わたしはかもめ2005年鴎の便り(8月)

便

8月3日

千葉ロッテ14−6東北楽天(千葉マリン)

ロッテが3試合連続の2ケタ14得点、2試合連続の先発全員安打で9度目の3連勝とした。ロッテは1点を追う4回、井上の2点適時打で逆転、その後も西岡の適時打などで一挙5点を挙げた。6回にも今江の適時打、大塚の2点適時打などで5点を取り点差を広げた。先発久保は自身7連勝で9勝目を飾った。楽天は1回に鷹野の2点適時打、2回に高須の2点適時打でリードを奪うが、先発岩隈が4回途中8失点で降板しリーグワーストタイ、自身ワーストタイの10敗目を喫した。チームもワーストタイの借金35。

123456789R
東北楽天2200000026
千葉ロッテ30050510x14
久保
「前回同様、四球を出して失点してしまいました。コントロールが今1つ。悔やまれますね。それに、ひっくり返してくれた途端にまた逆転されてしまったし…。先制点を簡単に取られ過ぎです。間隔が空いたことは関係ないです。3回以降はリズムを変えました。バッター中心のリズムで投げていたので、自分のリズムで投げるようにしました。橋本捕手のアドバイスです。自分で投げて結果が悪かったので、変えるしかないですから。ああいう投球内容で勝たせてもらえるのはうちぐらい。強いチームに入ってよかったです。」
橋本
「バッティングは、ソフトバンク戦(ヤフー)から良くなっていますね。4安打したけれど、終盤の2安打はおまけ。それよりも、久保を7回まで投げさせることが出来たことが1番の収穫でした。ゲーム中にピッチングスタイルを考えて投げて欲しい。もっとシンプルに簡単に考えろと言いました。どうも勝手に難しく考えていた様でしたから。ゲーム中に立て直すことができるところはさすが。でも、まだまだ甘い。青二才だから(笑)。」

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久保新人7連勝、松坂超えた![ニッカン]

ままならぬ投球を、素直さが変えた。久保が突然、ペースを取り戻した。2回まで4失点。3回のマウンドで投球練習を行うと、4球目を受けた女房役の橋本が首を振る。腕が外から回っているのを指摘され、うなずいた。直後から別人、いや元に戻った。3回から7回まで1安打無失点。打線の援護もあり、9勝目を挙げた。

7連勝と止まらない。どこまで伸びるのかの問いに「そんな余裕ないっすよ」と照れ笑いを浮かべた。新人での連勝記録は、チームで50年の荒巻、榎原(両投手は8連勝)以来。さらに99年に新人だった松坂の6連勝を超えた。新人時の年齢こそ違うが「松坂世代最後の大物」といわれる実力を証明してみせた。

常に考える。「1年目なので色々試してやっていきたい」。ブルペン調整の日も以前は登板3日前だった。だが登板間隔が開くこともあり、4日前に変更。さらに橋本に指摘された横振りも自覚していた。最近、ひじが下がりスライダーが引っ掛かってしまっていたが、腕を縦に振ることを意識。この日も「打者中心で投げていたので、自分のリズムで投げるようにした」と、修正能力の高さを示した。

新人王も当確だ。「考えていない。自分の投球をするだけです。序盤にゲームをつぶしたのが現実ですから」と、浮かれることもない。バレンタイン監督は「回を追うごとに良くなっていった」と評価した。打線もチーム26年ぶりの3戦連続2ケタ得点。首位ソフトバンクを追う態勢は、整った。

橋本
「(久保は)1、2回、どうなるかと思ったけど、持ちこたえてくれた。『もうちょっと楽に投げろ』と言った。」

◇上原以来6年ぶり

久保が7連勝で9勝目。新人の7連勝は、99年上原(巨人)が15連勝して以来、6年ぶり。パ・リーグでは92年村(近鉄)以来で、99年松坂(西武)は6連勝が最高だった。ロッテの新人でとなると、毎日時代の50年に荒巻と榎原が8連勝して以来、55年ぶり3人目だ。ロッテ新人の2ケタ勝利は50年の荒巻26勝と榎原16勝を最後に出ておらず、久保が次の登板でチーム55年ぶりのルーキー10勝に挑戦する。

◇チーム4年ぶり、西岡が30盗塁

西岡が打って走って打線に勢いをつけた。1回1死から内野安打で出塁すると、続く福浦の初球に二盗に成功。01年の小坂以来となるチーム4年ぶりの30盗塁を達成した。4回には適時打を放ち「久し振りの適時打なので本当に嬉しいです」。すぐに2つ目の盗塁も決めた。

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久保「運がいい」7連勝[スポニチ]

9個目の白星を手に入れた久保も、この夜ばかりは恐縮しきりだ。「運がいいというか…本当に強いチームに入ってよかったです」。初回、2回と続けて2点ずつを献上。序盤で4点を失っても勝ってしまったのだ。3回以降立ち直り、結局7回を5安打4失点。5月19日の広島戦(広島)から7連勝を達成した。球団としては毎日時代の50年に荒巻、榎原がマークした8連勝の球団新人記録に王手をかけた。「徐々に自分のリズムをつかんで投げることができた」とはバレンタイン監督だ。

久保を救ったのは頼もしい打線だ。1点を追う4回、10人攻撃で一挙5得点。打者一巡の猛攻を披露するのは3試合連続だ。そして6回には1死満塁から李スンヨプが押し出し死球で3試合連続2ケタ得点。球団としては79年8月12日の近鉄戦(日生)から14日の南海戦(大阪)で達成して以来となる26年ぶりの歴史的爆発だ。

「打線の地力でひっくり返してくれた。今日は本当に打線のおかげです」と強運ルーキーは感謝しきり。こんな打線が味方でよかった。

◇楽天、岩隈ついに10敗

エース岩隈が3回1/3を投げて7安打8失点(自責3)の乱調で2年ぶりの10敗目を喫した。初回2死一塁から吉岡の適時失策でリズムを崩したが「とにかく我慢して粘り強くやるだけです」と言葉少なだった。中継ぎ陣も崩壊して、球団史上初の2試合連続2ケタ失点。借金も今季ワーストタイの35に逆戻りだ。田尾監督は、1軍に昇格させたばかりの一場について「勝ちパターンとしての1枚になってもらいたい」とルーキーに起爆剤の役割を期待していた。

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“マリンガン打線”爆裂!26年ぶり3戦連続2ケタ得点[サンスポ]

絶好調のロッテ打線が4回、連夜、いや三連夜の打者一巡を披露した。今江が死球で出塁すると、次の打席で今江が捕邪飛で倒れるまで集中攻撃で、一挙5得点。2試合連続の先発全員安打に、3試合連続の2ケタ安打…。ロッテでの3試合連続2ケタ得点は、昭和54年8月12−14日以来、26年ぶりの記録だ。

「誰かがよくなると全員がホットになる。今日も全体的に広がっていった」とバレンタイン監督も相乗効果に大喜び。

26年前はといえば、リー兄弟に有藤、白、弘田とスター揃い。後の三冠王、落合博満(中日監督)が新人で入団していたが、出番をもらえなかったほどだ。

それと比べて今季の打線は交流戦でようやく知られるようになったばかり。まだまだ全国区とはいえないが、それでも潜在能力なら当時とヒケをとらない。

26年前は入団2年目で、26試合に出場した袴田バッテリーコーチは「あんまり前で覚えてないなぁ。でも、今年は打つだけじゃなく、機動力を使っている。その点では、あの年よりすごいかもね」と今年の打線に1票(?)を投じた。

前日2日は、不動の3番・福浦を欠いた。そして、この日は主砲・ベニーが欠場。それでも、お構いなしに打つわ、打つわの16安打14得点。本塁打がないのがまた、今季のロッテらしい。

3連勝で、いよいよ60勝到達。首位ソフトバンクは逃さない。

「春先のいいときに戻ってきた。明日もこれぐらい打って勝ちたい」とこの日4安打の橋本。あとは26年前も実現できなかったリーグ制覇を勝ち取るだけだ。

26年前の8月のオーダー
打順位置選手
1弘田
2得津
3有藤
4DHリー
5レオン
6
7土肥
8井上
9水上
橋本
「コンパクトにバットに当てることだけ考えて打ちました。外角のボールを逆らわずにうまく打つことができました。」(1回に左翼線へ適時二塁打)
今江
「初球から積極的にいきました。いいところで打ててよかったです。」(3試合連続猛打賞)

◇久保が2ケタ勝利に王手

久保が7回5安打4失点で9勝目。2回までに4失点する不安な立ち上がりだったが、立ち直った。久保は「序盤は甘くなったところを狙われたけど、3回以降は自分のリズムで投げられた」と振り返った。5月12日の阪神戦(千葉マリン)の敗戦を最後に、これで7連勝。球団の新人連勝記録にあと「1」と迫った。

データBOX
ロッテが7月31日=〇12−2ソフトバンク、8月2日=〇15−1楽天、3日=〇14−6楽天と3試合連続2ケタ得点。ロッテは昭和54年8月12日=〇10−2近鉄、13日=〇=12−8近鉄、14日=〇10−3南海と記録したことがあり2度目。 昭和26年巨人、平成10年ダイエー、15年日本ハムが、4試合連続2ケタ得点しており、4日の楽天戦で、これに挑戦する。

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ロッテ3戦連続2ケタ得点[報知]

ロッテが3試合連続の2ケタ得点で3連勝。1点ビハインドの4回に井上の逆転2点適時打などで一挙5得点。6回にも2四球に4長短打を絡めて5点を奪うなど、計14得点を叩き出した。久保は9勝目。

ロッテが記録ずくめの圧勝劇で3連勝を飾った。久保が立ち上がりこそ制球に苦しんだが、7回を5安打4失点。3回以降はわずか1安打に封じて、5月19日の広島戦(広島)から続く自身の連勝を「7」に伸ばした。「序盤にゲームをつぶしましたからね。新人王?そこまで考えていないです」普段通り謙虚に話す右腕だが、今季9勝目は1966年のドラフト制以後、ロッテの新人としては2001年の加藤と並び最多記録だ。

ルーキー右腕には強運も宿っている。攻撃陣が2戦連続の先発全員安打で大量14得点。ロッテの3試合連続2ケタ得点は実に79年8月以来、26年ぶり。これには久保も「本当に野手のおかげですよ。運というか強いチームに入って良かったです」と勢いの止まらない打線に感謝した。

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ロッテ久保9勝目!新人王争い快走![ニッカン]

新人王争いを快走するロッテ久保が9勝目を挙げた。2回までに4失点したが、味方の猛打で自身の連勝も7に伸び「強いチームに入ってよかった」と笑った。立ち上がりは捕手の橋本が「どうなるかと思った」と心配するほどの制球難。だが、3回以降は「自分本来のリズムを心掛けた」(久保)と変化球でカウントを整え、7回の降板まで1安打に抑え込んだ。6日で25歳となる右腕は2けた勝利が目前だが「余裕はない。自分の投球をするだけ」と表情を引き締めた。

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