わたしはかもめ2005年鴎の便り(7月)

便

7月20日

北海道日本ハム4−15千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが15安打15得点で今季8度目の3連勝。貯金を24とし首位ソフトバンクとのゲーム差を4.5に縮めた。ロッテは3回、小坂のスクイズなどで3点を先制。その後李の22号3ラン、小坂のシーズン自身最多となる4号ソロなど、6回から9回までで12点を挙げた。先発・久保は7回を6安打4失点で8勝目をマークし、自身6連勝。日本ハムは6回、木元が自身3本目の15号満塁ホームランでシーズン自己最多本塁打を記録するも、その4点のみ。チームの借金は2002年終了時以来となる今季最多の14に。

123456789R
千葉ロッテ00300341415
北海道日本ハム0000040004
「自分にとっても、チームにとってもいい勝ち方で終わることができました。(ホームランは)左投手から打ったけど、右左は関係ないです。失投を見逃さずに捉えることができました。」
久保
「今日はあまり良くなかったです、打線の援護があったから。納得出来ません。満塁弾よりも、その前の四球で作ったピンチはいただけないです。四球だけは気をつけていたけれど、慎重になり過ぎて四球を与えてしまいました。波に乗れなかったですね。野手の人がいいプレーをしてくれたのに…。あれで乗っていかないと…。野手の人に申し訳ないです。(8勝も)勝ち数は関係ない。結果として勝っているだけで、打線に助けてもらっているだけですか。」
バレンタイン監督
「区切りの試合をいい形で終わって、選手達はいい気分で前半を振り返ることができるだろう。」

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久保新人王へ8勝

久保が7回4失点で新人トップの8勝目をマークした。5回まで無失点だったが、6回、木元にプロ初の満塁弾を浴びた。「ホームランの前の四死球もいけない。野手に申し訳ない」と反省した。新人王へ順調な白星も「打線に助けてもらった。結果としての8勝です」とチームに感謝していた。

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久保6連勝!ロッテ新人55年ぶり[報知]

ロッテが3連勝。ロッテは3回、小坂のスクイズと堀の中越え2点二塁打で3点を先制。その後も李の22号3ランなど、15点を奪う猛攻で快勝した。先発の久保がルーキー単独トップの8勝目。

強運ルーキーはダルビッシュだけじゃない。久保がこの日もロッテの勝利を呼び込んだ。プロ入り最多の122球を投げて7回6安打4失点。5月13日の阪神戦(千葉マリン)で初黒星を喫してから、怒涛の6連勝。ロッテの新人としては、1950年の荒巻、榎原(共に8連勝)以来の55年ぶりの快記録なら、今季8勝目はルーキー単独トップ。だが久保は笑顔のナインの中で、1人沈痛な表情に終始した。「こういう内容で前半戦を終えて情けない」。それはまるで敗者の弁だった。

並外れた修正能力を発揮してみせた。四球から崩れ4回5失点KOを食らった前回の西武戦(インボイス西武)の反省を踏まえ、制球に細心の注意を払った。球を置きにいくシーンも見られ、捕手・橋本から「腕を振れ!」と激しいジェスチャーも送られたが、それもいとわなかった。「何とか抑えられた感じですね」。6回こそ木元にプロ入り初の満塁弾を浴びたが、5回までは無四球。きっちりゲームメークを果たした。

投げれば負けない。11度の先発登板でチームは10勝1敗。この心強い“ジンクス”さえも「助けてもらっているばかりだから」と謙遜するが、バレンタイン監督は「本当にシーズンを通していい投球をしてくれている」と絶賛した。

レコードづくしの快進撃もあれば、突然の転落劇と激動の前半戦もフィナーレは久保の力投、打線の爆発があり3連勝締め。首位・ソフトバンクとのゲーム差も4.5差に詰めた。北の大地で取り戻した輝きと共にロッテの進撃が再び始まる。

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ロッテ3連勝で中締め!打線爆発、ルーキー・久保8勝[サンスポ]

15安打15得点と打線が爆発すると、投げてはルーキーの久保が7回6安打4失点で8勝目。ライバルのオリックス・光原を一歩リードした。それでも久保は「打線に助けてもらっているので」と控えめ。前半戦を終えて、90試合で56勝32敗2分け。バレンタイン監督は「いい形で前半戦を終わることができた」とニンマリ。

「チーム、そして自分にとっても大きな勝利。後半戦もいいイメージで臨むことができる。」(3安打5打点)
データBOX
ロッテの新人・久保が8勝目。チームの新人2ケタ勝利は毎日時代の昭和25年、荒巻(26勝)と榎原(16勝)が記録して以来出ていない。55年ぶり3人目の快挙まであと2勝。5月19日の広島戦(広島)からは6連勝。新人の最多連勝は平成11年、巨人・上原の15連勝。パ・リーグの2ケタ連勝は、昭和62年の西崎が最後。

◇前半戦を振り返る・2位

バレンタイン監督のコメント
「前半戦は世界のどのリーグでも、首位にいるだけのプレーだった。選手は色々なことにチャレンジし、成長を続けている。後半戦もベストを尽くして戦う。」

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李ダメ押し3ラン!ロッテ15安打15点[ニッカン]

ロッテ・マリンガン打線が本来の強さを取り戻した。3点リードの7回2死一、二塁。李が、交代直後の日本ハムの左腕、吉崎の初球を狙った。真ん中直球を高々と右翼スタンドへ打ち込み、10点目となるダメ押し22号3ラン。「左腕相手にチャンスをくれた」とバレンタイン監督の期待に応えた。

9回にも12点目の二塁打と、3安打5打点の大活躍。勢いに乗ったチームも、終わってみれば15安打15得点と爆発だ。チームは交流戦後、ようやく8勝目を飾ったが、李の6戦6発全てが白星につながった。バレンタイン監督も「勝利を呼び込む1発だった。ヒットもいい場面で出た」と評価した。

前日19日の実行委員会、オーナー会議で来年から外国人選手枠とは別にアジア選手枠の導入が提案された。球団、本社では李の来季残留を希望しており、実現すればロッテにとって大きなメリットとなる。李も「韓国を含めてアジアの選手にプレーするチャンスが広がる」と歓迎した。球宴前最後の試合を3連勝で締めくくった。試合のなかったソフトバンクに半歩詰め寄り、4.5差。李は「自分にとっても、チームにとってもいい勝ち方だった」と球宴明けに首位追撃を開始する。

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久保新人トップ8勝も満塁被弾反省[スポニチ]

3連勝で前半戦を締めくくったロッテナインを久保は苦笑いで出迎えた。7回を6安打4失点。6回にプロ入り初となる満塁弾を木元に浴び「前半戦最後の試合なのに情けない。その前に出した四球と死球が痛かった。注意した分、狙いすぎました」。約1ヶ月ぶりの勝利で新人トップの8勝目を手にしても反省の言葉が口をついた。

前回登板の7月12日の西武戦(インボイス西武)では4回を8安打5失点と自己最短KO。社会人の松下電器で6年間、トーナメントの修羅場をくぐり抜けてきたとはいえ、前半戦の疲労は微妙に投球フォームを狂わせた。「腕の位置が少し低くなっていた。これを西武戦で修正しようとしたら打たれてしまった」。それでも焦らず微調整。2日前のブルペン投球で80球。フォームチェックをした井上投手コーチも「だいぶ良くなっていた」と復調を感じていた。

7勝で並んでいた新人王レースのライバル・光原(オリックス)は右肩痛で出場登録を抹消された。思わぬ展開で一歩リードした形となったが「気にしていない。打線や守備に助けてもらっているおかげ」と気持ちに緩みはない。

「久保はシーズン(前半戦)を通して安定した投球をしてくれた」とバレンタイン監督。チームは前半戦を終え、首位ソフトバンクと4.5ゲーム差。新人右腕の貢献度は大きい。

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久保、新人トップの8勝も喜び半分[ニッカン]

ロッテの新人の久保が7回4失点で今季8勝目を挙げた。新人投手ではオリックスの光原を抜いて単独トップに躍り出た。だが、久保の喜びも半減。というのも4失点が、安打と四死球で満塁にした直後に打たれた本塁打によるものだったからだ。久保は「野手に助けてもらっての8勝だから…。前半戦最後の試合なのに情けない」と控えめだった。

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古田会長が批判「妥協の産物」[ニッカン]

労組日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)が、前日19日に発表された新ドラフト案について不満を示した。20日、松原事務局長や顧問弁護士が神宮球場を訪れ、古田会長と会談した。日本プロ野球組織(NPB)から、分離ドラフトなどについて報告があったため協議した。会談を終えた古田会長は、詳細は22日の選手総会で検討するとしながらも「暫定とはいえ妥協の産物と感じる。見栄えはよくない」と批判した。

結論だけでなく、そこに至る過程についても「具体案が出てきたのが、ここ最近でしょう。各球団が持ち帰って話し合う時間もなかったと思うし、よくない」と語った。ただ分離してドラフトを開催する方法については「就職を考えればいいこと」と評価した。

来年FA取得までの期間を8年に短縮するためには(1)年俸の減額規制を50%に緩和(2)準支配下選手枠の導入(3)アジア枠の創設という条件が示された。この点について、松原事務局長は「我々は条件ではなく交渉ととらえている」と語った。

前日は決定事項として発表された。しかし、昨年9月に2度目のストを回避する際、NPBと選手会が構造改革協議会を設け、1年かけてドラフトなど球界問題について徹底討論することで合意している。しかし、まだ同協議会の交渉テーブルで議論はしていない。それだけに松原事務局長は「昨日でNPBの意見がまとまった訳だから、これから協議会で議論するととらえています」と語り、ゴールではなくスタートという認識を示した。25日にNPBと選手会の事務折衝を行い、8月中には選手も同席する協議会を開く予定。

◇WBC交渉団歓迎

古田会長はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関し、オーナーが結成した交渉団を歓迎した。「ホクらと同じ方向だと思う。選手会としても、できる範囲で意見を言っていきたいと考えていますから」。22日の選手会総会で日本の最終結論が出るとみられていたが、その後も様々な方法で米国側と開催方法について交渉することになりそうだ。

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選手会がWBC決議先送り[報知]

労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は22日の臨時大会で、米大リーグ機構などが主催する野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の参加について方針を決議する予定だったが、結論を先送りする見通しとなった。19日のオーナー会議でオリックスの宮内オーナーを委員長とする交渉団を設置し、運営方法の見直しを求めていくことを決めたため。

この日、選手会の松原事務局長からオーナー会議の報告を受けた古田は、神宮で「(臨時大会で)意見の集約はします。せっかく交渉を始めると言ってくれているから」と説明。臨時大会では問題点や利点を挙げての議論にとどめ、ひとまず交渉団の報告を待つことを示唆した。

また分離ドラフトには賛成したものの、希望入団枠を1つ残した改革案については「試行錯誤したのでしょうが、妥協の産物をつくり上げたというのは見た目に良くない」と不満そう。「枠が2つの時より(獲得に)殺到するかもしれない。もっとお金がかかるかもしれない。ドラフトでお金がかからないようにする。構造を変えるというのはそういうことだと思う」と疑問を投げかけた。

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暫定ドラフト、FA短縮は引き続き交渉…選手会[サンスポ]

日本プロ野球選手会の古田敦也会長(39)=ヤクルト=が20日、神宮クラブハウスで19日のオーナー会議で決まった暫定ドラフトやFA短縮などの改革に対し、選手会の松原事務局長や顧問弁護士らと協議した。ドラフトやFAについては、NPB(日本プロ野球組織)と選手会との構造改革協議会で引き続いて交渉することを要望した。

また来年3月にMLBなどが主催する国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」については、オーナー会議の宮内議長(オリックスオーナー)らが直接交渉にあたることを評価し、22日の総会での参加の是非の決議を先送りしてオーナーの交渉の推移を見守る可能性が出てきた。

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ニッポン放送が横浜株手放す

ヤクルト多菊球団社長は20日、オーナー会議で指摘された株式の二重保有問題について、横浜株をニッポン放送が手放す方向で話し合いを進めていることを明らかにした。都内の球団事務所で「最終的にはフジテレビの問題」と前置きしつつも「話はしている」と既に協議を行っていることを示唆。堀オーナーは「どちらかが手放す?そうなるでしょう」と解決策について触れたが、それを受けた形で同社長は「向こう(横浜)はTBSが親会社なんだから」と、フジテレビ側が横浜株を第3者に売却するという方向性を示した。一方で「相手先を見つけないといけない訳だけれどな」と、売却の相手先を探す点での困難さも口にした。

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前半戦終了・パ監督総括

順位球団交流前交流戦交流後
1位62勝29敗1分+332位23勝12敗0分+112位23勝12敗1分+111位16勝5敗0分+11
2位56勝32敗2分+241位24勝8敗0分+161位24勝11敗1分+135位8勝13敗1分-5
3位42勝45敗3分-35位13勝19敗0分-63位17勝16敗3分+12位12勝10敗0分+2
4位西44勝50敗0分-64位15勝19敗0分-44位18勝18敗0分04位11勝13敗0分-2
5位37勝51敗2分-143位17勝15敗0分+25位12勝22敗2分-106位8勝14敗0分-6
6位28勝61敗1分-336位7勝26敗0分-196位11勝25敗0分-143位10勝10敗1分0

◇前半戦の収穫

王監督
「杉内が防御率、勝率と完璧に近い。打者ではズレータが守備につくよういなって、本塁打を量産し、打率も高い。」
バレンタイン監督
「今の成績は世界中どこのリーグでも首位にいておかしくない。いい状態だ。若手の今江、西岡、久保が成長している。ファンの力も大きい。」
仰木監督
「菊地原、加藤、大久保と後ろの投手がしっかりしたこと。」
伊東監督
「交流戦を五分で戦えたのはプラス。野手からは若手が出てきた。西口、帆足がローテを守った。」
白井監督代行
「ダルビッシュが出てきたこと。」
田尾監督
「玉木、沖原の加入で形ができた。若い選手も出てきたし、ベテランも働き出した。後半は勝率5割以上を目指したい。」

◇前半戦の誤算

王監督
「結果としてロッテ、西武に負け越している。」
バレンタイン監督
「特にありません。」
仰木監督
「打線。上位チームと比較してホームラン数が少ないし、これから夏場に向けて奮起を期待したい。」
伊東監督
「故障者が出て1番打者を固定できず、落ち着いた戦いができなかった。」
白井監督代行
「ミラバル、正捕手の高橋信が、開幕早々のけがで戦列を離脱するといった状況など万全な形で1度も戦えなかった。」
田尾監督
「前半は空回りした。外国人の不振が痛かった。」

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