ロッテがファンのために異例の「カスタマー・サポート・ダイヤル」を設置する。開幕直後から首位を走るチームとともに、イベント面も活発に行っている。ファンからチケット、イベントについての問い合わせが相次いでいるため、球団では7月中に専門のオペレーターを用意、複数の電話窓口を設置することを決めた。問い合わせに生の声で対応していく。荒木企画広報部長は「球場に足を運んでもらうために、質の高いサービスをしていきたい」と説明した。
千葉興行銀行(本社・千葉市)の「マリーンズ応援団定期」の新規預け入れ額が150億円突破目前となっていることが分かった。チームがリーグ優勝したら1年定期の金利が満期時に5倍、2位となったら3倍というキャンペーン。開幕からの快進撃が追い風になっており「昨年の2倍ペースで契約件数が伸びている。目標の200億円も達成できそう」(広報部)とホクホク顔だ。
かつての師に“恩返し”して、首位イジメや!オリックス・仰木彬監督は24日、東京都内で、25日からのロッテ2連戦(スカイマーク)の先手必勝を宣言。先陣にロッテ、ボビー・バレンタイン監督を米国時代の師とする吉井理人投手を指名した。
首位イジメへ仰木監督は、ただいま絶好調でロッテに因縁のある吉井を初戦先発に指名した。「今の調子から言うと、吉井がいい。交流戦のヒーローやからね(3勝)。試合を作ってくれるし、相性もいい」。
今季パ初登板となる吉井。相手は98、99年のメッツ時代、指揮を執ったバレンタイン監督率いるロッテ。米国の師に“恩返し”をしたいところだ。当時の同僚のベニー、フランコもいる。「フランコはバスにビールを運んだり、ブルペンに飴を運ぶ新人の仕事を代わってやってくれた。いい奴だったなあ」と感慨深げ。
前回登板の中日戦(16日、ナゴヤD)で打球が左ふくらはぎを直撃。痣が痛々しいが、「もう大丈夫」と全快をアピール。ロッテ戦は12勝5敗20セーブと相性抜群。11勝が94年まで在籍した近鉄時代のもので「あの頃はチーム状態が悪かった。今は選手も違う」と無意識で挑む構えだ。
「ロッテが強いのは分かっとる。でも飲んでかからなあかん。そのために初戦は勝たないかん」。指揮官が自信を持って送り出す吉井の右腕に、今後の戦い方がかかっている。
小林宏が“超プラス思考”で連敗ストップに挑む。25日はオリックス戦(スカイマーク)に先発予定。「オリックスには相性が悪いけど、近鉄との相性はよかったから」と苦手意識を頭から消し去って、ハーラートップタイの10勝目を目指す。
昨年からオリックスには0勝3敗と未勝利。今季も1戦1敗で本人も「相性よくないんですよね」と苦手意識は拭えない。だが、今季早くも9勝を挙げている右腕は前向きだった。昨年9勝中3勝を挙げたと近鉄戦の相性を持ち出し、「バファローズと戦うつもりで投げます」と打開策を思いついた。小林宏は24日、チームと共に神戸入り。この日、ソフトバンクが勝ち1ゲーム差に接近したが、イケメン右腕が苦手・オリックスを叩いてロッテも再加速する。
今江が“ロッテの顔”になる。チーム唯一の全試合出場、打率3割の実力に加え、愛嬌のあるキャラクターが評価され、7月の球団ポスターのモデルに起用されることが決定。これまでは3、4月の月間MVPの西岡、現在9勝のサブマリン・渡辺俊が登場している。“出世ポスター”に抜擢された今江は「ボクも頑張らないといけない」とやる気。
日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が24日、都内で行われ「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の参加問題を話し合った。NPB側は20日の実行委員会でWBC参加の方向で一致したことを伝えたが、選手会側は7月22日の選手会総会まで、参加の可否の回答を保留した。
選手会の松原事務局長は「時期的なものや、大会運営がこのままでいいのか」と今後も大会を主催する大リーグ機構(MLB)側との交渉継続をNPBに要望した。また、大会に参加した場合のメリットなどを文書化し、提示するよう求めた。
NPBはMLBから30日までの回答を求められているが、瀬戸山・選手関係委員会委員長(ロッテ球団代表)は「(参加の)基本方針は変わらないが、選手会が22日まで決められないという。先方には現状を伝えるしかない」と語った。
来年3月に開催予定のワールド・ベースボール・クラシックに関して、日本プロ野球組織(NPB)と労組日本プロ野球選手会(古田会長=ヤクルト)が事務折衝を行った。これまで両者とも開催方法や時期について問題点が多いとの認識だったが、NPBは20日の実行委員会で参加の方向でまとまった。大リーグ機構と同選手会からは今月30日までの返答を求められているが、選手会では「あくまで7月22日の選手総会で意思決定します」(松原事務局長)との姿勢を崩さない。
ロッテ瀬戸山代表は「30日は(米国側に)参加の方向だが、選手会が総会に諮りたいという現状をありのままに回答するしかない」。NPB側は、総会までに過去の経緯やメリットなどを記した文書を判断材料として渡し、選手会が参加の意思決定をするよう働きかけていく。中日伊藤参与は「参加の方向だが、無条件でということはない」と、今後も米国側と交渉を重ねていく方針を強調した。交渉のポイントは、2回目大会以降は開催方法を改善するという確約になる。
日本プロ野球選手会は24日、野球のW杯「ワールド・ベースボール・クラシック」について、参加に同意するかどうかの結論を7月22日の選手会総会で出すことを日本プロ野球組織(NPB)に伝えた。
既にNPBは参加する方針を決めているが、選手会内ではシーズンへの影響から開幕前の3月開催を問題視する意見が多い。松原事務局長は「(米国側と)慎重に議論して欲しいと強くお願いしました」と説明。NPB側は選手会とのこの日の協議内容を12球団へ連絡して意見を取りまとめ、期限の6月30日までに米国へ回答する予定。
来年3月に開催される「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の参加について、NPB(日本プロ野球組織)が24日、都内で日本プロ野球選手会に対して参加を決めた経緯説明を行った。
選手会は来月22日の選手会総会に諮って対応を決めるとした。MLB(大リーグ機構)に対する参加の回答期限は今月30日だが、NPBも選手会の意向を尊重して「参加の方向」にとどめる方針だ。
選手会は本来、シーズンへの調整期間である3月開催に慎重な姿勢。一方でサッカーW杯などの国民的熱狂から、国際大会を望む世論を無視できない現実もあり、野球の国際化には賛成の立場。それだけに選手会の松原事務局長は「国際化は我々も重要だと思っている。日本は世界第2の野球大国であることを意識して、強く交渉して欲しい」と、2009年に予定されている第2回大会の開催時期や運営方法について、NPBに強気の交渉を訴えた。総会に向けて選手会が納得できるメリットを記した文書の提出も求めた。
NPB、選手会双方とも現時点では「お金の問題ではない」という。だが「WBCで故障して開幕に間に合わなかったら公傷扱いされるのか」と不安がる選手もいる。アテネ五輪の出場料は200万円といわれたが、開幕前の選手がリスクを冒してまで出場するなら、条件面の交渉もいずれは避けて通れない。
米大リーグ機構(MLB)などが主催するプロ野球のW杯「第1回ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)=来年3月、米国などで開催=への参加を巡り、日本プロ野球組織(NPB)選手関係委員会と労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)が24日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で事務折衝を行った。
NPBは20日の実行委員会で参加の方向で基本合意。30日を期限に、参加の可否の回答をMLBに求められている。これに対し、選手会は7月22日の総会(臨時大会)で姿勢を決める方針をNPBに伝えた。「プレーする選手の気持ちが大切。参加するメリットを文書で出して欲しい。選手会(の反対)を交渉の材料にしてもらって構わないから粘り強くMLBと交渉して欲しい」松原事務局長は、巨人の清武代表が既に明かしている「3月予選、7月本戦」案を支持した。
NPBは選手会の見解を12球団に伝えて意見を募り、7月4日の実行委員会で参加のメリットなどを文書化して選手会総会に提出する。選手関係委員会の瀬戸山委員長(ロッテ代表)は「30日は『参加の方向だが選手会の意見もあり7月22日の総会を待って決めたい。もう少し時間をくれ』という回答になるだろう」と予想した。