わたしはかもめ2005年鴎の便り(7月)

便

7月1日

千葉ロッテ6−1西武(千葉マリン)

ロッテが連敗を止め、対西武6連勝。バレンタイン監督が日米通算1300勝を飾り、首位ソフトバンクとのゲーム差を1.5に縮めた。ロッテは2回、李の2週間ぶりとなる17号2ランで先制。1点差で迎えた5回には今江が適時打。さらに8回、ベニーの走者一掃の3点適時打で追加点。中18日での先発となった渡辺俊は、8回を被安打4奪三振6の1失点で今季10勝目。2年連続2度目の2ケタ勝利を挙げ自身4連勝をマーク。西武は散発の5安打で、2000年以来の7連敗で、借金は96年9月10日以来の9に。

123456789R
西武0000100001
千葉ロッテ02001003x6
渡辺俊
「状態は良かったです。ただ、5回に四球から最悪の点を取られ方をしてしまって…。ただ、休んでたので最後まで行きたかったのですが、後ろにピッチャーがたくさんいるので。『まだ行けます』って言ったのですが『グッドジョブ』と言われたので『ハイ』と答えました。今日はちょっと体がほぐれ過ぎていましたね。上手くコントロールできずに5回ぐらいまでフラフラしていました。最後の登板となった中日戦で違和感が出て、抹消された翌日に病院に行ってレントゲンを撮りました。医者からは『残念なくらい何ともない。きれいで野球選手とは思えない。10年以上は大丈夫』だといわれました(笑)。チームに帯同していない時は、浦和で秘密特訓していました。この時に大丈夫だと確信しました。チームに迷惑をかけたので、取り返しますよ。」
バレンタイン監督
「うちの投手の中で、いい投手の1人で必要な投手。いい形で戻って来てくれて良かった。」

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今江絶好調です

若き「ミスター・ロッテ」の今江が勢いに乗った。5回2死二塁から左前へ貴重な3点目の適時打を放った。打順は下位ながらここ10試合、43打数20安打、打率4割6分5厘の暴れぶりだ。「相手が直球で押してきていたので、直球を狙った」と笑顔を見せた。

◇ボビーもてもて

バレンタイン監督に女性ファンが殺到!?西武戦の試合前練習後、「スカイパーフェクトTV!」の企画で選ばれた20人の助成とダッグアウトで談笑。小学生から主婦までと年齢層は広かったが、メッセージ入りのTシャツを受け取ると「プレゼントされるのは大好き。小さな子も来てくれて気合が入ります」とご満悦だった。

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渡辺俊10勝!お待たせ中18日[ニッカン]

◇8回1失点、ロッテ50勝到達

ロッテの連敗を止めたのは、やはりサブマリンの渡辺俊だった。中堅から本塁へ常時5メートルの風が吹く中、浮き上がる球、沈む球を駆使して西武打線を翻弄した。8回散発4安打1失点でマウンドを降りると、ボールを一塁側スタンドへ投げ入れる余裕も見せた。「夏休みをいただいたので、これから馬車馬のように働きます」とファンに宣言。チーム1番乗りで昨年(12勝)に続く2ケタ10勝目。復帰先発だったが中18日のブランクを感じさせなかった。

6月12日の中日戦で右ひじに違和感を訴えて20日に登録抹消。交流戦で不慣れなセ・リーグの球を握った影響だった。交流戦まで9勝をあげ、球宴中間発表で先発部門で1位に輝いた。関係者からヒジの状態を心配する声が携帯電話に殺到。反響の凄まじさに「喜んでいいんだか、複雑な気持ち」と自らの存在の大きさを再認識させる事態だった。この日、地元の栃木・都賀町から父秀夫さん(58)と今季初めて後援会約30人がスタンドで応援する中、元気な姿を見せた。

前カードでソフトバンク2連戦を落とし、首位陥落した。渡辺俊は昨年もチームの連敗を5度止め、今季も4月17日にチームの初連敗を2にとどめ、「連敗ストッパー」は健在だった。そしてバレンタイン監督の日米通算1300勝、チーム今季50勝と区切りの勝利だ。「(渡辺俊は)いい形で戻って来てくれた。1300勝?偉大な選手達が勝利をもたらした。全員に感謝したい」。7月白星発進で、ロッテが再び勢いに乗る。

◇75戦は球団2番目

ロッテがソフトバンクに続いて50勝に到達。ロッテにとって75試合目での50勝は、50年の68試合目に次ぎ、70年と並びチーム2番目のスピード記録だ。ソフトバンクは6月25日に50勝したが、試合数ではロッテと同じ75試合目。パ・リーグで2チームが75試合目までに50勝は、55年(南海71試合目、西鉄73試合目)以来、50年ぶり。今年のハイレベルは首位争いはどこまで続くか。

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渡辺俊10勝目、ボビー日米通算1300勝[スポニチ]

サブマリンの復帰で強いロッテが復活した。右ひじの違和感で戦列を離れていたロッテの渡辺俊介投手が1日の西武戦に先発。リーグ戦再開後、初先発となったが、8回を4安打1失点に抑え今季10勝目を挙げた。ボビー・バレンタイン監督も日米通算1300勝を達成。チームも区切りの50勝に到達した。

スタンドから沸いた「お帰り!」コールに表情が緩んだ。6月12日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の登板。そんなブランクも関係なかった。渡辺俊は8回を4安打1失点。6月20日に登録を抹消され、復活を懸けたマウンドで2年連続2ケタとなる10勝目を挙げた。

「長い間、休みをいただいていたので、これからは馬車馬のように働きます」。125球を投じた右腕に違和感はない。残っているのは勝利に貢献した満足感だけだ。

右ひじは深刻な状態ではなかった。抹消翌日(21日)に都内の病院でレントゲン検査を受けると担当医から「野球選手とは思えない、きれいなひじをしている」と言われた。だから焦りもなかった。

チームが神戸遠征に出た25〜27日は、浦和で弘田コンディショニングコーチと下半身強化に取り組んだ。その時、球団OBの澄男氏(現巨人外野守備コーチ)を父に持つ弘田コーチに「子供は何歳から父親が野球選手って分かるんだろう?」と何げなく聞いた。現在1歳の向輝ちゃんに続き、12月には明子夫人が第2子を出産予定。投手として父親として、1日も早くマウンドに戻りたいという気持ちが強くなった。

昨季はチームの連敗を5度止めた。そして今回もソフトバンクとの首位決戦に連敗し、下降気味のチームを救った。頼りになる右腕の復活に、日米通算1300勝を達成したバレンタイン監督も「いい形で戻ってきてくれた。あれだけ緩急をつけられれば、どんなリーグでも通用する。メジャー?もちろんだ」と大絶賛。7月最初の試合で今季50勝に到達。サブマリンの復活と共に、強いロッテが再浮上する。

◇李7戦ぶり17号

ロッテの李承Yが2回1死一塁で涌井から7試合ぶりとなる先制17号2ランを右中間席へ叩き込んだ。「絶対に打つという気持ちで打席に立った」と気合十分の1発だった。試合後は渡辺俊と球場前のライブに乱入。6月30日からは李のキャラクター弁当「プルコギ牛丼」が発売されているが「自分の収入が増えるので毎日食べてください」と冗談を飛ばし、ファンを爆笑の渦に巻き込んでいた。

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渡辺俊もう沈みません10勝![報知]

◇2軍から浮上!8回1失点

ロッテの危機をサブマリンが救った。右ひじ違和感から復帰した渡辺俊介投手が、8回4安打1失点と好投して、チームの連敗を2で止めた。自身6月12日以来の勝利で、2年連続の2ケタ10勝目をマーク。バレンタイン監督の日米通算1300勝に花を添えた。リーグ戦再開後は2位に転落するなど不振続きだったロッテだが、渡辺俊の復活と共に、早くもソフトバンク追撃態勢に入った。

崖っ縁のロッテには、切り札がいた。勝利の使者・渡辺俊が、明るい未来を照らし出した。右ひじ違和感からの復活マウンドで、8回1失点。潮風を受けて、強くたくましいサブマリンが帰ってきた。

不安を吹き飛ばした。右ひじ炎症の回復が遅れ、20日に登録抹消。「一足早く夏休みをもらったので頑張りました。体がほぐれすぎていて、5回までは苦労しましたけど」6月12日以来、中18日の登板を余裕たっぷりに振り返った。風速6メートルの強風で直球は浮き上がり、80キロ台のカーブは面白いようにブレーキが利いた。ファンだけではない。幕張の風も復帰を祝っていた。

振り返れば、最高の休養だった。セ・リーグが使用するボール、不慣れな打撃。要因は数々あった。人生初の故障か−。不安を感じながら病院へ向かった渡辺俊を安心させたのは、医師の言葉だった。「残念なくらい何も異常はない。とても野球をしているひじじゃない。あと10年は保証しますよ」。

1軍が遠征中はロッテ浦和で走り込みを敢行。復活登板で責任を果たすため、禁酒も断行した。この日は父・秀夫さん(58)ら、後援会の20人も復活登板を観戦。「休んでたし、働かなきゃと思ってた。何でもいいから勝ちたかった」と執念を燃やし、今季10勝目をもぎ取った。

バレンタイン監督は日米通算1300勝を達成。「渡辺俊を本当に必要としていた。彼はどこのリーグでも通用するよ」とチームの危機を救った右腕に最大級の賛辞を贈った。リーグ戦再開後、防御率5点台と不安定だった投手陣に、頼もしい男が戻った。「ペナントレース1位通過に向けて突っ走ります。5ゲーム差つけなきゃいけないですから」と大目標を掲げた渡辺俊。再びソフトバンクをかわして独走Vへ。サブマリンの言葉なら、ロッテ・ファンは奇跡を信じられる。

◇マリーンズバス8月2日から運行

ロッテが1日、交流戦優勝賞金の球団収入分の2500万円を利用して運行する「マリーンズバス」のデザイン3種類を発表した。ファンの欠番「26」を意識したもので、荒木企画広報部長は「サポーターの方々のバスと思っていただきたい」と話した。同バスはJR海浜幕張駅〜千葉マリン間を6台で往復し、いずれもがラッピングバスとなる。バスガイドは球団チアの「M☆Splash」が務める方向で検討しており、8月2日から運行する。

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渡辺俊が復活10勝目!ボビーの1300勝に貢献[サンスポ]

おかえり、サブマリン!!この日、出場選手登録され、復活のマウンドにあがった渡辺俊が8回4安打1失点。125球の熱投。リーグ戦再開後、1勝5敗、と波に乗れなったチームの救世主となった。

「一足早い夏休みをいただいたので、これからは馬車馬のように働きます。1300勝?光栄です」。サブマリンエースはバレンタイン監督の日米通算1300勝に貢献して、胸を張った。

6月20日の練習後、右ひじの違和感を訴え登録抹消。翌日は都内の病院に向かった。一抹の不安を胸にレントゲン撮影。すると医者からは意外な言葉が返ってきた。「残念なくらい?何もないです。右と左が同じ。野球選手と思えないくらいきれい。10年以上保証します」と嬉しい言葉をもらった。

そしてトレーニングを再開。抹消後は好きな酒を絶った。しかし明子夫人に「我慢は体によくない」と言われ、登板3日前、ビールを1本だけグイッ。そして登板に備えて、また禁酒。見事10勝目をあげると「今日はうまい酒が飲める」と微笑んだ。

渡辺俊が抜けた以降、1勝しかできず、なかなか1300勝に到達できなかっただけに、バレンタイン監督の喜びもひとしお。メッツなどメジャーで15年間指揮を執り、日本ではロッテで3季目。指揮官は「これだけの勝利を偉大な選手達がもたらしてくれた。その選手全員に心から感謝したい」と目を細めた。

「後半戦はペナント1位を目指して突っ走ります。(2位に)5ゲーム差つけないといけませんしね」と渡辺俊。この日試合のないソフトバンクとのゲーム差は1.5に縮まった。サブマリンが戻って、ロッテは再び上昇する。

井上投手コーチ
「立ち上がりが心配だったが、1回を抑えて大丈夫だと思った。」

◇李が復調の17号

李承Yが2回、貴重な先制17号2ランを放った。「絶対に勝ちたいという気持ちで打席に立ちました」。交流戦では12球団トップタイの12本塁打を放っていたが、リーグ戦再開後は6試合で2安打。そんな不振を吹き飛ばす一撃だった。8回にはベニーがダメ押しの3点適時二塁打。快勝にも李は「本当の勝負はこれから」と気を引き締めた。

今江
「涌井が直球で押してきていたので、最初から直球を狙っていった。」(5回に適時打)

◇データBOX

(1)
ロッテがシーズン50勝目(24敗1分け)。75試合目での到達は球団1年目(当時・毎日)の昭和25年(68試合目)に次ぎ、同45年(75試合目)と並ぶ球団史上2位のスピード。首位のソフトバンクは6月25日に50勝1番乗りをしたが、ロッテよりも消化が早く、到達時は75試合目(24敗1分け)だったからペースはまったく同じといえる。
(2)
バレンタイン監督が日米通算1300勝。米国ではレンジャーズとメッツで1117勝、日本ではロッテで183勝。ちなみに、日本で1300勝以上の監督は7人で、最多は鶴岡一人氏(南海)の1773勝。メジャーではコニー・マック氏(アスレチックスなど)の3731勝が最多。

◇『スカパー!』が千葉マリンツアー

「LOVE BASEBALL!」をスローガンにかかげ、プロ野球を盛り上げている『スカパー!』が、ファンサービスイベントとして千葉マリンスタジアムへのツアーを実施し、WEBサイト上で募集したファンのなかから抽選で選ばれた20人とバレンタイン監督が交流した。

試合前にグラウンドに現れたバレンタイン監督は、ファンに笑顔でサイン。今回のツアーはレディース限定で、ファンは選手の練習をグラウンド内で見守ったり、VIPラウンジでの食事会などが催された。スタジアムツアーは今後も各球場で実施される予定。

◇訪問

映画『スターウォーズ・エピソード2』でジャンゴフェット役のテムエラ・モリソン氏とボバフェット役のダニエル・ローガン氏がロッテの激励のため、千葉マリンを訪問。試合前、Tシャツのプレゼントを行った。

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Vならオフは海外三昧?ロッテ、来春は豪州キャンプ[サンスポ]

ロッテの来春のキャンプが豪州・ジーロン市で行われることが1日、明らかになった。前半の約2週間を豪州で、帰国後、これまでの鹿児島市でキャンプを張る予定になっている。この日、ジーロン市のシェーン・ダウリング市長らが来日。交渉は最終段階に入っており、近日中に発表される。

同市はオーストラリアの南、メルボルン近郊の町で、5月には瀬戸山球団代表、宮田編成部長も現地を訪問。有力候補地の1つにあげられていた。

今春のキャンプでは、天候に悩まされた。2月1日のキャンプイン当日は雪が降るなど、室内での練習を強いられた。また、気温が10度を下回ることも度々。バレンタイン監督は「天気が悪かったけど、室内で困ったということはない」と話したが、練習メニューを十分にこなせなかったのが現状だ。

前日の6月30日には瀬戸山球団代表が、鹿児島を訪問。鹿児島県の伊藤祐一郎知事、鹿児島市の森博幸市長と面会、その旨を伝えた。

優勝すればV旅行もあるはず。秋にはハワイか豪州、そして春にも豪州とオフは海外三昧となるかもしれない。

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ロッテに戻った投打の主役、渡辺俊だ李だ[ニッカン]

ロッテに投打に必要な主役が帰ってきた。ソフトバンクに連敗し2位に転落したが、故障明けの渡辺俊の好投と、李の先制本塁打などでトンネルを脱出。今季50勝目でこの日、試合がなかった首位ソフトバンクとの差を1.5ゲームに縮めた。

渡辺俊は、右ひじの張りからの復帰登板だったが、5回以外はピンチもなく、8回1失点でチームトップの10勝目。「早めの夏休みをもらったので、これからは馬車馬のように働く」とフル回転を宣言した。

打っては李が2回に先制2ラン。交流戦後の6試合は打率1割台に落ち込んでいたが、約2週間ぶりの1発。12発と打ちまくった交流戦のフォームをビデオで繰り返しチェックし、復調のきっかけをつかんだ。

この勝利でバレンタイン監督は日米通算1300勝を達成し「偉大な選手達がもたらしてくれたもの。感謝したい」。記念の1勝が、再び首位へ返り咲く起爆剤となるかもしれない。

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視聴率、質共に疑問符がつくWBC[サンスポ]

この日、ビデオリサーチが発表した巨人戦の6月平均視聴率(関東地区)は10.1%と、調査開始以来の月間平均最低視聴率を更新した。6月23日未明に放送されたサッカーコンフェデレーションズ杯のブラジル戦は11.9%。全試合をゴールデンタイムに放送している巨人戦が束になっても、夜明け前のサッカー日本代表に及ばなかった現実がある。

来年3月に開催するという、「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」はどうか。日本プロ野球選手会の古田敦也会長(ヤクルト)は、「五輪やサッカーの年を外すか、やるなら終わった後のほうがいい。3月の同じ日程にサッカーの親善試合があって、野球の視聴率が悪かったら、また負のイメージになる」と視聴率が低迷に終わった場合を危惧している。

日本選手の多くは、3月開催でいいパフォーマンスを見せられないと考えている。「3月には3月の球しか投げられない。どんなに早く調整してもピークになることはありえない」(アテネ五輪代表の中日・岩瀬)というのが代表的意見だ。W杯を控えて右肩上がりのサッカーと、国内開幕の1ヶ月前に国際試合を行う野球と…。どちらが視聴者に“魅せる”ことができるかだという。

主催のMLBにしても、トップ選手の出場を確約しておらず、あくまで「個人の意思にゆだねる」と公表しているだけだ。イチローや松井秀に至っては、チームのキャンプインから10日ほどで一時帰国しなければならず、アジアラウンドに出場することは事実上困難でもある。WBCに関して、興行に関する交渉は水面下で進められているという。視聴率の稼げる国別対抗戦とはいえ、現状でその「品質」には疑問符がつく。

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トラ戦士も称賛の応援[朝日新聞・千葉]

交流戦を終えての感想。それは、千葉ロッテマリーンズサポーターの素晴らしさを改めて実感したということだろう。セ・リーグ球団が本拠地とする各球場に足を運んでくれて、その存在感を示してくれたファンたち。バレンタイン監督、選手、関係者、チームの誰もが彼らを誇りに思っている。今回は特別に私と親交の深い阪神選手達のマリーンズサポーター評を書かせていただきたいと思う。

まずは赤星憲広外野手(29)。彼は実はロッテサポーターである。社会人時代を過ごしたJR東日本野球部の寮がJR京葉線海浜幕張駅の近くにあることから、当時は頻繁に球場に足を運んでいた。マリンスタジアムでの交流戦では、外野で跳びはねていた日々を思い出し、懐かしい気持ちになったという。「マナーはいいし、応援も楽しい。阪神ファンは熱狂的だけど、ロッテファンはカッコいいよね。本当に楽しかった。オレもあそこにいたと思うと笑ってしまった」と振り返った。

初めてロッテの応援を目の当たりにした選手の反応はまた違う。先発の安藤優也投手(27)は「日本シリーズで対戦した時のダイエーの応援もすごいと思ったけど、彼ら(ロッテサポーター)はもっと迫力があるように感じた。間違いなく日本一だと思うよ」と興奮しながらまくしたてた。

関本健太郎内野手(26)にいたっては「実は試合中に守りながらロッテの応援歌を口ずさんでしまっていた。歌のリズムがいいよね。試合が終わって寝ていても頭から離れない」と告白。2人で大笑いした。

認知度的には阪神ファンの方が熱狂的として有名である。さらに本拠地・甲子園で、外野だけではなくバックネット裏にいたるまでスタンドを埋め尽くす満員のファンが、メガホンを一糸乱れぬリズムでたたく姿は壮観であるし、素晴らしい。だからこそ、私は嬉しいし、誇りである。そんなファンに支えられているトラ戦士達が口をそろえて「ロッテの応援は素晴らしい」と感想を語ってくれたのだから。

阪神との交流戦は最終的にはロッテの3勝2敗1分けだった。6月5日、延長12回、1−1の引き分けで甲子園での最終戦を終えると、私は赤星選手に言った。「日本シリーズでまた会おうね。その時のウチの応援はもっとすごいから。覚悟しとけよ」。彼はただ笑っていた。そして右手でガッツポーズしてみせた。

ロッテ対阪神の日本シリーズ。もし、それが本当に実現すれば応援対決としても、きっと見応えがあるだろう。(広報・梶原紀章)

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