わたしはかもめ2005年鴎の便り(10月)

便

10月3日

清水、久保2軍登板

プレーオフに臨む清水と久保がイースタン巨人戦に登板。清水は5回5安打3失点。「最近では1番良かった。5回は直球でいくと決めていたので問題はないと思います」。久保は4回5安打2失点で「課題があったので修正したい」。2人とも第1ステージは中継ぎ待機し、第2ステージでの先発が予想される。

清水直
「ここ最近では1番良かったと思います。5回に失点はしましたが、あの回はストレートで行くと決めていたので問題ではないと思います。最近調子が悪かっただけに、今日の内容で自分の中で安心しました。」
久保
「今日は変化球が高目に浮いて打たれてしまいました。先頭打者も四球で出してしまったり、課題があったので、しっかり修正し、この先のプレーオフでは与えられたチャンスでしっかり結果を出せるように頑張ります。」

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1巡目柳田、打者でもOK

投打の二刀流に挑戦する。最速149キロの直球に加え、高校通算36本塁打の打力も自慢。バレンタイン監督は「グレートなせん手。最高の投手で最高のバッター。投手としても打者としても育成したい」と話した。指名直後の会見では「来年には150キロを出したい」と語った柳田だが、監督発言を伝え聞くと「ホームランを打つのが好きだし、野手に変われと言われればいつでも変わる」と前向き。お菓子メーカーのロッテに「パイの実が好き。CMに出られるくらい活躍したい」と笑った。

順位名前位置身長体重投打所属
1巡目柳田将利投手17699左左青森山田
2巡目林啓介投手18478右右福井商
3巡目末永仁志投手18883右右南京都
4巡目細谷圭内野手18284右右太田市商
バレンタイン監督
「(辻内回避に)いい選手を確実にしたかった。スカウトがとても良い仕事をしてくれた。ロッテを今以上に良くしてくれる4戦手だ。2人の右投手も体が大きいし、変化球もいい。細谷にもいい印象を持った。パワーがある。」
2巡目・林
「夢だったプロになれて嬉しい。子供達が憧れるような選手になりたい。1年目から1軍で投げるつもりで頑張ります。」

◇次は11・18、大学・社会人ドラフト展望

希望入団枠を行使するのは広島、ロッテを除く10球団。現時点で巨人は東北福祉大・福田、日本ハムは創価大・八木、ヤクルトは早大・武内、オリックスは京産大・平野、横浜はホンダ鈴鹿・高宮、中日はトヨタ自動車・吉見、阪神は関大・岩田、ソフトバンクは亜大・松田の指名が確実。西武は三菱重工長崎の左腕松永、楽天は強肩強打の三菱重工長崎・河田と交渉中だ。

社会人の上位候補には、日産自動車の即戦力ショート梵(そよぎ)、新日本石油の本格派右腕栂野(とがの)、NTT西日本・斉藤と岸田の両右腕、50メートル5秒7の快足のヤマハ・森山ら。大学生では、安定感のある八戸大・青山、早大・越智と佐竹の両右腕、三重中京大・西川。また明大・原島、八戸大・内藤の行方にも注目だ。

◇ドラフトの変遷

1965年(昭40)自由競争による契約金の高騰から球団経営の危機が叫ばれ、第1回ドラフト会議が実施された。当初は各球団が指名候補選手リストを提出。その中から選手を指名し、重複した場合は抽選となった。その後、まず指名順位を抽選で決め、その順番に指名する方法が取られた。78年から入札制度が採用され、重複指名の場合はくじ引きとなった。93年(平5)から逆指名制度を実施。1、2位選手(高校生を除く)の逆指名を認めた(3位以下はウエーバー指名)。

01年からは自由獲得枠が登場。自由競争で各球団2選手(高校生を除く)まで獲得可能になった。使わなかった球団はドラフト1巡目からの指名入札に参加できるメリットがあり、高校生と大学・社会人トップ選手を1度に独占することは難しい制度となっていた。

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99キロ柳田はさすがに器がデカイ[デイリー]

ロッテの1巡目に指名された青森山田・柳田将利投手の99キロの巨体がチームメートの手で宙に舞った。

しかし、生まれ育ちが大阪で、高校3年間は青森暮らしの柳田にとって、千葉に本拠地を置くロッテは未知の存在。「ロッテって、だれがいるんですか?」と“逆取材”し、「ジョニー?日本人?」とぶっ飛び発言。「青森のおかわり君」のキャラクターそのままに、天然ぶりを発揮した。

辻内を回避してまで柳田を選んだバレンタイン監督は、仰天構想を描いている。99キロの巨体から繰り出すMAX149キロの直球と、高校通算36発の打棒。「2人の選手を獲得したみたい。投手としても打者としても育成していきたい」と“二刀流”として育てるプランを披露した。

柳田本人もそのつもりで「ストレートをもっと磨きたい」と話す一方で「ホームランを打つのが好き」と意欲的だ。そのためには「トレーナーの方にもいろいろ言われると思うので、ベストの体重を覚えたい」と、減量も覚悟している。

「入団するときは清原さんみたいにボウズにしたい」と柳田。ロッテに強烈キャラのルーキーが現れた。

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柳田「来年150キロ狙う」[ニッカン]

高校生ドラフトが3日行われ、青森山田・柳田将利投手(3年)はロッテに1巡目指名された。緊張した面持ちで、両親とともに校長室のテレビで見守ったが、指名の瞬間は思わず笑顔を見せた。「まだプロのレベルではない。少しでも早く追いつきたい」と謙虚に語った。

武器は最速149キロの直球。「どんな打者にもストレートで勝負できる投手になりたい。来年には150キロを出したい」。若く頼もしい左腕は既にプロの世界を見据えていた。

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柳田目指せお菓子CM[報知]

◇高校生ドラフト

みちのくの剛腕の目が輝いた。「びっくりして頭が真っ白。光栄です」と指名の瞬間を振り返った柳田。だがロッテのユニホーム姿を想像すると、目指す位置が定まった。目標は“お菓子大使”だ。

公称99キロの巨漢左腕は、そのイメージにたがわぬお菓子好き。特にロッテの「パイの実」が大好物で、「いつかはCMに出られるくらい活躍したい」。まずは本職で結果を残し、ロッテ製品PR役を志願する。

球団側も独自の育成プランを描いている。バレンタイン監督は「1人を獲得して、まるで2人を獲った気分だ。投手としても、打者としても両面で育てていきたい。2軍では打撃練習もさせる」と最速149キロの本格派左腕としてだけでなく、高校通算36発の長打力にも目をつけ“二刀流”として期待。柳田も「球団が野手でと言うならいつでも」と、起用・育成法は球団に一任するつもりだ。

「期待に応えられるように、一生懸命やっていきたい。投手なら来年には150キロを目指す」と力強く抱負を話した柳田。甘くないプロの世界で成功し、甘い夢を実現させる。

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柳田、“二刀流プラン”を歓迎[スポニチ]

ロッテの単独指名を受けた青森山田・柳田が“二刀流プラン”を歓迎した。辻内を回避し、みちのくの怪腕1本釣りに成功したバレンタイン監督から「高校レベルで最高の投手で最高の打者。1人で2人分の獲得ができた。(今後は)どちらかで育成するという訳ではない」と独特のエールを送られると「嬉しい。投手として投げたいけど、本塁打を打つのが好きなので打者でもいきたい。松坂さん(西武)と対戦してみたい」と前向きに答えた。

MAX149キロの速球に加え、高校通算36本塁打のパンチ力が魅力だ。今夏の甲子園では2回戦・国士舘戦で3安打完封。打ってはバックスクリーンに特大弾を放つなど、100キロ近い巨体を揺すらせての活躍が目立った。「打撃がしっかりしていれば、投球のバランスがとれる」と打撃練習に比重を置く練習法が“強肩強打”の下地になった。

指名を受けた瞬間は「頭が真っ白になった」と初々しかったが、正確な体重を質問されると「体重計に乗っていないので分かりません」とはぐらかした。ロッテ投手陣の印象にも「黒木?渡辺?」とピンと来ない様子。プロに入っても大物ぶりを存分に発揮してくれそうだ。

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ロッテ1巡目は柳田…青森から36年ぶり“ドラ1”誕生[サンスポ]

ロッテから栄光の1巡目指名を受けた柳田(青森山田)は笑顔も一瞬、「まだプロのレベルではない。少しでも早く追いつきたいです」とすぐに表情を引き締めた。青森県球児では昭和44年に近鉄から指名された太田幸司(三沢)以来、実に36年ぶりの“ドラ1選手”。甲子園を沸かせた球速MAX149キロ、体重MAX105キロのヘビー級左腕は「どんな打者にもストレートで勝負できる投手になりたい。来年には150キロを出します」とプロの世界を見据えた。

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イースタンの今季全日程終了…インボイス・後藤が2冠[サンスポ]

イースタン・リーグは今季の全日程を終了、既に優勝を決めていたロッテ以下、最終順位が決まった。ウエスタン・リーグを制した阪神とのファーム日本選手権は、8日にスカイマークスタジアムで行われる。

個人タイトルは次の通り。

首位打者
後藤武敏(インボイス).362
最多本塁打
竹原直隆(ロッテ)23
最多打点
後藤武敏(インボイス)58
最多盗塁
早坂圭介(ロッテ)34
最高出塁率
後藤武敏(インボイス).464
最優秀防御率
加藤康介(ロッテ)1.78
最多勝利
手嶌智(ロッテ)10
勝率1位
押本健彦(日本ハム).857
最優秀救援
田崎昌弘(インボイス)、伊達昌司(巨人)17SP

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選手を後押し快進撃[朝日新聞・千葉]

◇「31年ぶり」高まる期待

地元球団・千葉ロッテマリーンズの31年ぶりの日本一が、夢ではなくなってきた。92年に川崎市から千葉市に本拠地を移して今年で14シーズン目。新機軸のサービスで地元密着を目指す球団と、球場に新しい楽しみを見つけたファンが、車の両輪となって球団の快進撃を支えてきた。日本シリーズ進出をかけたプレーオフは、8日午後2時、本拠地・千葉マリンスタジアムで開幕する。千葉の空に初めてチャンピオンフラッグがなびく日が来るか。

「球場に来た瞬間から日常とは違うお祭りムードで、わくわくする感じ」。ファン歴9年の会社員井上さんは、今シーズンの千葉マリンスタジアムについてこう話す。

球場前には焼きそばなどの屋台がずらりと並ぶ。正面入り口横の特設ステージで、公募メンバーで作ったダンスチームがパフォーマンスを披露する。全ナイターで花火が打ち上がる。

試合後、特設ステージ前にファンの人だかりができる。バンドグループが繰り広げるライブに時々、選手が飛び入りする。里崎智也選手など、何人かがマイクを握って応援歌「WE LOVE MARINES」を披露した。

グラウンドで選手と一緒に写真撮影ができる「カメラデー」や、子供達が試合終了後のグラウンドでベースランニングできる「キッズデー」など、主催68試合のうち、千葉マリンスタジアム開催の66試合は全て、「○○デー」と銘打ちイベントを企画した。

「地域密着」にこだわる。地元の幕張ベイタウンを球場のお膝元の意味で「場下町」と位置づけた。地元NPOの協力で、開幕日にはベイタウンのマンション群の中で、バレンタイン監督の出陣式をした。地元小・中学生による監督インタビュー企画を実現した。

これらの改革は、通信やマスコミなどの他業界から今年になって転じてきた20人余りが中心となった。テレビ放映の少ないパ・リーグは、球場という「ハコ」がビジネスの核になる。地元のファンに何度も足を運んでもらうのが大切と、今シーズンから本格的にファンサービスの徹底に着手した。昨年の合併騒動も改革を後押しした。

今シーズン、千葉マリンスタジアムを訪れたのは約130万人で、昨シーズンの1.5倍に増えた。現在のファンクラブ会員は、約5万5千人という。

球団側が仕掛けた様々なイベントでファンの動員が増え、ファンの声援が選手に届き、選手が力を発揮する。今シーズンはそんな好循環が起きたといい、「まさにチームとファン、球団フロントの三位一体が実現した」。改革を率いた荒木重雄企画広報部長は、今シーズンを振り返ってこう話す。

球団の仕掛けは、確実にファンに届いている。小さい頃からのファンというアルバイト馬渕さんは、「イベントが増えたおかげで、新しいファンがついたのではないか。固定ファンに新しいファンの力が加わり、その勢いが選手を後押ししたと思う」と話す。

プレーオフの開幕は8日。第1ステージ3試合の対戦相手は西武ライオンズで、先に2勝すれば、ヤフードーム(福岡市)である第2ステージに進む。福岡ソフトバンクホークスを破って、セ・リーグを制した阪神タイガースと日本一を争えるか。31年ぶりの優勝に向け、ファンの期待は高まるばかりだ。

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