わたしはかもめ2005年鴎の便り(8月)

便

8月17日

西武1−9千葉ロッテ(インボイス)

ロッテが7試合連続となる2ケタ安打を放ち今季6度目の5連勝、貯金を34年ぶりとなる今季最多の30とし、95年以来のシーズン勝ち越しを決めた。今江の22試合連続安打(ミスターロッテの有藤氏を越えた)で先制したロッテは、7回にもパスクチの2試合連続の7号ソロなどで4点をあげ西武を大きく突き放した。小林宏は自身初の完封勝利のかかった9回、先頭・石井義にホームランを打たれ降板。被安打4、奪三振4、失点1で自身最多となる11勝目をあげた。西武は、石井義の4号ソロのみの得点に終わり、借金を8とした。

123456789R
千葉ロッテ0001204119
西武0000000011
小林宏
「スライダーは良かったけれどフォークがダメでした。里崎捕手のリードのおかげです。8回まで0なんて滅多にないことですからね。完封は大分意識したし、狙っていました。ホームランは失投ではなかったです。本当に悔しいですね。」
サブロー
「4番は意識していません。先頭打者として打席に立つことも多いし、先頭打者なら塁に出る事だけを考えて打席に立っています。4番に慣れた?気にしていないですから。それよりも、ゲームに出られる喜びの方が大きいですよ。」

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サブロー、大輔キラー

ベニーの代役4番に座るサブローが松坂攻略の突破口を開いた。1打席目は右翼線二塁打、2打席目の4回には左中間への二塁打で、先制のホームを踏んだ。9回には大沼からダメ押し9号ソロを放ったが、松坂とは7打数4安打と相性は抜群。バレンタイン監督も「みんなバットが振れているが、特にサブローは期待通りの活躍」と目を細めていた。

◇危機対応2人に明暗

16日に発生した宮城沖地震は東北出身の小坂、諸積にも不安を与えた。「実家に電話したけど大丈夫でした」とは宮城生まれの小坂。携帯がつながらない状況をいち早く察知し、公衆電話から安否を確認する落ち着きようだったが、福島出身の諸積はというと「まだ連絡つかないんだよ。しかもオレ、携帯持ってないし…」と練習中は地に足が着かない様子だった。試合開始前には連絡が取れ、大丈夫とのことで、胸を撫で下ろしていた。

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ロッテ貯金30!95年以来シーズン勝ち越し[ニッカン]

ロッテが、松坂打ちで貯金30の大台に乗せた。先発小林宏がプロ初完封は逃したが、4安打1失点で自己最多の11勝をマーク。打っては、今江が22試合連続安打で先制点を挙げるなど、自身6度目の2ケタ勝利を目指した松坂をKOした。プレーオフで対戦の可能性を残す西武のエースを打ち崩し、バレンタイン監督が前回指揮を執った95年以来のシーズン勝ち越しも早々に決めた。

勢いに乗ったら、相手が松坂でも関係なかった。バレンタイン監督の声が、試合後のベンチに響き渡る。恒例の勝利の儀式。選手の輪の中で「ナイスゲーム!ナイスピッチング!ナイスヒッティング!」と叫んだ。投打に文句のつけようがない内容で5連勝を飾り、71年以来の貯金30、95年以来のシーズン勝ち越しも決めた。

バレンタイン監督は「素晴らしい快挙だ。全員がしっかり、いい野球をやってくれている。これだけの功績はしかるべき」と当然の結果と強調した。先発・小林宏の好投が、チーム全体をリズムに乗せた。9回、石井義に4号ソロを浴び、プロ初完封は逃したが、8回まで3安打で無失点。相手エース松坂との投げ合いに勝ち、自己最多の11勝目をマークした。

打線は4回1死三塁、6番・今江が右前へポトリと落ちるラッキーなヒットで1点を先制した。今江はこれで22試合連続安打で、球団では「ミスター・ロッテ」有藤道世氏(58=評論家)を抜いて4位タイ。松坂からは初ヒットで「全てのボールが特級品。打てないと思ったが、幸運が続いてます」とニヤリ。有藤氏の背番号「8」を受け継いでから飛躍。この試合も2安打3打点の活躍で、打線を引っ張った。

7回にはパスクチの7号ソロなどで一挙4点を奪って試合を決め、松坂を7回途中でKOした。バレンタイン監督は「開幕から素晴らしい野球ができている。その点を誇りに思う。これからも続いていくと思う」。その言葉にソフトバンク追撃へ、その先のプレーオフへ自信がみなぎっていた。

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ロッテ10年ぶりシーズン勝ち越し[報知]

ロッテは4回に今江が一塁の頭を越える適時打で先制すると、12安打9点の猛攻で5連勝を飾った。先発の小林宏は8回0/3を1失点で自己最多の11勝目。

嫌な予感は外れた。天敵を打ち砕いて、今江のヒットパレードは続いた。今季6打数無安打と抑え込まれていた松坂から、初安打となる先制適時打を放つなど2安打3打点。「今日は打てないと思っていました。全ての球が特級品だから。初ヒットの味?だいぶ、濃いめです」。高い壁を超えた若武者に、太陽のような笑顔が広がった。「ミスター・ロッテ」有藤通世氏を上回る22試合連続安打。打ち出の小づちと化した今江のバットが、松坂攻略への起爆剤になった。

苦手意識を振り払ったのは無類の負けん気だった。4回1死三塁。「前の打席はチャンスで凡退していたし、守備でもミスがあったから何としても打ちたかった」。外角低めのスライダーに体ごと食らいつき、一塁後方へ先制ポテンヒット。記録を伸ばすと、7回2死満塁では星野から左中間へ2点二塁打を運んだ。

7月17日から続く連続安打は、ついに1ヶ月を超えた。今季はチーム最多の107試合に出場。「疲れはないです」という陰で、夏バテ対策を怠らない。体温調節や酸素の運搬を円滑にする「神力水」。アスリートも愛用する“魔法の水”を疲労回復に役立て、体調を維持している。

今江を核とした打線が爆発して、ロッテは今季6度目の5連勝。1995年のバレンタイン第1次政権から遠ざかっていた年間勝ち越しが決まった。3度目の挑戦で到達した貯金は71年以来、今季最多の30。「開幕からいい野球ができている。誇りに思う」と指揮官は手応えを隠さなかった。

勝利の使者となった今江には、首位打者取りの期待もかかる。打率トップの石井義との差は4厘とデッドヒートが続く。弱かった時代のロッテに、今江はいなかった。21歳の元気印が、打倒・ソフトバンクへの“刺客”になる。

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ロッテ34年ぶり貯金「30」!今江は22試合連続安打[サンスポ]

左翼席からロッテ・サポーターの歓喜の歌が鳴り止まない。今季2戦2敗と苦手にしていた松坂を攻略して5連勝。ついに貯金は昭和46年以来となる今季最多の「30」の大台到達。ついでに今季68勝目(38敗2分)で10年ぶりとなるシーズン勝ち越しまで決定だ。

バレンタイン監督
「素晴らしい快挙。チーム全体がしっかりと野球ができている。それだけの功績を残してしかるべきチームだと思う。」

バレンタイン監督がグイッと胸を張った。“新生ロッテ”の投打の主役が、この日のヒーローだ。21歳の今江が4回1死三塁で前進守備の一塁後方へポトリと落ちる先制適時打。往年の「ミスター・ロッテ」こと有藤通世氏の記録を抜く22試合連続安打が、松坂攻略の口火となった。「何とかバットに当てました。まだ幸運が残っていましたね。有藤さん?すごい人ですからね」と笑顔を見せた。

投げては小林宏が8回まで3安打無失点。9回に石井義に本塁打を浴びて、プロ9年目の初完封こそ目前で逃した。「(完封は)滅多にないチャンスだから、9回は狙ってマウンドに上がったんですけど…」と苦笑いも堂々の11勝目だ。

首位ソフトバンクにこれ以上、水を開けられる訳にはいかない。「このチームを誇りに思う」というボビー。快進撃のロッテが球団史に新たなページを刻み込む。

◇西岡、両リーグ通じて断トツの三塁打10本目

今江に負けじと21歳の西岡が2安打2打点と気を吐いた。1点リードの5回1死二塁で右越えに適時三塁打。西岡の三塁打は両リーグを通じても断トツの10本目。「このところ、再三のチャンスで打てなかったので気合で打った。とにかくガムシャラに走りました」と笑顔をみせていた。

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ロッテ、10年ぶりのシーズン勝ち越し決定[スポニチ]

ベンチに引き揚げてきたナインに向かって、バレンタイン監督が大声を張り上げた。「ナイスゲーム、ナイスピッチ、ナイスヒッティング!」。完璧な試合運びで5連勝を飾り、自らが最初に指揮を執った95年以来、実に10年ぶりのシーズン勝ち越しが決定。さらに貯金も71年以来となる30の“大台”に乗った。

打のヒーローはまたしても今江だった。4回1死三塁で、松坂のスライダーに必死に食らいつく。小飛球となった打球はカブレラの後方にポトリと落ちる先制打。「バットの先も先。今日は打てへんと思っていたけど、まだ幸運が残っていたね」。これで7月17日のオリックス戦から始まった連続試合安打を22に更新し、堀と並ぶ球団4位に浮上。さらに松坂からは8打席目にして初安打。「全ての球が特級品で、あれは“反則”。その分、打った味はだいぶ濃いめですね」と笑った。

7回2死満塁でもダメ押しの2点タイムリー二塁打。家庭では幸子夫人が作るホウレンソウのおひたしなどを食べ、夏バテ対策も万全。「正直疲れはあるけど充実した疲れ。試合に出し続けてもらわないと結果も残せませんから」。今や堂々たるチームの牽引役だ。

バレンタイン監督も「(貯金30は)素晴らしい快挙だし、誇りに思う。それだけの功績を残してしかるべきチームだ。開幕からしっかりした野球ができているし、最後までできると思う」。逆転Vは手の届くところにある。

◇小林宏、最多11勝

プロ9年目にしての初完封は逃したものの、小林宏が自己最多となる11勝目を挙げた。「滅多にないチャンスなので(完封を)狙って最後のマウンドに上がったんですけど」。9回先頭打者の石井義に痛恨の1発を浴びて降板。それでも8回までわずか3安打の快投に、「7月(0勝2敗、防御率5.21)は死んでいたんで、その分は今月に取り返すつもりだった。低めに丁寧に投げられた」と納得の様子だった。

◇西武、松坂“最悪”12敗

松坂が6回1/3、6失点でKO。10日のソフトバンク戦(インボイス西武)に続く2試合連続のKOでリーグワーストタイの12敗目となった。直球は150キロに届かず、制球も乱れた内容に「期待に応えられないのは本当に悔しい」と唇を噛んだ。伊東監督は「松坂?分からない。この時期にこんな野球をしているようじゃね」と投打に精彩を欠いての連敗に憮然としていた。

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ロッテが10年ぶりシーズン勝ち越し[ニッカン]

ロッテが10年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。完封ペースだった小林宏の投球も光ったが、チームを引っ張るのは、バレンタイン監督が「とてもよく振れていると思う」と言う打線。4回に今江の22試合連続安打で先制し、3−0の7回には8番パスクチのソロを皮切りに、西岡、今江の適時打で4点を追加した。8、9回にも1点ずつ加え、7試合連続の2ケタ安打をマーク。西武のエース、松坂を相手に好投する小林宏を効果的に援護した。

ロッテのシーズン勝ち越しは、バレンタイン監督が前回に指揮を執った95年以来となる。この年は69勝58敗3分けで2位に入った。今季はこの5連勝で68勝目を挙げ、28試合を残して早くも勝ち越しが決まった。貯金も今季最多の30としたバレンタイン監督は「素晴らしい快挙。開幕からしっかりとした野球ができている証拠で、このチームを誇りに思う」と胸を張った。

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