わたしはかもめ2005年鴎の便り(7月)

便

7月9日

東北楽天5−2千葉ロッテ(フルキャスト)

楽天が逆転勝ちで連敗を3で止めた。楽天は6回までロッテ先発・渡辺俊に3安打に抑えられるが、1点を追う7回、山崎の適時二塁打で同点に追いつくと、益田の適時打で勝ち越しに成功。更に竜太郎の連続適時二塁打などで合計4点を挙げた。8回には山崎が12号ソロを放ち着実にリードを広げロッテを振り切った。先発岩隈は被安打6、3奪三振、2失点の内容で、6勝目を今季3度目の完投で飾った。ロッテは1回に先制するものの先発・渡辺俊が7回2/3を投げ今季最多の5失点で逆転負け。渡辺俊は2敗目を喫した。

123456789R
千葉ロッテ1000000102
東北楽天00000041x5
渡辺俊
「調子は悪かったですね。でも、丁寧に投げていきました。7回は、最後のイニングだと思ったら、力が入って悪い方に出てしまいました。ヒジ、それから今日の雨は関係ありません。とにかく、次頑張るだけです。」
バレンタイン監督
「終盤だけでなく、楽天打線には序盤からいいバッティングを見せられていた。楽天打線はいいバッティングをしていた。岩隈は真っ直ぐも良かったし、変化球もキレがあった。いいピッチングをしていた。」

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渡辺俊5失点今季初KO、7回突然乱調[報知]

◇ロッテ交流戦後最下位

楽天が逆転勝ちで連敗を3で止めた。7回に山崎の右中間二塁打で同点。さらに益田、竜太郎の連続適時二塁打などで4点を奪った。岩隈は2失点完投で6勝目。ロッテは渡辺俊の終盤の乱調が誤算。

ベンチに腰を下ろした渡辺俊は、ぼう然とスタジアムを見つめていた。7、8回に打ち込まれ今季ワーストの5失点。楽天相手に予想外の敗戦を喫し、リーグ戦再開後、初の連勝はまたも実現しなかった。

必勝態勢が崩壊した。今季10勝のサブマリンを先発に立て、リーグ戦再開後初の連勝を狙った1戦。丁寧な投球で6回まで無失点に抑えたが、完封が見えた7回につかまった。「(終盤は)力を入れて投げたら、悪い方に出てしまった」。この回5安打4失点と突如崩れ、8回にも山崎に1発を浴びた。今季初のKO負けで2敗目。パ・リーグ相手の黒星も今季初だった。

交流戦後は4勝9敗でリーグ最下位。頼みの綱のサブマリンで楽天に敗れ、チームの不振は明らかだ。「他チームの成績は分からないが、今日は勝ちたいと思ってやっていた」とバレンタイン監督は悔しさを押し殺した。ロッテの不調を嘆くかのように、フルキャスト宮城には冷たい雨が降り注いだ。交流戦で見せた強さは過去の栄光なのか。

◇パ小池会長「球団改革必要」、拡張ドラフトに理解示す

パ・リーグの小池唯夫会長が、楽天が提案しているエクスパンション(拡張)ドラフトに理解を示した。9日、連盟表彰のためフルキャスト宮城を訪れ、楽天・ロッテ戦を観戦した際、楽天・米田純球団代表から、あらためて拡張ドラフトの申し入れを受けたことを明かした。「6月30日のトレード期間までに各球団が、色々動こうとしていた。楽天だけじゃなく、プロ野球全体にとって、これから球団改革をしていかなければいけない」と言い、楽天のためだけではなく、球界全体の戦力均衡のための手段としても、必要性がある意向を示した。

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サブマリン轟沈…渡辺俊が今季ワースト5失点[サンスポ]

それまで好投していた渡辺俊が7回、突如楽天打線に捕まり、8回途中まで今季ワーストの5失点で2敗目を喫した。「調子がよくなかったので、丁寧に投げたんだけど…。7回は力が入ってしまった」。26−0の歴史的大勝となった開幕第2戦では、自身も1安打完封。その試合以来の楽天戦だったが、今回はサブマリンが轟沈…。チームはリーグ戦再開後、連勝なしの4勝9敗と波に乗れない。

バレンタイン監督
「岩隈は直球、変化球共にキレがあった。打線もいいスイングをしていた。今日は勝ちたいと思っていたが…。」
小坂
「いつ出られるかわからないので、出たときに仕事をするだけ。」(地元宮城で2安打2盗塁)

◇ベニーが右太ももに違和感

ベニー・アグバヤニ外野手(33)が楽天9回戦(フルスタ宮城)の7回の打席で、右太ももに違和感を覚えたため、大事をとり途中交代。病院には行かず、アイシングで様子を見る。

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渡辺俊、10安打浴び今季最多5失点[スポニチ]

交流戦後、ロッテは初の連勝を狙って渡辺俊が先発マウンドに登ったが、10安打を浴びて今季最多の5失点。3連敗中の楽天を相手に手痛い黒星を喫した。霧雨が降りしきる中「調子が良くなかったので丁寧に投げた」と3回まで走者を1人も許さない立ち上がり。しかし「終盤だと思って力を入れて投げたら打たれてしまった」と7回に5長短打で4失点。8回には山崎に12号ソロを左翼席へ運ばれてKOされた。リーグ戦再開後は4勝9敗。バレンタイン監督は「他球団の結果は気にしていないが、今日は勝ちたかった」。首位ソフトバンクが好調だけに頼みのサブマリンで敗れたショックは大きかった。

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ロッテ痛い敗戦、渡辺俊今季最多5失点[ニッカン]

ロッテが楽天に痛い連敗を喫した。先発渡辺俊が完封ペースから一転、7回に集中打を浴びた。吉岡、山崎に連打で同点とされると益田、竜太郎にも連続二塁打。今季1イニング最多の5安打4失点と突如打たれ出した。1点を返した8回にも山崎に1発を許した。今季最多5失点で5月15日以来の2敗目。「調子は良くはなかったので丁寧に投げた」という。魔の7回は「力を入れて投げたら悪い方向に行ってしまった」と話した。

気温17度と肌寒く、雨まじりの天候で投げ続けた。6月終わりに右ひじ違和感で登録を抹消されたが、その影響には「関係ないです」。リーグ戦再開後、チームは4勝9敗で「最下位」と勢いに乗れない。バレンタイン監督は「楽天打線はいいスイングをしていた。岩隈は真っすぐと変化球にもキレがあった」と淡々と振り返った。

◇途中交代

ロッテのベニー・アグバヤニ外野手(33)が楽天9回戦(宮城)の7回の打席で右大腿四頭筋に違和感が出たため、途中交代した。病院には行かずアイシング治療。10日の出場は様子を見て決める。

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米国、動揺なく絶縁宣言出た

大リーグ機構など米関係者に動揺はなかった。大リーグのデュパイ副会長は8日に声明を発表し「誤った決定は、世界中のファンに悪影響を与える」と指摘。さらに来年3月開催の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」が「野球の発展を象徴するものになるだろう」と述べた。米国代表として00年五輪で金メダルを獲得したブルワーズのシーツ投手は「五輪はいい思い出になったけど、大リーグでのプレーには関係ない」と冷静な反応。選手会のフェア専務理事は「野球が五輪に依存するものは何もない」と絶縁宣言?まで飛び出した。

◇キューバ、国家の目的失い大打撃

五輪から野球が消滅するとの決定に、最も衝撃を受けたのは「野球」の位置づけが他の国とは大きく異なる「王国」キューバだ。シドニー五輪出場の経験を持つホワイトソックスのホセ・コントラレル投手は「オリンピックから野球がなくなることを聞いてショックを隠せない。同様にキューバ国内でも大きなショックを受けているだろう。他の国の選手には、プロとして契約ができる機会がある半面、現状ではキューバの選手は合法的な形ではそれができない。オリンピックで勝つことが、それにとって代わるくらい重要なこと。そしてそれを唯一の楽しみにしているキューバ国民にとっても大きな意味を持っている」と話した。

59年の革命直後から野球を国技と定め、強さを誇示することで国際的に自国をアピール。一方で、国威発揚にも利用され、ここまで社会主義を支えてきた。4年に1度、全世界が注目する大舞台で、頂点を極めることに最も力を注いできた国だけに、目的を失うことになる衝撃は計り知れない。

◇中南米から批判「野球でしか戦えない」

国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は9日、野球が五輪競技から除外された理由として、ドーピング(薬物使用)への懸念とトップ選手の不参加を挙げた。「IOCは最高のアスリートと普遍性、汚れのないスポーツを求めている」と話した。ジャイアンツのボンズ外野手らトップ選手がステロイド(筋肉増強剤)使用を疑われている現状に加えて、メジャー選手の不参加や欧州、アフリカでの普及率の低さが、不利な要素になってしまったことは間違いない。

野球を国技とする中南米諸国からは、批判の声が相次いでいる。プエルトリコ連盟のコーラ理事は「中南米は、野球でしか世界と戦えない国ばかり。影響が大き過ぎる」と嘆いた。カリブ海地域の王者を決めるカリビアンシリーズが毎冬行われるなど、野球が地域をつなぐ懸け橋になっている。ドミニカ共和国連盟のペレイラ会長は「今から16年五輪での復帰に向けた活動をする」と宣言した。

イタリア人のノタリ国際野球連盟会長は「IOC委員は、野球をよく理解していない。でも野球はこれからも続く。北京では素晴らしいショーを見せよう」と前向きな姿勢を見せた。

◇韓国、励みの兵役免除が

韓国球界もショックを受けた。シドニー五輪銅メダルなどの実績に加え、同国では世界規模のスポーツイベントで銅メダル以上、アジア規模の大会で金メダルを獲得すれば兵役免除の優遇を受けることもあり、関係者は「若い選手にはかけがえのない励みになってきたが、希望が消えてしまう」と指摘した。

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