ロッテ久保が、ソフトバンク和田との同世代対決を制して球団新人55年ぶりの10勝を狙う。29日は福岡に移動し、ランニングなどで汗を流した。このカードの先発は初めて。「状態はいい。10勝?意識せず自分の投球をしたい」と自信を見せた。和田とも初の対決だ。共に甲子園を沸かせたが対戦はなかった。「楽しみですが、まず勝つことを第1に考えたい」という。10勝を目前にしながら、2試合白星から遠ざかっており、勝って新人王を引き寄せたいところだ。
さらに31日登板のエース清水も、4年連続10勝に王手をかけている。チームは既に渡辺俊13勝、小林宏12勝をあげており、セラフィニも9勝。合わせて5人10勝となれば球団初の快挙となる。清水は「ソフトバンクに連勝して、9月の4連戦を盛り上げたい」。新人久保とエース清水の連続10勝で、首位に接近するつもりだ。
前日28日に昨年6月2日以来の白星を挙げた黒木がこの日、出場選手登録を抹消された。9月は余裕のあるローテーションを組むことができ、黒木の登板機会があくため。中継ぎで加藤が昇格する。
ロッテ宮田編成部長らが成田空港発の航空機でオーストラリアに出発した。来春キャンプの準備を行う。同部長はそのまま9月4日に渡韓。松本スカウトと共にアジアAAA野球選手権を視察する。
ボビーに学べ!!ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)の“メッセージ集”が出版されることが29日、分かった。しかも2つの出版社から同時期に発売。プレーオフ進出を決めるなど、快進撃を続けるボビーの名言集に注目だ。
今季大躍進で交流戦の初代王者、前日28日には早々とプレーオフ進出も決めたロッテ。29日現在首位ソフトバンクを3差で猛追。そんなチームを作り上げたボビーに、出版業界から当然のようにラブコールが届いた。
メッセージ集は10月中旬のプレーオフ終了後に2つの出版社から、それぞれ発売される予定。ボビーの野球観や価値観などが1ページに一言、紹介される。例えば“今から過去を変えることはできないが、それによって決断方法を変えることはできる”といった人生訓が紹介されるようだ。
その1冊は『主婦と生活社』からで、働きざかりの20−30代がターゲット。もう1冊は『マガジンハウス』からで、中学生以下を対象にしたものになる。様々な世代に読まれることで、さらにボビー信者が増えそうな予感だ。
バレンタイン監督の本が出版されるのは第2次政権になって初めて。もちろん、今季のここまでの手腕が評価されてのこと。31年ぶりの日本一を達成したら、書店はボビーの笑顔でいっぱいになったりして!?
第1次政権(平成7年)でチームを10年ぶりのAクラスに導いたバレンタイン監督はわずか1年で退任したが、この翌年の平成8年に『1000本ノックを超えて』(永岡書店)というタイトルの本を出版している。メジャーでも監督経験のある同監督が、日米の野球の違いなどについて語る内容だった。
ファーム日本選手権運営委員会は29日、今季の開催要項を発表した。
今年は≪セゾン≫カードが冠協賛し、「≪セゾン≫カード プロ野球ファーム日本選手権」としてイースタン、ウエスタン両リーグの優勝チームが出場、10月8日午後1時(雨天の場合は翌9日正午)から、スカイマークスタジアムで開催される。現在ウエスタンは阪神が優勝マジックを3とし、最短31日に2年ぶり優勝が決まる。イースタンもロッテにマジックが点灯、初の同選手権出場をめざしている。
ジョニーの闘魂を胸に黄金ルーキーが鷹狩りに挑む。久保康友投手(24)が、30日の首位攻防第1ラウンドで、先発としては初めてソフトバンク戦に登板する。相手は同世代のライバル和田だが「(和田との戦いより)今はとにかく首位決戦ですから」と特別な感情を打ち消した。
発奮材料があった。ロッテ入団前から、最も敬愛する存在だった黒木が、前夜に劇的な復活。野球人生をかけて、熱投する姿にルーキー右腕は感激した。「(黒木の)思いをしっかり受けとめて投げたい」と表情を引き締めた。
この日、チームは空路福岡入りしたが、他のナインが休養するなか、久保は宿舎到着後すぐ、近くの公園でランニング、キャッチボールに汗を流した。「相手は最強打線。でも、何とかなるという気持ちでいます。あまり深く考えてもしようがないので」。自身の2ケタ勝利と共に、首位奪回への勢いを加速させる。
コミッショナー事務局は29日、「≪セゾン≫カード プロ野球ファーム日本選手権」の開催要項を発表した。試合は10月8日午後1時からスカイマークスタジアムで行われる。予備日は翌9日で正午開始。チケットは9月1日から6日まで先行発売され、一般発売は18日午前10時から。チケットに関する問い合わせはスカイマークスタジアムまで。