わたしはかもめ2005年鴎の便り(7月)

便

7月15日

千葉ロッテ0−1オリックス(千葉マリン)

オリックスが今季6度目の完封勝ちで連勝、借金を6に減らし西武に代わり3位に浮上した。オリックスは6回、相手エラーから2死二塁の場面で谷のチーム初安打となる適時打で先制。この1点を4人の継投で守りきった。先発JPは7回0/3を3安打6奪三振2四球、6月4日以来の白星で7勝目、来日以来通算50勝目を挙げた。ロッテは散発の4安打にとどまり、先発清水は3安打2奪三振4四球1失点で完投するが打線の援護なく今季3度目の完投負けで7敗目を喫し、首位・ソフトバンクとのゲーム差は今季最大の6に広がった。

123456789R
オリックス0000010001
千葉ロッテ0000000000
清水直
「これが野球です。リズムもあるし、流れもあります。四球も出してしまいました。でも、1つのプレーに集中するようにしていますが、今日は最後まで集中できました。谷選手の場面は、長打を注意しました。ゴロで打たれたヒットは仕方ないとは思っていましたが、もっと警戒するべきでしたね。ノーヒットはガルシア選手のもあったので、意識は全くしませんでした。それに、ノーヒットで点を失うこともありますから。」
井上コーチ
「今日はストレートが良かった。でも、四球を与えてのピンチは反省点。オールスター前に(中継ぎで)投げることはないと思う。」
バレンタイン監督
「清水直はとてもいいピッチングだった。しかし、打線がいいスイングできなかったと思う。」

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ロッテ2ヶ月ぶり完封負けで6差[報知]

エースの力投も起爆剤にはならなかった。自責点0で完投した清水だが、味方の貧打に泣いた。「交流戦で1位になっても、挑戦していく気持ちを持っていないと…」エースの言葉は、不振のチームへの喝にも聞こえた。

孤軍奮闘は報われなかった。低め、コースを丹念に突き、5回まで無安打投球。しかし6回、失策絡みで2死二塁のピンチを招くと、谷へ許した初安打が無情にも決勝点に結びついた。打線はわずか4安打。バレンタイン監督は「清水はとてもよかったが、打線はいいスイングができなかった」と淡々とした口調で振り返った。

リーグ戦再開後、17戦で連勝なし。投打が噛み合わず、連勝街道を走れないでいる。清水は「悪い流れでダラダラしないようにしなければ」と現状打破を祈った。ソフトバンクとのゲーム差6は、今季最大。ロッテの梅雨が長引くほど、タカの背中は遠のいてゆく。

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清水が7敗目…失速に今季3度目の1万人割れ[サンスポ]

エースの力投に打線が応えられなかった。清水が9回3安打1失点と好投したものの、今季3度目の完投負けで7敗目。「長打に気をつけて、集中して投げました。(敗戦は)仕方ない。これが野球です…」とうつむいた。

5回までは無安打に抑えていたが、6回2死から福浦の一ゴロ失策(悪送球)で平野に二進を許すと、谷に初球のカットボールをはじき返される中前適時打。1安打で先制点を献上し、これが決勝点となった。「もっと用心して、谷さんを抑えておけば…」とは清水だが、打線がエースを見殺しにした形だ。

実は観衆が9376人で、今季3度目の1万人割れとなった。過去2度は悪天候だったが、この日は快晴…。交流戦後、連勝なしの5勝11敗1分けと失速傾向のロッテ。熱狂的なファンに見放されないためにも、これ以上は負けられない。

◇JPにお手上げ…わずか3安打

わずか3安打。1点も取れない完敗にバレンタイン監督は「清水の投球内容は素晴らしかったが、打線がスイングできていなかった」。JPに、まったくタイミングがあわなかった。9回には2死から福浦が三塁打で出塁したが、続くフランコが凡退。交流戦後、連勝がないことについて「まず1つ勝たないと」と話した。

福浦
「ちょっとつまったけど、抜けてくれればと思っていました。また明日です。」(9回2死からフェンス直撃の中越え三塁打)

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清水なぜだ?自責0完投もまた黒星[ニッカン]

◇自責点0完投…

ロッテのエース清水が、またも勝てなかった。3安打、自責ゼロで完投。それでもリーグ戦再開後3連敗で、今季7勝7敗と自身の貯金もなくなった。「不運?それも野球。相手に1点でも多く取られたら負け」と、悔しさを抑えて話した。「挑戦者のつもりで投げた」と気迫十分の投球。6回2死まで無安打に抑えた。だが、オリックス平野が味方のエラーで二塁に進むと「嫌な気がした」と谷に初安打を打たれ、唯一の得点を許した。

負けはしたが、反省を生かした。ここまでリーグトップの17本塁打を許した。「ゴロのヒットは仕方がないという気持ちで、低めに投げた。集中できた」と振り返った。球宴まで登板機会はないが「チームとして戦う」と話した。ソフトバンクと今季最大6差となったが、バレンタイン監督は「清水はとてもいい投球内容だった。連勝できない?明日、勝つつもりで頑張る」と話した。

◇援護できず…

打線がオリックス投手陣に完封された。散発4安打。9回2死から福浦が中堅フェンス直撃の三塁打を放ったが、得点につながらなかった。「少し詰まっていた」。バレンタイン監督はオリックス先発JPについて「カーブが良かった。ボールもよくコントロールしていた。打線は自分達のスイングができていなかった」と振り返った。

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清水自責0敗戦[スポニチ]

6回2死まで無安打投球の清水が、1球に泣いた。失策で出塁した平野を二塁に置いて、3番・谷にこの日初安打となる中前適時打をはじき返された。「これが野球。ノーヒットノーランは気にしていなかったが、もう少し用心すればよかった」と甘く入ったカットボールを悔やんだ。9回完投で3安打、自責点0。エースの奮投をものにできず、バレンタイン監督は「清水はよかった?ソウデスネ」と日本語でつぶやくとため息をこぼした。

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フジがヤクルト&横浜二重保有[報知]

◇オーナー会議で議論

ヤクルト球団の親会社の1つであるフジテレビが、横浜球団の株を一部所有するニッポン放送を完全子会社化したことで、19日に行われるプロ野球オーナー会議が野球協約違反かどうかを議論することが15日、分かった。実行委員会レベルでは二重保有に異論は出ていないが、親会社の経営トップが集まるオーナー会議で議論することで、最終的に判断することになる。

この日、ヤクルトの倉島今朝徳専務は「実行委員会では協約には触れないということになったので、オーナー会議でも問題ないと考える」と説明したが、巨人の滝鼻オーナーは「オーナー会議は頭が痛いよ。ヤクルトの問題というかフジテレビのことだな」と議題に挙がることを予告している。

野球協約では異なる球団の株式保有を禁じている(183条)が、同時に利害関係が客観的に認られなと実行委、オーナー会議が判断した場合、この限りではない、とも記されている。

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阪神ドラフト、完全ウエーバー主張

阪神牧田俊洋球団社長が15日、大阪市福島区の電鉄本社を訪れ、手塚昌利オーナー(電鉄本社会長)と会談した。19日のオーナー会議に向けた最終的な打ち合わせで、ドラフトで自由枠なしの完全ウエーバー制を主張することをあらためて確認した。ただ、11月のドラフト会議まで残された時間が少ないことから「次で結果を出さないといけないと思うし、どこかで妥協しなければならない部分もあるでしょう」と牧田社長。自由枠を1つ残してのウエーバー制移行など妥協案も視野に入れていることを明かした。

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ヤクルト、株保有問題、影響力「ない」

ヤクルト倉島球団専務は15日、巨人滝鼻オーナーが前日14日に指摘した株保有の件について「問題なし」との認識を示した。横浜株を持つニッポン放送がヤクルト株を持つフジテレビの完全子会社になり、他球団の株式所有を禁止した野球協約第183条に抵触する可能性が指摘されている。だが、同専務は「5月の実行委員会で協約に触れることはないと認められている」と既に各球団の了解は得ていることを強調した。

協約上は他球団に影響力が及ぶ場合に問題となるが、フジテレビの持つヤクルト株は全体の2割であるため「間接支配のようなものが及ぶはずがない」と、横浜との間に相互の影響力が及ぶ可能性を否定した。19日のオーナー会議では実行委員会で承認されたものをオーナーレベルで最終確認するという形になる。オーナー会議に向けヤクルト側も説明準備を進めている。

◇横浜は静観姿勢

巨人滝鼻オーナーが、フジサンケイグループのヤクルト、横浜両球団の株式保有を問題視した発言を受け、横浜は静観する姿勢をあらためて強調した。峰岸球団社長は「会社の株式について、ほかの会社の経営者がどうこういうのは、常識的に考えて不可能。オーナー会議で意見を聞いてから考えるよりしょうがない」と話した。現在フジテレビの子会社であるニッポン放送が、横浜球団の株式を約30%保有している。

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