ロッテは貯金を今季最多の31とし、73年以来32年ぶりの70勝に到達した。ロッテは1回にサブローの適時打で先制するが、楽天ロペスの適時打で逆転を許した後の2回、西岡、福浦の適時打、サブローの10号2ランで5点を奪い、逆転に成功。4回以降も李、里崎の適時打など4点を追加し、楽天を突き放した。楽天はパ・リーグで44年ぶりのシーズン2度目の2ケタ連敗となる10連敗を記録し、借金は今季最多の47。なお、ロッテと首位ソフトバンクのゲーム差は4.5のまま。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 5 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 10 |
東北楽天 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 6 |
エース清水が粘りの投球で9勝目をあげた。序盤に連打を許して3失点したが、立ち直った。6回で降板し「野手に助けられた。勝ち運がついてきたので、今後も丁寧に投げたい」と語った。「状態は良くない。バランスが崩れているので修正している。チームが苦しい時、勝てる投手になりたい」と気持ちを引き締めた。
9回にロッテの4番サブローが6度目の打席に入ると、ファンから異例の「右中間!」「ツーベース!」コールが起こった。二塁打が出ればサイクル安打達成。「意識はしていなかったが、あの声援を聞いたら…」と苦笑いだ。最後は空振り三振に倒れたが、4番としてこのカード5連勝、そして球団32年ぶりの70勝到達に貢献した。初回に先制中前打。2回はバックスクリーンへ、楽天を突き放すプロ最多タイの10号2ラン。「完璧に打つことができた」と振り返った。6回は右越えの三塁打、8回も中前打。記録達成にあとワンベース足りなかったが、4安打3打点。17安打10点とマリンガン打線爆発を誘引した。
バレンタイン監督の期待に応えた。13日にプロ初の4番に座った。以後、この打順で7試合、32打数13安打の打率4割6厘、4本塁打の暴れぶりだ。「たまたまです。打順を気にしたら打てない。試合に出たら必死にやるだけ。今日は本当に疲れた」と力を出し切った。1発も「ヒットの延長」という。球宴後、一時期調子が落ち込んだ。それから890グラムのバットを一握り短く持ち、鋭いスイングに努め、この日もセンター返しを実践した。
バレンタイン監督の第1次政権時の95年に入団した。同監督は「サブローにはスターらしい活躍をして欲しいとかねてから思っていた。今まさにスターという存在になっている。どの打順でも任せられるバッターだ」と信頼している。
70勝は73年に前後期で35勝ずつして以来の快挙だ。「選手達は常に全力で、しかるべき努力をしている」と語った。このペースでいけば55年の球団最多85勝の更新も可能だ。23日からソフトバンク3連戦を迎えるが、サブローも「ここで勝ちたいね」と白星を積み重ねていくつもりだ。
9回、サブローが打席に立つと右翼席から「ツーベース」コールが起こった。「意識していなかったが、あれだけ二塁打と言われればね」。2回に10号2ランを放つなど、あと二塁打でサイクル安打の快挙だったが、最後は空振り三振に終わった。それでも4安打3打点。十分過ぎる働きだ。
13日のオリックス戦(スカイマーク)から7戦連続で4番を務め、その間の打率は.406、4本塁打「打順はどこでも一緒。安打の延長が本塁打なだけ」と自然体を強調するが、風格さえ漂ってきた。
「サブローにはスターらしく活躍して欲しいと期待していた。今はどの打順でも任せられる」とバレンタイン監督。初めて指揮した95年にデビューしたドラフト1位ルーキーのバットが、シーズン1季制としては71年以来となる34年ぶりの70勝に導いた。
エース清水が6回を8安打3失点。苦しみながらも9勝目を挙げた。持ち味の制球に苦しみ、走者を背負いながらの投球。「調子はよくなかったが、悪いなりに抑えられた」と照れ笑い。「野手に助けられ、今は勝ち運が来ている」と17安打で10得点の打線に感謝していた。
ソフトバンクが3位確定なら、こちらロッテは17安打10得点の猛攻で70勝到達。前後期制だった昭和48年に70勝(前35勝、後35勝)して以来の快挙だ。“32年ぶり”の記録にバレンタイン監督は「常に全力でプレーしてくれている。しかるべき努力の結果だ」と選手をたたえた。
主役は4安打3打点の4番サブロー。二塁打が出ればサイクル安打達成という9回2死では、右翼席から「ツーベース!」「右中間!!」の大声援。空振り三振に倒れ「意識しないようにしていたのに、あれだけ言われたら…」とニガ笑い。それでも4番に座った最近7試合で打率.406、4本塁打と中軸の役割を果たしている。
3位以内確定マジックが「4」になったこの日、ソフトバンクの“いち抜け”が決まった。ライバルに先を越された形だが、4.5差の首位争いは継続中。23日から本拠地での直接対決で3タテを狙う。
エースがやっとの思いで、勝ち星をゲットした。清水が6回8安打3失点で9勝目。3回までに8安打、2四球を許すなど、序盤は苦しいピッチングが続いたが、なんとか持ちこたえた。「悪いなりに抑えられたけど、もっとイニングを投げないと…。野手に助けられました」と勝利にも、気持ちを引き締めていた。
ロッテが打ち勝って70勝に到達。1点を追う2回、西岡、福浦の連続適時打とサブローの2ランで一挙5点。その後も福浦の適時打などで加点した。清水は6回3失点で9勝目。
右翼席からの「ツーベース」コールに応えることはできなかった。9回に迎えた第6打席。カウント2−3からの8球目、低めの変化球にサブローのバットは空を切った。二塁打が出ればサイクルヒット達成の場面。期待を込めたロッテ・ファンの声援は、ため息へと変わった。
それでも、主砲としての働きが色あせることはなかった。初回に中前安打で先制点を叩き出すと、2回にはバックスクリーンへ自己最多タイとなる中押しの10号2ラン。6回に右翼フェンス直撃の三塁打を放ってダメ押しの10点目を呼んだ4安打3打点の活躍は、堂々たる「4番」のものだった。
「サイクルは意識してなかったけど、あれだけ『ツーベース』って言われたらね」と苦笑いのサブロー。「打順を意識すると打てなくなる。試合に出れれば何番でもいい。後半戦から指1本、バットを短く持っているのがいいのかも」4番に座ってからの7試合で打率4割6厘、4本塁打。その間、チームも6勝1敗と「無欲」を強調する主砲がチームを勝利へと導いている。
これでバレンタイン第1次政権下の95年を上回る70勝に到達。シーズン70勝したのは前期35勝、後期35勝を挙げた73年以来、32年ぶりだ。「選手は常に全力で戦って、いい仕事をしてくれている。(70勝は)選手達がしかるべき努力をしてきた、その結果だ」とバレンタイン監督は頼もしい選手達に目を細めた。
連勝で貯金は今季最多の31。週明けの23日からは本拠地・千葉マリンに首位・ソフトバンクを迎え撃つ。プレーオフを有利に戦うため、あくまで頂点を狙うのは首脳陣、選手、スタッフの共通した思い。眼前の敵を打ち砕く態勢は整った。
ロッテが楽天相手に2連勝し、23日からのソフトバンク3連戦に備えた。バレンタイン監督は「明日休みを楽しんで、次の日は試合。その相手がソフトバンクということ。全力を尽くすのは変わらない」と4.5ゲーム差で首位を追い掛ける闘志は胸の内に隠した。この日の勝利で1973年(前・後期の合計)以来の70勝に到達したことについても「常にいい仕事をしている選手が、1つ1つ積み上げたもの」と、ナインをたたえた。
社会人野球を統括する日本野球連盟は21日、東京都内で理事会を開き、プロ野球経験者の1チームの選手登録人数の制限を現行の2から3に拡大することを決めた。元プロ選手の受け皿をさらに広げるのが狙い。これに伴い、プロ経験者と外国人選手を加えた総数の制限も3から4に増やす。これはクラブチームも同様で、いずれも来年1月1日から実施する。また、都市対抗大会で優勝したチームが所属する地区は翌年の大会で出場枠を1つ増やすことも決定した。都市対抗大会来年の日程は8月25日から9月5日までに決まった。