わたしはかもめ2005年鴎の便り(8月)

便

8月31日

福岡ソフトバンク6−3千葉ロッテ(ヤフードーム)

パリーグ首位決戦をソフトバンクが制し、2位ロッテとのゲーム差を5に広げた。ソフトバンクは対ロッテ3連勝、貯金を今季最多タイの41とし、プレーオフ1位進出M15が点灯。ソフトバンクは先発斉藤が、7回1/3を被安打7、奪三振6、3失点で1981年日本ハムの間柴に続く、史上2人目、日本タイ記録となる開幕15連勝をマーク。打線も2点を追う5回、カブレラの8号2ラン、バティスタの犠飛で逆転に成功すると、6、8回には鳥越の適時打で追加点。ロッテは10残塁の拙攻で、先発清水直は4年連続4度目となる10敗目。

123456789R
千葉ロッテ0100100103
福岡ソフトバンク00003201x6
清水直
「前半から飛ばしていった。自分のペースに持っていったと思ったけれど、詰めが甘かった。球数が多かった。強力打線だけれど抑えないといけない。だけれど、仕方がない…。」
フランコ
「次頑張るだけ…。」

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ロッテ逆転負け、ソフトBに3連敗[ニッカン]

ロッテが逆転負けでこのカード痛恨の3連敗を喫した。2回2死一、二塁から、今江の詰まった打球が左前に落ちて斉藤から先制。「ラッキーだった。(斉藤に)苦手意識はなかった」という。5回2死一、三塁では橋本が右前にタイムリーを放ち、2点目を入れた。だが5回に清水がカブレラに同点2ランを浴び、バティスタに勝ち越し犠飛を許した。6回にも2点を失い、降板。打線も斉藤を攻め切れなかった。

バレンタイン監督は「清水の投球は悪く見えなかった。本塁打だけ、スライダーが高く浮いた」と振り返った。斉藤に対しては「ランナーを出していたが、それから先でボール球に手を出した」と悔やんだ。連敗には「内容は良かったし、次は勝機を見いだせると思う」と気を取り直した。ソフトバンクの1位マジックには「そうなんでしょう」と冷静だった。9月は踏ん張り、19日からの本拠地4連戦で反撃するつもりだ。

清水直
「前半から飛ばしていったが、詰めが甘かった。」

◇福浦が欠場

ロッテ福浦和也内野手がソフトバンク16回戦(福岡ドーム)の試合前に頭痛を訴え、欠場した。

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ロッテ完敗…自力シーズン1位が消滅[ニッカン]

ロッテが首位ソフトバンクに完敗した。首位攻防戦で連敗、自力でのレギュラー・シーズン1位が消滅した。試合後は、プレーオフ進出が決まっているチームとは思えないほど、重苦しい雰囲気が漂った。

5連敗後に2連勝と、清水は調子を持ち直したはずだった。しかし、序盤は何とか無得点に抑えたものの、5回にカブレラに甘いカットボールを2点本塁打されるなど3失点。6回にも2点を失い降板、「強力打線を相手に飛ばしたけど、詰めが甘かった」と言葉少なく話した。

「初球を積極的にたたけ」という斉藤対策の指示が出ていた打線もつながりを欠き、とらえ切れなかった。バレンタイン監督は「どうしてもストライク以外の球に手を出して、得点につなげなかった」。残る直接対決は4試合。「負けた後は、勝つ可能性もあるだろう」。最後までロッテは、諦めない。

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ロッテ、直接対決3連敗[スポニチ]

敵地での連敗で、24日の千葉マリンからソフトバンクとの直接対決はこれで3連敗。宿敵にシーズン1位マジック15を点灯させた。それでもバレンタイン監督は「現在、ウチがソフトバンクに負け続けているということは、次の対戦では勝つ可能性があるということ」と笑顔で話した。再三、好機を築きながら斉藤を攻略できず、日本タイ記録となる開幕15連勝に“貢献”。イライラが募る展開だっただけに、指揮官は「攻撃は積極的に打って走者を出した。ただその先で我慢ができなかった。もう少し粘っていれば、斉藤も甘い球を投げるしかなかった」と最後は悔しそうに話していた。

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ボビー投げやり…自力でのレギュラー・シーズン1位が消滅[サンスポ]

首位攻防戦で連敗し、自力でのレギュラー・シーズン1位が消滅。「初球を積極的に叩け」という斉藤対策の指示が出ていた打線がつながりを欠いた。バレンタイン監督は「ストライク以外の球に手を出して、得点につなげられなかった」。残る直接対決は4試合。「負けた後は勝つ可能性もあるだろう」。指揮官のつぶやきも投げやりだった。

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清水4年連続2ケタ黒星[報知]

痛恨の1球だった。2点リードの5回、無死一塁。カブレラへ投じた3球目のカットボールは高めへ。白球は無情にも、左翼席に吸い込まれていった。この同点弾をきっかけに、ロッテ・清水は緊張の糸が切れたように失点を重ね、6回途中5失点KO。「ゲームを作ることなくマウンドを降りたのが悔やまれます」。ベンチへ退くエースの姿は痛々しかった。

中9日の間隔を空け、必勝を期したマウンド。「ももがパンパンになるほど」の走り込みを敢行するなど、精力的に調整し、大一番をにらんだ。結果は4回までは無失点投球も、今季10敗目。現役投手では、前田(巨人)、小宮山(ロッテ)に次ぐ4年連続2ケタ敗戦という不名誉な記録も生まれてしまった。

藤田、薮田とセットアッパー陣をつぎ込む執念もむなしく、レギュラー・シーズンの自力1位が消滅。10月のプレーオフに向けても不安は募る一方だ。交流戦後は、清水が対ソフトバンク戦3連敗。チームも1勝6敗と季節の移り変わりとともに、タカの背中は遠のくばかりだ。「今、負けているということは、次は勝つ可能性があるということだ」。唯一の希望は、バレンタイン監督のこの言葉だけだ。

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選手会、新ドラフト案、プレーオフ制を提案[スポニチ]

日本プロ野球組織(NPB)と労組・日本プロ野球選手会による構造改革協議会小委員会が31日、大阪市内のホテルで開かれ、選手会が「構造改革案」を公表した。今秋実施に向けたNPBの新しいドラフト制度に反対姿勢を示す選手会が対案を示した形。拡大プレーオフ制なども正式提案した。

選手会が示した「日本プロ野球構造改革案」はA4判85ページ。新ドラフト制度案で選手会が絶対条件としたのは「自由競争を制限」。今回のNPB改革で残った希望入団枠は撤廃、理想の完全ウエーバー制から指名順位抽選制まで5案を示した。

注目は「クロスウエーバー制」。新人を要育成系(20歳未満)と即戦力系(20歳以上)に分け、シーズン成績の下位球団から順に即戦力系を、上位球団は要育成系を指名できるよう、ウエーバー順をクロスさせた。

「試合価値の向上」では交流試合の分割開催とポストシーズンゲーム「日本チャンピオンシップ」創設を提案。具体案としてシーズン1、2位に交流戦最上位などワイルドカードを加えたセ、パ各3チームによる「日本シリーズ拡大改革」を示した。クロスウエーバーやプレーオフはNPB内でも討議した経緯もあり、今オフ導入など実現性は高いとみられる。

◇新ドラフトの見直しも強く要求

選手会はスカウト活動の不正行為に対する罰則規定や、NPBが“2年間継続”としている新ドラフトの見直しを来季にも行うよう強く要求した。野崎選手関係委員長(阪神取締役)は「来年については柔軟に考えなければいけない」と話し、罰則規定についても再検討するとしたが、古田会長は「(罰則のない)今の段階では(新ドラフトを)認めていないというしかない」と合意には至らなかった。NPBは今後、罰則規定について選手会との協議を継続する。

◇WBC参会問題の結論出ず

来年3月開催の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」参加問題も結論が出なかった。選手会は選手に対する補償や、代表選抜の方法、時期などの説明をNPBに求めたが、明確な返答がなく参加の可否は明言しなかった。選手会は大リーグ側との交渉で運営委員会出席などの譲歩を引き出し、参加の方向。NPBの伊藤顧問は「選出の基準、条件は白紙だが、監督は9月中にめどをつけなければいけない」などと、11月末日を目標に代表選手を選ぶとの見通しも示していた。

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NPBと選手会は依然平行線…WBC参加問題[サンスポ]

NPB(日本プロ野球組織)と労組日本プロ野球選手会による構造改革協議会が31日、大阪市内で開かれた。 会議には古田敦也選手会長(ヤクルト)ら6球団8選手と12球団の代表者らが出席。10月3日に高校生ドラフトを控えるドラフト改革について、NPB側は7月19日のオーナー会議で決めた暫定案に理解を求めたが、選手会は裏金など不正なスカウト活動への具体的な罰則規定の設置、また2年間の暫定実施ではなく来年からのさらなるドラフト改革を求めた。

また国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」について、NPBは主催者側に一定の譲歩が得られたことから参加の意向を固め、9月中に代表監督の人選を行いたいとした。

しかし、選手会は「何も変わっていない。今の時点で参加できない」(古田会長)と開催時期などで米大リーグ機構との交渉継続を求め、一方で開幕目前で日本代表に参加する選手の故障の際の保険など、保障問題でもNPBの具体案の提示を求めた。

◇NPBがプロ野球振興特別委員会を開催

NPB(日本プロ野球組織)のプロ野球振興特別委員会が大阪市内で開かれ、コミッショナー、セ、パの3事務局の改革について議論した。コミッショナー事務局の仕事量の急増など3局からの現状報告を受け、今後3局の統合や再編などの可能性を議論する。

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選手会がドラフトに罰則規定要求[報知]

◇構造改革協議会

日本プロ野球組織(NPB)と労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)が野球再生を協議するプロ野球構造改革協議会が31日、大阪市内のホテル阪神で行われた。NPBは分離ドラフト、支配下選手枠の拡大、国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)、年金問題などについて改革案を説明。選手会は独自の対案を提示して議論した。

国内レンタル移籍やプレーオフなど目標が一致している議題もあったが、両者の温度差が浮き彫りになったのはドラフト。古田会長は希望入団枠を1つ残した2年間の暫定ドラフトを「裏金問題がまた起こりかねない。(12球団が)倫理行動宣言をしたとしてもシステムを変えないと理解を得られない」と、再発防止のためにスカウト活動などで不祥事が起こった場合の罰則規定を設けるよう訴えた。また新制度の見直しを2年後ではなく、来年から行うことも要望した。

これに対し、中日の伊藤一代表は「共通認識に溝がある。罰則の問題にしても、こちらは倫理行動宣言したんだし」と主張は平行線。事務折衝などで再度協議することになった。

選手関係委員会の野崎委員長(阪神連盟担当)は「共通の土台に立っている」と手応えを強調したものの、選手会側からは「共通認識を持てたのはポストシーズンとレンタルだけ」という厳しい指摘もあった。

◇WBC結論出ず

最終的な参加の返答を主催の米大リーグ機構(MLB)に保留しているWBC問題は、この日の協議会でも結論は出なかった。

古田会長は「サッカーのW杯と同じ(価値がある)大会なのか、そうじゃないのか議論が必要。ベストな大会にするには(3月開催は)怪しい時期。今のままならいけない」。今後もMLBに「3月予選、7月本戦」案を訴えていき、NPBに対してもけがなどの補償について具体的な説明を求めていく考えだ。

一方、NPBは運営委員会の構成を見直したMLBの譲歩案を12球団のオーナーが評価し、選手会の同意を前提に参加を承認した。伊藤修選手会担当顧問は「12月25日がエントリーの締め切り。11月中に出場選手(ロースターは27人)を決め、9月中に代表監督のめどをつけないといけない」と選手会の結論を待ちながら、早急にチーム編成を進めていく方針を明かした。

◇事務局強化検討、振興特別委

構造改革協議会のあと、プロ野球振興特別委員会が開かれ、コミッショナー事務局の機能強化を協議した。野崎委員長は「去年から事務局に仕事が集中し、増員を考えざるを得ない」と説明。セ・パ両リーグとの統合については「歴史的経緯や活動内容を考えて、必ずしも統合ありきじゃない」とかわしたが、検討課題であることは事実。今後は3局からリポートを集め、10月の実行委員会などで協議していく。

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選手会がドラフト等改革案を提示[ニッカン]

日本プロ野球選手会は8月31日、「日本プロ野球構造改革案」を発表し、大胆な改革案を日本プロ野球組織(NPB)に提案した。

ドラフト制度は自由獲得枠を撤廃し、下位球団から指名する完全ウエーバー制や、即戦力候補は下位球団から、原則的に20歳未満で将来性のある選手は上位球団から指名するクロスウエーバー制などを提示。さらに不正の罰則強化を訴え、球団への億単位の罰金やドラフト指名権はく奪を盛り込んでいる。

移籍の活性化として、FAの資格取得年数を減らすことや国内、海外のレンタル移籍制度の導入を求めた。今年から始まった交流戦についても、今季のような集中開催ではなく、5月と夏休み終盤に分けた分割開催案を示した。さらに「日本チャンピオンシップ」(仮称)の実施で新しいポストシーズンの導入も提案。大リーグのプレーオフのようなトーナメント形式を具体的に提案している。

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コミッショナー事務局の機能強化を協議[ニッカン]

プロ野球振興特別委員会が8月31日、大阪市内で行われ、コミッショナー事務局の機能強化について協議した。交流戦やアジアシリーズの開催などで同事務局の業務が急激に増加しており、セ、パ両リーグの事務局を含めた3局からの現状報告を受け、機能強化の具体案を検討することになった。

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日本もWBC参加へ!選手会の同意待ち[ニッカン]

日本プロ野球組織(NPB)が来年3月に初開催される野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」に基本的に参加する方針を固めたことが31日、分かった。プロ野球選手会が同意すれば正式参加が決まる。

NPBは8月中旬に大リーグ機構(MLB)に運営方法の見直しを要求し、第2回大会以降の運営委員会に日本や韓国の委員枠を増やし、米国以外での開催も可能とする譲歩案を示された。この交渉経過を各オーナーに報告した結果、選手会の同意を前提に大会参加が承認された。9月中に代表監督などのチーム編成の原案を作成する。

選手会は分割開催(3月予選、7月本戦)を要望し、故障などによる補償も問題視しており「今のままでは参加できない」(古田会長=ヤクルト)と米国との交渉を継続する考えを示している。

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選手会、スカウト違反に罰則規定を要望[ニッカン]

日本プロ野球組織(NPB)と労働組合・日本プロ野球選手会が諸問題を話し合う構造改革協議会が8月31日、大阪市内で開かれ、NPB側は今秋から新ドラフト制度の実施を求めたが、選手会はスカウト活動における不祥事に対する罰則を設けることを要望、今後も事務折衝などを通じて討議していくことになった。会議には古田敦也選手会長(ヤクルト)をはじめ6球団の選手も出席。選手関係委員会の野崎勝義委員長(阪神球団取締役連盟担当)は「時間的に切迫しているので(今秋は)理解をいただいて実施したい。来年については柔軟に考えないといけないかなという認識でいます」と話した。

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WBC、9月中に代表監督、11月に27戦手決定

日本プロ野球組織(NPB)は来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関し、9月中に代表監督を決定する方針を固めた。8月31日、大阪市内のホテルで9選手が参加して構造改革協議会が開催された。労組日本プロ野球選手会(古田敦也会長)は最終的に出場を承諾する答えは出さなかった。だが、米国との交渉は進展しており、具体的な準備を進めていく必要がある。9月に代表監督を決め、11月中には代表選手27人を選ぶスケジュールが確認された。

ここまでの交渉で大リーグ機構(MLB)、同選手会(MLBPA)だけで過半数を占めていた運営委員会の議席数が変更され、日本の選手会にも議席が与えられるようになった。NPBは、この条件で納得した。今後は監督、選手選考の方法、キャンプ地、保障問題などをクリアにして、選手会に示す。選手会が最終的に参加回答するのは、こうした問題がクリアされた後になる。

米国側との交渉も続けていく。選手会の松原事務局長は「議席は変更されたが、2回目以降をどうするのか明確にしてもらわないと困る。辞退したいという選手もいるが、最強チームで臨めるような環境を選手に示したい」と強い口調で語った。交渉は続いていくが、今後は参加を前提として細部を煮詰めていく。

構造改革協議会出席選手
西武高木浩、オリックス阿部真、高木、中日井端、ヤクルト古田、宮本、巨人小久保、高橋由、阪神今岡。

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選手会、新ドラフトで条件2つ要望

選手会は、NPBが決めた新ドラフトに2つの条件を突きつけた。根本的な問題として、古田会長は「不正の原因となった自由枠(希望枠に改称)が残ったことに納得はできない」として、クロスウエーバーなど独自案を提出している。ただ、現実問題として高校生ドラフトは10月3日に迫っており、これからシステム変更は難しい。今年に関しては

(1)
罰則規定の明文化
(2)
現ドラフトの2年固定の取り消し

を求めた。松原事務局長は「倫理行動宣言はいいが、罰則がなければおかしい。それは今年からでもできる。また、暫定案ならば2年である必要はない。例年から変えるべく話し合うべきだ」と語った。選手関係委員長を務める阪神野崎取締役は2について「今年やってみて問題点は検討してもいいのではないか」と容認姿勢を見せた。1は調査委員などの問題もあり難色を示す声が多かったという。

◇85ページ力作案

選手会が作成した構造改革案が報道陣に示された。85ページに及ぶ力作で試合価値の向上としてポストシーズンゲーム創設や、新保留制度の確立、NPBの意思決定の方法として多数決を採用すべきなどの案もあった。楽天井上取締役は「我々ワーキングチームが示した案とかなり似ている印象がある。希望枠の改善などNPBでも再度議論したい」と感想を口にしていた。

◇事務局強化も検討

構造改革協議会に続き、プロ野球振興特別委員会も開かれ、コミッショナー事務局の強化をテーマに話し合われた。セ、パ各連盟との統合も検討されているが、委員長の阪神野崎取締役は「統合ありきではなく、事務局に仕事が集中しているので、どう強化しているか」と語った。9月中に事務局、各連盟が業務の現状と改善点をまとめ、同委員会に提出し、話し合われる。

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