わたしはかもめ2005年鴎の便り(7月)

便

7月6日

北海道日本ハム3−6千葉ロッテ(東京ドーム)

ロッテが逆転勝利で延長戦を制した。ロッテは2点を追う9回、2死から李が19号2ランを放ち同点に追いつくと、10回、福浦の遊ゴロで勝ち越し。さらにベニーの2点適時打でリードを広げた。最後は小林雅が締め、約1ヶ月ぶりの19セーブ目をマーク。3人目の薮田は3球で勝利投手、5勝目を挙げた。日本ハムは1回に3点を先制しながら、その後3併殺などでチャンスをつぶし追加点が奪えず逆転負け。先発・金村は完投勝利目前、あと1人で勝利を逃した。なお、両チーム合計7併殺はパ・リーグタイ記録。

12345678910R
千葉ロッテ00000100236
北海道日本ハム30000000003
「絶対に最後の打者になりたくなかったので、そんな気持ちで打席に入りました。みんな勝つためにガムシャラになっているのが肌で感じました。1本を期待されていたので、最低限の仕事はできたと思います。前の打席でゴロでアウトだったので、つなごうと思っていました。80%ぐらい変化球が来ていたので最後も変化球だろうと狙っていました。9回2死からこれまで力んでアウトになることが多かったので、力まずいけたのが良かったですね。」
小野
「本当にチームが勝って良かったです。粘った?粘りが自分の1番の持ち味ですから(笑)。1球だけ、SHINJO選手への初回の1球だけ。悔やまれます…。投げていて調子が良かったのが分かりました。多分、今シーズン1番の調子の良さだったと思います。まあ、東京ドームが好きだというのもあると思いますが。6回からは本来のピッチングができたし、気合が入りましたね。絶対に1点もやらないと思いました。ずっと負けていたので、やっと貢献できた感じがしました。」
バレンタイン監督
「ドラマチックなホームランだった。我々に必要だった1本が出た。チーム全体が最後まで諦めずに戦った。小野も動じずしっかり投げてくれた。満塁のチャンスを何度か潰したが、最後まで諦めずに結果が、李のホームランにつながった。」

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小野立ち直った

先発小野が、粘って逆転勝ちにつなげた。初回に自らの暴投、新庄に2ランを浴び3点先行を許したが、2回から8回まで無失点と力投。ここ3試合、白星に結び付かない展開だが、バレンタイン監督は「小野が3点を失ったが、それ以降しっかり投げた」と評価していた。

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李が同点2ラン!ロッテ粘った4.5差死守[報知]

ロッテは1−3の9回、2死一塁から李が右越え2ランを放ち同点。延長10回は横山を攻め、無死満塁から福浦の遊ゴロで勝ち越すと、ベニーが2点適時打で続き、勝負を決めた。首位ソフトバンクと4.5差のままで踏みとどまった。

死の淵から、這い上がった。“デッドライン”の5ゲーム差まで、あと1死。それでも李承Yの目は死んでいなかった。2点ビハインドの9回2死一塁。カウント2−1。「このままゲームを終わらせたくない」5球目、内角低めのフォークを右翼2階席へ叩き込んだ。起死回生の19号同点2ラン。大砲の一撃でよみがえったロッテは延長10回、3点を奪って逆転勝ち。見失いかけた鷹の尾に食らいついた。

ギリギリまで追い込まれて不思議と力が抜けた。「軽く振った中では今季最高の当たり」。チームの起爆剤になろうと、李は好調時の打撃フォームを自宅、球場で何度もチェックした。恩師の金コーディネーターは「すくい上げることだけを考えろ」と指示。土壇場でアーチストが復活した。

負の連鎖を断ち切った。ロッテは6、7回、2度の満塁機を併殺で逃す悪循環。計4併殺打の拙攻にもがきながら、李は「みんなが勝利のためにガムシャラにやっていた」と振り返る。延長10回無死満塁。福浦のゴロが横山のグラブをはじき勝ち越すと、ベニーのゴロは三塁手の頭上をワンバウンドで越え2者が生還。李の特大弾はチームに幸運を運んだ。

負ければ、プレーオフで1勝分のアドバンテージを献上する5ゲーム差を超えていた。ソフトバンクを追うための貴重な1勝に、バレンタイン監督は「本当にドラマチックな展開だった」と興奮気味にまくし立てた。交流戦後、初の同一カード勝ち越し。「今日の勝利がいい薬になって、また波に乗れると信じている」と李は胸を張った。まだまだロッテはファイティングポーズを崩さない。

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李「土壇場」同点2ラン!延長戦で逆転勝ち[サンスポ]

起死回生の1発だ。2点差を追う9回2死一塁から李承Yが19号同点2ラン。打球は右翼席中段に飛び込んだ。

「みんなが勝利のためにがむしゃらにプレーしているのを肌で感じていたからね」。試合中にもかかわらずベンチではフランコと抱き合って喜びを爆発。その後チームは延長10回に3点を勝ち越し逆転勝ち。バレンタイン監督も「ドラマチックだった」と大感激だ。

これでリーグ戦再開後は4勝8敗。重苦しかったチームにとって劇的勝利は待望の起爆剤だ。

「チーム全体が最後まで諦めなかった。それが李承Yのホームランにつながった」とはボビー。首位とはまだ4.5差だが、これ以上離される訳にはいかない。本当の勝負どころはまだ先だ。

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9回2死から李同点弾!ロッテ延長制した[スポニチ]

ロッテの李承Yが9回2死一塁から起死回生の同点19号2ランを放った。「絶対に最後の打者になりたくなかった。コンパクトなスイングだけを心掛けた」と右翼2階席まで飛ばした。これで打線は勢いづき、延長10回には無死満塁から福浦の遊ゴロの間に勝ち越し。さらにベニーがダメ押しの左線適時打を放ち、勝負を決めた。土壇場からの逆転劇。百戦錬磨のバレンタイン監督も「本当にドラマチックだった。最後まで諦めずに戦った結果だ」と興奮気味に話した。これで交流戦後、初めて同一カード3連戦で勝ち越し。首位ソフトバンクとは4.5ゲーム差。この勢いで再浮上を狙う。

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李9回起死回生弾!ロッテ延長逆転勝ち[ニッカン]

◇アドバンテージご免、大逃げソフトバンクに4.5差キープ

野球は2アウトから−。ロッテベンチのハイタッチの輪の真ん中に李がいた。「絶対に最後の打者にはなりたくなかった。諦めない気持ちだった」。2点を追った9回2死一塁、カウント2−1。敗戦濃厚だった場面で、李が金村のフォークをフルスイング。右翼席へ起死回生の19号同点2ランをたたき込んだ。

延長10回にベニーの左前適時打などで3点を勝ち越し、土壇場から劇的な勝利を飾った。「あと1本が必要なところで打てた。力を入れず軽く打てた最高のホームラン」と胸を張った。アジア最高の56発男も、昨年はわずか14本塁打。日本の野球に苦しんだ。「まだ絶好調とは言えないが、日々勉強してやってる」。交流戦で巨人清原らからバットを譲り受けては参考にするなど、試行錯誤で努力を続けている。

苦しい展開だった。6回には1点を返し、なおも1死満塁でベニーが併殺打。7回には無死満塁でサブローが三ゴロ、今江が遊ゴロ併殺打で無得点。4併殺打で、リーグタイの両軍7併殺打を記録してしまう拙攻だった。負ければ首位ソフトバンクと5.5ゲーム差に開く試合。リーグ戦終了時で首位と5差以上の場合、プレーオフで1勝を献上する。ポイントの試合で踏ん張った。

リーグ戦再開後、初のカード勝ち越しに、バレンタイン監督は「ドラマチックなホームラン。チーム全体が諦めることなく戦った」と拍手を送った。李は「最近チームが不振だったが、この勝利がいい薬となって波に乗っていく」。失速していたロッテが息を吹き返した。

◇パ・リーグタイ記録、1試合7併殺打

日本ハム−ロッテ戦は、9回まで日本ハムが3併殺打、ロッテが4併殺打。1試合両軍合計7併殺打は、01年8月28日ロッテ−近鉄戦以来、8度目のパ・リーグタイ記録。セ・リーグ記録は79年7月29日ヤクルト−中日戦の8併殺打。

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李が救った、土壇場で同点2ラン[ニッカン]

敗色濃厚だったチームをロッテ李の一振りが救った。1−3の9回2死一塁。金村の内角低めのフォークボールを右翼席中段へ同点2ラン。延長での逆転勝ちにつなげた。大声を張り上げながらベースを回った李は「コンパクトにジャストミートすることだけを考えた。プレッシャーの中で打てて嬉しい」と笑顔を見せる。チームは交流戦まで快進撃を続けたが、リーグ戦再開後は失速。この日も打線が拙攻の連続で、6回に押し出し四球で1点を挙げるのがやっとで、7回の無死満塁も無得点に終わっていた。

9回の攻撃の直前。スコアボードで首位ソフトバンクの大量リードが分かると、左翼席を埋めたロッテファンからは悲鳴と不甲斐ない打線へのブーイングが起こった。これに奮起した李が大きな仕事をした。「あのままでは終わりたくなかった。この本塁打はチームメートとファンにささげたい」と会心の笑みを浮かべた。

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ウエーバー制移行にらみドラフト改革案[スポニチ]

プロ野球の中長期ビジョンを策定するワーキンググループ(作業部会)が、近い将来のウエーバー制移行を前提としたドラフト改革案を検討していることが6日、明らかになった。作業部会は5日の会合でウエーバー制を採用した場合のFA期間の短縮や、FA獲得選手の人数制限などを協議。並行して高校生と社会人・大学生を分離してドラフトする案も検討している。分離ドラフトを行うには2年程度の準備期間が必要なことから、その間は自由枠を残したままの暫定ドラフトを開催。その後、完全ウエーバーに移行する案が有力となっている。これまで巨人は自由枠存続を主張してきた。ウエーバー移行で新人自由競争の余地はなくなるが、FAが7年程度に短縮されれば若手の有望選手を補強できる利点もあり、理解を示している。作業部会の改革案は最終的な詰めを行い、13日の代表者会議に示される。

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