わたしはかもめ2005年鴎の便り(7月)

便

7月10日

東北楽天4−4千葉ロッテ(フルキャスト)

5時間15分の熱戦は延長12回の末、引き分けに終わった。ロッテは1回、フランコの2点適時二塁打で先制するが、楽天も山崎の2試合連続となる13号ソロ、吉岡の適時打で1点差とすると、8回には飯田の適時二塁打で同点に追いつき延長戦に突入。延長11回、ロッテは代打・塀内の適時二塁打で勝ち越しに成功。しかし楽天はその裏ロッテの小林雅から吉岡の適時打再び同点。楽天は12回にもサヨナラのチャンスをつくるが、後1本が出ず試合終了。ロッテは今季2度目、楽天は球団史上初の引き分け。

123456789101112R
千葉ロッテ2000100000104
東北楽天0001100100104
小林雅
「シュートが真ん中に入ってしまいました。勝ちたかったし、勝たなければいけないゲームだったのですが…。自分の調子どうのこうのよりも、結果が全てですから。(引き分けは)最悪というか…。最低の仕事とういうか…。」
塀内
「いいところで使ってもらっているので、何とか結果を出したかったので、打てて良かったです。緊迫した場面ですが、緊張感を味わってやっています。あの打席では、ストレートのタイミングで待っていました。」
パスクチ
「…。」
バレンタイン監督
「もちろんどのゲームも勝ちたいが、今日は相手バッターがよく振れていて16本ヒットを打たれた。それを4点に抑えてたのをまずまずと思っている。」

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小林雅、まさかのセーブ失敗[ニッカン]

悪い流れは、不動の守護神にまで及んだ。ロッテが、楽天に痛い引き分けに持ち込まれた。今季最長5時間15分の試合後、ナインは表情を硬くして帰りのバスに乗り込んだ。

1点を勝ち越した11回裏だ。5年連続20セーブまで、あとストライク1つ。守護神の小林雅が、まさかの同点打を浴びた。楽天吉岡に152キロのシュートを中前へ運ばれた。「真ん中に入ってしまった。勝ちたかった。勝たなきゃいけない試合だった」と声を振り絞った。

交流戦優勝後、リーグ戦が再開してから4勝10敗。点を取っては取られる悪循環が続いている。この日も初回に2点を先行しながら逃げ切れない。同点で迎えた11回表には代打塀内が一時は殊勲の勝ち越し二塁打を放ち、3年ぶりの打点をマークしてチームは盛り上がったが、逃げ切れなかった。本来ならヒーローだったはずの塀内は「いいところで使ってもらっているので何とか結果を出したかった」というが、引き分けに浮かない表情だった。

主砲ベニーが右太もも痛で登録抹消となり、代わりに先発起用したパスクチが6打数無安打と、今は何かと流れが悪い。バレンタイン監督は「相手打線が振れていた」と冷静に話した。球宴に球団最多10人が選ばれ、勢いに乗るはずだった「元本拠地」仙台遠征は、疲労感だけが残った。

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守護神がまさかの失点…ロッテは最下位・楽天に負け越し[サンスポ]

限りなく敗戦に近い引き分けだった。

5時間15分の死闘も勝利には結び付けられず。最下位・楽天との2連戦を1敗1分け。31年ぶりの日本一を目指すチームにとっては、限りなく連敗に近い2試合。バレンタイン監督は「相手がよく振れていた。16安打で4点(に抑えたの)なら、まずまずの仕事」とつぶやくのが精一杯だ。

延長11回、塀内の右越え二塁打で勝ち越し。その裏、満を持して小林雅をマウンドに送り込んだ。しかし、2死三塁、カウント2−1の“あと1球”から吉岡に中前同点タイムリーを浴びた。

守護神は「自分の調子というより、結果が全て。(引き分けは)最悪というか…」と肩を落とした。

交流戦では“強いロッテ”を全国にアピールしたものの、その後は4勝9敗1分けと不調が続いている。かつての本拠地、杜の都・仙台で“強くないロッテ”をお披露目してしまった。

◇フランコが3打点!パスクチは6タコ

4番に入ったフランコが3打点の活躍。右太もも痛のベニーの代役を見事に務めた。それでも試合後は敗戦に「(先発の)セラフィニが1ヶ月以上勝利から遠ざかっているので、打って楽にしてあげたかったが…」と残念そう。一方、約3ヶ月ぶりに1軍復帰したパスクチは『5番・右翼』でスタメン起用されたが6タコ。無言で球場をあとにした。

里崎
「(小林雅について)特にいつもと変わらなかった。でも、吉岡さんに打たれたのは、逆ダマだった。」
塀内
「いいところで使ってもらったので結果を出したかった。緊張感を楽しめた。」(代打で3年ぶりの打点を記録)

◇ベニーが登録抹消

ロッテのベニー・アグバヤニ外野手(33)が右太もも痛のため、出場選手登録を抹消された。68打点は9日現在で、パ・リーグ2位。

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痛い引き分けにも監督はサバサバ[スポニチ]

5時間15分の激戦は痛い引き分けに終わった。ロッテは11回、代打・塀内の右中間二塁打で1点勝ち越したが、その裏から登板した小林雅が2死三塁から吉岡に中前へはじき返された。「シュートが真ん中に入ってしまった。勝ちたかったし、勝たなくちゃいけなかった」と今季初の2イニングを投げた守護神はがっくり。今季延長戦で負けなしのバレンタイン監督は「投手陣が16安打されて4点に抑えたのだから、まずまずととらえたい」と気持ちを切り替えていた。

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小林雅「最低」[報知]

引き分けに満足してはいられなかった。チーム今季最長の5時間超ゲームを終えたバレンタイン監督は拍手なしで選手を出迎えた。「相手打線が振れていた。諦めず、いいスイングをしていた」。噛み合わないチームの現状には触れず、楽天を持ち上げることで悔しさをしまい込んだ。

相次ぐ誤算が勝利を遠ざけた。ベニーが9日の試合で右太ももを痛め、前半戦絶望。代役のパスクチは6タコで打線のアキレス腱になり、無言で球場をあとにした。破綻が生じたのは打つ方だけではない。1点リードの延長11回には小林雅がまさかの失点。何とか引き分けに持ち込んだが、「勝ちたかった。最悪というか、最低の仕事というか…」と反省を口にした。

安定感NO.1の渡辺俊で敗れた前日に続き、この日は主砲を欠き、守護神が崩れ、白星を逃した。頼るべき男達でも悪いを流れを断ち切れない。長時間試合の疲労感以上に、楽天2連戦に未勝利という厳しい現実が、帰路につくナインの足取りを重くさせていた。

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