わたしはかもめ2005年鴎の便り(10月)

便

10月18日

堀&小坂出場微妙

堀と小坂の日本シリーズ出場が微妙だ。17日の第5戦で腰を痛めて途中交代した堀は「プレーオフが始まってからずっと痛かった。(日本シリーズ出場は)分からない」。また、プレーオフ第1ステージ2戦目で右太ももに違和感を感じ、13日に登録を抹消された小坂は「まだ病院に行ってないので分かりませんが、快方に向かっていますよ」と話した。

◇黒木「調子いい」

黒木が、日本シリーズに万全の準備で臨む。プレーオフでは登板機会がなかったが、優勝前もブルペンで順調に投げ込みを行ってきた。「調子はいい。良い経験をさせてもらっている。出番はなかったけど、優勝は本当に嬉しかった」と語っていた。

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12球団最多得点対12球団最少失点

ロッテのチーム防御率は両リーグトップの3.21で、阪神はロッテに次ぐ3.24。チーム防御率が12球団1位と2位の対戦は、91年西武−広島戦以来となった。阪神投手陣を引っ張ったのがJFK。藤川80試合、ウィリアムス75試合、久保田68試合とフル回転し、3人が揃って登板した試合は39勝6敗4分けだった。救援投手の防御率はロッテの3.33に対し阪神は2.69。救援投手の比較ではJFKの阪神が上か。

一方、先発投手はロッテが強力。10勝投手が6人のロッテは先発投手で68勝を挙げ防御率も3.18。先発投手の防御率は阪神を0.37上回る。ロッテのイニング別失点を出すと、1〜3回153点、4〜6回169点、7回以降157点。序盤の失点が少なく(阪神は1〜3回に180失点)、特に初回の失点は12球団最少の45点。阪神は初回の得点が12球団最多の111点あり、初回の攻防が見どころの1つになりそうだ。

◇先発、救援投手の成績比較

球団先発投手救援投手
勝敗防御率勝敗S防御率
阪神64−413.55(3)23−13292.69(1)
ロッテ68−373.18(1)16−12333.33(3)

[注]( )内は12球団中の防御率順位。

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渡辺俊、赤星封じのクイックに自信[ニッカン]

◇黒木から学ぶ

31年ぶりにパ・リーグを制覇したロッテのサブマリン、渡辺俊介投手(29)が22日開幕の日本シリーズで阪神の足技を封じる。歓喜のリーグVから一夜明けた18日、ロッテは福岡から空路、帰京した。本拠地千葉マリンでの開幕戦か第2戦先発が確実な渡辺俊は赤星の盗塁阻止へ、黒木から学んだクイックモーションに自信を見せた。

劇的な逆転優勝から一夜明けたこの日、ロッテナインの表情は晴ればれとしていた。福岡と羽田空港では「よくやってくれた!」と集まった数百人のファンの声援に笑顔で応えた。だが、歓喜に酔いしれたのも一夜だけだ。渡辺俊は「まだ実感がない。勝った瞬間は頭が真っ白になった」と振り返った。そしてすぐに頭を切り替えた。日本シリーズでは開幕戦か2戦目に先発する見込みだ。

阪神の印象を「ロッテに似ている感じがする」と表現した。今季、チームはリーグ1位の盗塁数を誇ったが、相手も赤星を筆頭に足技がある。「全体をマークしたい」というが、その中でも赤星の盗塁阻止をポイントに挙げた。「まず、塁に出さないこと。そして簡単に走らせてはいけない」と話した。

そこで効果的なのがクイックモーションだ。「クイックには自信がある」と胸を張った。「アンダースローは走られると思われがち。プロに入って、とにかく速いモーションを覚えようと思った」と語った。そこで学んだのが黒木の技術だ。リーグでも屈指の牽制、クイック技術を持つ。プロ1年目のキャンプ。ブルペンの隣で投球練習する黒木の動きを肌で覚えた。「ムダな動きが一切ない。余計なものを一切排除している。凄いと思った」と参考にした。

◇松中封じた

プレーオフ第2ステージではそのクイックが苦手の松中を封じた。今季6本塁打を浴びたが、全てソロ。そこでセットポジションに変更、クイックを駆使してタイミングを狂わせ、抑えた。つまり走者を塁にくぎ付けにし、同時に打者を幻惑するサブマリン・クイックになるのだ。

初戦もしくは第2戦に先発し、展開がもつれれば6、7戦目に登板も巡ってくる。いずれも強風が吹き荒れる千葉マリンで、ボールが微妙に変化する風を味方につけることができる。交流戦では甲子園の1試合に登板。下柳と投手戦になり、9回1失点と好投した。「阪神の応援も熱烈だし、特別な雰囲気になると思う」と早くも気持ちを引き締めた。

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マリンへ、モニュメントロード構想浮上[ニッカン]

◇ロッテ戦手の特徴表す像でV記念

ロッテの31年ぶりのリーグ制覇に、JR海浜幕張駅から本拠地・千葉マリンスタジアムに至る約1.2キロの歩道に選手のモニュメントを配置する「マリーンズロード」構想が浮上した。手形などありがちなモニュメントではない像を設置しようというもので、具体案はこれからだが、ファンの間には「渡辺俊の球のリリース」「西岡の足の筋肉」「今江やベニーの力こぶ」などのアイデアが飛び出している。

ロッテが千葉に移転して14年。オフィスビルが立ち並ぶ幕張新都心も、熱心なファンに支えられ、グルメスポット、アウトレット街などが誕生したが、JR海浜幕張駅から千葉マリンまでの約1.2キロの歩道は何も変わっていない。このため、31年ぶりの優勝を記念し、そこに選手モニュメントを設置しようという構想が浮上した。

球団によると「できれば来年の開幕までにモニュメントを配置したい。具体的には何も決まってないが、従来からある手形だけなどではないものにしたい」と話す。名称は「マリーンズロード」とする予定だ。

千葉県と千葉市も、モニュメント設置には積極的な姿勢をみせている。今年3月から街灯が明るくなった。「ナイターの帰りに道路が暗い」とのファンからの苦情もあって、市と県が連携して光度をアップさせたという。県経済政策課では「千葉ロッテは、県内の経済発展の呼び水になる。色々な切り口があるだろうが、モニュメントのような人が集まる企画は面白い」と話す。

問題は予算面。昨年8月に県内財界がロッテ支援に立ち上がり「千葉ロッテマリーンズ かもめ会」を結成した。千葉銀行、東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランドなどが名を連ね、現在186社が加盟している。球団関係者は「できれば1選手に1企業がつくイメージでモニュメントのスポンサーになってくれるといいのですが」と話す。

ロッテファンの間では、手形にとどまらない各選手のモニュメントについて「(渡辺)俊介のボールリリースの瞬間。地面と指を入れる感じ」「パワー系のゴリ(今江)、ベニー、フランコの力こぶ」「走ろうとして、血管が浮き出そうな西岡のふくらはぎ」などが候補に挙がっている。優勝に導いたバレンタイン監督については「サムアップ(親指を立てた握り拳)」を期待している。

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ボビー、日本シリーズで予告先発提案[ニッカン]

◇プレーオフ制し波にノリノリマリーンズ!!日替わり打線生きる「予告先発」提案

ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が18日、プレーオフの激闘を終え、制度改革を訴えた。まず阪神について「見聞きした中で、岡田監督は世界有数の監督の1人だ。どの選手も素晴らしいプレーヤー。非常にタフな対戦相手だ」と気持ちを新たにした。

プレーオフでは予告先発の戦いとなったが「ファンのことを考えたら(日本シリーズでも)導入すべき。どんな対戦が生まれるのかファンの人も分かる。だが(予告しない)ルールがあるなら、それには従う」と語った。

阪神は開幕投手について井川を示唆しているが「ある程度、言っているようですね」と受け止めた。監督会議で制度が決まるが、予告先発採用に前向きだった。さらに、セ・リーグのプレーオフ採用を熱っぽく語った。「セとパのチームが出てくるにあたり、(シリーズ)直前の試合数が違うことはおかしい。セの関係者も2つのプレーオフで、エキサイティングなゲームを見たと思う。セもプレーオフをすべきだ」と両リーグ揃ってのプレーオフ開催を提案した。

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パ・プレーオフ第5戦ネット中継に56万件[ニッカン]

パ・リーグ・プレーオフ第2ステージ第5戦のインターネットの生中継に延べ約56万件のアクセス(接続)があったことが18日、分かった。ソフトバンクグループが今年のオープン戦からインターネット中継を始めて以来、1試合のアクセス数として過去最高。17日の第5戦の最大同時アクセス数は約6万9000件で、ヤフードームの観客席、約3万5000席の2倍近い人が“パソコン観戦”したことになる。

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パ会長プレーオフ継続を、セと議論も[ニッカン]

パ・リーグ小池唯夫会長が18日、東京・銀座の連盟で、あらためてプレーオフの意義を主張した。シーズン首位ソフトバンクが2年連続でプレーオフ敗退を喫したことに「システムに批判もあるし、現状がベストとは思わない。今後について、各球団の意向を聞いてみたいと思う」と語った。

ただ「盛り上がっていたし、営業的効果がある。やらないと消化試合が増えるし、何もしないのでは寂しい」とプレーオフ制は維持したい意向を示した。11月下旬に予定されるパ・リーグ理事会で総括し、アドバンテージなどについて議論される。

王監督が前日17日に例として示した「4位まで出場」という案に、同会長は「3位でも5割以下なら、という意見があるし、4位となるとどうだろう」と首をひねった。07年からはセ・リーグも導入を目指しており「セと一緒に議論するのも1つの方法」と話していた。

◇横浜、導入積極的です

峰岸球団社長が、プレーオフ制導入に積極的な姿勢を示した。17日ソフトバンク−ロッテ戦の視聴率が17%を超えたことに驚き「野球が飽きられていないことを証明した」。来月上旬のプレーオフ検討委員会で「案は2つある。楽しみにして」とプランを披露する。

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巨人、ロッテV立役者・白坂コーチ獲得[ニッカン]

再建を図る巨人が、パ王者に学ぶ。ロッテ監督経験もある巨人近藤昭仁ヘッドコーチ(67)が18日、故障者発生防止を今秋キャンプ以降の大きなテーマに掲げた。この日、ジャイアンツ球場での秋季練習後に「いかに(故障者を)出さないかをテーマに、首脳陣みんなで話し合うつもり」と話した。

巨人は今季も怪我人の多さに泣いた。年間を通じてベストメンバーを組むことができず、主力に負担がかかり新たな故障者を生むという悪循環に陥った。「監督が1番頭を悩ますのが、怪我人。主力が怪我をすると苦戦する」と近藤ヘッドも懸念する。

巨人と正反対なのがロッテだった。白坂契(しらさか・ひさし)コンディショニングコーチ(44)を中心に「故障を未然に防ぐ」ことを徹底。年間を通して安定した戦力を保ち、バレンタイン監督を胴上げに導いた。

その白坂コーチが、来季は同職で巨人原政権へ入閣することが、18日までに決まった。都内の中学校で体育教師を務めた後、民間のスポーツクラブに7年間勤務し、00年オフにロッテに入団した経歴の持ち主。故障防止に全力を注ぐことで知られ、巨人萩原医療コンディショニング室長も「かなりの理論家と聞く」と一目置いていた存在だ。

ある球団関係者は「故障者の少ないロッテが優勝して、うちはこういう状況。ロッテの方法がより正しかった、ということ。白坂さんにはカラーを前面に出して欲しい」と大きな期待を寄せる。選手の健康管理の面でも「改革」が始まる。

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TBS会長「球団を物扱い」と三木谷氏批判[ニッカン]

TBS砂原会長(元横浜オーナー)が18日、横浜市内で取材に応じ、楽天のTBS株大量取得問題について、巨人渡辺球団会長と話し合いを行ったことを明らかにした。砂原会長はTBSの筆頭株主になった楽天三木谷社長の手法に関して「プロ野球の球団を、物の売買みたいに扱うのはいかがなものか」と渡辺会長に訴えた。

今後は21日の実行委員会、11月4日のオーナー会議で球団株の二重保有について議論されるが「三木谷君が何を言っているか知らないが、楽天の経営統合に関する提案書には(横浜)球団について、書かれていない。機構でやってくれるでしょう。自分は機構外の人間だから、あれこれ言うことではない」と話した。

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ボビーマジック、第5の男は黒木 [スポニチ]

31年ぶりにパ・リーグを制したロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が22日から阪神と戦う日本シリーズで黒木知宏投手(31)を先発で起用する方針を固めたことが18日分かった。同シリーズでは先発を5人使う予定で「第5の男」として黒木を指名。第5戦(27日、甲子園)の先発が有力視される。また、バレンタイン監督は日本シリーズでの予告先発も提案した。

今度こそ、燃える男ジョニーが雄叫びを上げる。31年ぶりの日本一を懸けて阪神と雌雄を決する大舞台。リーグ制覇から一夜明けて帰京した黒木は福岡空港で「優勝がこんなにいいものだと思わなかった」と余韻に浸ると、次に目を向けた。

「日本シリーズではもちろん投げるつもりでいる。そのための準備もしてきた。調子もいいですから」。プレーオフで黒木は第2ステージ2戦目の先発が予定されていた。しかし、西武との第1ステージは連勝で2試合で終了。第3戦の先発だったセラフィニが第2ステージ初戦に回ったために黒木の先発は幻と消えた。それでもバレンタイン監督は黒木先発を最後まで検討。第2ステージの3戦目以降の先発投手には登板前日に伝えていたという。

結局、渡辺俊、小林宏、清水、セラフィニの4人で回したが、7試合制の日本シリーズでは違う。初戦は22日。開幕投手が確実な渡辺俊が27日の第5戦に投げるには中4日になってしまう。シーズン中でも中5日以上間隔を空けており、選手のコンディションを重視するバレンタイン流ではあり得ない。

「先発を5人で回すのか?」という質問には「あるかもしれない」と答えた指揮官は、黒木先発の可能性については「まあ見ててくれ」。井上投手コーチに至っては「プレーオフで黒木は投げる機会がなかったけど、先発候補の1人であることには間違いない。日本シリーズでも同じ」と“第5の男”として第5戦の先発を強く示唆した。

黒木は昨オフの右ひじ手術を乗り越え、今季初登板した8月28日オリックス戦(千葉マリン)で復活勝利。2勝を挙げ、右ひじへの不安はない。甲子園のマウンドがジョニーを待つ。

◇堀はシリーズ微妙

ベテラン・堀が日本シリーズに出場できない可能性が出てきた。17日のプレーオフ第2ステージ第5戦で持病の腰痛が悪化して、2回の守備から交代。一夜明けての状態を問われ「腰は痛いです。シリーズ?何とも言えない」と話した。19日には病院で検査を受ける予定。田村トレーナーも「シリーズに出場できるかは分からない」と言葉を濁した。

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ボビー、シリーズ予告先発を提案[スポニチ]

野球ファンを大事するバレンタイン監督らしい言葉だった。予告先発について「ファンのことを考えたらやるべき。それによってどんな対戦が生まれるか、ファンも(前もって)分かる」と発言。パ・リーグはシーズン、プレーオフを通じて同制度を採用しているだけに「うちは不利、有利を考えないでいいからやってもいい」と続けた。

阪神とは交流戦で3勝2敗1分け。指揮官は「非常にタフな戦いになるだろう。6試合では本当の強さは分からない。2、3日中にビデオや資料を見てよく知りたい」と虎を丸裸にする。また、セ・リーグも再来年からのプレーオフ導入が検討されているが「セの関係者はこのエキサイティングなゲームを見てプレーオフの楽しみが分かっただろう。そういう意味でもセもするべきだ」と両リーグでのプレーオフ開催を訴えた。

◇岡田監督「どっちでも」

バレンタイン監督が予告先発を提案したことに、阪神・岡田監督は「どっちでもええよ」と余裕。ロッテは相手投手などに合わせて日替わりオーダーでリーグ優勝を果たしたが「向こうは打順を変えなあかんからな。うちは(相手先発の)右左に関係ない」とペナントレース同様のスタイルで臨む構え。「監督会議までに考えるわ」と話していた。

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予告先発にシマセンカ?バレンタイン監督が虎に揺さぶり[サンスポ]

ボビーが早くも仕掛けた!!ソフトバンクとのプレーオフ第2ステージを制し、31年ぶりにリーグ制覇したロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が18日、日本シリーズ(22日開幕)での予告先発導入を提案した。阪神の岡田彰布監督(47)も理解を示したが、予告先発は今季128通りの日替わり打線を組んでいるロッテに絶対的に有利。頂上決戦に向け、ボビーがさっそく動きだした。

興奮から一夜明け、疲れた表情で福岡空港に姿を現したバレンタイン監督。しかし、ボビーの頭脳は日本シリーズに向けて着々と計算を始めていた。決戦を制するための秘策、予告先発についての持論を展開した。

バレンタイン監督
「ファンのことを考えると予告するべき。次の日の対戦がどういったものか知りたいはずだ。ルールに従うが、相手がやろうというなら、ウチにとって問題はない。」

パ・リーグでシーズンを通じて導入されている予告先発だが、セ・リーグでは前代未聞。平成10年の横浜−西武、同14年の巨人−西武で監督同士の口約束で導入されたことはあるが、もちろん非公式。その予告先発制度を日本シリーズ前日の監督会議で、提案する考えを明かしたのだ。

「ファンのために−」とシーズン中も様々なアイデアを出してきたバレンタイン監督。今回も表向きはファンサービスが目的だが、真の狙いは別にある。

今季、対戦投手に合わせて128通りもの日替わりオーダーを組んでいるロッテ。左投手との対戦には右打者を並べるのはもちろん、その打順もデータなどをもとに積極的に入れ替えた。それだけに、試合前に相手先発が分かれば、オーダーに悩む必要がなくなり、ボビー・マジックが最大限活用できるという訳。

一方、阪神はほぼ固定されたラインアップ。相手が誰だろうと上位打線は変動なく、予告先発のメリットは少ない。

交流戦ではロッテの3勝2敗1分。ほぼ互角の戦いを繰り広げた相手について「どの選手も素晴らしい。岡田監督は世界有数の監督の1人だ」とこちらはホメ殺し。既に日本シリーズに向けた舌戦は幕を開けている。

「昨夜は午前2時まで会見があった。ゆっくりビールを飲めなかったので、今日は飲もうと思う」。勝利の美酒はここまで。千葉で初めて行われる日本シリーズ。合言葉は1つ。今度は地元ファンの前でボビーが舞う。

◇球団事務所は嬉しい悲鳴

31年ぶりの優勝とあって、球団事務所にはたくさんのお祝いが届いた。花束やビール、酒だるなどが並び、事務所は足の踏み場もないほど。球団関係者は「すごいね。こんなにたくさん来るんだね」と驚きを隠せなかった。また、午前中から日本シリーズのチケットに関する問い合わせが殺到。電話が鳴り止まず、嬉しい悲鳴となった。

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来季プレーオフの実施方法見直しも…パ・リーグの小池会長[サンスポ]

パ・リーグの小池唯夫会長(72)が18日、来季のプレーオフについて11月下旬に開かれるパ・リーグ理事会で、実施方法の見直しを含めて議論する考えを明かした。

同会長は「視聴率もよかったし、1試合平均3万人以上動員しており、プロ野球全体の発展には寄与している」と意義を強調。その上で現状で5ゲーム差で1勝分のアドバンテージと、5割に満たない3位球団が進出したことなどについて「今のやりかたがベストとは思っていない」と見直しについて言及した。

また同会長は「セも2年後にプレーオフを導入するというが、セがやるなら一緒に検討するのも1つの方法だ」と、セが検討を始めたポストシーズンゲーム構想に合流する可能性も示唆した。

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ボビー訴え、予告先発シマショ〜![報知]

日本シリーズの“前哨戦”が始まった。31年ぶりのリーグ優勝を果たしたロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が18日、阪神・岡田彰布監督(47)に対して、シリーズでの予告先発制度の導入を訴えた。一方で「ルールならば従う」と話し、要求が通らない場合、先発投手を隠し通す方針をとる可能性もありそうだ。

優勝監督のオーラを充満させながら、ボビーは猛虎を揺さぶった。最高の頂上決戦とは、どうあるべきか。「ファンのことを考えたら、先発は予告するべき。どんな対戦が生まれるのか、ファンにも分かる」。ファンを愛する指揮官が訴えたのは、シリーズでの予告先発導入だった。

清水、渡辺俊、小林宏、セラフィニ、久保、黒木ら先発陣が豊富なロッテは、阪神を撹乱することが可能。加えて、岡田監督は既に井川の初戦先発を明言している。一見、ロッテにデメリットが大きいが、ボビーは「ウチとしては有利でも不利でもないから、やってもいい」とファン優先の考えを貫いた。

制度が実現すれば、確かにメリットも発生する。代名詞となった日替わり打線は、相手投手の左右によって大きく異なる。プレーオフでは右投手なら橋本、李承Y、左なら里崎、大塚がスタメン出場。予告により、先発オーダーが決めやすくなる。

決戦前日の21日には千葉マリンで監督会議を開催予定。岡田監督に直接、制度導入を迫る可能性もある。昨年は西武・伊東監督が予告先発導入を訴えたが、中日・落合監督が「予想するのも試合の一部」と退けた。

もちろん、強要するつもりはない。「ルールならば従う」と、予告先発が実現しない場合は直前まで先発投手を隠し通すことも検討。シリーズの開幕投手については「投手陣全員を信頼してるからね」と明言を避けた。「岡田監督は世界有数の監督。非常にタフな相手だ」とバレンタイン監督。情報戦か、ガチンコ勝負か。ボビーはサイを投げた。決戦の火ぶたは、もう切られている。

◇堀腰痛ひかず内野陣に不安

頂上決戦に向けて暗雲が垂れ込めた。右太もも裏痛の小坂に続き、17日の試合で、腰痛のために堀も途中交代。一夜明けたこの日も、おぼつかない足取りで「痛み?痛いです。日本シリーズ?分からないね」とトーンは上がらない。アクシデントの影響で、前夜は8回から不慣れな二塁についた今江も「セカンドは無理です。連係プレーにかなり不安があります」。

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ロッテVセール!てりやきバーガーも半額[ニッカン]

ロッテの31年ぶりのリーグ優勝を記念して18日、地元・千葉県の百貨店やスーパーなどが一斉に優勝セールを始めた。千葉市中央区の三越千葉店には球団のマスコット「マーくん」らも駆け付け、くす玉を割ってファンと優勝の喜びを分かち合った。同区のそごう千葉店では約500人が開店前に行列。無料配布したロッテの板チョコ500枚は開店と同時になくなった。優勝セールは千葉県内の東武百貨店や高島屋、イトーヨーカドーなどでもスタート。ジャスコは関東地方の40店で3日間のセールを始めた。ロッテリアは、てりやきバーガーの半額セール(通常220円が110円)などを実施している。

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一夜明けボビー「これから阪神を研究」[ニッカン]

31年ぶりにパ・リーグ制覇を達成したロッテのボビー・バレンタイン監督(55)は優勝から一夜明けた18日午前、福岡空港で「昨日の夜、ビールを飲めば優勝を実感できるかと思ったが、疲れて飲めなかった。今夜あらためて(喜びを)感じたい」と嬉しさを滲ませた。前夜は午前2時までテレビ出演をこなしたバレンタイン監督は、寝不足気味の表情。阪神と争う22日からの日本シリーズについては「これから2、3日かけて阪神のことをよく知ろうと思う」と話すにとどめたが「ファンが満足する野球ができるだろう」と日本一に自信ものぞかせた。

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ロッテV視聴率関東で17%、テレ東に感謝[ニッカン]

ロッテが優勝を決めたパ・リーグのプレーオフ第2ステージ第5戦で、テレビ東京系の中継の視聴率は関東地区で17.0%、関西でも15.2%と高水準だったことが18日、ビデオリサーチの調査で分かった。北部九州は36.7%と同地区での今季野球中継の最高を更新した。

プレーオフ各試合は地元福岡では民放各局が放送したが、全国生中継はテレビ東京系の第2ステージ第4、5戦だけで、同局にはファンから「よく放送してくれた」と感謝の電話やメールが数百件寄せられた。

昨季始まったプレーオフだが、昨年5試合を全国中継したテレビ朝日系の視聴率は関東で10%前後と苦戦。今季は巨人戦ナイターの平均視聴率が関東で10.2%と低迷したこともあり、他局は「日本シリーズと違い、全国ネットワークに乗せるほどのニーズはない」(在京キー局幹部)と中継を控えていた。テレビ東京は「巨人の成績は悪かったが、プロ野球全体の人気が落ちている訳ではないということを証明できた」と話した。

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西武鉄道は村上ファンドの提携話断る

再建を目指す西武グループの西武鉄道後藤高志社長(56)が18日、都内のホテルで、投資ファンドの米サーベラス社、日興プリンシパル社と資本提携で基本合意したと発表。「村上ファンド」を含め20社以上から資本提携の提案、申し入れがあったが、総合的に検討し選定した。今年度中に、最大1600億円の基本増強をする予定だ。また席上、後藤社長は西武球団についても触れ「伊東監督が若手を育てプレーオフに進出。オリックスと最大で5、6差あったが、最後は逆転してくれた。力と勇気を与えてくれ、感謝している。球団は再生、グループのシンボルで、グループを挙げてサポートしていく」と、あらためて継続保有する方針を強調した。

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