わたしはかもめ2005年鴎の便り(9月)

便

9月21日

千葉ロッテ13−3福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ロッテが14安打13得点で首位ソフトバンクに3連勝。貯金を50年以来となる36とし、ゲーム差を2に縮めた。1点を先制されたロッテは5回、フランコの来日初の20号2ランで逆転すると、堀の自身6本目となる7号満塁弾など打者一巡でこの回一挙8得点。終盤にも今江の8号3ランなどで点差を広げた。先発セラフィニは6回を2失点で11勝目。ソフトバンクは、約40日ぶりの登板となった先発田之上が4回までパーフェクトピッチングを見せるも、5回にロッテ打線に捕まり3敗目。リリーフ陣も踏ん張れず3試合連続の逆転負け。

123456789R
福岡ソフトバンク0100010103
千葉ロッテ00008032x13
「カーブ。別に1発は狙っていなかったですよ。ただ、積極的にいこうと思っていた。少し抜けれたボールでした。福浦選手と『マリンで打っていないね』と話していたんですよ。打てて良かったです。ホームランはたまたま。みんな打ってつないでくれたからね。最後の一振りですよ。」
今江
「長かったですね。どこまで打てなくなるのか、分からなかったです。このへんで打っておかないといけないですからね。特打では試行錯誤しました。どこが悪いのかも見つかりませんでしたが、少しタイミングを考えました。周囲からも『焦らずにゆっくり』とアドバイスを頂きましたが、気持ちに余裕を持って立ったことが良かったですね。力になりました。焦らず打席に入った方がいいとも言われましたが、それが実践できて、何とか脱出しそうです。」
セラフィニ
「先手は取られたが感じは良かった。ただ、2回に満塁のピンチを作ったことは反省しないといけない。最少失点で切り抜けることだけを考えていたが、最少失点で切り抜けて良かった。監督からは『心配しなくていい。いいピッチングをしている。守備を信じて投げろ』と言われた。あそこで打たれていたら2軍落ちだったかもね(笑)。ディフェンスで大塚が好プレーをしてくれた。あれで助かったよ。」
大塚
「普通のプレーですよ。余裕でした。魅せて捕るという訳ではなかったけれど、上手く捕れましたね。ライナーじゃなく、フワッと上がった打球だったから良かったです。球場全体が盛り上がってくれた。あれで流れがいったんじゃないかな。」

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ロッテ来た!ソフトBを3夜連続逆転2差[ニッカン]

ロッテが猛打爆発でソフトバンクに13−3と大勝。1点を追う5回にフランコの20号2ラン、堀の7号満塁アーチなど打者13人攻撃で一挙8点。7回には今江が8号3ランで勝負を決めた。あとソロ本塁打が出れば「サイクル本塁打」のアーチショーで、首位ソフトバンクに3夜連続の逆転劇で3連勝。2ゲームと接近し、同率首位または逆転1位がグッと現実味を帯びてきた。

初球だった。5回、3−1と逆転しなおも1死満塁。堀がカーブをとらえた。左翼方向へ舞い上がった打球は、そのまま最前列に吸い込まれた。7号満塁弾は、今季本拠地初アーチ。チームの勢いを象徴する一挙8点の猛攻イニングを演出し、3連勝を決めた。

それでも36歳ベテランに興奮はない。「芯に当たって『入ってくれ』と。ちょっとタイミングが抜かれた感じだった」。打席で、アーチは脳裏に描いていなかった。「何も考えてないですよ。前進守備だしバットに当たってくれれば。結果を求め過ぎちゃうとね」と淡々。前日、福浦と「マリンでは今年は打てないな」と話したばかりだった。いつも飄々としている堀ならではの、無欲の1発だった。

残り少ない「川崎戦士」の1人だ。22日に引退会見する初芝と2人、長く低迷時代も経験してきた。それでも「弱かったときも9月は(上位を)食ってましたから」とケロリ。新星ロッテでも、シーズン終盤の強さを脈々と受け継ぐ。今年は1位を狙う状況に「(重圧が)ないと言ったらウソになるけど、逆に楽しいですよ。こんなに注目されて」と笑顔を見せた。

日替わりスタメンが組まれる中、右打ちに徹してチームに貢献してきた。休日は家族と千葉・外房で白ギス釣りを楽しみリフレッシュ。目の前の試合でベストを尽くす準備に抜かりはない。「負けられない状況ですから」と手綱を締めることも忘れなかった。

さあ、首位に2ゲーム差だ。バレンタイン監督は大詰めにきての3連勝に「全員に自信がある。いいチームで戦っているという自信。監督も同じです」と胸を張った。順位については前夜と全く同じに「順位が大事なのはシーズンが終わったとき」と答え、報道陣と笑った。22日の本拠地最終戦はエース清水直が先発する。4連勝なら1ゲーム差。最後までパ・リーグを分からなくする、面白くする。

堀の満塁本塁打は02年5月12日ダイエー戦で杉内から放って以来3年ぶり6本目。ロッテの選手で満塁本塁打6本は56〜61年の葛城隆雄(大毎)に並ぶ球団最多タイ。

◇全球団負け越しなし

ロッテは今季ソフトバンク戦で10勝目。このカードの負け越しがなくなった。既に他4カードは勝ち越しており、ロッテがパの5カードで負け越しなしは73年以来になる。ソフトバンクとは共に残り6試合。パの上位2チームが残り10試合以内で2ゲーム差以内に接近したのは01年9月に首位近鉄、2位西武が1.5ゲーム差になって以来。

◇代打初芝に歓声

22日に引退会見を行う初芝が、8回裏に代打出場した。2日前に今季限りでの引退を発表後、初の出場となったが三ゴロが二失を呼び出塁。9回表には三塁守備にも入り、ファンから大歓声を浴びた。同じく“川崎戦士”の小宮山が試合を締めくくる中、勝利の瞬間を迎えた。試合後は「別に何もないよ」と話した。

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またも逆転!ロッテ、逆転1位へ2差[スポニチ]

勢いだけじゃない。この強さは本物だ。首位ソフトバンクとの4連戦。第3ラウンドはまたも逆転劇だった。

4回までパーフェクトに封じ込まれていた田之上を5回、一気に攻略した。中前打のサブローを一塁に置き、フランコが右越え20号2ラン。1死満塁では堀が7号グランドスラムを左翼へ運んだ。しめて打者13人で8得点。「相手が相手。何点あってもいらないということはない。ここで負ければ、もう終わりのつもりでいる」とプロ18年生の堀が胸を張った。

確かに前半戦のロッテは強かった。4月19日〜5月4日には12連勝。ただ内容は先行逃げ切り型だった。しかし現在は違う。「開幕から誇りを持って戦ってきたが、今は全員が自信を持って戦っている」とバレンタイン監督。8月13日のオリックス戦から4番に座るサブローは「こんな緊張感のある試合で燃えない者はいない。連勝していた時とも違う。今は本物になっていると思う」と分析した。

これでゲーム差は2。7月1日以来となる“小差”となった。22日の第4ラウンドも制すれば残りは楽天と日本ハムの5試合となる。対するソフトバンクはプレーオフ進出を目指す西武と3試合を残すだけに、状況的には有利といえる。

それでも百戦錬磨の指揮官に迷いはない。「順位を考えるのは最後が終わってから。まずは明日の試合にベストを尽くす」と最後にもう1度、表情を引き締めた。

◇超美技に感謝

セラフィニが6回を5安打2失点で11勝目をマークした。5四球を出した内容を「感じは悪くなかったが、相手が強いチームなので、際どいところを狙って投げた」と振り返った通り、走者を背負う苦しい投球だった。5回には2死一、二塁からバティスタに中堅へ大飛球を運ばれたが、大塚がフェンス前でスーパーキャッチ。「あれには本当に助けられた」と感謝していた。

◇ソフトバンク「点の取り方下手くそ」

ロッテが迫ってくる。今季4度目の3連敗、しかも直接対決での3連敗。王監督は「点の取り方が下手くそだ」と活気のない打線にいら立った。ゲーム差が「2」以内に縮まったのは7月1日以来。ロッテとの対戦成績も9勝10敗となり、全球団勝ち越しの目標まで消えた。試合後には選手だけで緊急ミーティングを開催。選手会長の松中は「何がダメなのかは分かっている。僕らには首位の意地がある。明日(22日)は3試合分のお返しをしたい」と雪辱を誓った。

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ロッテが鷹に3連勝!2差接近!熱パはまだまだ大逆転あるぞ[サンスポ]

4回までパーフェクトに抑えられていた田之上から、5回、4番・サブローが初安打。チーム初出塁に誰もが胸をなでおろした瞬間、予想だにできなかった打撃ショーが幕を開けたのだ。一挙8点の猛攻。逆転1位通過への大号令となった。 「あそこで、打線はリラックスできた。このままいけばいいんだという気持ちになったんだと思う」。

バレンタイン監督は5回のビッグイニングを振り返った。サブローを一塁に置き、フランコの逆転弾。すると、もうとまらない。西岡の中前適時打に、堀の満塁弾、今江も左前適時打し、打者13人で8点を奪って、ソフトバンクに3連勝。8月12日には6あったゲーム差が、ついに2差まで猛接近した。

「この時期に、こんなにお客さんが来てくれる。注目されるのは、やりがいがあります。今年はすごく楽しいです」。と話すのは、36歳のベテラン・堀。球団タイ記録となる通算6本目の満塁アーチで勝利に貢献した。長い低迷期を支えてきた18年目のベテランが、今まで感じたことのない緊張感を楽しんでいる。

平成7年のバレンタイン第1次政権で、リーグ2位の打率.309をマークした堀。帰国したボビーが「メジャーでプレーする実力がある」と太鼓判を押し、呼び寄せたかった選手の1人。あれから10年。それぞれの道を歩んだ2人が、再び頂点を目指し戦っている。

22日の第4戦も勝てばついに1ゲーム。第1ステージが免除される同率首位の可能性も出てきたが、同率では胸を張ってプレーオフの最終決戦に臨むことはできない。

アグリーメントにより、並んだとしても、前年の上位球団の主催ゲームとなる。つまり、5試合ともヤフードームで組まれることになるのだ。

「3つ勝ったといっても、明日負けたら意味がないですから」と堀がチームを代表して意気込みを語る。選手が「日本一」と胸を張る大ファンの前で戦うためにも、残り6試合でソフトバンク超えを目指す。

◇助っ人活躍!フランコ逆転2ラン、セラフィニ11勝目

助っ人2人の活躍が、勝利を呼び込んだ。5回無死一塁。フランコが猛攻の口火をきる逆転2ラン。「少々ボール気味だったけど、思いっきりたたいた。嬉しいね」と自身初のシーズン20本塁打にニッコリ。また、先発したセラフィニが6回5安打2失点で11勝目。6四死球と制球に苦しんだが「強いチームなので、いいところに投げようとした結果」と説明した。

◇同率首位なら福岡で5試合

パ・アグリーメントでは勝率第1位が2球団となったとき−勝率第1位の2球団間で第2ステージを行うこととなっている(第1ステージは行わない)。このときの第2ステージは、勝率第1位の2球団のうちの前年上位球団の持ちゲームで5試合行う。今年の場合、ソフトバンクとロッテが同率首位で終了した場合、ソフトバンクの主催ゲームとなり、全5試合ヤフードームで行われる。

◇裏話

22日の天王山第4ラウンドは、ボビー自身にとっても力が入る1戦となる。試合の模様がインターネット配信されるため、世界中で視聴することが可能。ボビーが経営する米・コネティカット州のレストランには家族が集合する予定だ。「ベストを尽くして一戦一戦戦っていくだけだよ」というボビーに遠く離れた故郷からも、頼もしい応援が届く。

◇「メキシカンピラフ」弁当発売

ロッテの応援弁当「メキシカンピラフ」が10月8日から、千葉県内のファミリーマート248店舗で発売される。税込みで430円。

◇22日に初芝の引退セレモニー

19日に今季限りの現役引退を表明したロッテ・初芝清内野手(38)の引退セレモニーが、22日のソフトバンク戦(千葉マリン)後に行われる。セレモニー終了後は、レギュラーシーズンの本拠地最終戦ということで、今季を振り返る映像を約25分間上映する。

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マリンガン爆発!鷹3タテ2差[報知]

ロッテの勢いが、常勝軍団の力を超えた。ソフトバンクに3試合連続の逆転勝利で3連勝。5回に打者13人の猛攻で8点を挙げて逆転するなど、14安打13点で圧勝した。首位とはゲーム差「2」。1.5ゲーム差だった7月1日以来、82日ぶりに2ゲーム差以内に接近した。プレーオフ逆転1位に向け、ボビー・ロッテは22日の同カードで一気の4タテを狙う。

スタジアムを包み込むファンの白波に乗って、戦士達が次々と本塁へなだれ込んだ。ベンチ前でハイタッチの渦が巻く。4回までパーフェクトに封じられ、迎えた5回。ミラクル劇場の幕が上がった。打者13人を送り込み、9安打で8点を奪い豪快に逆転。「開幕から高めてきた自信が表れた。今は誰もがウチがいいチームだと思っているよ」。バレンタイン監督の目に、鮮明なVロードが映っていた。

奇跡の祭りは職人の美守から始まった。1点ビハインドの5回2死一、二塁のピンチ。バティスタの大飛球を中堅・大塚がジャンプ1番で好補すると、千葉マリンのボルテージは一気に最高潮に達した。「あれで流れが変わってくれたんじゃないかな」と大塚。球場の雰囲気を変えた好守で、打線にスイッチが入った。

その裏、サブローがチーム初安打を放つと、フランコが右翼ポール際に「スーパー弾丸」と自画自賛する逆転20号2ラン。乱れ打ちの果てに、堀の7号グランドスラムが飛び出した。この回一挙8得点。鷹の羽を見事にへし折った。

今日に限らなくても、チームにはいい勢いを感じているよ」バレンタイン監督は3戦連続の逆転勝利に、手応えを隠せない。4連戦を控え、指揮官はファームで優勝マジックを「4」としている古賀2軍監督に電話を入れた。「ここからが難しいよ。こっち(1軍)もソフトバンクが1位にいるが、上にいるチームは苦しいんだ」。追う者の強みを知り尽くした名将はV争い未経験のチームを波に乗せた。

首位とのゲーム差はついに「2」。残り9試合、5ゲーム差からの“うっちゃり”も現実味を帯びてきた。終わってみれば、14安打13得点の大楽勝。ボビーに導かれたロッテは、強く、たくましく、勇ましかった。熱く燃え上がる幕張の秋。31年ぶりの歓喜がフィナーレに待っていることを信じて、ミラクル・ロッテは走り続ける。

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日本ハム、元ロッテの大村氏を招聘へ[スポニチ]

20日に2年連続のプレーオフ進出が消滅した日本ハムが来季の1軍外野守備・走塁コーチとして、元ロッテの大村巌氏(36=評論家)の招聘を検討していることが21日、分かった。

大村氏は北海道・東海大四出身。87年ドラフト6位でロッテに入団し、プロ16年間の通算成績は441試合に出場し打率.268、36本塁打、174打点。03年に現役を引退、昨オフは日本ハムが北海道一円で展開している野球教室の担当スタッフとして球団入りを持ちかけられたが、条件面で折り合わなかった。

来季は続投が内定しているヒルマン監督の4年目。今季の低迷からの巻き返しへ高田GMは「このままの体制で、とはいかない」とコーチ陣の大幅刷新を示唆しており、大村氏をはじめ外部からの人材登用で底上げを図っていく。

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王ジャパンが22日誕生!WBCへ監督就任正式要請[サンスポ]

日本プロ野球機構(NPB)の根来泰周コミッショナー(73)は22日、東京・新橋のソフトバンク本社に孫正義オーナー(48)を訪ね、プロ野球国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督として、王貞治監督(65)の就任を正式要請する。王監督の就任について問題はなく、孫オーナーは快諾する方向。WBCは来年3月米国で開かれる。

◇12球団ジュニア大会開催

日本プロ野球機構(NPB)が底辺拡大のため少年らによる12球団ジュニアチームを結成、年末にトーナメント大会を開催することが21日、分かった。各球団はそれぞれに選手を決定し、10月から練習を開始。12月下旬、福岡で開催される大会に臨む。なお、この日までにヤクルトは、ジュニアチームの結成から練習、本大会までの全てをOB会に任せることを決めた。

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ロッテ集中打、一挙8点で逆転[ニッカン]

ロッテが集中打で試合をひっくり返した。それまで1人の走者も出せなかった5回、先頭のサブローが中安打で出塁、フランコは甘く入った初球の速球をたたいて右越えへ逆転2ランを放った。「最初から行こうと思っていた。“スーパー弾丸”の当たりだったね」と会心の一打を振り返る。

1点を追加した後の1死満塁では、堀が代わったばかりの佐藤から初球カーブを左へ満塁本塁打。「狙っていなかったけど、自然にうまくバットが出てくれた」と笑みがこぼれる。なおも連打で1点を加え、チームの勢いを象徴するように、この回打者13人の猛攻、9安打で一挙8点を奪った。

レギュラー・シーズン逆転1位を目指して臨んだ首位ソフトバンクとの4連戦。3試合とも先制を許しながら逆転勝ちし、2ゲーム差に迫った。この勢いは本物だ。

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