってきた。
将来を見据えた策は実らなかった。この日、バレンタイン監督は自由獲得枠ルーキーの手嶌を先発に起用。早い段階で新戦力の力量を計っておきたいという指揮官の思いは通じず、初登板右腕は初回、小笠原に1発の洗礼を浴びるなど、3回4失点と期待に背いた。打線も終盤に粘りを見せたが、届かなかった。連敗は5月15日に4連敗を喫して以来だが、「長いシーズン、これが最後の連敗になるとは思っていない」と話す指揮官の表情は険しかった。
プロ入り初登板、初先発となった自由枠の手嶌(新日本石油)は、3回6安打4失点で1敗目。ほろ苦いデビュー戦となった。手嶌は「上(1軍)では打ち損じてくれない。力不足を痛感しました」と反省しきり。一方、バレンタイン監督は「今日は明らかに緊張していた。いい球を持っているので、今後いい投手になるだろう」と擁護。ロッテは5月15日以来の連敗を喫した。
下位の日本ハムを相手に、ロッテが約1ヶ月ぶりの連敗を喫した。1点リードされた9回、2イング目に入った4番手の薮田が代打・田中幸に3ランを許し、事実上、勝負が決まった。本来なら登板予定だった渡辺俊が故障で戦列を離れ、代役の新人・手嶌が3回4失点。さらに、主に勝ち試合での起用が多い薮田も不調。バレンタイン監督は「(薮田は)勝ちたかったから出しただけだ」と吐き捨てた。2点台のチーム防御率を誇る投手陣が今季の快進撃を支えてきたが、連敗したこの2戦では計12失点。振り向けば、2位ソフトバンクとの差もわずか1.5ゲーム。シーズンの折り返しを前に、チームが大きな正念場を迎えた。