9月22日9月22日ソフトバンクが連敗を3でストップ。今季ロッテ戦の対戦成績を10勝10敗とし、2年連続ロッテ戦シーズン負け越しを防ぎ、プレーオフ1位進出マジックとロッテとのゲーム差を共に、3とした。ソフトバンクは1回、松中のセカンドゴロ間に1点を先制。2回以降宮地の7月10日以来となる3号2ラン、バティスタの27号ソロ、ズレータの39号ソロなどで7点を挙げロッテを突きはなした。先発高橋秀が、プロ入り初白星をマーク。ロッテは13残塁の拙攻で連勝3でストップ。先発清水は自身ワーストタイの11敗目を喫した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 福岡ソフトバンク | 1 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 |
| 千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
今季限りで現役引退するロッテ初芝清内野手（38）が目を潤ませた。試合後の球場で引退セレモニーが行われ、「4番、サード初芝」とコールされて登場。「17年間、家族に支えられ、ここまでやれて満足。プレーオフ、シリーズを制す最後の夢が実現した後、バットを置きたい」と声をしぼり出した。
長男隼君（12）長女舞ちゃん（10）二男竜君（5）から花束を受け取り、涙を流した。チームから胴上げされ、4回宙に舞った。里美夫人（35）は「長い間、頑張ってくれた」とハンカチに顔をうずめた。スタンドからは白いテープが乱れ飛んだ。この日は代打で途中出場し、死球、右飛に終わった。今季は試合に出場しない時でもベンチから真っ先に出て選手を出迎えたり、ムードメーカーに徹した。セレモニーには「ビックリした。やっぱり、ウルウル来ちゃった」と感無量の面持ちだった。
ロッテがレギュラーシーズンの千葉マリン最終戦を飾れず、ソフトバンク戦4連勝を逃した。エース清水が1発に沈んだ。2回に宮地に2ラン、3回にはバティスタとズレータにソロを浴びた。まさかの3本塁打を喫し5回途中で降板。「チームがいい流れで来ていたのに、それを壊してしまい本当に申し訳ないです。大事な試合だったので本当に悔しい」と語った。逆転1位は厳しくなった。
今季リーグワーストの27被弾。3戦連続逆転勝ちの勢いも及ばなかった。平日では今季最多の2万8249人が詰め掛けたが、声援に応えることができなかった。将来のメジャー移籍を希望しており、個人的にも、視察に訪れていたメッツ、ツインズ、ヤンキースのスカウトに好印象を与えることもできなかった。残り5戦。ローテーションの関係で清水の先発登板の可能性は低い。プレーオフではエースの投球が求められる。
黒木が23日の楽天戦で今季3度目の先発マウンドに上がる。前回11日の西武戦では6失点で4回途中KO。登録抹消され、2軍で18日のインボイス戦に調整登板。2回を無失点に抑えた。8月28日のオリックス戦以来の2勝目を狙う。
先発・清水が4回1/3を9安打6失点。3戦連続で逆転劇を演じた打線も毎回のように塁上をにぎわしたが、あと1本が出なかった。ソフトバンクとの直接対決は3勝1敗。ゲーム差は再び3となったが「この4試合はどれもよい内容だった。残りは5試合。このままの勢いを残り試合に出していきたい」とバレンタイン監督に悲壮感はなかった。痛恨の敗戦となるはずだった。しかし、試合後に行われた初芝の引退セレモニーがチームに明るさをよみがえらせた。「素晴らしい儀式だった。これで再度ファンと一体になれた」と指揮官。思いがけない“初芝効果”が逆転1位への活力になる。
奇跡の大逆転を信じたファンの声援はブーイングに変わっていた。勝てば1ゲーム差となる直接対決の最終ラウンド。4タテを狙い、エース清水を先発マウンドに送ったが、ソフトバンクの重量打線に５回途中KOされると、右翼席から容赦ない罵声が浴びせられた。
「ホームランに苦しめられるシーズンを送っているが、今日の試合もそれが表れた結果だと思う」とバレンタイン監督もエースの“1発病”にムッ。ただ、この試合には敗れたが、大一番を3勝1敗で乗り切ったロッテ。ソフトバンクに1位通過マジック『3』が点灯したが、ボビーはまだまだ諦めていない。
両チームの残りカードを見るとロッテは楽天と3試合、そして日本ハムと2試合。いずれもプレーオフ圏外で、しかも楽天はここまで12勝4敗1分という“カモ”で5連勝も難しくない。一方のソフトバンクは、3位争いを繰り広げ、必死の西武との3連戦、その後に楽天と2試合。マジックは『3』だから、最低でも1試合、西武に土をつけなければならない。
「（この4連戦は）どの試合も非常に素晴らしいプレーを見せてくれた。残り試合も、これまで通り、いい野球をしていきたい」とバレンタイン監督。目標はあくまでも1位通過。可能性を信じて、残り5試合をただ勝ち続けるのみだ。
清水がまさかの乱調。2回、宮地に3号2ランを浴びるなど3本塁打を許し、5回途中9安打6失点KO。「チームがいい流れで来ていたのに、それを壊してしまい申し訳ない。それ以外、何もありません」。リーグワーストの被本塁打数は27本に伸び、“配球王”も確実になってしまった。
今季限りでの現役引退を表明していたロッテ・初芝清内野手（38）が22日、千葉マリンで正式に引退会見を行った。「（引退は）体力的な部分がある。若い人も出てきて、安心して身をひける」と17年間の現役生活を振り返った。
試合では6回に代打で登場、2打席無安打に終わったが、試合後には今季のホーム最終戦にあわせて引退セレモニーが行われた。「これから日本一という最後の夢が残っています。それを実現した後に、バットを置きたい」と目に涙を浮かべながら挨拶。長男・隼君（12）ら3人の子供から花束を受け取り、場内一周。2万8249人のスタンドからは“初芝コール”が沸き起こった。
ベンチの片隅で、ロッテ・清水は後悔と屈辱にまみれていた。4回1/3で6失点。前日までのムードは消え、4連戦4連勝はならず。強力打線の餌食となった清水は「チームのいい流れを壊してしまい、本当に申し訳ない」と声を絞り出した。
万全を期したはずのマウンドで、悪い病気が顔を出してしまった。間隔があくため、自ら志願して17日にファームで調整登板。プライドをかなぐり捨てて望んだ大一番だったが、3被弾を許して炎上した。今季の被本塁打はリーグワーストの27。「大事な試合だったので本当に悔しいです」とエースは肩を落とした。
勝てば1ゲーム差に迫れた1戦に敗れ、3ゲーム差に後退。1970年以来の全球団勝ち越しもならなかった。逆転1位は厳しくなったが、バレンタイン監督は「残り5試合もいい野球をするだけだ」と前を見た。可能性がある限り、ロッテの挑戦は続く。
今季限りの引退を表明しているロッテ・初芝清内野手（38）が、レギュラーシーズン本拠地最終戦の22日、千葉マリンで引退会見とセレモニーを行った。17年間の現役生活を振り返り、「マリンスタジアムのこけら落とし（91年3月24日のオープン戦、対巨人）で球場第1号を打ったこと」と感慨深げに語った。今後は指導者を含め、球団に残留する予定。チーム一の人気を誇った初芝は「世界一のファンの前で17年間やれて、感謝でいっぱい。日本シリーズに出場して花道を飾りたい」と話した。
日本プロ野球組織（NPB）の根来泰周コミッショナー（73）は22日、都内でソフトバンクの孫正義オーナー（48）と会談し、来年3月に開催される国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）」で王貞治監督（65）の日本代表監督就任を正式に要請した。
孫オーナーは「大きな志で球界やファンのために一肌脱ぐということ」と協力する意向。王監督はレギュラーシーズン終了後に受諾を表明する見通しだが「実務的なことを煮詰めていかないといけない」とし、日本人大リーガーの参加など最強メンバーで大会に臨むことが条件であることをあらためて示した。
プロ野球の根来泰周コミッショナー（73）は22日、都内でソフトバンクの孫正義オーナー（48）と会談し、来年3月の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）でソフトバンク・王貞治監督（65）の日本代表監督就任を正式要請した。
日本プロ野球組織（NPB）は今月中旬に就任を要請する文書を球団に送り、王監督も前向きな姿勢を示している。孫オーナーは「ぜひ、監督中心の最強メンバーで頑張って欲しい。球団のことだけを思えばマイナスもあるが、大きな志でひと肌脱ごうということ」と理解を示した。今後、王監督と話し合い、代表監督受諾を正式に表明する見通し。
王監督はWBC日本代表監督の就任要請に関し「まだ報告は受けていない」と話すにとどまった。ただ、孫オーナーは要請に理解を示し、王監督も最強チームの編成などを条件に就任を受け入れる方向。ロッテ戦との首位攻防戦の試合前に「実務的なことを進めていかないと」と、まず選手会や各球団との調整の進展を見守る考えを示した。
「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）に米大リーグ、ヤンキースの選手は参加しない方針であることが分かった。ヤ軍幹部が改めて明かしたもので、今季で3年契約が切れる松井秀喜外野手（31）が契約延長した場合、日本代表入りは極めて難しくなる。 WBC開催には当初からジョージ・スタインブレナー・オーナー（75）が反対。球団に拘束力こそないが、ワンマンで知られる同オーナーの意向は絶対的。ヤ軍には日米野球に選手を派遣しなかった過去もあり、松井だけが強行出場するのは事実上不可能。ブライアン・キャッシュマンGM（38）もこの件について「ノーコメント」と口を閉ざした。
日本プロ野球組織（NPB）を代表して根来泰周コミッショナー（72）が22日、東京・東新橋のソフトバンク本社を訪ね、孫正義オーナー（48）に王貞治監督（65）の「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）＝来年3月、米国などで開催＝日本代表監督就任を要請した。
16ヶ国が世界一を競う球界初の試み。根来コミッショナーは「最強チームを作って勝たないと出る意味がない。12球団の総意として王監督が最適任だと孫オーナーにお願いしました」と説明した。
これを受け、孫オーナーも「栄えある初代（WBC）監督が我がチームから出るのは大変光栄」と快く了承。王監督が代表チームの指揮をとるためソフトバンクのキャンプ、オープン戦から一時離脱を余儀なくされるが、「我々の球団のことだけを考えればプラス、マイナスあるが、そういう次元の話ではなく、日本の野球ファンのために一肌脱ぐ」と理解を示した。
王監督はこの日「まだ報告は受けていません。実務的なことを進めていかないと」と、選手会や各球団の調整具合の進展を見守るという慎重な姿勢を崩さなかった。
ロッテは清水が5回途中までに6失点の乱調で、レギュラー・シーズンの逆転首位に、暗雲が立ち込める1敗となった。1回に先頭から2連打され、1死後の併殺崩れの間に先制点を奪われた。2、3回には宮地の2ランなど計3発を浴びた。
準備は万全だったはずだ。登板間隔が空いたため、17日には2軍戦で志願の調整登板。しかし、立ち上がりの不安定さは解消されず、3回の2本塁打も共に甘い初球をたたかれた。清水は「いい流れを壊して本当に申し訳ない。大事な試合だったので悔しい」と肩を落とす。
本拠地でのソフトバンク4連戦で3勝1敗と勝ち越したものの、勝っていれば1ゲーム差だったものが、3ゲーム差と開いた。残りは5試合。追うロッテが、厳しい状況に追い込まれた。
ロッテの初芝清内野手（38）が22日、千葉マリンスタジアムで記者会見し、今季限りでの現役引退を正式発表した。
スーツ姿で会見に臨んだ初芝は、「引退は体力的な部分で決めた。プレーオフ、日本シリーズで花道を飾りたい」とすっきりとした表情で語った。今後については「シーズン後にゆっくり考えたい」と話したが、何らかの形で球団に残る予定。
初芝は二松学舎大付（東京）から東芝府中を経て89年にロッテ入団。95年には打点王、ベストナインに輝き、オールスター戦にも4度出場している。
根来泰周コミッショナーは22日、都内のソフトバンク本社で孫オーナーと会談し、来年3月の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）で王貞治監督の日本代表監督就任を正式に要請した。根来コミッショナーは「最強チームで参加し勝たないといけない。そのためには12球団の総意で王監督しかいないとお願いしました」。2月下旬から3月中旬まで自軍を離れ、代表監督に千年しなければならないが、孫オーナーは「球団のことだけ考えればマイナスもあるが、その次元の話ではなく大きな志で一肌脱ごうということ。ケチなことを言っても仕方がない」と前向きに語った。
王監督はロッテ戦（千葉マリン）前に「こちらとしては実務的な話を煮詰めていかないといけない」と語り、就任の即答は避けた。王監督は最強チーム結成を希望している。NPBは、コーチや選手選考も王監督の希望を最大限に受け入れる考え。またアテネ五輪で1球団2人と定めていた枠も取り払い、最強チーム結成を予定している。26日の実行委員会で、あらためて各球団の協力体制を確認し合い、王監督に伝える。