わたしはかもめ2005年鴎の便り(8月)

便

8月26日

千葉ロッテ4−0オリックス(千葉マリン)

ロッテが、オリックス戦4連勝で、貯金を今季最多タイの31とし、首位ソフトバンクとのゲーム差を5に縮めた。ロッテは、2回に李の併殺崩れで先制すると、4回には今日復帰のベニーが2点適時二塁打を放つなど3点を加え点差を広げた。投げては、先発の小林宏が、114球を投げ、被安打7、6奪三振で自身初の完封勝利を無四球で飾り、12勝目。一方、オリックスは、先発の吉井が7回4失点で3敗目を喫し、今季9度目の完封負けで、借金は2。4位西武とのゲーム差は3となり、プレーオフマジックも消滅した。

123456789R
オリックス0000000000
千葉ロッテ01030000x4
小林宏
「(やっと、という実感か?と聞かれて)いや、結構早かったです(笑)。立ち上がりピンチにはなりましたが、自分の中では良くないという感じはなかった。たまたまヒットになったという感じでした。完封は8回を抑えてから意識しました。それまでは『いつ点を取られるんだろう』と思って投げていました。ただ、チームが勝つことが1番ですから。スライドも問題なかったです。自分のペースで調整しました。好調の要因はフォームで気にしていることがはまっているからですね。そこを注意していますから。(オリックスに)苦手意識はなかったです。いいピッチングをしていても勝ちがつかなかったということが結構ありましたから。ただ、プレーオフがあるので、勝ったことは良かったです。」
ベニー
「2度抹消を繰り返していたので、100%の状態にしたかった。チームに貢献したい気持ちが強かったので、打順は何番でも貢献したかった。そのために練習をしてきたし、プレーオフに向けて足の治療もしてきたからね。」

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小林宏、プロ9年目初完封勝利![ニッカン]

◇9年目ついに

ついに、最後まで0を並べた。ロッテ小林宏が、プロ入り9年目にして初完封勝利を挙げた。9回表2死三塁、オリックス村松を三邪飛に打ち取ると、小さくガッツポーズ。お立ち台では「すごい嬉しい。ファンの皆さんのおかげです」と歓声に応えた。

17日の西武戦(西武)で9回に失点し、完封勝利を寸前で逃していた。それだけに、この日は8回を終えた時点で「絶対抑えてやろうと思っていた」。さらに無四球の立派なオマケもつけ「それが僕のいいところですから」と誇らしげに語った。今月に入って肩の開きを意識してフォームを修正。「8月は投げていて楽しいです」と好調ぶりをアピールした。

バレンタイン監督も「直球の制球力がよく、それが他の球種にいい影響を与えていたのだろう」。4度得点圏に走者を背負いながらの粘投に「完封してしかるべき」と称えた。

チームは71年に80勝をマークして以来の71勝に到達。28日には黒木が1年ぶりの登板と明るい話題もまだまだあり、小林宏は「今はチームの雰囲気がすごくいい。必ず首位を抜くと思います。期待してください」と自信を見せた。

ベニー
「久し振りにマリンの打席に立てて嬉しい。復帰した試合で負けだけは絶対に避けたかったのでよかった。」

◇黒木28日へ「わくわく」

28日のオリックス戦(千葉マリン)で今季初先発する予定の黒木知宏投手が26日の試合前、登板に向けて意欲を語った。1軍に合流した前日は台風で試合が中止となり1人で調整したが、この日はチームメートと共に練習。「この強いチームの中にやっと入れるので、嬉しい」と笑顔で話し、2日後に控えた登板について「緊張よりもわくわくしている。家族も祝福してくれたし、支えてくれたみんなのために頑張りたい」と語った。また球団関係者によると、28日の前売り券は既に完売しているという。大勢のファンが約1年ぶりの雄姿を見に駆けつけるが、黒木は「気持ちで抑えたい。僕はそういう投手ですから」と意気込んだ。

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小林宏、プロ9年目の初完封で12勝目[スポニチ]

両拳を突き上げると、女房役の里崎に向かって叫んだ。「やったよー!」。7安打無四球。先発転向から3度目のシーズン。プロ9年目の小林宏は今季12勝目を初めての完封で飾った。

「すごく嬉しい。前回は惜しいところで1発を打たれたので、今回は最後まで抑えようとした」。9回、先頭ガルシアの投ゴロを一塁へ悪送球(記録は内野安打と失策)。自らのミスで無死二塁とすると苦いシーンがよみがえった。17日の西武戦で8回までゼロを重ねたが、9回先頭の石井義に右中間席へと運ばれた。それでも「直球の制球がよかった」とバレンタイン監督が話すようにこの日は後続の打者3人に9球中8球が直球と、強気でねじ伏せた。

小林宏にとってオリックス戦での白星は、プロ初完投勝利を飾った3年9月28日以来、約2年ぶり。プレーオフで激突する可能性がある相手だけに、1度叩いておきたかった。もちろん狙うは1位でのプレーオフ進出。「チームは調子いい。絶対に抜きます」。首位ソフトバンクとこれで5ゲーム差。ひと皮むけた右腕は諦めない。

◇「3位以内」M2

レギュラー・シーズンの上位3位以内に入るためのマジックを「2」とした。早ければ27日にも3位以内が確定するが、バレンタイン監督は「明日は明日の試合をするだけ」と取り合わなかった。プレーオフ進出は確実視されるが、指揮官は「今年はレギュラー・シーズンの後に試合ができるかもしれないね」と控えめだった。

◇黒木「ワクワク」1軍合流

黒木が1軍合流した。「久し振りなので、みんなには“よろしく”とだけ挨拶しました」。25日は台風11号の影響で本拠地でのソフトバンク戦が中止。チームが完全休養となったため、ナインとの対面は当初の予定よりも1日遅れとなった。先発予定の28日・オリックス戦は既に前売り券が完売。「今は不安よりもワクワク。待ってくれたファンにいい投球を見せたい」と意気込んだ。

◇オリックス、プレーオフマジック消えた…

今季9度目の零封負け。今季最長の15分間のミーティングを終えた仰木監督は「選手をしばく訳にいかんから、新井(チーフコーチ)と松山(守備走塁コーチ)をしばきあげといたわ」。打線は初回1死一、三塁の先制機を逃すなど淡泊な攻撃に終始。守備でも2回にガルシアと谷の連係ミスから失点した。連敗でプレーオフマジックも消滅。指揮官は「エアポケットに入った1日やった」と怒りが収まらなかった。

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「すごく嬉しい」小林宏がプロ9年目で初完封勝利[サンスポ]

村松を三邪飛に打ち取ると、小林宏の表情が一気に緩んだ。プロ入り9年目で初めての完封勝利。前回17日の西武戦(インボイス)では9回に1発を浴び、完封を逃した。悔しい思いをしていただけに、マウンドに近づいてきた里崎とハイタッチをして喜びを爆発させた。

小林宏
「8回を抑えてから(完封を)意識しました。すごく嬉しい。しかも、相手はプレーオフであたるかもしれない相手。よかったです。」

現時点で2、3位というプレーオフ第1ステージの前哨戦。そのオリックスには平成14年以来、4連敗と苦手にしていた。しかし7安打の完封ショーで、10月の大一番を前に“カモと苦手”の関係を逆転させた。

これで3位以内確定のマジックは「2」。早ければ27日にも3位以内が確定する。

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小林宏プロ初完封[報知]

◇9年目の感激、無四球で飾った

ロッテは2回1死一、三塁で、李の遊ゴロの間に先制すると、4回にはベニーの2点二塁打などで3点を追加。先発の小林宏はプロ初完封勝利を無四球で飾り、12勝目を挙げた。オリックスは好機に1本が出ず、吉井は6連勝の3連敗となった。

生後3か月のベビーを抱いて、小林宏は特設ステージへ急いだ。9年目でつかんだプロ初完封。「すごく嬉しい。今は投げていて楽しいです」。後ろ髪から汗を滴らせながら、初めての快感に浸った。

台風一過の千葉マリンで、夏男が勢いに乗った。制球力抜群の直球に、落差のあるスライダーを交えて7安打無四球。8、9回は無死二塁のピンチをしのいだ。17日の西武戦では8回まで零封しながら9回に被弾していただけに、「前回、惜しいことろで打たれたので」と気力を振り絞った。8月は月間MVPを獲得した昨年と同様、無傷の3連勝。佳世夫人と長男・夢行(ゆあん)くんが見守る中、自身4連敗中だったオリックスを封じ込めた。

昨年9月20日。日本ハムとの熾烈な3位争いの中、勝利を義務づけられた西武戦で小林宏は敗れた。「去年の悔しさがあって、今年これだけ勝てているんだと思う」と振り返る。チームは1971年(80勝)以来、34年ぶりに71勝に到達。27日にロッテが勝ち、日本ハムと西武が敗れれば3位以内が確定する。屈辱を糧にした右腕の完封ショーで、ロッテが悲願のプレーオフ進出に王手をかけた。

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「マンデーパ」今季限り[スポニチ]

パ・リーグが月曜日に試合を開催してきた「マンデー パ・リーグ」を来季からは実施しない方針を固めたことが26日、明らかになった。パ・リーグはセ・リーグと比較してマスコミへの露出度が少ないため、01年から「マンデー パ・リーグ」と名付け、月曜日に試合を開催。独自色を打ち出し、当初は観客動員増につながるなど好評だった。だが、最近は観客動員が横ばいで、連戦が続いて日程が厳しくなり、移動面などで選手への負担も大きいなどの理由から、見直しを求める声が上がっていた。

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「マンデー パ・リーグ」は来季から実施しない方針に決定[サンスポ]

パ・リーグが月曜日に試合を開催してきた「マンデー パ・リーグ」を来季からは実施しない方針が固まった。当初は観客動員増につながるなど好評だったが、最近は横ばいという状況に加え、日程が厳しくなり、見直しを求める声が上がっていた。

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マンデー「パ」来季消滅[報知]

◇観客数伸びず選手にも大きい負担

パ・リーグが月曜日に試合を開催してきた「マンデー パ・リーグ」を来季から廃止する方針を固めたことが26日、明らかになった。1日に行われたパ理事会で議題にあがり、協議した結果、来季は行わないことで一致した。

「マンデー−」は2001年から実施。マスメディアの露出度が少ないため、観客動員や知名度のアップを目的に、それまで移動日などに当てていて、セ・リーグが基本的に公式戦を行わない月曜日に試合を組んだ。

これがパの独自性を生み、導入1年目は月曜の観客動員が火曜や水曜を上回るなど成功し、話題となった。しかし、最近は野球界全体の人気低下が目立ち、観客動員も横ばい。さらに、日曜のデーゲーム後に移動するなど選手の負担も大きく、最近は現場から見直しを求める声も増えていた。

これらを受け、パ理事会は来季の開催について検討。プレーオフやセ・パ交流戦などをきっかけにパ・リーグの関心も高まり、当初の目的を達成したことから来季は行わないことを決めた。小池唯夫パ・リーグ会長(72)も「マンデー−」が果たした役割を評価をしているという。

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小林宏初完封!フォーム修正効果だ[ニッカン]

ロッテ小林宏は1回、2安打などでいきなり1死一、三塁のピンチを招いた。しかし、4番ガルシアを3球三振、続く北川は二直に仕留め、リズムに乗った。

2回以降も走者を背負ったが、丁寧な投球で後続を断った。そして、プロ9年目で初の経験となる完封が目前となった9回。自らの悪送球で無死二塁としたが、続く3人を退けた。前回、8回まで0点に抑えながら9回に本塁打を浴びて降板した右腕は「完封は8回から意識したけど、意外と早かったですね」と苦笑いした。

7連勝しながら6月下旬から3連敗。その反省から、ビデオを丹念にチェックし、肩が早く開いてしまうフォームを修正した。伸びのある直球を取り戻すと、変化球でも空振りを取れるようになった。

昨年から4連敗していたオリックス戦で勝ち、自信も深まる。「プレーオフで当たるかもしれないからね」。苦手意識を断ち切る白星を、そう言って喜んだ。

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「マンデー パ・リーグ」来季は中止へ[ニッカン]

◇移動など負担大

パ・リーグが毎週月曜日に試合を開催してきた「マンデー パ・リーグ」を、来季から実施しない方針を固めたことが26日、明らかになった。

これまでパ・リーグは人気面でセ・リーグに劣るといわれてきた。マスコミへの露出度も少なく、長い間「人気のセ、実力のパ」というのがファン、関係者の間での認識だった。その打開のため、パは01年から日程の改革に乗り出した。それまでもアイデアとしてはあったが「マンデー パ・リーグ」と名付け、ほとんどカードが組まれていなかった月曜日に、試合を開催することにした。恒常的に月曜日に試合を行うのは、半世紀を超えるリーグ史上でも初めてのことだった。

パ・リーグの独自色を打ち出すことで、観客動員やマスコミへの露出も増えた。「マンデー パ・リーグ」は、パのファンサービスの代名詞となっていた。だが、最近は観客動員が横ばいという状況が続いていた。日程的にも連戦が続き、移動などで選手への負担が大きい。そのため、見直しを求める声も上がっていた。

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NPBが学生野球協会にドラフト概要説明[ニッカン]

日本プロ野球組織(NPB)を代表して巨人の清武球団代表、ヤクルトの倉島専務が26日、東京都内の日本学生野球協会を訪れ、今秋から新しく導入する分離ドラフト制度について長船ゼネラルディレクターら幹部に概要を説明した。このほか、準支配下選手制度など、球界の構造改革に向けた中間報告も行われた。

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ファミリーの温かさ実感[朝日新聞・千葉]

「おーい。みんな、聞いてくれ。コイツ、パパになったんだってよ」。試合後、球場から宿舎に戻るバスの中、唐突に横に座っていた園川一美投手コーチが大きな声でそう口にした。

拍手がわき起こり、質問攻めにあった。「名前は?」、「何グラム?」、「男?」。いつもは近寄りがたい雰囲気さえ醸し出している園川コーチのこの一言で、前半の最終戦を勝利して終えたチームバスは和やかなムードに包まれた。私事で恐縮だが7月20日の朝、私に第1子(長男)が誕生した。これを知っていた園川投手コーチがチームメートのみんなに知らせてくれたのだ。

その前日の19日に先発した小林宏之選手にいたっては私の妻が試合中に産気づいたのを知っており、イニングごと、投げ終わってベンチに戻ってくるたびに「生まれた?ヒーローインタビューでおめでとうって言ってあげるね」と口にしてくれた。

試合に集中しているはずのピッチャーが私のことを心配してくれていることが本当に嬉しかった。残念ながら試合が終わるまでには間に合わなかったが日付が変わった午前1時に無事、出産。今度は翌日の先発投手の久保康友選手から「絶対にウイニングボールをもらってきますね」と握手を求められた。その試合で李承・選手が22号ソロ。日本語で「アナタへのプレゼントです」と肩をたたいてくれた。

結局、この試合は15−4の快勝。試合終了と同時に最後に打球を処理した三塁手・今江敏晃選手から少し汚れた白いボールを受け取った。

バレンタイン監督は、ことあるごとに「我々はチームメートではなくてファミリーなのだ。マリーンズファミリーなのだ」と話をする。チーム全員に祝ってもらった私の第一子誕生。このチームのファミリーとしての温かさを改めて感じさせられる1日となった。(広報・梶原紀章)

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