わたしはかもめ2005年鴎の便り(9月)

便

9月19日

千葉ロッテ9−5福岡ソフトバンク(千葉マリン)

パ・リーグ首位攻防戦はロッテが5点差を逆転し、ゲーム差を4に縮めた。5点を追うロッテは4回に李の29号2ランなどで4点。5回にはフランコが適時打を放ち同点とすると、6回に福浦の2点適時打などで3点を勝ち越した。先発・小林宏は5回途中まで5失点も、中継ぎ陣が中盤以降無失点に抑え逃げきった。チームは今季最多タイの貯金34。ソフトバンクは城島の2打席連続、23号ソロ、24号3ランなどでリードするが、先発の斉藤が5失点、今季最短4回2/3で降板したのが誤算だった。

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福岡ソフトバンク0140000005
千葉ロッテ00041301x9
小野
「厳しい状況でしたが絶対に抑えると強い気持ちでマウンドに上がりました。あの満員の雰囲気ですからね。とにかく楽しみながら、自分自身乗っていけました。最高の仕事ができました。9勝よりもソフトバンクに4連勝しなければいけないと思っているので、チームに貢献するだけです。今日の勝利はチームにとって大きいし、明日につながる勝ちだと思います。」
フランコ
「調子が今1つだったが、これが野球だから。悪い時もあれば、4安打する時もある。そう思って気にしなかった。斉藤投手は、今まで何回もやっているので知っているが、今日は調子が悪かったようだ。左方向は特に意識していない。強い打球を打とうとしたら、左方向へ飛んだだけだよ。」
「ファールを意識してカットした訳ではないです。結果的にそう見えただけです。インハイをさばきましたが、これで相手が自分に警戒がなくなる訳ではないですから。バッターとしては、色んな球種の球に、しっかり反応できるかがポイントですから。本塁打になったのは偶然です。それよりも、今日は5点ビハインドをひっくり返したことが大きかったと思います。1試合1試合負けられないので、明日も頑張りたいですね。」
初芝
「今日、監督と話し合って決めました。体力が1番の理由です。それに若い力も出てきたので決心しました。今日のタイミングで申し訳ないと思ったのですが、遠征に出てしまうと言いづらいので、今日表明させてもらいました。ただ、まだ残り試合、プレーオフとありますので、全力でやりたいと思っています。チームの勝利にどんな場面でも貢献できる様に、残りも頑張ります。」
バレンタイン監督
「シーズンの順位は、シーズンが終了した時に1番いいところに居ることができるように全力を尽くすだけだ。」

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ロッテ34年ぶり80勝!逆転1位へ4差[ニッカン]

最後は福浦が、自ら一ゴロをガッチリつかんだ。ロッテがソフトバンクと最後の直接対決4連戦の初戦で、鮮やかな逆転勝ち。今季最多2万8950人と超満員の観衆が繰り返す「千葉!ロッテ!マリーンズ!」の大合唱で、千葉マリンは揺れた。予想外の展開だった。小林宏と斉藤の投手戦が予想されたが、序盤に5点を失った。

だが、今年のロッテは最後まであきらめない。4回に李の29号2ランなどで追撃開始。5回にフランコの適時打で5−5の同点に追い付き、迎えた6回裏1死満塁だ。福浦が意地を見せた。佐藤の初球、内角高めカットボールを思い切りたたいた。「何とかしたかった。積極的に行こうと思った」。打球は一、二塁間を切り裂き、値千金の勝ち越し2点適時打となった。

満身創痍だった。8月終わりのソフトバンク戦で頭痛を訴え、点滴治療した。7日の楽天戦で邪飛を追った際、左ひじを打撲。アイシングと痛み止めの薬をのみ、試合に臨んだ。それまでの3打席は凡退していたが、勝ち越し打でチームを乗せた。8回には西岡とサブローの重盗で鮮やかに本塁を陥れた。

終わってみれば14安打9点とマリンガン打線が今季初の5点差逆転勝利で、71年以来、34年ぶりの80勝到達だ。バレンタイン監督は「打線は諦めず、リリーフ陣もよく投げた。2つのキーで勝利をさらった」と振り返った。ソフトバンクとのゲーム差を4に縮め「残り全部勝つ」と福浦は勇ましい。逆転1位を、諦めてはいない。

小野
「絶対に抑えようと思った。ああいう雰囲気の中で乗っていけた。最高の仕事ができた。」(5回途中から打者5人を完璧に抑え9勝目)
「完璧に打つことができた。点が欲しいところで大きいのが出て良かった。」(4回に29号2ランで追撃)

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ロッテ逆転快勝!34年ぶりシーズン80勝[スポニチ]

恒例となった試合後の円陣。今季最多の2万8950人の声援をバックに、バレンタイン監督のゲキが飛んだ。「まだまだ勝ちましょ!」。

ソフトバンクとの首位攻防4連戦は、第1ラウンドから今季最大の5点差逆転を演じた。3回まで0−5と一方的な展開も、4回に李承Yの右越え29号2ランなどで4点を返すと5回にフランコの中前打で同点。そして6回1死満塁から福浦の右越え2点打で勝ち越しに成功した。「最後の直接対決だし、打てて本当によかった」。腰痛、左ひじ痛と満身創いながら、満塁機では9打数5安打、16打点の“満塁男”が打てば、あとはロッテペースだ。8回2死一、三塁からは重盗で西岡が本塁を陥れるなどやりたい放題だった。

鉄壁の中継ぎ陣も5回途中から小野−藤田−藪田−小林雅で無失点リレー。指揮官は「打線とリリーフの2つの大きなキーを使って勝利をさらった」と34年ぶりのシーズン80勝に手応えを感じていた。残り3試合も全勝すればわずか1ゲーム差に接近。「シーズンが終了した時に1番になれるように我々は全力を尽くす」。指揮官を筆頭に最後まで諦めるつもりはない。

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ロッテ34年ぶり80勝!鷹4タテであるぞ奇跡の1位通過[サンスポ]

熱い思いを乗せた打球が、鋭く一、二塁間を抜けた。今季最多、2万8950観衆に埋められたスタンドは“震度7強”の大激震。120デシベルの大歓声も巻き起こった。6回1死満塁、福浦の2点右前適時打。強いロッテが、ついに5点ビハインドをひっくり返した。

「4連戦の初戦を勝つのと負けるのでは、お互いにとって大違い。ここまできたら全部勝ちたいね」。ヒーローも興奮気味だ。小林宏が5回持たずに降板したものの、小野−藤田−薮田−小林雅とバトンをつないで、打線の爆発を引き出した。今季を象徴する投打の噛み合った劇的勝利だ。

これで4ゲーム差。プレーオフでソフトバンクに1勝献上するゲーム差5を免れてホッ!?冗談じゃない。「打線はずっと諦めずに打っている。リリーフもよく抑えてきた。今日はこの2つのキーで勝った」と力を込めるバレンタイン監督と選手は、あくまで1位通過を狙っているのだ。

後半戦、ずっとソフトバンクの背中を追い続けてきた。「自分達が試合に勝つことだけを考える」が口癖のボビーだが、ベンチ裏では「ホークスの試合はアリマスカ?」。「斉藤は1番いいピッチャーデスネ」。ライバルの動向を常に気にかけていた。

ちょうど10年前にも、バレンタインロッテは優勝間近のチームを苦しめている。平成7年の9月15〜17日のオリックス3連戦。現マリナーズのイチローを擁し、マジック1としていた首位チームを敵地で3タテした。その年は、オリックスを抜く可能性はほとんどなかったが、今年は違う。ここで鷹を4タテすれば、ゲーム差はわずか「1」になるのだ。

「シーズンの順位について話すのは、シーズンが終わったとき。いまは、1番いいところにいけるよう、頑張るだけさ」。試合後はヒートアップする周囲をいさめるように、あえてクールに話したバレンタイン監督。奇跡の逆転1位へ−。ロッテが最後の最後までパ・リーグを盛り上げる。

平成7年のロッテ3連勝VTR
平成7年9月14日、イチローを擁するオリックスの優勝マジックはついに1になった。震災で傷ついた本拠地・神戸での胴上げがすぐそこまで迫ったが、立ちはだかったのは2位のバレンタインロッテだった。15〜17日の3連戦。初戦は伊良部が好投して完封リレー。第2戦はプレッシャーでガチガチになった青波打線を小宮山が抑え勝利。第3戦も8回からマウンドに上がった守護神・平井を攻めて逆転勝ちした。

◇小野が9勝目…プロ野球最多タイの6投手、2ケタ勝利の可能性ある

5回途中からリリーフした小野が、1回2/3を無安打無失点で9勝目。「絶対に抑えてやるという気持ちだった。最高の仕事ができました」。今季途中から中継ぎに転向した右腕は、これで2ケタ勝利にリーチ。既に渡辺俊、小林宏、セラフィニ、清水、久保と5投手が10勝しているロッテ。残り8試合でプロ野球最多タイの6投手の2ケタ勝利の可能性がでてきた。

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ロッテ34年ぶり80勝[報知]

ロッテが逆転で80勝。5点ビハインドの4回、李の29号2ランなどで4点を返すと、5回にフランコの適時打で同点。6回には福浦の2点適時打、サブローの犠飛で3点を勝ち越した。2番手の小野が9勝目。ソフトバンクは先発・斉藤が誤算。

塁上を埋め尽くした走者を眺めて、集中力は研ぎ澄まされた。同点の6回1死満塁。福浦は初球を叩いた。「消極的じゃいい結果は出ない。本当に何とかしたかった」決死の思いを乗せた白球は一、二塁間を破り、2者が生還した。ここまで3タコ2三振。だが、得意の満塁機で鮮やかによみがえった。「本当によかったです」これで満塁機は今季9打数5安打16打点。

同じ過ちは繰り返さない。8月30日の同カードでも5点差を1度ひっくり返しながら、再逆転を許してサヨナラ負け。その試合で踏ん張りきれなかった藤田、薮田が気迫の無失点継投。「その時のことは気にしなかった。とにかく自分の最高のボールで向かっていくだけだった」薮田はグッと右拳を握りしめた。

今季3戦3敗の斉藤もKOし、初の5点差以上をひっくり返す勝利で、1971年以来、34年ぶりに80勝に到達。バレンタイン監督は「諦めない打線と救援陣という2つのキーが勝利をさらった」と振り返った。ゲーム差は「4」。プレーオフ大逆転1位進出への道を切り開く。

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初芝今季限り引退表明、ロッテ一筋17年[ニッカン]

◇22日セレモニー予定

ロッテ一筋で17年間プレーした初芝清内野手(38)が19日、今季限りでの引退を表明した。千葉マリン球場で「今日、監督と話をして引退することを決めた。体力的なものがあるし、若い力も出てきたということで決心した」と語った。「キャンプの時、体力的に(引退を)選択肢に入れながらやっていかなきゃいけないと思った」という。今季は主に代打で28試合の出場にとどまり、19日現在で打率2割3分7厘、1本塁打、6打点。この時期での表明は「遠征に出ると話ができないので…すいません」と説明した。

95年に打点王とベストナインに輝いた。三塁手で主砲として活躍し「ミスターロッテ」と呼ばれた。03年には代打で7打席連続安打のプロ野球記録を作った。「プレーオフも残っているので、完全燃焼したい」と話した。22日の千葉マリン最終戦で引退セレモニーと会見を行う。バレンタイン監督は「素晴らしいキャリアを続けてきた。ロッテでやってきたことは、誇らしいと思う」と語った。瀬戸山球団代表は「何らかの形で球団に残ってもらいたい」としており、コーチ、編成やスカウト就任が予想される。

初芝清(はつしば・きよし)
1967年(昭42)2月26日生まれ、東京都出身。二松学舎大付から東芝府中を経て88年ドラフト4位でロッテ入団。1年目から1軍定着を果たし、以降中心選手として活躍。95年に打点王とベストナインに輝く。家族は夫人と2男1女。181センチ、95キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4500万円。

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初芝今季限りで引退、コーチ就任が濃厚[スポニチ]

ロッテの初芝清内野手(38)が19日、今季限りで現役を引退することを表明した。本拠地・千葉マリンでの最終戦となる22日のソフトバンク戦で引退セレモニー及び正式な引退会見を行う。

初芝はこの日の試合前にバレンタイン監督、瀬戸山球団代表らと会談。「体力的なもの。それに伴って若い力が出てきたことで決心しました」と話し、プロ17年目で現役生活に終止符を打った。88年に東芝府中からドラフト4位でロッテに入団。95年には打点王、ベストナインを獲得し、チームの2位躍進に貢献。03年から代打で活躍し、今年も勝負強い打撃でチームの快進撃を支えた。「プレーオフも残っているので全力で力になりたい。日本シリーズにも行って完全燃焼したい」と初芝。今後は未定だが、指導者としてバレンタイン政権を支える可能性が高い。

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平成7年打点王、初芝が今季限りでの引退表明[サンスポ]

ロッテの初芝清内野手(38)が19日、今季限りでの現役引退を表明した。この日、バレンタイン監督に引退を申し出た初芝は「キャンプから体力的なものを感じて(引退を)選択肢に入れながらやっていた。若い力も出てきたから」と説明。本拠地最終戦となる22日のソフトバンク戦で引退セレモニーが行われる。

初芝は東京・二松学舎大付高から東芝府中を経て平成元年にドラフト4位でロッテ入団。平成7年には80打点で打点王のタイトルを獲得した。今季チームはプレーオフ出場を決めているが「どれだけチームに貢献できるか考えて準備はしてきた。プレーオフ、日本シリーズで完全燃焼したい」と話した。通算成績は1726試合で打率.265、232本塁打、879打点。役職は未定だが、今後も球団に残る予定だ。

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初芝引退へ[報知]

ロッテの初芝清内野手(38)が19日、今季限りの引退を表明した。この日までにバレンタイン監督と球団に引退の意向を伝え、了承された。球団は22日の本拠地最終戦(千葉マリン)で、引退会見とセレモニーの開催を予定。来季はコーチ就任を含め、球団内で何らかのポストが用意される。

ロッテ一筋17年の背番号6が、ユニホームを脱ぐ決意を固めた。初芝は1995年に打点王、ベストナインに輝くなど主力選手として第1線で活躍。近年は代打の切り札として勝負強さを見せてきた。しかし、04年中盤から今江がレギュラーに成長し、今季は出場28試合と出場機会が減少。「体力的な不安と、若い力が出てきたことで決心した」とバットを置くことを決断した。

この日の試合前、初芝はチームメートに引退の意思を報告した。「大事な時期に申し訳ない」と、優勝争い真っただ中での表明についてナインに弁明。今季はプレーを続け「プレーオフ、日本シリーズで完全燃焼したい」と語った。

チーム内の人望が厚い初芝に対して、球団は来季のポストを用意することを明言。瀬戸山球団代表は「フロントの仕事も含めて考えたい」と含みを持たせたが、今後はコーチ就任を最有力候補に人事を進めていくことになる。

初芝清(はつしば・きよし)
1967年2月26日、東京都生まれ。38歳。二松学舎大付、東芝府中を経て、88年ドラフト4位でロッテ入団。95年には打点王、ベストナインを獲得。和製大砲として通算打率2割6分5厘、232本塁打、879打点をマーク(19日現在)。181センチ、95キロ。右投右打。

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ロッテ34年ぶり80勝でゲーム差4に縮まる[ニッカン]

ロッテは首位ソフトバンクとの直接対決初戦を制した。打線が目覚めたのは0−5の4回。球威が落ち始めた斉藤から5長短打で攻略した。サブロー、フランコの連打で1点を返し、1死後には李がファウルで粘り10球目の内角直球を2ラン。李は「打ったのは偶然」と照れたが、これまで打ち損じが続いていた内角球を見事にとらえた1発で、追い上げムードを加速させた。

5回に同点とし迎えた6回。それまで3打数無安打の福浦が1死満塁から「何とかしようと初球を狙った」と内角直球をうまくさばいて勝ち越し2点適時打。バレンタイン監督は「重要な安打がいくつもあったが、福浦は非常に大きな仕事をした」と目を細めた。

チームは34年ぶりとなるシーズン80勝に到達。首位とのゲーム差は4に縮まった。劣勢からの逆転勝ちに、指揮官は「打線は今季ずっと諦めたことがなかったからな」。頼もしく成長を続けるナインの奮起に何度もうなずいていた。

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ロッテ初芝が現役引退、22日にセレモニー[ニッカン]

ロッテの初芝清内野手(38)が19日、今季限りでの現役引退を表明した。役職は未定だが、今後も球団に残る予定。この日、バレンタイン監督に引退を申し出た初芝は「今年の春季キャンプから体力的なものを感じて、(引退を)選択肢に入れながらやっていた。若い力も出てきたから」と話した。レギュラー・シーズンの本拠地最終戦となる22日のソフトバンク戦で、引退セレモニーが行われる。

初芝は二松学舎大付高(東京)から東芝府中を経て89年にドラフト4位でロッテに入団。95年には80打点で打点王のタイトルを獲得するなど、強打の三塁手としてチームを支えた。この日までの通算成績は1726試合で打率2割6分5厘、232本塁打、879打点。

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