オリックスが序盤のリードを守り5割復帰、4位西武とのゲーム差を4.5とした。オリックスは、2回に大西の押し出し死球などで2点を先制すると、3回ガルシア、日高の連続適時打で2点を追加。8回には日高の昨年9/14以来となる1号ソロで加点した。先発の萩原は3回途中1失点で降板したが、その後は歌藤−香月−菊地原−加藤−大久保と救援陣が無失点に抑えた。勝利投手は加藤で5勝目。ロッテは、中1日で先発した小野が3回4失点で降板、打線も3回に堀の適時打で1点を返したのみで、5カードぶりの負け越し。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
小野が3回途中でKOされた。5日の同カードで塩崎への死球でわずか19球で危険球退場となった。中1日での先発となったが、2回に先制され、3回にも4連打を許して2点を失った。「一昨日の借りを返したくてマウンドに上がったのですが力みすぎた。うまくコントロールすることができなかった」と振り返った。2番手で登板した小宮山が好投しただけに「早い回にマウンドを降りてしまい申し訳ない」と反省していた。
名誉挽回の好機を逸した。前回先発した5日のオリックス戦の2回、塩崎の頭部に死球を当てて危険球退場処分となった小野が中1日で先発したが、3回に4連打で2点を失うなど2回1/3を投げて4失点。返り討ちに遭い「気持ちばかりが前にいってしまいうまくコントロールできませんでした…」とうな垂れた。
ロッテ・瀬戸山隆三球団代表(51)は7日、8日発売の週刊朝日に、ロッテ選手が薬物を使用しているとの内容の記事が掲載されることについて「その件についてはあした(8日)話す」とし、何らかの説明を行う方針を示した。
同記事のタイトルは「ロッテ選手達がのんでいる“謎の薬物”」で、複数のロッテ選手が集中力が増す「グリーニー」と呼ばれるカプセルを常用していると指摘している。また「(覚せい剤として指定されている)アンフェタミンをのんでいる」との選手のコメントや、識者の「MDMA(合成麻薬の一種、通称エクスタシー)の可能性がある」との見方も示した。
この記事に対し、バレンタイン監督は「中心選手の誰も使用していないだろう。こういうことは証拠もないのに書かれるべきではない」と完全否定。「(使用していないことを選手に)証明させることも考える」とも話した。また本紙の取材に応じた球団関係者、選手全員も薬物使用を全面的に否定している。
オリックスに連敗したロッテだが、ベテランの小宮山の好投が光った。先発の小野が3回途中で降板すると、2番手で登板した39歳小宮山が、5回2/3を1失点に抑える好投をみせた。2日前にロングリリーフで勝ち星を挙げた37歳高木に続き、ベテランが奮起した。
緩い球を効果的に使いながら、許したのは日高の1発だけ。小宮山は「相手の早打ちに助けられたけど、自分の仕事はできたかな」と、手応えを感じていた。