わたしはかもめ2005年鴎の便り(8月)

便

8月8日

千葉ロッテ4−3北海道日本ハム(千葉マリン)

ロッテが日本ハム戦5連勝を飾り、貯金は27に。ロッテは2回、今江の7号2ランで先制すると、1点差に追いあげられた7回には里崎の8号ソロ、さらに続く8回にも堀の犠飛で1点を加え点差を広げた。先発の渡辺俊は9回途中まで投げ3失点。昨年に続き自己最多タイとなる12勝目をマーク、2003年からの日本ハム戦の連勝も8に伸ばした。日本ハムは、9回に稲葉の二塁打で1点差に詰め寄るが反撃及ばず。借金は今季ワーストタイの17に膨らみ、自力でのプレーオフ進出の可能性が消滅した。

123456789R
北海道日本ハム0000001023
千葉ロッテ02000011x4
渡辺俊
「103球ですか。少なかったですね。9回はピッチャーゴロが下を抜けていっちゃいました。あれを捕っていれば、あんなピンチにならなかったのに。(風がいつもと逆だったが)今日の風はボールが変化しないので、それを踏まえた上で投げました。良かった球種は何だろう?これっていうのはなかったですね。全ての球種がまあまあでした。それを1つずつ丁寧に組み合わせることができました。ローテの順番が変わったことは関係なかったですね。相手がオリックスから日本ハムに変わったことぐらい。これまで中7日も6日もありましたから。(2試合連続無四球は)無駄な四死球を出さないようにしておけば、無駄な点は取られないですからね。」
今江
「1発出て良かったです。上手く捉えることができました。真っ直ぐを狙っていたのですが、カーブが来ました。それでも体が自然と反応して振れました。プロに入ってこんなに長く好調が続いたことはないです。調子が悪い時は変化球にバットが当たって凡退するけれど、何故か今は空振りします。それが結果に出ていますね。調子が下がるときは来ると思うので、今のいい状態を体に染み込ませて覚えるしかないですね。」
「最低でも外野フライと思っていたので、最低限の仕事ができて良かったですよ。」

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渡辺俊、自己最多タイ12勝![ニッカン]

ロッテのヒーロー3人が、試合終了直後に千葉マリン球場正面の特設ステージで「真夏の夜」のライブを行った。昨季に続く自己最多12勝を飾った渡辺俊、本塁打を放った今江、里崎だ。球団のイメージソングを歌うバンド「えちうら」と共に、ステージに上がった。「セカンドライブへようこそ!」と渡辺俊が叫ぶと、3000人のファンと共に応援歌を熱唱した。

渡辺俊が日本ハム小笠原から2併殺を奪うなど、要所を締めた。通常とは違う千葉マリンの逆風も計算済み。「変化球が曲がらなかったので、丁寧に投げた」と無四球だった。里崎も「低く、低くを意識した」と慎重なリードに徹した。このカードは一昨年7月27日以来、同年2勝、昨年4勝、今季2勝と足かけ3年で8連勝だ。渡辺俊は「意識していない」というものの、9回途中まで自分のリズムで投げ続け、ペロリとハムを平らげた。

体重は例年より1キロ多い71キロを維持している。昨年までは「食べるということを心掛けていたが、今年はいたって普通に過ごすことができている」と苦労せずにスタミナを蓄えている。バレンタイン監督は「制球が良くなった。いい仕事だった」と頼もしげだ。首位に4差と追撃を続ける。夏場も好調のサブマリンは「ソフトバンクを抜かすまで負けられない」と連勝を熱狂的なファンに約束した。

◇今江15戦連続安打

今江が15試合連続安打と勢いが留まらない。2回に左中間最深部へ先制7号2ランを放った。「里崎さんが(送り)バントをしてくれたので、打ちたかった」と好機に力を発揮した。打率もリーグ2位につけているが「首位打者?考えたこともない」と無欲だ。

◇イベント

ロッテは10日に船橋オートレースとコラボイベントを開催。千葉マリンでオート池田政和選手の始球式などを行う。

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渡辺俊対ハム8連勝 自己最多タイ12勝[スポニチ]

ロッテ・渡辺俊が8回1/3を3失点。完投こそ逃したものの、昨年に並ぶ自己最多タイの12勝目を挙げた。チームの連敗を2で止めるとともに、日本ハム戦は3年越しの8連勝。「相性は意識しないようにしている。いやらしい左打者も多いですしね」と4回無死一塁では小笠原を外角直球で投ゴロ併殺に仕留めた。バレンタイン監督も「昨年より制球がよくなっている」と無四球のサブマリンを称えた。

◇リー2発に沈む

日本ハム・リーが2球に泣いた。2回、今江に先制2ランを浴びると、1−2で迎えた7回には里崎にソロ本塁打を被弾。「あの(里崎の)1発さえなければ1点差だったのに…」と悔やんだ。これでチームは渡辺俊に3年越しの8連敗となり、オリックスのプレーオフマジック点灯をアシスト。ヒルマン監督は「ファイトを続けるしかない。まだ(プレーオフ進出を)諦めていない」と懸命に奮起を促していた。

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渡辺俊が12勝目!“セカンドライブ”も開催[サンスポ]

試合後、球場正面入り口の外に設置された特設ステージから、ヒーロー達の熱唱が響き渡る。渡辺俊が「セカンドライブにようこそ!!」と叫べば、今江と里崎も「みんなで歌うぞ〜!!」と声を張り上げる。3選手は球団歌と今季のテーマソングの2曲を歌いきり、3200人のファンと一緒に勝利を喜んだ。

連敗を「2」で止めた立役者は渡辺俊だ。9回途中まで3失点。昨季に並ぶ自身最多の12勝目をマークした。日本ハムは平成15年の7月27日以降、8連勝と“お得意様”。9安打を許しながら、粘りの投球。「勝てばいいんです」と満面の笑みを浮かべた。

「(首位の)ソフトバンクを抜かすまでは負けられません」と力強く連勝宣言のサブマリン。2位でプレーオフに進むつもりはない。

◇今江が15試合連続安打

今江が2回、左中間に先制の7号2ランを放った。7月17日のオリックス戦(千葉マリン)から15試合連続安打をマークした。「状態はいいです。ピッチャーの力になりたいと思って、毎日頑張っています」。福浦、フランコらチームの中軸打者が調子を落としているだけにバレンタイン監督は「シーズンを通して安定していて、チームにとって大きい」と喜んだ。

里崎
「1点取られたあとだったので、何とか出塁したかった。結果的にホームランになってよかったです。」(7回に8号ソロ)

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渡辺俊12勝!対日本ハム8連勝[報知]

薄氷を踏む思いだった。1点差に詰め寄られた9回2死二塁。渡辺俊は祈る思いでグラウンドを見つめた。守護神・小林雅が小田を空振り三振に仕留めると、サブマリンはベンチでハイタッチを繰り返し、喜びを爆発させた。

走者を出しても、要所は締めた。7安打されながら2併殺で8回まで1失点。9回に2本の長短打を打たれ、マウンドを譲ったが、先発の仕事を無四球で遂げた。「完投?勝てばいいんです。ソフトバンクと差がなかなか縮まらないので、(相手が試合のない日に)何とか勝とうと。粘りの投球ができたと思います」自らも納得の内容で日本ハム戦は3年越しの8連勝。勝ち星を自己最多タイの12勝に到達させた。

この日「週刊朝日」でチームの「薬物疑惑」が報道された。試合前、バレンタイン監督らが否定会見を行ったが、重苦しい雰囲気がベンチを包んでいた。その空気を右腕が振り払った。「とにかく我々は常に試合のことを考えている。いいゲームができてよかった」バレンタイン監督もチームが落ち着きを取り戻す1勝に満足顔だ。試合後は球場正面のステージで里崎、今江とともに「WE LOVE MARINES」を熱唱した渡辺俊。純粋な心で応援してくれるファンを、サブマリンは裏切らない。

◇自力プレーオフ消滅

苦手・渡辺俊から9安打で3点を奪うなど、最後まで粘りを見せたが、あと1点が遠かった。3位オリックスとのゲーム差は8.5まで開き、ついに自力プレーオフ進出の可能性が消滅。それでも、ヒルマン監督は「内容的には、最後まで粘りを見せている。ファイトを続けているし、努力を惜しまない姿勢も見える。チーム自体は諦めていない」。完全にプレーオフの可能性が消滅するまで、戦い続ける姿勢を強調した。

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ロッテ薬物使用を否定、週刊誌報道で会見[ニッカン]

◇週刊誌報道で監督、代表が会見

ロッテが8日、この日発売の一部週刊誌に報じられた選手の薬物使用疑惑について完全否定した。ボビー・バレンタイン監督(55)瀬戸山隆三球団代表(51)が千葉マリン球場で会見。瀬戸山代表は記事の内容について「何の根拠もない。不快感を持っている。ボビーには一切取材がなかった。違法な薬物使用は許していない」と明言した。バレンタイン監督は「違法な薬物は米国であれ日本であれ確実に存在する余地のないもの。ロッカールームに(薬物が)入ったことは絶対にない」と否定した。

同記事はロッテ選手が集中力が増すという「グリーニー」という薬物を使用していると報じている。球団は潔白証明へNPBの医事委員会に相談、選手の薬物検査も検討した。瀬戸山代表は、NPBが9月をメドとして球界のドーピング検査の段階的導入に向け準備を進めていることを明かし、検査についてはそれを待つ姿勢だ。

◇ドーピング検査導入に向け努力

根来コミッショナー
「(ロッテに関する週刊誌の報道について)「取材を受けたという報告は聞いた。まずはロッテが対処するだろう。麻薬や覚醒剤という問題ならば、明らかに犯罪であり警察の管轄。ドーピングというのはスポーツ界の道義的な問題であり犯罪ではない。今回の記事とドーピングは関係ないだろう。ただ、ドーピングは放っておけない問題。今、検査導入に向けて努力している。」

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ロッテ、薬物疑惑報道を全面否定[スポニチ]

8日発売の週刊朝日に掲載された「ロッテ選手達が飲んでいる“謎の薬物”」の記事に関し、ロッテ・瀬戸山隆三球団代表は会見を開き「何の根拠もない記事。非常に不快」と全面否定した。

記事は、覚せい剤にも含まれるアンフェタミンを複数の選手が摂取しているという内容。ロッテは選手、コーチから事情聴取し、薬物使用の事実がなかったことを確認。瀬戸山代表は7日に日本プロ野球組織の増島医事委員長と会談し「我々は違法な薬物を使っていることはない。全選手がドーピング検査を受けて潔白を証明したい」との意向を伝えた。

3月のオーナー会議ではドーピング検査の導入が承認されており、バレンタイン監督は「そうなればウチの選手が列の先頭に並ぶ。なぜならばアンフェタミンを使用していないからだ」と話した。

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ロッテ薬物疑惑完全否定[報知]

◇情報提供者クビだ

ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)と瀬戸山隆三球団代表(51)は8日、この日発売の「週刊朝日」がロッテ選手の薬物使用疑惑を報じている件について、千葉マリンで緊急記者会見を開き、疑惑を全面否定した。また、バレンタイン監督は同記事の第1情報源となった球団関係者について「この組織から出ていってもらうことになる」と発言。チームの浄化に向けて、異例の“追放宣言”を行った。

あらぬ疑いをかけられたバレンタイン監督は、怒りを押し殺すように切り出した。球団関係者の証言から発覚したとされる薬物使用疑惑。指揮官は「人物が特定できたら、この組織から出ていってもらうことになる」と内部告発者を追放する考えを示した。

薬物使用疑惑については、真っ向から反論した。疑いを晴らすべく、ボビーはここ数日の間、選手への聞き取り調査を実施。「違法な薬物は一切認めていない。確実に言えるのは、2005年にロッカーにアンフェタミン(覚醒剤)が入ったことはないということだ」と言い切った。

緊急記者会見に同席した瀬戸山代表は、バレンタイン監督個人への攻撃であるとの見解を示した。「監督への取材もなく、写真、名前が扱われている。別の意図を持ったものであると思う」と憤慨。続けて「証拠がないのに書くべきではない」と非難した。

瀬戸山代表によると、NPB(日本プロ野球機構)は早ければ9月にもドーピング検査を導入。同代表は7日、NPBの医事委員会・増島篤委員長を訪問し、潔白を証明するための検査を求めたが、制度確立まで待つようにと説得を受けたという。即時検査は実現しなかったが、「まずは我々にやましいことがないことを証明して、訴訟は次のステップになる」と、ドーピング検査の実施により無実が証明され次第、法的手段に踏み切る可能性を示唆した。

バレンタイン監督も検査の実施には賛同。「検査があれば、我々が先頭に立って受ける」と話した。この日の会見前には、全体ミーティングを招集。バレンタイン監督は「記事を読ませ、1つになって戦うことを確認した」と説明した。球団は既に、同記事にコメントを寄せた選手、関係者を把握している模様で、バレンタイン監督は、疑惑の発端となる情報を提供した関係者を追放することを明言。早ければ、今月中旬までにチームを解雇されるとみられる。

◇週刊朝日の記事概要

この日発売された記事は、10人近いロッテ選手が覚せい作用のある「グリーニー」と呼ばれる薬物を服用していると指摘。90年代後半からチームに広まったとして、「選手が何人もアンフェタミン(覚せい剤)に手を出している」という関係者の証言や、その使用薬物が「(麻薬取締法が禁じる)MDMAの可能性もある」という専門家の意見が掲載されている。

グリーニー(GREENIE)
覚醒効果のある興奮剤アンフェタミンの一種で、錠剤が緑色(グリーン)であることからの呼称。アンフェタミンは食欲を抑制する作用があることから、医療での使用がある国もあるが、使用はほとんどの国で違法とされ、入手も極めて困難。メジャーリーグの選手は1950〜60年代に使用し始めたとされている。大リーグでは今年1月の薬物使用に関する新規約の中で、禁止品目からアンフェタミンを削除したが、5月に再び禁止薬物として追加した。

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NPBがドーピング検査導入へ…来季からの実施目指す[サンスポ]

日本プロ野球機構(NPB)がドーピング検査の早期導入を進めていることが、8日までに分かった。今後、実行委員会などを重ね、検査基準の規格化や罰則規定を定める作業を進め、早ければ来季からの実施を目指すことになる。

球界のドーピング導入は思わぬ形で明らかになった。一部週刊誌がロッテの選手が違法ドラッグを使用しているといった主旨の記事を掲載。これに対してロッテは8日午後に会見を開き、瀬戸山球団代表が「全面否定」した上で、NPBが9月をメドにドーピングの規格をまとめる準備をしている事実を明かした。

これを受けて、パ・リーグの小池会長は「野球の国際化を推進する中でドーピングは避けて通れない。今後、導入時期、検査内容については実行委員会で議論していくことになるだろう。専門家の意見も聞く必要もある」などと語った。

ただし、実施するためには各球場の施設問題や罰則規定など問題も多岐に渡ることから、コミッショナー事務局の平田広報部長は「今は各方面と協議をしている段階」と導入時期などの明言は避けた。

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渡辺俊12勝目に笑顔[ニッカン]

渡辺俊が自己最多に並ぶ12勝目を挙げた。完投勝ちこそ逃したが、8回までは1失点の快投に「勝てばいいです」と笑顔を見せた。「調子はそこそこだった」そうだが「長打と無駄な四球を許さなければ、そんなに点を取られない」と自慢の緩急を駆使した。1、4回には小笠原を併殺打に仕留めて相手打線を寸断し、チームの3連敗を阻止した。

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ロッテ今江が先制2ラン15試合連続安打[ニッカン]

初球、左腕リーの大きく曲がり落ちるカーブに食らい付く。高く舞い上がった打球は、今江の勢いと積極性に後押しされるように左中間フェンスの向こう側に落ちた。

2回1死二塁からの先制2ラン。技ありの1発に「振ったら当たったという感じ」と笑顔で受け流した後「抜けるとは思ったが、まさか本塁打になるとは。よく伸びてくれましたね」と、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

これで7月17日から15試合連続安打。この間に打率は3割1厘からリーグ2位の3割2分9厘にまで跳ね上がった。毎日のようにオーダーが入れ替わる打線において欠場は1試合のみ。

大阪・PL学園高からプロの世界に飛び込んで4年目。今季から「ミスターロッテ」と称された有藤氏が付けた背番号8を託された。期待と重圧を背負う日々が続くが「その日、その日に投げる投手の力になりたいと思ってプレーしているだけ」と邪念はない。

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ロッテ不快感、薬物使用の報道否定[ニッカン]

ロッテは8日、チームの一部の選手が興奮剤の一種とされる薬物を使用していると報じた週刊誌の記事について記者会見し、瀬戸山隆三球団代表が「何の根拠も証拠もない記事」と不快感を示した。記事は選手が集中力を高めるため、覚醒剤にも含まれるアンフェタミン類とみられる薬物を使用しているとする内容。

ロッテは取材を受けた選手やコーチら約30人から事情聴取し、薬物使用の事実がなかったことを確認。バレンタイン監督は「違法薬物が存在する余地はない。選手を見ていれば使用していないことは分かる」と話した。

また、瀬戸山球団代表は「NPBが9月をめどにドーピング検査をやると言っている」と、早ければ今季中にも導入する可能性があることを示唆した。実現すればプロ野球では初めて。

実行委員会議長の小池唯夫パ・リーグ会長は「時期、検査の内容などはこれから実行委で議論していくことになる」と話した。

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