わたしはかもめ2005年鴎の便り(8月)

便

8月24日

千葉ロッテ1−2福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ソフトバンクがロッテを逆転で下して貯金を今季最多の41とし、2位ロッテとのゲーム差を5.5に広げた。ソフトバンクは1点を追う3回、本間の適時打で同点に追いつくと、7回にズレータが2試合連続となる37号ソロを放ち、このリードを先発・斉藤が守り切った。ロッテは1回、サブローの適時打で先制するが追加点が奪えず、5安打無四球2失点で完投した先発・渡辺を援護できなかった。なおソフトバンクの斉藤は9回を4安打1失点で、史上3人目の開幕から無傷の14連勝、史上初となる自身2度目の14連勝を飾った。

123456789R
福岡ソフトバンク0010001002
千葉ロッテ1000000001
渡辺俊
「2球の失投です。2点とも完全な失投だった。その2球の失投で負けました。キッチリ投げていれば、あういう結果にならなかったと思います。僕のミスです。ズレータ選手には、インコースへのシュートで詰まらせるか、ファールで引っ掛けさせるつもりでした。それが真ん中に入りました。」

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渡辺俊、2失点完投も敗戦投手[ニッカン]

ロッテ渡辺俊の好投は報われなかった。同点の7回表。ズレータに対し「完全にミス」という外角低め124キロシンカーを投じ、バックスクリーン右に運ばれた。「普通に投げていれば、ああいう結果にならなかった。インコースのシュート気味の球で詰まらせようとしたんですけど」。5安打2失点で完投も敗戦投手となり、勝負を分けた1球を悔しそうに振り返った。

バレンタイン監督は「(渡辺俊には)毎日でも投げて欲しいくらいだ」と評価した。が、大事な首位攻防初戦を落とし、ソフトバンクとのゲーム差は5.5と広がった。攻撃では8回無死一、二塁で、犠打を狙った小坂が捕−三−一の併殺に倒れ、自滅。「(ソフトバンク斉藤は)まだ無敗だけど、そのままでは終わらないだろう」と話したバレンタイン監督の試合後の表情が悔しさを物語っていた。

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渡辺俊9回2失点の好投も4敗目[スポニチ]

ロッテ先発の渡辺俊は9回を投げきり、2失点と好投しながら4敗目。打線の援護がわずか1点と“見殺し”にされた形だが、それでも「失投で負けた」と自らを責めた。1点リードの3回は、高めに抜けた変化球を大村に同点犠飛され、7回のズレータの1発は「内角で詰まらせるか、ファウルを打たせるつもりだった」という球が指に引っかかって甘くなった。「目指すのは1位だから」と、相手の強力打線を5安打に抑えただけに「本当にあの2球だけが…」と、悔やみ切れない様子。これでソフトバンクとは5・5差となったが、バレンタイン監督は「このままシーズンを終えることはないだろう」と、次回対戦での雪辱を期待していた。

◇オーナー代行観戦「いい試合」

重光オーナー代行が千葉マリンを訪れ、首位との直接対決を球場で観戦。惜敗に「チャンスで何とかならないかと思ったけど、いい試合だったね」と、健闘をねぎらった。試合前には来季の営業方針について球団幹部らと話し合いを行い「3年後に収支をトントンにしたい」とVIPルームの増設などを検討。また一部週刊誌で報じられた薬物疑惑に関して「うちは球界でもドーピング検査の実施を主導してきた。根も葉もない話。潔白を証明したい」と不快感を示していた。

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ロッテわずか4安打…2失点完投の渡辺俊を見殺し[サンスポ]

大事な1戦を落とした選手達は、無言でベンチを後にした。斉藤の前にわずか4安打。2失点完投の渡辺俊を援護できなかった。

それでも、終盤には同点のチャンスがあった。8回無死一、二塁。しかし、小坂が送りバントを失敗し、走者を進めるどころか、併殺という最悪の結果に。バレンタイン監督は「最もうまい選手の1人である小坂がうまくいかなかったのだから、仕方ない」とかばうしかなかった。

直接対決に敗れ、ゲーム差は5.5。表情に悔しさをにじませた監督は「斉藤が無敗でシーズンを終えることはない」とリベンジを誓っていた。

◇渡辺俊3度目の完投も4敗目

今季ソフトバンクに3連勝していた渡辺俊だったが、9回5安打2失点で4敗目。失点につながった3回の本間の右翼線二塁打、7回のズレータの本塁打を悔やんでいた。今季3度目の完投負けを喫したサブマリンは「2球とも失投。あれで負けました。完全に僕のミスです」と自分を責めていた。

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渡辺俊、1球に泣く[報知]

◇ソフトバンク戦3連勝で止まる

13勝右腕同士の投げ合いで、渡辺俊が1球の失投に泣いた。同点で迎えた7回2死。ズレータに対して、内角低めを狙ったシンカーが外角へ抜け、決勝のソロアーチを献上した。この1球以外は逆球も有効に決まっていただけに、「完全にひっかけてしまった。長打は警戒していたんですが…」と悔やんだ。

負けの許されなかった1戦に敗れ、首位とは5.5ゲーム差。ソフトバンクに今季3勝無敗だった渡辺俊に土がついたが、バレンタイン監督は「願わくば、渡辺俊には全試合で投げて欲しい」と変わらぬ信頼を口にした。次週の同カードでも先発予定のサブマリンの雪辱なくしては、ロッテの1位進出はあり得ない。

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オーナー代行「薬物疑惑」に怒り

この日のソフトバンク戦を観戦したロッテ重光昭夫オーナー代行が一部週刊誌でのチームの薬物疑惑報道に怒りをあらわにした。「私はドーピング検査を導入しようとしてきた立場。なのに、何でああいう記事が出たのか。意図したものを感じます。今年から栄養士を雇ったり、選手に対して12球団で1番厳しくやってますし、大変心外です」と話した。

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