わたしはかもめ2005年鴎の便り(10月)

便

10月11日

キラー杉内「堀マーク」

今季2戦2勝、通算9勝2敗の「ロッテキラー」で、第1戦先発の杉内が必勝宣言だ。「自分の仕事をするだけです。立ち上がりを気を付けたい」。警戒する打者は、西武との第1ステージで2試合連続の先制打(いずれも犠飛)を放った堀。「勝負強いバッターだし、堀さんに打たれると、クリーンアップにもつながる。まずは、走者を置いて堀さんを迎えないこと」と話した。

◇発熱里崎「もう大丈夫」

里崎が元気な姿を見せた。第1ステージ(西武戦)は発熱で代打出場のみみ終わった。「熱がなかなか引かなかったけど、もう大丈夫。ここに合わせてやってきた」と言葉に力を込めた。ソフトバンク打線には「1、2番打者を塁に出さないように気を付けたい」と警戒していた。

◇阪神首脳陣が視察

阪神首脳陣らが12日から始まるパ・リーグのプレーオフ第2ステージを視察する。日本シリーズで有利に戦うためにも情報収集は大切になる。久保投手コーチ、嶋田バッテリーコーチ、矢野が福岡ドームのスタンドに陣取って、ソフトバンク、ロッテ両チームのデータを集める。久保コーチは「真っ直ぐでくるのか、変化球でくるのか、相手打者が何で食いついてくるのかを見る」と話していた。

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ボビー空中戦阻止、セラフィニが抑える!![ニッカン]

パ・リーグ覇者を決めるプレーオフ第2ステージ(5試合制=全て福岡ドーム)は12日、レギュラーシーズン1位のソフトバンクと、第1ステージで西武を下した同2位ロッテの対戦で開幕する。今季の両チームの対戦成績は10勝10敗と互角。昨季、第2ステージで苦杯をなめたソフトバンク王監督と、31年ぶりのリーグ優勝に挑むロッテ・バレンタイン監督の指揮の下、両雄が激突する。

◇対ソフトバンク被本塁打0、セラフィニ抑える

ロッテ投手陣は本塁打による空中戦を阻止する。11日、福岡ドームで練習を行ったナインは第1ステージと同じく、リラックスした表情だった。バレンタイン監督は「今が1番エキサイティングな時期だ。野球を楽しんでもらいたい」と自然体を強調した。

今季10勝以上6人という自慢の投手陣だが、ソフトバンクにはレギュラーシーズン20試合でパ5球団で最も多い28本塁打を浴びた。1発による大量失点阻止が31年ぶり優勝へのカギとなる。

その先陣を切るのが左腕セラフィニだ。ソフトバンクには今季2試合先発して2勝と相性がいい。計13回2/3を投げて被本塁打はゼロ。「気合は入っている。準備はできているよ。常に試合を先行する状態を保ちたい」と意欲を燃やした。バレンタイン監督も「持ち味を出せば抑えられる。選手は自分達のすべきことを分かっている」と自信を見せた。

打線も広いフィールドを利用する。バレンタイン監督は、杉内を「リーグ屈指の左投手」と評したが、「多くの点を取りたい」と語った。第1ステージで本塁打は出なかったが、1発がなくとも、今季リーグトップの101盗塁の機動力で先勝する構えだ。

◇リーグ一本塁打、1発攻勢で粉砕だ

ソフトバンクが1発攻勢でロッテをKOする!王監督は決戦を前に「勝つか負けるか、2つに1つ。ロッテの打線はつながりがある。ウチには3、4、5番に長打力がある。ここまできたら、シーズンと違う野球なんてできない」と、3番デティスタ、4番松中、5番ズレータの爆発にプレーオフ第2ステージ制覇の悲願を託した。

チーム打率2割8分1厘は、ロッテの2割8分2厘に及ばない。総得点もソフトバンク658点、ロッテ740点。王監督は「ロッテは今年(シーズンで)2位だったが、普通であれば優勝する成績。本当の意味でパのチャンピオンを決める戦いになる」と、強さを認める。

ただ、1発となれば、話は別だ。リーグトップの172本塁打に対し、ロッテは143本塁打。今季、ロッテ戦は10勝10敗だが、日本ハム戦の30本塁打に次ぐ、28本塁打を見舞った。ホークス史上初の40発コンビ「MZ砲」の松中、ズレータはロッテ戦で7本塁打ずつ放った。27本塁打のバティスタもロッテ戦では4本塁打。主軸3打者で18発を打ち込んだ破壊力で、プレーオフでもロッテ投手陣を粉砕するつもりだ。昨年、西武に敗れた屈辱をも豪快なアーチで晴らし、王ホークスがリーグ制覇に驀進する。

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ロッテ、杉内対策に右打者7人[スポニチ]

百戦錬磨の手腕に迷いはない。ソフトバンクの王監督が不動のオーダーならば、ロッテのバレンタイン監督は“ボビー野球”の代名詞となった変幻自在のオーダーで大一番に臨む。

バレンタイン監督
「杉内はリーグ屈指の左腕。できるだけ多くの得点を奪いたい。打順はシーズン同様に入れ替えることになるだろう。」

右打者を7人並べる。1番にはスイッチの西岡を2試合ぶりに起用し、5番には杉内に対し打率.500のベニーを6番から昇格させる。その6番には第1ステージでマスクをかぶらなかった里崎を入れ、9番には最多勝左腕と対戦こそないが、ヤフードームで2本塁打の大塚を抜擢する。

杉内に対し今季6打数無安打の李承Yは、右投手が登板してきた際の代打要員として待機。今季127通りの先発オーダーを組んだように、9日の第1ステージ第2戦から2番・堀、3番・福浦、4番・サブロー、8番・今江以外をシャッフルする。

「第1ステージで出られなかった選手にも、この素晴らしい舞台を経験させてあげたい。ポストシーズンを楽しんで欲しい」。グラウンド以外でも“魔法”をかけた。門限はなし。ミーティングは試合前日の11日に済ませ、当日は行わない。気負いや重圧は無縁。最後まで“ボビー流”を貫き、31年ぶりの夢にアタックする。

◇“SBキラー”セラフィニが初戦先発

“ソフトバンクキラー”セラフィニが初戦に先発する。第1ステージ第3戦に先発予定だったが2連勝で終了。そのままスライドして満を持しての登板に「気合が入っているし、最少失点に抑えて先行する展開にしたい」。対ソフトバンクは今季2勝0敗、昨年からの通算も5勝1敗、防御率3.18と抜群の相性で「ウチがソフトバンクより上だということを証明したい」と燃えていた。

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1発打たせん!ブラッシュ覚悟!ボビーが強気の内角攻めを指示[サンスポ]

パ・リーグのプレーオフ第2ステージ(5回戦制)は12日、ヤフードームで開幕する。敵地で全体練習を行ったロッテのボビー・バレンタイン監督(55)はソフトバンクの強力打線を封じるため、投手陣に厳しい内角攻めを指示した。

いつものように−。過熱する報道には目もくれず、ロッテの選手はシーズン中と同じように練習メニューをこなした。

バレンタイン監督
「選手の状態も良く、いい形で迎えられそうだ。最高の野球を見せたいね。この時期に野球をできるのはエキサイティングなこと。人生でも最高の経験の1つだよ。」

にこやかに話したバレンタイン監督だが、裏では過激な指示が飛んでいた。今季も28本塁打されたソフトバンクの強力打線を抑えるため、ブラッシュ覚悟の内角攻めが勝負を左右するというのだ。

第1戦の先発はセラフィニ。筋骨隆々の左腕から繰り出される150キロ台の直球が武器。強気の投球で、インコースを攻めるため、昨季はズレータと乱闘になったこともある超武闘派。「気合は入っているよ。普段と同じ投球をするだけ」と内角攻めは臨むところ。城島が欠けたもののバティスタ、カブレラ、ズレータの助っ人トリオは健在だけに、頼もしい切り込み役となる。

「(福岡行きの)飛行機も満席らしいね」とボビー。レギュラーシーズンは10勝10敗。あとは気持ちで制するだけ。ロッテファンが待ち焦がれた31年ぶりのリーグ制覇はもう手の届くところにある。

◇今江が杉内との対戦にウキウキ

4年目の今江も、初めてのプレーオフを心待ちにしている。今江は「いつも通りやりたい。楽しみですね」。ソフトバンク戦は70打数25安打、打率.357と得意にしているだけに「1本打てば、もう1本出るという感覚がある。(先発の杉内は)すごい投手なんで、なんとか打ちたい」と意気込んでいた。

◇日本シリーズの千葉入場券

日本シリーズ運営委員会は、ロッテがプレーオフを制して優勝した場合の、千葉マリンスタジアムでの日本シリーズ入場券販売日程を発表。10月22日から始まる日本シリーズの第1、2戦と第6、7戦が対象で、先行発売が12日午前10時から、一般発売は20日午前10時から開始。問い合わせは千葉マリンスタジアム、TEL043-296-1189。

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セラフィニ、えぐる!えぐる!えぐる![報知]

◇王ソフト助っ人砲バティ、ズレータ、カブ

パ・リーグのプレーオフ第2ステージ(5戦制)が12日、福岡ヤフードームで開幕する。ロッテは初戦の先発にセラフィニを起用。里崎とのバッテリーで、ズレータなどソフトバンクが誇る右の外国人3選手に対して果敢な内角攻めを敢行する。昨年、この左腕がズレータに死球をぶつけ、大乱闘になった過去もあるだけに、大一番に遺恨ムードも漂う。一方で、迎え撃つソフトバンク・王監督は左投手相手にも不動のオーダーで臨むと宣言した。

大一番を前にしても、助っ人左腕から重圧は微塵も感じられない。金色の髪、青い瞳はいっそうの輝きを増していた。「もちろん気合は入っている。チームと同様、いい準備もできているよ」。報道陣に囲まれながら、セラフィニは不敵な笑みを浮かべ続けた。

城島不在のソフトバンクだが、右バッターには打撃3部門全て2位の“準三冠王“ズレータを筆頭に、バティスタ、カブレラと優良助っ人が並ぶ。この大きな得点源になるであろう3人に対して、導き出した攻略法こそがインコース攻めだ。バッテリーを組む里崎は、186センチの長身から繰り出すセラフィニのクロスファイヤーを最大の武器ととらえ「当然使わないといけない。内と外の出し入れで打ちとりたい」と話した。

昨年9月8日の同カードでは、ズレータの背後に投じて、セラフィニはマウンド上で大乱闘を繰り広げた。それでも「内角攻め?メイビー(多分ね)。高低差もつけて、いいスイングをさせないようにするよ」と再びニヤリ。遺恨試合の再燃も辞さない構えもみせた。

良き前例がある。昨年、同じく勝率2位の西武が主砲・松中に対して初戦からインコース攻めを徹底。三冠王の調子を狂わせ、5戦で19打数2安打と封じ込めて、リーグ優勝を決めた。「ズレータは松中と同じくらい怖い」と里崎。今年のターゲットはズレータに絞り込まれた。背番号42に対する首脳陣の信頼も厚い。バレンタイン監督が「彼らしいいい投球をしてくれるでしょう」と期待を込めれば、井上投手コーチも「自信を持って送り出せる」と笑顔でグラウンドを後にした。セラフィニの“ラフファイト”がロッテの悲願をたぐり寄せる。

セラフィニvsズレータの大乱闘
2004年9月8日、ダイエー・ロッテ最終戦(福岡ドーム)。6回裏、セラフィニの初球がズレータの背後を通過。これに激高したズレータがマウンドに突進。対するセラフィニも果敢に跳び蹴りで応戦するも、頭突きの後に、首投げを受けたため、両軍ベンチ総出の大乱闘となり、セラフィニ、ズレータ共に退場処分を受けた。

◇昨年V逸の責任懺悔、松中絶対雪辱

初めて口にした懺悔の言葉だった。決戦前日。福岡ヤフードームで打撃練習を終えた松中が、心に秘め続けた思いを打ち明けた。「去年プレーオフで負けて優勝を逃したのは、自分の責任だと思っていた。みんなに迷惑をかけた。これは自分が打たないと晴らせない」昨年味わった屈辱をあえて振り返り、謝罪し、リベンジの思いを胸に刻み込んだ。

西武にリーグ優勝の栄誉をさらわれた昨年の第2ステージ。史上7人目となる3冠王に輝いた主砲は、19打数2安打、打率1割5厘、1本塁打、1打点と不振のどん底に沈んだ。待ちに待った復しゅうの舞台。「去年の悔しさを晴らすためにトレーニングしてきたし、チャンスで必ず打つために練習してきた。がむしゃらに、精一杯の力を発揮して何が何でも勝ちたい」と語気を強めた。

王監督も高ぶる気持ちを抑えられない。「ロッテとは今季の対戦も10勝10敗。本当の意味でパ・リーグのチャンピオンを決める戦いになるだろう」と、悲願のV奪回へ死力を尽くす覚悟をにじませた。相手の先発は左腕・セラフィニとなるが、1、2番に左打者が並ぶオーダーは不変。「今さらちがう野球はできない。うちは右(投手)でも左でも打線は一緒」と、小細工抜きの“王道野球”で今年こそ頂点を極める。

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コミッショナー権限強化、3局統合など正式提言…有識者会議[サンスポ]

根来泰周コミッショナー(73)が、私的諮問機関として設置した「プロ野球有識者会議」の第3回会合が11日、都内で開かれ、

(1)
コミッショナーの権限強化
(2)
コミッショナー事務局とセ、パ両リーグ連盟の3事務局の統合
(3)
諮問会議の設置

の3点を、コミッショナーに正式に提言した。

梶原拓座長(71)=前岐阜県知事=は「責任体制がまったく不明確な現状で、村上ファンドの問題にしても責任を持って発言できる人がいない」と権限強化の理由を説明。コミッショナーに一般企業のCEO(最高経営責任者)に相当する権限を与え、オーナー会議を取締役会、実行委員会を経営会議的な位置づけにすることを提言した。また3局統合についてもコミッショナーの下に組織を集中して効率化を図る目的とした。

提言を受けた根来コミッショナーは「次回オーナー会議で報告し、できれば直ちに組織改正に着手したい」と改革への意欲を見せた。

◇根来コミッショナー「内容なく空虚」…村上ファンド問題

この日の有識者会議でも、村上ファンド問題が話題にのぼった。梶原拓座長(71)=前岐阜県知事=は「親会社のM&Aは経済行為だが、球団を単なる市場原理に任せるには限界がある。球団経営にショックを与えて近代化する、という警告を発した意味では大いにプラスだと思うが」と話した。根来コミッショナーは「上場について、資本金や公開の方法などの具体的な提案がなく、内容のない空虚な話が世の中を混乱させている」と改めて不快感を表明したが、この日の村上氏の提案には「全くのノーコメント」とした。

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有識者会議、球団株上場は「限界ある」[ニッカン]

球界外部の識者が球界問題を検討する有識者会議が11日、都内のホテルで開催され、球界への提案事項がまとまった。

(1)
コミッショナーの権限を強化し、責任体制を明確にする
(2)
コミッショナー事務局、セ・パ両リーグ連盟を統合して効率化を図る
(3)
第3者的立場からコミッショナーに意見を述べる諮問機関の設置

以上3点を有識者会議の決定事項とし、次回11月4日のオーナー会議で根来コミッショナーから提案されることになった。

梶原拓座長(71=前全国知事会会長)は、組織体制が球界の根本的な問題と指摘し「例えば今回の村上ファンド問題にも、責任を持って統括して発言できる人がいない。現在の責任体制の欠陥を露呈した」と語った。新たな体制は検討していくが、1つの例として「会社で言えばコミッショナーがCEO(最高経営責任者)、オーナー会議が取締役会、実行委員会が経営会議としておく」と理想型を述べた。根来コミッショナーは「オーナー会議で披露し、直ちに組織改正に着手できればと思う。組織が整然としないと、実行できない、実行が遅れる」と語った。

村上ファンド問題は正式な議題でないが、球界が抱える問題点の例として話題に出たという。球団株の上場について、梶原座長は「特殊性あるプロ球団を市場の原理だけに任せるのは限界があると思う。会でも球団が金儲けの道具になってはいけないなど、消極的な意見ばかりだった」と反対の姿勢を見せていた。

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