わたしはかもめ2005年鴎の便り(8月)

便

8月16日

西武4−8千葉ロッテ(インボイス)

ロッテが今季7度目の4連勝で、貯金を今季最多タイの29とした。ロッテは1回、福浦の犠飛で先制。3回にはパスクチ6号ソロ、4回には今江の21試合連続安打となる適時打、李の2点適時二塁打で3点。7回と9回にも加点した。先発・渡辺俊は8回2/3を投げ、自身初の2ケタとなる10奪三振で13勝目をマーク。西武打線は、カブレラの31号2ランなどで4点を返すが、先発・河原が4回途中5失点で自身初の10敗目を喫し、チームの連勝も3でストップ。西武ドームでも5連敗となった。

123456789R
千葉ロッテ1013001028
西武0010000214

◇渡辺俊13勝

サブマリンの渡辺俊が自己最多の13勝をマークした。10安打を許したが、要所を締めた。9回2死で降板して「ツメが甘いですね」。この日はプロ初の2ケタとなる10三振も奪い「空振りを取ると感覚が違いますね」。

渡辺俊
「最後バタバタしたけれどチームが勝ってよかった。三振が多かったけど、いつもと西武打線の感じが違っていた。あれだけ空振りが多いといつもと感覚が違ってきます。三振をとると球数が増えてしまうので、理想としては早いカウントから打たせることなんだけど…。今日はボールを見てくるバッターが多かった。そうかと思うと初球を振ってくるバッターもいたし、いつもと違っていました。(13勝について)毎年状態も違っているし今年は交流戦もあったから。勝ち数は意識してません。とにかくソフトバンクが負けないので、自分が投げる試合は全て勝つつもりでいきます。」
パスクチ
「昨日1日休んで、身も心をリフレッシュできたよ。今日も自分のスイングができた。明日も頑張るよ。」
今江
「連続ヒットが続いているのはラッキーだと思います。気にしていません。首位打者も気にすると意識しちゃうので、意識しないようにしています。明日がまた勝負ですね。4回のライト前タイムリーは追い込まれるまで思いきりいこうと思ってました。暴投になってランナーが二、三塁に進んでくれたのでラッキーでした。狙っていたボールじゃないけど上手く打てました。」

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今江21戦連続安打、有藤氏に並んだ[ニッカン]

今江が「ミスター・ロッテ」の先輩、有藤道世氏(58)に並んだ。4回無死二、三塁から右前に落ちる貴重な3点目のタイムリー。これで有藤氏に並ぶ21試合連続安打だ。「21試合?そうなんですか。好運もある。内野が前進していたこともあり、ポトリと落ちたと思う」とツキも味方した。さらに6回には右翼線へリーグトップの31本目となる二塁打。4打数2安打で、リーグ2位の打率を3割3分7厘に上げた。

4年目の今季から背番号が有藤氏と同じ8に変わり、三塁に定着。「ゴリ」というニックネームの通り、夏場でも力強さは落ちない。ムダな動きを省き、最短距離でボールをたたく打撃フォームに改良。ここ2ヶ月で打率を5分も上げた。球団記録はロペスが68年につくった26。プロ野球記録は高橋1、2軍巡回コーチが79年の広島時代に33をマークした。高橋コーチは「27、25あたりが1番苦しいと思う。でも思い切りがいいからね」という。

チームも4連勝で貯金を今季最多タイの29とした。10年ぶりの勝ち越しへ、早くも王手をかけた。今江は西武石井義との首位打者争いも注目されるが「意識しない。明日、明日が勝負だと思ってやる」と気迫は続いていく。

西武石井義
「(ロッテ今江を)意識しますね。サードに守っていて、捕れるボールは全部捕ってやろうって気持ちになります。」

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渡辺俊10K!自己最多13勝[報知]

ロッテは1回に福浦の右犠飛で先制。1点差とされた4回に3連打で3点を挙げるなど、13安打で8点を奪って4連勝。先発・渡辺俊は8回2/3を10安打4失点で降板も13勝目をマークした。西武は河原の不調が誤算で連勝は3でストップ。

勝利の瞬間はベンチで迎えた。9回2死までこぎつけながらマウンドを薮田に託し、降板。2死二塁のピンチを右腕が石井義を中飛に打ち取ってしのぐと、仲間に囲まれた渡辺俊は屈託のない笑みを浮かべた。

「詰めが甘いですね。スイマセン」勝利を手にした後の第一声は反省の弁。しかし、緩急をつけ、打者にフルスイングをさせない制球は絶品だった。「先に点をやらないことだけ考えた。最後はバタバタしたけど、勝ててよかった。(三振を)10個も取ったんですか?嬉しいです」昨年の勝ち星を上回る自己最多の13勝目をプロ初の2ケタ、自身最多の10奪三振で飾った。

納得のいく投球ではなかった。思いのほか、相手打者から奪う空振りが多く、球数が増えた。「いつもと感じが違った。あんなに空振りが取れると感覚が違ってくる。ボールを見てくる打者も多かった。球数も増えるし、三振を取った時は点を取られますね」。10安打4失点。苦笑いの浮かぶ内容だった。

2位という地位に甘んじるつもりはない。「ソフトバンクが負けないので、相手がどこであろうと負ける訳にはいかないと思ってます」と常に上を目指す気持ちを持ち続ける。自己最多の勝ち星にも「気にしていない。とにかくチームは負けられない状態なので」。自分のことより、チームの勝利に貢献することが最大の仕事と考えている。

「真っすぐは1番いいものではなかったが、ここぞの時は抑える球威があった」バレンタイン監督も称賛の内容でチームも4連勝。サブマリンの快投でロッテが勢いを取り戻した。

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渡辺俊プロ入り初10奪K…貯金は最多「29」[サンスポ]

渡辺俊が自身最多の13勝目を、プロ入り初の2ケタ奪三振で飾った。8回2/3で10安打4失点と、本調子ではなかったが、90キロ台のカーブを巧みに使い10奪三振。サブマリンは「ソフトバンクが負けてないので、負ける訳にはいかない」と勝利を喜んだ。チームは4連勝で、貯金は今季最多タイの「29」。バレンタイン監督は「攻撃はいいところで得点し、投手もしっかり投げてくれた」と満足顔だった。

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今江、Mr.ロッテに並ぶ21戦連続安打[スポニチ]

トレードマークの笑顔がいつも以上にはじけていた。7月17日のオリックス戦(千葉マリン)から始まった、今江のバットが止まらない。1点差に詰め寄られた4回だ。無死二、三塁で河原のスライダーに自然と体が反応した。「暴投で二、三塁となったことで、内野が前進守備に切り替わった。あれで気楽に打てた」。打球は右前にポトリと落ち、貴重な中押し適時打となった。

今季から背番号8を継承した21歳は、これで21試合連続安打。ミスターロッテ・有藤通世氏(本紙評論家)が70年に記録した球団史上、歴代5位の数字に並んだ。「本当ですか?でも1試合ごとが勝負ですから。追い込まれるまでは思い切って打とうと考えてはいます。今は幸運。あれだってポテンヒットになるんですからね」。

キャンプで有藤氏と対面した時は直立不動でしかいられなかった。そんな先輩から受けた「1日、1000スイング」のアドバイスは忘れていない。バットを振り込んだ手のマメが何よりの証拠だ。

バレンタイン監督は「まだミスターロッテというにはキャリアが浅い。まだまだミスターロッテJr.だ」と、あえて開幕から厳しい言葉を言い続けてきた。打率.337はリーグトップの石井義(西武)まで4厘差の2位。今や打線を牽引する存在にまでなった。「首位打者を意識すると全部がおかしくなっちゃうので…」と自然体を貫くが、首位ソフトバンクの追走に、成長著しい若者の力は欠かせない。

◇渡辺俊、初の2ケタKで13勝目

渡辺俊があと1死のところで完投を逃したものの、プロ5年目で初の2ケタ奪三振を記録し、自己最多の13勝目を挙げた。「先に点を与えないことだけ考えた。ソフトバンクが勝っているのに、こっちが負ける訳にはいきませんから」とホッと一息。バレンタイン監督も「彼は全ての球種を使って打ち取っていた」と全幅の信頼を寄せていた。

◇西武、昨季に並ぶ58敗目

先発・河原が3回0/35失点で10敗目。前回登板となった9日のソフトバンク戦も1/3回6失点でKOされており「チームの連勝の勢いをつなげたかったが、ゲームをつくることができなかった」と肩を落とした。これでチームは早くも昨季に並ぶ58敗目。繰り返された背信投球に、指揮官は「毎回同じような内容。これから(プレーオフ進出に向けて)もっともっと大事な試合になってくるので、もうチャンスは与えられない」。河原に代わって大沼を1軍昇格させることを決めた。

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渡辺俊自己最多13勝も「詰め甘い」[ニッカン]

ロッテ渡辺俊は自己最多の13勝目をマークした。しかし、9回2死からマウンドを薮田に譲り「詰めが甘いですね」と苦笑い。西武打線に的を絞らせず、奪った三振は10。効果的に加点し、援護してくれた打線に「自分が投げるときはいつも打ってくれるので、先に点をやらないようにした」と充実感を漂わせた。バレンタイン監督も「持ち球をうまく使った」と評価したが、渡辺俊は「自分の勝ち星より、チームの勝利」と、ソフトバンクの背中を見据えていた。

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WBC7月本戦、MLB側に提案[報知]

◇選手会・松原事務局長

オリックスの小泉隆司球団社長、労組・日本プロ野球選手会の松原徹事務局長らが15日、相次いで米大リーグ(MLB)機構を訪れ、来年3月に初開催される国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の運営方法見直しをそれぞれ申し入れた。

プロ野球のオーナー会議の意向を受けた小泉社長は約2時間にわたりMLB機構幹部と会談したが、内容については「話し合いの最中だから、何も言えない」と言葉少な。また、初めてMLB機構を訪れた松原事務局長は、4時間余りの交渉を終え「直接会った方が話が早い」と、多少なりとも手応えをつかんだ様子。3月に予選、7月に本戦の開催を求める選手会の立場をしっかり伝え、「前向きに話し合って(問題を)解決していきたい」と話した。

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NPB、選手会がWBC見直し申し入れ[スポニチ]

来年3月開催予定の国別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の参加問題について、日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会の代表者が15日、相次いでニューヨークの米大リーグ機構(MLB)を訪れ、運営方法の見直しなどを申し入れた。7月19日のオーナー会議でオリックス・宮内オーナーとソフトバンク・孫オーナーがMLBとの再交渉を提案。今回の交渉にはオリックス・小泉球団社長、ソフトバンク・小林球団取締役が出席し運営方法や利益配分などの見直しを要望した。宮内、孫オーナーの渡米が困難なため、MLB首脳の来日を要請したとみられる。

現状でのWBC不参加を決議している選手会は松原事務局長、顧問弁護士らがMLB幹部と約4時間会談。「来年3月予選、同7月本戦」の分散開催案など選手会の主張を伝えた。松原事務局長は「直接会った方が話が早い。前向きに話し合っていきたい」と語った。

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WBC運営見直しで大リーグ機構と会談

◇NPBと選手会代表団

オーナー会議の意向を受けたオリックス小泉球団社長ら日本プロ野球組織(NPB)のメンバーと、労組日本プロ野球選手会(古田敦也会長)の松原事務局長らが米国時間15日(日本時間16日)、ニューヨークの大リーグ機構を訪れ、来年3月に開催予定の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の運営方法の見直しを申し入れた。

小泉社長は約2時間にわたって、大リーグ機構幹部と会談したが、内容については「話し合いの最中だから、何も言えない」。初めて大リーグ機構を訪れた松原事務局長は「直接会った方が話が早い」と、多少なりとも手応えをつかんだ様子。3月に予選、7月に本戦の開催を求める選手会の立場を伝えたそうで「前向きに話し合って(問題を)解決していきたい」と語った。

NPBは米国主導の開催方法に納得できず出場を決めかねている。条件改善に向けて交渉するため、7月19日のオーナー会議で交渉委員会を発足。委員長のオリックス宮内オーナーとソフトバンク孫オーナーが渡米して直接交渉することを決めた。今回は、そのための事前交渉となる。

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