わたしはかもめ2005年鴎の便り(7月)

便

7月18日

北海道日本ハム3−1千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが延長戦を制し連敗を3で止めた。ロッテは11回、李の21号2ランで勝ち越し。その裏に1点を返されるも逃げ切り、2人目小林雅英に勝ち星、4人目の薮田にセーブがそれぞれ今季初めてついた。日本ハムは来日初登板初先発のリーが5回を5安打2失点。1点差で迎えた9回にはロッテの小林雅から小笠原が24号ソロを放ち同点。11回には2死満塁から、高橋信への死球で1点差に迫るも、借金が再び今季最多タイの12に。なお、ヒルマン監督は実母危篤のため一時帰国。代わりに白井ヘッドコーチが指揮を執った。

1234567891011R
千葉ロッテ010010000024
北海道日本ハム000100001013
「ソロよりも2ランが多くなっていますが、前の人が塁に出てくれているということです。そういう時に与えられた仕事が出来てるということが、2ランが増えていることは偶然です。これまで日ハム戦の成績が悪かったが、集中できないことが多かった。しかし、いつかは打てるという気持ちで打席に立ちました。調子を落としていましたが、リズムが良くなくて調子を落としたので、スイングではなくバランスを調整しました。途中出場は先発よりもリズムをとるのが難しいけど、チャンスが回ってくればモチベーションをきらさず頑張るだけ。途中出場は今後増えるかもしれない。でも、試合の最初から集中していれば大丈夫です。」
小林雅
「チームが勝って良かったです。小笠原選手には、甘く入ってホームランを許してしまいました。本当はすんなりいかなければいけないですね。李選手に感謝です。」

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負けない李弾[報知]

◇延長11回決めた不敗神話10連勝

ロッテは抑えの小林雅が1点リードの9回、小笠原に同点24号を浴びたが、延長11回2死一塁から李が決勝21号2ラン。連敗を「3」で止めた。小林雅は今季初勝利。日本ハムは11回に一打逆転サヨナラの好機を作ったが、及ばなかった。

「薄氷の勝利」を決めたのは、9回から途中出場の李の豪快なアーチだった。延長11回2死一塁。建山の外角高め直球を振り抜くと、打球は右中間席最深部に突き刺さった。リーグ戦再開後、不振のロッテ。李自身、3連戦3連敗のオリックス戦では11打数無安打だった。だが、李が本塁打を打った試合はこれで10連勝。「それはいいこと」ヒーローは“不敗神話”誕生に笑顔を見せた。

もっとも、本来なら簡単に片づく試合だった。打撃陣の不調は相変わらずで、再三、好機がありながら、9回までわずか2得点。1点リードの9回は守護神・小林雅が小笠原に同点弾を浴び、試合は1時間以上も長引いた。勝ち越し後の11回裏も、救援陣が一打逆転サヨナラ負けの大ピンチを招き、何とも胃の痛いクライマックスとなった。

それでもバレンタイン監督は連敗を3で止めたことに満足げだ。「タイムリーが出ない?試合に勝てたというのは大事な場面でヒットが出たということ」と深刻な課題を意に介さなかった。前半戦残り2試合。この日の苦闘の勝利が、ロッテに再び勢いをもたらすか。

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ロッテ李弾なら5戦5勝、リーグ戦再開後[ニッカン]

李が、またもチームを救った。11回2死一塁、相手は昨年から通算5打数無安打の日本ハム建山だった。カウント2−1と追い込まれながら、外角高め直球を豪快に振り抜いた。打球は右中間最深部に飛び込む21号勝ち越し2ラン。「次につなごうと思った」とチームの連敗を3で止め、笑顔を見せた。

リーグ戦再開後、やっと6勝目。李の5戦5発全てが白星につながっている。6日の同カードでも9回2死、金村から同点2ランを放つなど、勝負強さが光った。因縁の札幌ドームだった。長嶋ジャパンと戦った一昨年秋の五輪アジア予選では、完封負けでアテネ切符を逃した。昨年5月の日本ハム戦では打撃不振で2軍落ちが決まり、翌日早朝に帰京してイースタン・リーグの試合に出場した。「札幌は良くない思い出ばかりだった」と漏らしたが、自分のバットで塗り替えた。

バレンタイン監督も「価値ある1本だった」と称えた。初出場の球宴まで、あと2戦。「これをきっかけにチーム全体で波に乗りたい。そしていい形で後半の試合に入りたい。集中力を切らさずに頑張ります」と言う李が、勢いの止まっていたロッテを引っ張っていく。

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延長で李が決勝2ラン[スポニチ]

ロッテは延長11回2死一塁から李承Yが決勝21号2ラン。「久し振りに自分の役割を果たせて嬉しい」と笑顔を見せた。交流戦後6勝13敗1分けだが李承Yが本塁打を放てば5戦全勝だ。札幌は03年のアテネ五輪アジア最終予選で本大会出場を逃し、昨年5月に2軍降格を告げられた因縁の地。「いい思い出はない」と言うが連敗を3で止めたヒーローに、バレンタイン監督は「紛れもなく価値ある1本だった」と絶賛していた。

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小林雅が今季初勝利もガックリ…同点被弾に猛省[サンスポ]

1点リードの9回にマウンドに上がった小林雅だが、小笠原に1発を浴び、試合を振り出しに。その後、11回に李承Yが決勝2ラン。思わぬ形で、舞い込んだ今季初白星にも「本当はすんなり行かないといけないのに…」と下を向いた。バレンタイン監督は「セーブこそ逃したが、次の回に点を与えず、勝利に貢献してくれた」と守護神を責めなかった。

「久し振りに役割を果たせて嬉しい。(前半戦)残りの2試合も勝って、後半戦につなげたい。」(延長11回に決勝2ラン)

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李が延長決勝弾!ロッテ連敗3で止める[ニッカン]

李が延長11回2死一塁で勝ち越し2ランを中堅右へ放った。建山がカウント2−1から投じた外角への速球が高めに浮いたのを見逃さなかった。李は「久しぶりに自分の役割が果たせて嬉しい」と、チームの連敗を3で止める殊勲打を喜んだ。適時打がなかなか出ないチームの中で、李も調子を落としていた。安打は12日の本塁打以来、14打席ぶり。打てない焦りが不調に拍車をかけ、3連戦3連敗を喫したオリックス戦は3試合で11打数無安打。この日は9回から代打での途中出場。瀬戸際で放った価値ある1発だった。札幌は一昨年、アテネ五輪予選で敗退した地であり、昨年はロッテ入団後に初めて2軍降格を告げられた場所。しかし、そんな苦い思い出を、自身のバットで振り払った。李は「途中出場は、今後増えるかもしれない。でも、試合の最初から集中していれば大丈夫」。復調のきっかけをつかんだアジアの大砲は、そう言って胸を張った。

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古田会長、W杯参加は多数決[報知]

労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長(39=ヤクルト)は18日、野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)への参加について、22日の選手会臨時大会で多数決をとることを明かした。

既に選手会事務局が12球団のレギュラークラスの選手にアンケートを取っており、「多数決というか多い方の意見になるのかな。あとの選手からは委任状が来ているので、会として1つの方向性を出したい」と数通りの意見を吟味し、その中から最も支持の多いものを選び出すことを示唆した。

また、調整が困難な3月の開催時期については選手間で意見が分かれていることも認め、「真の日本代表でないと意味がないという話もある。このままじゃ協力できないという結論?もちろんありえる」と参加拒否の可能性も否定しなかった。

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分離ドラフト導入、自由獲得枠は1枠に[ニッカン]

◇2年限定の暫定措置、3年目に再検討

遅々として進まなかったドラフト改革が、ようやく合意に達した。18日、都内で12球団代表者会議が行われ、ドラフト改革とFA制度について検討。ドラフトは高校生と大学、社会人を分けて行う分離ドラフトを導入する。自由獲得枠は1枠に減らすが、これを使用する場合は高校生ドラフトで1巡目に参加できないなど制限を付ける。また今オフのFAは現行9年のままで、年俸減額制限の引き上げなど条件次第で来季は8年に短縮される。ただし、ドラフト、FA共に2年限定の暫定処置で3年目は再検討される。19日の実行委員会で正式に承認されれば、午後から行われるオーナー会議に提出される。

代表者会議で合意に達した改革案は、2年限定の時限処置となった。ドラフトは高校生と大学、社会人を別々に行う分離ドラフトを導入。先に行う高校ドラフトは、1巡目で複数球団が競合した場合はクジによる抽選を行う。2巡目からはウエーバー。ただし、自由枠を使用する球団は、1巡目に参加できないなど制約を設ける。その自由枠は現行2枠から1枠に減らす。自由枠以外の大学、社会人対象のドラフトはウエーバーで行われる。この方法で今年、来年のドラフトを開催。再来年は2年間の状況を見た上で、あらためて検討することになった。

FA取得までの期間は、今年は現行9年のまま。来年は国内移籍に限り8年に短縮する方向でまとまった。ただし、短縮には条件があり

(1)
現行では1億円超の選手で30%の年俸減額制限を引き上げる
(2)
アジア外国人枠を導入する
(3)
練習生など準支配下選手枠を導入する

などが実現した場合に限る。いずれもFAによる流出を避けられない球団が、新たな戦力を補強できる救済処置とした。大リーグなど海外移籍は、国外流出を防止するため9年のまま据え置かれる。

分離ドラフトは巨人清武代表が強く主張してきた。前回13日の会議では、他球団が反対したためまとまらなかった。巨人案では、自由枠を使用するか否かにかかわらず、高校ドラフトでも1巡目から参加できた。この日の会議では、ここに制限を設けることになり他球団も納得した。ただ、分離させる表向きの理由は「高野連から早めてほしいと希望された」。だが、現実的にはファンに向け大きな変革をイメージ付けたに過ぎない。実質的には、ほとんど変わってはいない。

19日のオーナー会議に諮られ、22日の選手総会にも報告される。異論が出たとしても、さらに改革を検討する時間はないとみられる。この日の会議も合意を前提として話し合われたようだが、ここまで時期が迫っては仕方がなかった。しかし7月に入るまで、清武代表を中心とした作業部会に全てを託してきた方法が、時間切れを招いたという事実は残る。

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分離ドラフトを今秋から実施…19日オーナー会議で決定[サンスポ]

プロ野球の12球団代表者会議が18日、都内で行われ、今秋のドラフトは高校生と大学生・社会人とを分離し、自由獲得枠を「1」とする方向が決まった。またFAの短縮は、選手会との構造改革協議で議論することで合意。これらの案は19日午前の実行委員会を経て、午後のオーナー会議にはかられる。

ドラフト&FA改革の大筋が固まった。NPB(日本プロ野球組織)の作業部会は今月5日に見直し案を提示。13日の代表者会議では話がまとまらなかったが、オーナー会議を翌日に控えたこの日、方向性が定まった。

高校生(9月下旬か10月上旬)と大学生・社会人(11月下旬)の分離ドラフトは、進学・就職活動への影響を少なくするため日本高野連から提案されていた。自由枠の削減で透明性を確保したいプロ側も、ドラフト1位を増やせるメリットがある。今秋実施は高野連の8月5日の理事会で承認される必要があるため困難とみられていたが、導入を決断。高校生については入札(抽選)制を採用する。

またFAについては、ドラフトでの自由競争が弱まることと連動させ、国内移籍について8年か7年に短縮する案もあったが、今後選手会との構造改革協議での議論に委ね、これらは2年後に見直す。

この日、会議に出席した各球団代表は「今日は話せない」と一様に口を揃えた。19日のオーナー会議の前にもう1度実行委員会を開いて改革案を議決し、オーナー会議に諮る。

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オーナー会議、実行委の権限の明確化が必要[サンスポ]

今年2回目のプロ野球オーナー会議が19日、都内で開かれる。この日の12球団代表者会議でようやく固まった構造改革案や暴力団対策、球団の株式保有にかかわる協約改正、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)参加など議題は多い。昨年7月7日のオーナー会議では球団合併が主要議題だった。再編から変革へと、テーマが変わってきた。

実行委員会から提出される構造改革案には、ドラフトのほかに現行70人の選手枠の拡大、コミッショナーの権限強化なども含まれている。球界の中長期ビジョンを模索する作業部会の4ヶ月間の議論の成果が盛り込まれた形になった。

日本ハム・大社啓二オーナー
「実行委員会でそれぞれの代表は会社の利益を考えるから、決まるものも決まらない。実行委員会の報告を受ける場なら、明日は話を聞くだけ。オーナー会議が自ら考えるなら話は早い。」

6月28日に就任したばかりで、今回初出席となる日本ハム・大社啓二オーナーは、改革に意欲的だ。47歳のソフトバンク・孫正義、40歳の楽天・三木谷浩史両オーナーと40代トリオに期待がかかる。コミッショナーの権限強化と共にオーナー会議、実行委員会の権限の明確化も議題に上ればいい。「オーナー会議が球界運営を決定すべき」という声に応え、各オーナーの議論で球界の進路を示せれば、改革の速度も早まる。

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