わたしはかもめ2005年鴎の便り(10月)

便

10月14日

ロッテ31年ぶりへ一気、渡辺俊でVだ![ニッカン]

ロッテは31年ぶりの優勝を、サブマリン渡辺俊で決める。プレーオフ第2ステージ第3戦が15日、福岡ドームで行われる。渡辺俊は今季ソフトバンクには4勝1敗。松中には6本塁打を浴びているが、敬遠も辞さない構えで、同ステージ3連勝でのリーグ制覇を狙う。

優勝の懸かる大一番に抜擢されたのは今季の快進撃の象徴、渡辺俊だった。チーム最多の15勝を挙げた沈着冷静なサブマリンも「いつもより緊張感がある。緊張?してますね。ワクワク半分、ドキドキ半分」と本音を漏らした。

「完投にこだわらない。勝つゲームをつくりたい」と気持ちに緩みはない。新日鉄君津の先輩である松中には、今季20打数8安打、6本塁打と打たれた。それにも「打たれても勝てばいい。リベンジ?こだわりはない」と話した。6発は全てソロ。「勝負どころをはっきりさせたい。走者がない場合は勝負する時もあるし、塁が空いている時は歩かせるケースもある」と敬遠も辞さない万全の備えをする。

バレンタイン監督は「レギュラーシーズン中と変わらず、いい投球を期待している」と冷静に話した。「ベストを尽くしたい」と今夜、宙に舞う。

◇王ソフト打順変更

王手をかけられても決定的な打開策が見当たらない王監督が、福岡ドームでフリー打撃に目を凝らした。「明日の試合前に(オーダーを)決める。色々考えています」と、15日の試合直前まで打線てこ入れ策を熟考する。

シーズンで計116本塁打したバティスタ、松中、ズレータのクリーンアップが、まさかの大ブレーキだけに悩みは深い。2試合で1発はおろか、安打も初戦でバティスタが放った1本だけだ。

王監督もさすがにこの現状は想定外。カブレラが2試合連続で先制弾を放つなど好調で3番昇格が検討されている。だがシーズンはバティスタが135試合3番に座った。松中は渡辺俊に滅法強い。「そこらへんが難しい」と王監督は話した。後のない1戦へぎりぎりまで熟考して臨む。

◇黒木の出番も…

第3戦の先発候補だった黒木は中継ぎ待機する。第1戦の試合前に40球の投げ込みを敢行。シーズン2勝ながら「サプライズ先発」をにおわせてソフトバンク陣営を撹乱させたが、「いつでも投げる準備はできている」と臨戦態勢。長いリハビリから復活した元エースは「この場にいることが嬉しい」。低迷期を支えた功労者だけに、点差次第ではバレンタイン監督のイキな起用があるかもしれない。

◇今江に第1子

ロッテ今江に待望の第1子が誕生した。この日朝、幸子夫人(31)が、都内の病院で長男を出産した。今江は福岡から急遽帰京した。3516グラムの元気な子供だった。「とても楽しみにしていたので、嬉しいです。元気な顔を見ることができてよかった。チームが優勝するかもしれないという時に生まれてきた子供。頑張りたい」と、リーグ制覇に意欲を燃やした。

◇ロッテ祝勝会はチャンポン

31年ぶりの優勝に相応しい祝勝会準備を整えた。シャンパンファイトで開幕。ファンの背番号「26」にちなみ260本を掛け合った後、「31年ぶりV」にかけて3100本のビールを用意した。パブリックビューイングが行われている千葉でも祝勝会を開催。優勝時は中継で福岡とつなぎ、選手が乾杯の音頭を取る。球団企画広報部は「サプライズ演出を考えています。祝勝会は千葉の方が先になるでしょう」と、ファンと一体で盛り上げる。

◇地元千葉、ロッテ景気

ロッテの地元千葉では快進撃を続けるロッテ景気に沸く。球団とのタイアップ企画で「パスタプロデュース王選手権」を開催している東武百貨店(船橋市)では、12日に終了予定が反響の大きさに11月3日までの延長を決定。同社広報部は「日本シリーズ出場の可能性も高まったので、その期間中も盛り上げたい」。優勝を逃してもプレーオフ終了翌日から4日間、「応援感謝セールス」を実施する。

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ロッテがリラックス調整、31年ぶりV自信[ニッカン]

第1ステージから負けなしの4連勝で31年ぶりのリーグ制覇に王手をかけたロッテは、試合がなかった14日をリラックスムードで過ごした。

福岡ドームで午後3時から始まった練習は、ストレッチ、キャッチボールの後に野手陣はフリー打撃、投手陣は外野周辺をジョギングするなど軽めの調整だけで終わった。福浦は「ずっと気持ちが張り詰めていたので、休めてちょうどいい」と、束の間の休戦を歓迎した。

第3戦に先発する渡辺俊は「いつもより緊張感はあるけど、(ソフトバンクには)何度も投げているので」と硬さはなく、レギュラー・シーズンで6本塁打を浴びた松中についても「打たれても勝てばいい。そんなにこだわりはない」と強気の発言だった。

相手先発の新垣と相性のいい小坂を故障で欠くのは痛いが、西岡の打撃が上向いているのは好材料。バレンタイン監督は「試合になれば、皆ベストを尽くしてくれるだろう」。満を持して臨む決戦に自信をのぞかせた。

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ロッテ、渡辺俊で決める![スポニチ]

サブマリンで一気に決める。リーグ優勝を決めるパ・リーグのプレーオフ第2ステージ、ソフトバンク−ロッテの第3戦が15日にヤフードームで行われる。2連勝で王手をかけたロッテの先発は渡辺俊介投手(29)。同投手は今季ヤフードームで3戦3勝と“不敗神話”を誇っており、有利な戦いも期待できる。31年ぶりのリーグ優勝へは、あと1勝でしかない。

いつもはポーカーフェースを貫く男もさすがに興奮を隠せなかった。

「ワクワク半分、ドキドキ半分。いつもより緊張感があります」。西武との第1ステージ初戦で7回1失点。松坂と互角に投げ合い、勝利に貢献した。「1番調整しやすい」という中6日での万全の登板。渡辺俊は新日鉄君津時代の先輩・松中を中心としたクリーンアップ封じを課題として挙げたが本音はこっちだ。

「ソフトバンクには何度も投げてますし、シーズン中と変わらない投球をするだけ」。ソフトバンクには今季4勝1敗、ヤフードームに限れば3戦3勝、防御率2.10と“不敗神話”を誇っているからだ。加えてプレーオフ全試合で1試合4点以内に終わっている打線にも好影響を与えることも期待できる。今季テンポよく打たせて取る渡辺俊の登板時は打線爆発が目立ったが、特にヤフードームでの3試合では4、15、12点と爆発しているのだ。

こうしたデータを熟知しているバレンタイン監督も「彼は非常にいい投手。シーズン中と変わらないものを期待している」と“シーズン同様”を強調した。渡辺俊は妻の出産で緊急帰京した今江のためにも「ゴリ(今江の愛称)が安心して早く帰れるように試合日程が長引かないようにしたい」と自らの手で3連勝して決めるつもりだ。ロッテファンが待ち望んだ31年ぶりのリーグVに死角は見当たらない。

◇祝勝会はメジャー流・シャンパン・ファイトで

31年ぶりの祝勝会はメジャー流のシャンパン・ファイトで始まることが決まった。球団関係者は「バレンタイン監督にはシャンパンが1番似合う」と説明。しかも“26番目の戦士”であるファンへの感謝の気持ちを込めて260本を用意した。さらにビールも31年ぶりにちなんで3100本を用意。ヤフードームに隣接するチーム宿舎「JALリゾート シーホークホテル福岡」内の団体バス用の通路に特設会場が設置される。

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ロッテ31年ぶりVへ『背番31』渡辺俊「松中封じ」宣言[サンスポ]

ロッテが31年ぶりのリーグ優勝に王手をかけたプロ野球パ・リーグのプレーオフ第2ステージ、15日にヤフードームで第3戦が行われる。先発投手はロッテが今季チーム最多の15勝を挙げた渡辺俊。もう1敗も許されないソフトバンクは新垣。渡辺俊が6被弾された松中封じを宣言すれば、今シリーズ8打数無安打の不振の松中は休日返上で打ち込み、復活を誓った。

キリリと引き締まった表情は、気合に満ちていた。2連勝で迎える第3戦の先発は渡辺俊。31年ぶりのリーグ制覇は今季15勝の右腕に託された。

渡辺俊
「ワクワク半分。ドキドキ半分。やっぱり、いつもより緊張感はありますね。勝てるようにゲームを作りたい。勝てばなんでもいいんです。」

プレーオフ第1ステージ(対西武)の第1戦で先発してから中6日。体調も万全だ。

ズバリ松中封じが、ゴールへと導く。今季はソフトバンクに4勝1敗、防御率2.70と抜群の成績を残したが、松中には痛い目にあってきた。今季通算で14本の本塁打を浴びたが、その半数近くの6本を献上してしまった。第2ステージでは、無安打とどん底にあえぐ相手の主砲だが、備えあれば憂いなし。「松中さんの前にランナーを出さないことが大切」と、警戒心を強めた。

それも相手の力を知ればこそだ。新日鉄君津には松中がプロ入りした2年後に入社。周囲の先輩からは、伝説化した大砲・松中の話を聞かされ続けた。そんな中、シドニー五輪でチームメートになり、改めて存在の大きさを痛感した。だからこそ、眠っている鷹の主砲を起こす訳にはいかない。

バレンタイン監督も全幅の信頼を置いて、マウンドに送り出す。「いい投手だし、いい球を投げてくれるだろう。試合に臨むときは、いつもベストを尽くすよ」と力強い一言。一気の3連勝で引導を渡す覚悟だ。

監督、選手、そしてファンの期待を一心に集める渡辺俊にスキはない。学生時代から優勝経験はないだけに、余計に思いも募る。

「優勝?してみないと分からない。とりあえず、してみたいんです」。歓喜の瞬間は目前。あとは自信を持って投げ込むだけだ。

◇準備OK!ビール3100本、シャンパン260本

優勝を決めた場合は球場に隣接するホテルで祝勝会を開くことが決定。31年ぶりのリーグ優勝にちなんでビール3100本、さらにシャンパン260本も準備された。当日は重光昭夫オーナー代行も駆けつけ、ナインを祝福する。高瀬企画広報担当は「シャンパンの260本は、サポーターの背番号26にかけました」と、熱狂ファンにも感謝の気持ちを表していた。

◇小林雅もビールかけ準備OK!

胴上げ投手は任せろ。西武との第1ステージから4戦連続セーブと絶好調の小林雅はスタンバイOKだ。「明日のマウンドには、色んなこと(重圧など)を落として上がりたい。ビールかけを想像して投げたい」と気合を入れ直した。守護神、そして選手会長としてチームを優勝というゴールに導く。

◇今江“ミレニアムベイビー”誕生か?

パパは頑張るぞ!!この日午前9時3分、今江の夫人、幸子さん(31)が都内の病院で3516グラムの長男(第1子)を出産。パパになった今江は練習を休み、急遽福岡から帰京。赤ちゃんと感激の対面を果たした。「31年ぶりの優勝をするかもしれないというときに生まれた。明日はこの子のためにも頑張ります」とコメント。バレンタイン監督も「チームにも吉報になって欲しい」と祝福していた。

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渡辺俊、天敵無視[報知]

◇10・15プレーオフ、第2S第3戦

“松中無視”で一気にパ・リーグ制覇だ。プレーオフ第2ステージで連勝し、31年ぶりのVに王手をかけたロッテはチーム最多の15勝を挙げた渡辺俊介投手(29)で3連勝を狙う。渡辺俊は今季、ソフトバンク・松中信彦内野手(31)に20打数8安打6本塁打とカモにされたが「打たれても勝てればいい」と相手主砲を必要以上に意識せず、平常心で勝利を目指すことを宣言した。

悲願の瞬間まであと1勝。おびただしい数のフラッシュを浴びても渡辺俊はあくまで冷静だった。「ワクワク半分、ドキドキ半分。いつもより緊張感はありますね」と語りながら、ソフトバンク打線をきちんとシミュレーションしていた。

沈黙するソフトバンクの主砲・松中。シーズン中は6本塁打を献上し、カモにされた相手に特別な意識は微塵もない。「松中さんに打たれても、勝てればいいので、こだわりはないです」。シーズンの借りを返す絶好のリベンジの場も、渡辺俊にとっては抑えるべき打者の1人にしか映らない。実は6本浴びた本塁打はいずれもソロ。「長打のある打者の前に走者を出さない」という鉄則を守れば大きな痛手にはならない。ソフトバンク戦は今季4勝1敗。防御率2.70。「いつも通りに投げるのが難しい試合。そこに集中したい」。シーズン中の投球さえできれば勝てる。その自信が全身から滲み出ていた。

一時は3戦目に黒木を送り出すことも検討されたが、王手をかけた大事な1戦に、チーム勝ち頭を送り込んだ。バレンタイン監督も「シーズン中と変わらないものを期待している。いい投球をしてくれると思う」と期待をよせた。「胴上げ投手?(小林)雅さんに5試合連続セーブしてもらえばいい」と最後まで欲はない。「想像できない。してみないと分からない」と話す歓喜の時はもう目の前に迫ってきた。

◇小林雅5戦連続Sで胴上げ投手になる!!

守護神・小林雅がプレーオフ5試合連続セーブで胴上げ投手の座を狙う。「連勝しているし、チームの雰囲気はいい。マウンドに上がる時は、余計な考えは全て置いていきます」と31年ぶりの栄光に闘志を燃やした。

プレーオフはここまで4試合全てに登板。4イニング無失点と完璧にクローザーの役割を果たしている。「試合中、ずっと緊張感を持っていられた。五輪予選なんかよりもプレーオフの方がやりやすい」。数々の修羅場を乗り越えてきた右腕には動じるところは一切ない。

この日はランニングなど軽めの調整。万全の状態を作り上げた。「これまで結構投げていたし、いいリフレッシュになった。Vの瞬間、マウンドに立てるのは1人しかいないですから。ウイニングボールは多分、スタンドに投げちゃいます」。ロッテのストッパーに君臨し続けた男が歓喜のマウンドに立つ。

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今江に待望ベビー誕生[報知]

ロッテ・今江に待望の長男が誕生した。14日午前9時3分、幸子夫人(31)が都内の病院で、第1子となる長男を出産。母子ともに健康で、今江はこの日午前に緊急帰京して、対面を果たした。体重3516グラムという大きな赤ん坊に「とても楽しみにしていたので、嬉しいです。結局、出産には立ち会うことができませんでしたが、元気な顔を見ることができて本当に良かった」と頬を緩ませた。

破竹のプレーオフ4連勝で31年ぶりのVに王手をかけたロッテ。その勢いをさらに加速させる“朗報”にバレンタイン監督も「とても良いニュースだ。若い者にとって(出産は)非常に大きな出来事。明日はリラックスして試合に臨めると思う」と祝福した。

夜には再び空路福岡入りした今江。「チームが31年ぶりに優勝するかもしれないという時に生まれてきた子供。この子のためにも頑張りたい」あとは、一家の大黒柱が打って、守って、生を受けたばかりのベビーに優勝という大きな花を添えるだけだ。

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岡田監督、ロッテの勢いに「まずいな」[スポニチ]

プレーオフ第2ステージの2試合を観戦した阪神・岡田彰布監督(47)が14日、ロッテ・バレンタイン監督得意の日替わりオーダーを切り捨てた。フェニックス・リーグが行われている宮崎移動の際「マジックいうても打順を替えてるだけやろ」とバッサリだ。

とはいえ、実際にその目で見届けたロッテの勢いには「まずいな」と要注意マーク。連敗を喫しているソフトバンクについては「クリーンアップが打てないと勝てん。試合をやっていないというのが(背景に)あるんかなあ」と分析した。

阪神の今季最終戦は5日の横浜戦(甲子園)。2週間以上、間隔を空けて日本シリーズに出場することになる。本番に向けていかに試合感覚を取り戻せるか。主力選手が出場するフェニックス・リーグも大きな意味を持ってきそうだ。

◇岡田監督「1リーグ制しか無理」

楽天がTBS株を大量に購入したことから第2の球界再編の動きが起こることが予想される状況に、岡田監督は「だから1リーグ制しか無理ということ。12球団(維持)なんか無理。たった1年でこんな話が出てくる。経営が持たないところが出てくるんやから」と強い口調で持論を述べていた。

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USENが横浜買収に名乗り[スポニチ]

TBSが保有する横浜ベイスターズの買収にUSENが乗り出していることが14日、明らかになった。13日に楽天がTBSの筆頭株主となり、1企業が複数球団の株式を所有することを禁じる野球協約に抵触する恐れが出ていたが、横浜売却の場合はUSENが最有力候補となる。この日、TBS株式の7.45%を保有していることが判明した村上ファンドを率いる村上世彰氏(46)も、TBSに対して、横浜を売却するよう提案していたことを明らかにした。

楽天とTBSの統合問題で、両社が保有する球団の行方が注目を集める中、USENが横浜買収に名乗りを上げた。

この日、USEN広報部は横浜買収の可能性について「イエスともノーとも言えない。プロ野球は魅力的なコンテンツだが、それが(買収に)結びつくかは別の話」と慎重に対応。しかし、既に同社の宇野康秀社長(42)が村上氏と楽天の三木谷社長に対して、横浜買収に乗り出すことを伝えているという情報がある。

前日、TBSの筆頭株主となった楽天の三木谷社長も「1企業が複数球団のオーナーシップを持っているのはあまり好ましくない」と野球協約第183条に抵触する可能性を認識している。TBSと楽天の経営統合が実現すれば、楽天と横浜の合併か、いずれかの球団の売却を迫られるが、三木谷社長は楽天球団の経営継続には意欲的。今後は筆頭株主としてTBS側にUSENへの売却を強く働きかけていくものとみられる。それを裏付けるように楽天関係者も「時価資産3000億から4000億の企業が(横浜を)買うのでは」と語っており、その企業がUSENという訳だ。

また、この日、村上ファンドが関東財務局に提出した大量保有報告書で、今年9月末時点で同ファンドがTBS株式の7.45%を保有していることも判明。村上氏は「TBSには“球団を持っている必要はない”という話をした。横浜ベイスターズの親会社がTBSでいいと思っている人がいます?全くいないと思いますよ」とTBS側に横浜の売却を提案した事実を認めた。

「放映権を10年、20年契約すればいいのであって、何でベイスターズを保有しなければいけないのか。テレビ事業のコンテンツを増やしていくのに百何十億とかいう金額を何であそこに。それだけかけてどれだけのリターンを生んでるんですか。余計な資産ですよ」と村上氏は話した。

横浜は01年11月、筆頭株主のマルハがニッポン放送に球団株を売却した際、同じフジサンケイグループのフジテレビがヤクルト、ニッポン放送が横浜の球団株を保有することが野球協約に抵触する可能性を指摘され、TBSが買い受けた。今季4年ぶりのAクラス入りも、観客動員数は100万人に届かず12球団で最低。今年も約15億円の赤字といわれている。

今後、楽天と村上ファンドはTBSに対してUSENへの売却を要求していく方針で、現時点で球団売却の考えはないとしているTBS側も厳しい対応を迫られることになった。

株式会社USEN
61年6月創業。有線放送やカラオケ事業、光ファイバーによるブロードバンド事業などを展開。01年には楽天と合弁でネット映像配信を手がける「ショウタイム」を設立。04年9月には音楽業界大手のエイベックスと業務提携に合意。05年3月1日に有線ブロードバンドネットワークスから社名変更。資本金357億9764万1040円(05年2月末日現在)04年8月期連結決算では売上高約1219億円。本社は東京都千代田区。宇野康秀社長。

◇21日実行委員会で楽天が経緯報告

楽天とTBSの経営統合が実現すれば、新たな球界再編問題に発展する可能性は極めて高い。楽天は21日の実行委員会で他球団に、これまでの経緯を報告するが、球団関係者は「経営統合した場合の選択肢は、楽天と横浜が合併するか、どちらかの球団を売却するかの2つに1つという話もする」と明言した。

球界関係者からは、早くも複数球団の保有に反対の声が上がっている。ただ、昨年の新規参入から協約改正を強く訴えてきたのも楽天。実行委員会と11月4日に三木谷オーナーも出席するオーナー会議で、球団(横浜)との利害関係がないと認められ、今回の問題にも対応する協約に改正される方向でまとまれば、12球団で現状維持となる可能性も残されている。

仮にどちらかの球団が売却される事態となれば、新たに参入する企業は11月30日までに日本プロ野球組織の承認を得なければならず、今後も予断を許さない状況は続く。

◇若林オーナー、球団継続保有を明言

横浜の若林オーナーは球団を継続保有する姿勢をあらためて示した。球団売却の可能性について「私達は今までと何も変わりません」と完全否定。峰岸球団社長もヤクルト戦の試合前、神宮で選手に事情説明を行い「“球団を手放すつもりはない。時間はかかるけど心配しないで”と伝えました」と話した。

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阪神上場問題「僕の戦略ミス」[スポニチ]

村上ファンドを率いる村上氏はTBS問題以外に阪神の上場問題に関しても言及した。村上ファンドは阪神電鉄株を約40%保有、11日には電鉄側と初のトップ会談を行った。同日、阪神・星野SDが「上場反対」の姿勢を打ち出して以降、風当たりが強いことについて「上場のやり方によってデメリットはない。本当はファンのものにするという意図でやったんだけど上場は金儲けだろうと思われて。戦略的に失敗したとは思っている。明らかに失敗。僕の戦略ミス」と分析した。

親会社が上場している以上、球団の上場こそが買収への最大防衛策となることを力説した村上氏は自らが提案したファン投票についても「上場といっても数年かかる。その間に皆さんで真剣に考えていただきたい。1度ダメなら来年もう1度やってもいい。問題があれば考えればいい。それでもファンが嫌というなら僕はこだわらない」と柔軟な姿勢を示した。

また、巨人・渡辺球団会長が「村上氏の背後に宮内さん(オリックスオーナー)がいる」と話したことに関しては「ない。宮内さんの名誉のために言うけど全くない」と全面否定した。

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コミッショナー、親会社に別協約も[スポニチ]

根来泰周コミッショナー(73)は14日、楽天が横浜の親会社であるTBSの筆頭株主になったことに関し、野球協約で縛ることができない親会社にも新たな協約が必要と強調した。

「親会社の経済行為には口を出すのはどうか。協約違反として切り捨てるのは難しい」との見解を示し、「親会社は(野球協約の枠の中に)入っていない。何らかの形で取り組むことが必要。野球協約とは別に協約的なものを結ぶことも必要だと思う」と話した。今回の問題は21日の実行委員会、11月4日のオーナー会議で協議されるが「野球組織を阻害することになるとは思いたくない。野球協約に沿う形で円満解決を期待したい」と要望した。

また、阪神電鉄の筆頭株主となった村上ファンドが、TBSなど球団の親会社の株式を保有していることにも「看過できない由々しき問題だ」と語った。

◇広島松田オーナー、売却話を否定

広島の松田元オーナーは(54)は14日、巨人の渡辺恒雄会長が13日にライブドアが広島の買収に動いていると発言したことに「球団売却などあり得ない」と強い口調で否定した。同オーナーは「堀江社長と会ったことも、話をしたこともないし、一方的に出されている話。訳が分からないし、いい迷惑だ」と不快感を示した。

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横浜売却せよ!TBSに村上&三木谷22.91%の圧力[サンスポ]

TBSの大株主となった村上世彰氏(46)が14日、同社に対して横浜ベイスターズの球団株式の売却提案をしたことを明らかにした。この日、同氏が率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)が9月末時点でTBS株式の7.45%を保有していたことが判明。前日13日に15.46%を保有してTBSに経営統合を申し入れた楽天・三木谷浩史社長(40)=楽天イーグルスオーナー=も横浜の球団売却を視野に入れており、合わせて22.91%もの大株主が「横浜売却」を求める形になった。

横浜球団を売れ!!村上氏が痛烈な提案をTBSに浴びせていたことが判明した。この日、都内で取材に応じた村上氏は、TBSに対してベイスターズの株式を売った方がいいとの提案の有無を聞かれると、間髪入れずに答えた。

村上氏
「それは正しい。なぜTBSというテレビ局がベイスターズを保有しなくちゃならないのか、と。テレビ事業のコンテンツを増やしていくなら、放映権の契約を10年でも20年でもすればいいのであって、(球団株式は)余計な資産だ。」

舌鋒鋭く、TBSにとってベイスターズが不要であることを説明した。この日、村上ファンドは9月末時点でTBS株式の7.45%を保有していたことが判明したが、既にTBSの経営陣には企業価値を高めるための提案をしている。

その席上で、村上氏はベイスターズを売却すべきとの見解を伝えたという。野球中継のソフトを維持するだけなら放映権の契約をすればよく、球団の数年先の赤字を補填するために、「何十億円もの資金を寝かしておく必要はない」と説明した。

楽天についで、2番目の大株主になった村上氏にすれば、ベイスターズの保有はTBSの株主価値向上に寄与しない。これは楽天・三木谷オーナーの意向とも合致する。同オーナーは前日、楽天の子会社がTBSの15.46%の株式を取得し、筆頭株主になったことを発表。会見で「一企業が複数球団のオーナーシップを持つことは好ましくないと思う」と発言。横浜球団の売却を要求する考えをほのめかした。

筆頭株主とNO.2株主、合わせて22.91%の株主の意向が「横浜を売却しろ」で一致した形。株主の4分の1弱の要望となれば、TBS経営陣も無視できなくなる。

一方、NPB(日本プロ野球組織)の根来泰周コミッショナーはこの日、楽天がTBSの筆頭株主になったことに関して「(野球協約の規定対象に現状では)親会社は入っていない。野球協約とは別に協約的なものを結ぶことが必要だと思う」と語った。しかし現状ではどちらかの球団の売却を求めることはあっても、複数球団の親会社の大株主となった三木谷氏や村上氏を排除することはできない。

21日の実行委、11月4日のオーナー会議でこの問題は議論される。だが今後の経営統合をめぐる協議次第では、横浜売却が一気に加速する可能性もある。

◇横浜・若林オーナー「球団は売らない」

横浜市中区の球団事務所には前日に続き、若林オーナーから連絡が入った。電話を受けた峰岸球団社長は「『球団は売らないから、心配しないで欲しい』という内容でした。それまでは職員は(新聞報道で)多少は動揺があったようだけど」と語った。同社長は夕方、ヤクルトとの最終戦が行われる神宮球場に出向き、試合前にオーナーの言葉をナインに伝えた。「選手は冷静でした。どうしてAクラスになったこの時期にね」と不快感を表した。

◇三木谷社長NHK生出演…オーナー会議積極的提言示唆

一方、15.46%のTBS株を取得している楽天・三木谷社長はこの夜、NHK総合テレビの『ニュース10』に生出演。TBSを親会社とする横浜の球団売却問題について、「(業務提携が)成功した暁には解決しないといけない問題です。しかし、今後もM&A(企業の合併、買収)は盛んに行われていきます。その度にすぐ売却では回らなくなります。今後、オーナー会議でよくよく考えないといけない問題です」と11月4日の同会議で積極的提言する考えを示した。

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根来氏言及、親会社と規則作りを[ニッカン]

根来泰周コミッショナー(73)が、球団の親会社と球界の間で何らかの契約を結ぶ必要性に言及した。

14日、東京・内幸町の事務局で取材に応じ「親会社は野球協約の外にあり、現状はお願いしかできない。しかし、親会社を含めて守ってもらうルールを決め、契約を結ぶことも必要だと思う」と語った。球団の親会社で株問題が相次ぎ、球団レベルで解決できなくなるケースが増えた。かねて検討している協約改正と同時に、新たなルールづくりにも着手する可能性が高まった。

楽天がTBSの筆頭株主になった件については「今回は両者とも球団を持っており、野球協約を理解し、ファン、選手への愛情を持っている。親会社の本業は別だが、球団の件は野球協約に沿う形で解決してくれることが望ましいし、そうなると思っている」という見方を示した。解決策は「まずは当事者がどうするかだが、任せておくだけではなく、オーナー会議でも『何かいい案はないか』と知恵を求め協力していく。合併、身売りだけが解決策ではない」という見解を述べた。

また、阪神電鉄の筆頭株主となった村上ファンドがTBS、西武鉄道の株を保有している点についても「報道を見る限りだが、本当ならば協約上、看過できぬ由々しい問題だ」と語った。

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堀江ライブドア、広島買収調査に動く[ニッカン]

ライブドアが、広島球団の買収に向けて調査に乗り出していることが14日、明らかになった。同社は昨年、オリックスとの合併話が持ち上がった際に近鉄の買収に乗りだし、その後、楽天との新規参入を争って敗れた経緯がある。

また同社の堀江貴文社長(32)は9月の総選挙で広島の選挙区から立候補した縁がある。前日には巨人渡辺球団会長が、財界の大物や政治家が堀江社長に広島球団を買収させようとしている動きがあることを示していた。

広島球団の経営は他球団と違い、親会社をもたない独立採算制の市民球団の形をとっている。オーナーの松田一族が約6割を保有。残り4割はマスコミを含む地元の有力企業が所有している。75年の初優勝以降、毎年黒字を計上。昨年は約8000万円の黒字だったが、今年は巨人戦が減り赤字転落が濃厚となっている。09年には新球場の建設を広島市が検討しているが資金面が懸案になっている。

◇松田オーナー、売却ありえぬ

広島松田元オーナーはこの日、「堀江社長とは会ったことも話したこともない」とコメント。仮に11月4日のオーナー会議で話が出た場合にも「(球団を)売る意思はないと説明する。広島において健全な形で球団を残すことが使命だと考えている。(売却の話は)絶対にありえない」と話した。

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横浜峰岸社長が球団保有継続を伝える[ニッカン]

横浜の峰岸進球団社長は14日、楽天が筆頭株主になった親会社TBSからあらためて球団を継続保有するとの連絡を受けたと明らかにし、牛島和彦監督や選手にその方針を伝えた。

楽天も球団を所有するだけに、この日は横浜売却の憶測報道も流れた。同社長は「球団を手放すつもりは全くない。心配はない」とチームの動揺を抑えた。

また日本プロ野球選手会の古田敦也会長(ヤクルト)はこの日、神宮球場で「オーナー企業が変わっても、チームがなくならないようにすることが1番大切」と語り、球団減につながらないようにすべきだとの見解を示した。

さらに1企業体による複数の球団株の所有を認めていない野球協約に関しては「対応するという意味では変えないといけない」と語った。

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根来コミッショナー「協約に沿う解決を」[ニッカン]

楽天イーグルスを所有している楽天が子会社を通じて横浜ベイスターズの親会社であるTBSの筆頭株主となったことに関し、根来泰周コミッショナーは14日、野球協約で縛ることができない親会社について「何らかの形で取り組むことが必要。野球協約とは別に協約的なものを結ぶことも必要だと思う」と述べた。

野球協約は公正な試合確保のために第183条の(他球団の株式所有)で一企業体が複数の球団の株式を所有、あるいは経営に関与することは原則的に禁じられており、今回の楽天、TBS問題は21日の実行委員会や11月4日のオーナー会議で協議される。根来コミッショナーは「野球協約に沿う形で解決策を考えて欲しい」と要望した。

また阪神タイガースの親会社である阪神電鉄の筆頭株主となった村上ファンドがTBSなど球団の親会社の株式を保有しているとされることについても触れ、「看過できない由々しき問題。十分討論してもらいたい」と語った。

◇ドラフト改善策、ノーモア勘違い

根来コミッショナーが、ドラフト会議での抽選確認の変更を示唆した。3日の高校生ドラフトで当たりクジの確認ができず、混乱を巻き起こした。本来は議長役を務めたパ・リーグ小池会長が確認する立場だったが、できなかった。同コミッショナーは「来年は議長というやり方ではなく、確認する人を3人とか複数置くなどして改善したい」と話していた。

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楽天−横の協約抵触問題は…

◇楽天21日の実行委で訴え、183条「ただし書き」に理解を

楽天の球団幹部は14日、TBSとの経営統合問題について21日の実行委員会で報告することを明かした。野球協約183条(他球団の株式保有)では直接、間接を問わず、複数の球団の株式を保有したり、支配権が及ぶことを禁止している。一方で「ただし」と続けて、球団間の利害関係がないことを実行委員会とオーナー会議が判断した場合は「特例」が認められる条文となっている。

楽天側はこの「ただし書き」の部分で、TBSの株式保有について各球団に理解を求めるが「その上で、球団株式の上場問題などに対応するルールづくりが必要」と、時代に応じた協約改正を訴える方針だ。

またある幹部は、TBSとの経営統合が実現した場合は「楽天か横浜のどちらかを手放す必要がある」と、「二重保有」は避けるべきとの認識はある。楽天の計画の進行方向が、球界の行方に大きな影響を与えるのは間違いない。

◇三木谷オーナー「合併はない」

楽天三木谷オーナーはこの日夜、テレビ番組に生出演。経営統合が進めば、2球団保有できないことを認めたが、楽天と横浜の合併については否定した。「合併はないです。我々も11球団になるのを避けるために仙台に球団をつくった。12球団を減らすのは筋が違う。これから12球団で協議してやっていくと思う」と、球団数の維持を目指したい意向を明かした。楽天が仙台から離れることを懸念するファンの声には「仙台の人には自信を持ってもらいたい」と、東北で球団を継続することを示唆したが、横浜の売却については答えを避けた。

◇楽天とは違う

横浜山中専務は、ヤクルト株を保有するフジテレビの子会社、ニッポン放送が横浜株を保有していることに、実行委員会などで理解を求める考えを示した。「183条の中の『他の球団との利害関係が客観的に認められない』という文言が該当している」との見解を示した。楽天については「プロ野球のオーナー企業であるという、スタート地点からして別の話」と“違い”を強調した。

◇営業には影響も

楽天のTBS株取得が、横浜の営業面に影を落としている。横浜スタジアムの年間シートの営業などは既にスタートしているが、「来季球団がどうなるか、基盤が不透明だと、買っていただく方に抵抗感があるのは確か」と球団関係者。「大きな影響が出ないうちに、早く解決の方向に向かって欲しい」と話した。

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オリ−阪神統合の可能性は…

◇宮内オーナー、統合全面否定

13日に巨人渡辺会長が、村上ファンドの阪神電鉄株大量取得に絡み「背後には宮内さんがいるじゃないか」と語り阪神とオリックスの統合をにおわせたことに、オリックス宮内オーナーはあらためて本社広報を通じてコメントを発表した。「事実無根であり、阪神との統合等は一切、考えておりません」と全面否定した。

村上ファンドとは事実上のつながりがあるが、関係者は「出資はしているが、どう運用するかは村上ファンドが決めること」と話し、今回の問題には無関係であることを強調した。

◇手塚オーナーも「考えられない」

阪神手塚オーナーは、巨人渡辺会長が前日示した阪神とオリックスの統合の可能性を全面否定した。書面を通じて「渡辺会長の指摘については、具体的な内容が不明なのでコメントできないが、統合の可能性については全く考えられない」とコメントした。

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