日本ハムが最終戦をサヨナラ勝ちで飾り、5連勝でシーズンを締めくくった。日本ハムは1回に小笠原の37号ソロで先制、2回に同点とされると、その後は両チームとも得点を奪えず、2試合連続の延長戦に突入。迎えた11回、代打・田中賢が薮田から自身初のサヨナラHRとなる1号2ランを放った。ロッテは、55年以来のチーム記録シーズン85勝に並べなかった。先発渡辺俊は6回1失点で、ソフトバンク杉内に次ぐ防御率2.17で2位。なお日本ハムがこの日6三振を喫し、プロ野球ワースト記録のシーズン1151三振を記録した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
北海道日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2x | 3x |
サヨナラ負けで最終戦を飾れず、快挙を逃した。勝てば85勝で55年の球団記録(毎日)に50年ぶりに並ぶチャンスを逃した。それでも収穫はあった。渡辺俊が好投。初回に小笠原にソロを打たれ、最優秀防御率のタイトルには届かなかったが、6回1失点に「タイトルが狙えたところにいただけに残念だけど、数字には満足」。この日は左打者相手に西武、ソフトバンクの選手を想定し「今シーズンで初めてゲームで自分の試したいことができた」。プレーオフ初先発の可能性は大きい。
パ・リーグ表彰選手 | ||||
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首位打者 | 和田一浩 | 西武 | .322 | 初 |
本塁打王 | 松中信彦 | 福岡ソフトバンク | 46 | 2 |
打点王 | 松中信彦 | 福岡ソフトバンク | 121 | 3 |
最多安打 | 和田一浩 | 西武 | 153 | 初 |
最高出塁率 | 松中信彦 | 福岡ソフトバンク | .412 | 2 |
盗塁王 | 西岡剛 | 千葉ロッテ | 41 | 初 |
最優秀防御率 | 杉内俊哉 | 福岡ソフトバンク | 2.11 | 初 |
最多勝利 | 杉内俊哉 | 福岡ソフトバンク | 18 | 初 |
最優秀投手 | 斉藤和巳 | 福岡ソフトバンク | .941 | 2 |
最多奪三振 | 松坂大輔 | 西武 | 226 | 4 |
最多セーブ | 小林雅英 | 千葉ロッテ | 29 | 初 |
最優秀中継ぎ投手 | 菊地原毅 | オリックス | 36HP | 初 |
[注]最優秀投手は13勝以上で最高勝率の投手。HPはホールドと救援勝利の合計。
パ・ホールドポイント5傑 | |||
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1 | 菊地原 | オ | 36 |
2 | 吉武 | ソ | 34 |
3 | 加藤 | オ | 29 |
4 | 薮田 | ロ | 26 |
5 | 藤田 | ロ | 25 |
パ・リーグは、交流戦を含む今季の観客動員数を発表し、全408試合で825万2042人(1試合平均2万226人)となった。昨季パは1068万4000人と発表したが、今季から観客数の水増しをやめ、実数発表に変更したため各球団とも減少した。
パ・リーグ観客動員数 | |||||
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球団名 | 試合 | 観客数 | 1試合平均 | 昨年 | 前年比(%) |
福岡ソフトバンク | 68 | 2,115,977 | 31,117 | 3,070,000 | −31.1 |
北海道日本ハム | 68 | 1,365,643 | 20,083 | 1,616,000 | −15.5 |
オリックス | 68 | 1,356,156 | 19,943 | 1,415,000 | −4.2 |
千葉ロッテ | 68 | 1,334,014 | 19,618 | 1,596,000 | −16.4 |
西武 | 68 | 1,103,148 | 16,223 | 1,649,000 | −33.1 |
東北楽天 | 68 | 977,104 | 14,369 | ||
合計 | 408 | 8,252,042 | 20,226 | 10,684,000 | −22.8 |
ロッテはレギュラー・シーズン最終戦をサヨナラ負けで落とし、最終成績84勝49敗3分けで球団記録の85勝には一歩届かなかった。
85勝到達なら球団では50年ぶりという快挙だったが、バレンタイン監督は「シーズン前に84勝すると言っても、信じてもらえなかっただろう。選手はシーズンを通して間違いなく成長してくれた。努力を誇りに思う」。精一杯戦ったナインを褒め、結果にも満足した様子だった。
ロッテのスピードスター・西岡がプロ3年目で盗塁王に輝いた。シーズン41盗塁で堂々の戴冠。「プロ入り3年以内に取りたいと思っていたし、嬉しいです」と素直に喜びを表した。
開幕前の宣言通りのタイトル獲得。元盗塁王・高橋慶彦1、2軍巡回コーチとの師弟関係が素質開花につながった。失敗を恐れない積極性を説くマンツーマン指導が実り、スチールを量産。「走ってアウトになると思わなくなった。慶彦さんへの恩返しのタイトルです」と恩師に感謝した。
ロッテでは抑えの小林雅も最多セーブ投手賞に輝き、初タイトルを手に入れた。最終戦では今江、堀に加え、福浦、フランコが打率3割に到達。バレンタイン監督は「選手が努力した結果だよ」と満足そうに振り返った。
逆転で最優秀防御率を狙った渡辺俊だったが、叶わなかった。7回1/3無失点ならソフトバンク・杉内を上回る計算だったが、1回に小笠原の37号ソロを浴びてジ・エンド。サブマリンは「残念ですが、数字には満足しています」と振り返った。チームも延長でサヨナラ負け。球団記録の85勝(昭和30年)にあと1勝及ばなかった。
ロッテが9年ぶり6度目の優勝を決めた。優勝へのマジックナンバーを「2」としていたロッテは巨人に2−1で勝ち、2位のインボイスが日本ハムに敗れた。ロッテはウエスタン・リーグ優勝の阪神とファーム日本選手権(10月8日・スカイマーク)を争う。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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巨人 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 2 |
イースタン・リーグでロッテが9年ぶり6度目の優勝。優勝マジックを「2」としていた28日、巨人に2−1で勝利。2位のインボイスが敗れ、残り試合に全勝しても勝率で上回る可能性がなくなったため、5試合を残して優勝を決めた。シーズン序盤は加藤、黒木の2枚看板が活躍。打撃では竹原、大松のコンビが中軸を形成。左腕の成瀬、三塁の青野といった若手も成長。古賀2軍監督は「1軍の調子がよく、いい刺激を受けた結果。ロッテの選手全体がレベルアップした証し」と振り返った。バレンタイン監督は「1軍を支えてくれた彼らに心からおめでとう、と言いたい」と祝福。ロッテはウエスタン・リーグ優勝の阪神とファーム日本選手権(10月8日・スカイマーク)を争う。
イースタン・リーグは28日、ロッテが9年ぶり6度目の優勝を決めた。優勝へのマジックを「2」としていたロッテは巨人に2−1で勝ち、5試合を残して54勝36敗1分け。2位のインボイスが日本ハムに敗れ50勝41敗2分けとなり、残り3試合に全勝しても勝率でロッテを上回れない。ロッテはウエスタン・リーグ優勝の阪神とファーム日本選手権(10月8日、スカイマーク)を争う。
ロッテが28日、9年ぶり6度目のイースタン・リーグ優勝を決めた。
優勝へのマジックを2としていたロッテは巨人に2−1で勝ち、5試合を残して54勝36敗1分けとした。マジック対象の2位インボイスが日本ハムに敗れ50勝41敗2分けとなり、残り3試合に全勝しても勝率でロッテを上回れなくなった。ロッテはウエスタン・リーグ優勝の阪神とファーム日本選手権(10月8日・スカイマーク)を争う。
パ・リーグは28日、プレーオフの試合開始時間を発表した。10月8日から始まる第1ステージ(3回戦制)のロッテ−西武(千葉マリン)は第2戦までが午後2時で、第3戦は午後6時開始。ソフトバンクと第1ステージの勝者が12日から福岡ドームでリーグ優勝を懸けて争う第2ステージ(5回戦制)は全て午後6時にプレーボールする。
コミッショナー事務局は28日、日本シリーズ開催要項を発表した。10月22日にパ・リーグ本拠地から始まる。試合開始時間はセで阪神が優勝した場合(甲子園)は午後6時15分、パはソフトバンク(福岡ドーム)ロッテ(千葉マリン)の場合が午後6時15分、西武(西武ドーム)は午後6時10分。
プロ野球の日本シリーズ運営委員会は28日、今年度の日本シリーズ開催要項を発表した。10月22日からパ・リーグ優勝チームの本拠地で2試合(1、2戦)行い、移動日をはさんで25日の第3戦から3試合(3、4、5戦)をセ・リーグ優勝チームの本拠地で行う。6戦以降にもつれた場合は、1日移動日をはさみ29日から2試合を再度パの本拠地球場で行う。試合開始はインボイスドーム(午後6時15分)以外はいずれも午後6時10分。延長は第7戦までの各試合では15回で打ち切りとし、8戦以降は制限を設けない。