わたしはかもめ2005年鴎の便り(10月)

便

10月29日

ロッテ11・20幕張メッセでファン感謝祭[報知]

日本一軍団・ロッテが11月20日に予定されているファン感謝イベントを本拠地・千葉マリンスタジアムではなく、隣接する複合コンベンション施設「幕張メッセ」で行う計画が浮上した。

千葉マリンは今オフ、グラウンドにフィールドシートを設置するための改修工事が予定されており、期間中(11月中旬〜来年3月頃まで)は使用できない。せっかくの日本一。ならば、巨大なイベント会場に移り、ファンと盛り上がろうということになった。幕張メッセは国内でも屈指のイベント場として名高い。会場に予定されている「イベントホール」は最大1万人が収容可能で、ここがファンで埋め尽くされることは間違いない。

イベントの詳細は「まだ未定」(球団関係者)とのことだが、当日は午前中に優勝パレードが予定されており、その盛り上がりのまま、ファン感謝デーに突入するようだ。甲子園球場での日本シリーズ第3、4戦は、警備上の都合で千葉マリンでのパブリック・ビューイング(PV)が実施されず、ファンから不満の声が上がっていた。そこで、ファンイベント当日、日本一を決めた映像を大スクリーンで流す計画もある。球団関係者は「PVができず申し訳なかった気持ちがある。日本一を決めた瞬間をもう1度、味わって欲しい」と話しており、試合中継に酔い、会場に「ボビー・コール」が響きわたることになりそうだ。

ファン参加の優勝パレード、韓国・済州島での球団納会と次々とサプライズプランを打ち出してきた日本一軍団。最後は“イベントの聖地”で、ファンに最高の感動を今1度、味わってもらうことになる。

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小林雅、川嶋あいにテーマ曲を依頼[スポニチ]

日本一の守護神に新しいテーマ曲がつくられることになった。小林雅英投手(31)が29日、東京・渋谷で行われたシンガー・ソングライター、川嶋あい(19)主演のドキュメンタリー映画「最後の言葉 dear beloved」の初日舞台挨拶にゲスト出演。登板時に流れるテーマ曲の作曲を要望し川嶋も快諾した。

小林雅
「一回りも年齢が離れていて、こんなに小さな彼女から、僕も力と勇気を頂きました。これから先も力をください。躍動感のある曲、乗っていける曲をつくってくれたらなあと思っています。」

壇上で花束を渡し、握手を交わした小林雅が、少し照れながら初対面の川嶋に頭を下げた。マウンド上で見せる気迫あふれる姿はそこにはない。不動の守護神としてプレーオフ、日本シリーズと胴上げ投手になった右腕も19歳の人気歌手の前ではデレデレ。舞台裏で再度「勢いのある曲をガツンとお願いします」と頼み込み「頑張ります」との答えをもらった。

川嶋は昨年8月のアテネ五輪で小林雅が奮投する姿を見てファンになったという。今年9月に今回の映画の基になったエッセー本を送り、小林雅も両親を亡くしながら夢に向かって突き進む川嶋の生き方に共感を抱き競演が実現。“応援曲”提供の約束が交わされた。

今年は洋楽をバックにマウンドに向かい、初の最優秀救援投手のタイトルも獲得した小林雅。日本一効果で異色のコラボレーションが実現する来季は新しいテーマ曲に乗って、フル回転する。

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小宮山、来季も現役続行[スポニチ]

ロッテの小宮山悟投手(40)が来季も現役を続行することが29日、分かった。球団はアジアシリーズ後にも小宮山と残留交渉を行う。1年の浪人生活の末、古巣に復帰した昨年は18試合で3勝4敗。今季は23試合で0勝(1セーブ)だったが、ロングリリーフもできる貴重な中継ぎとして、日本一に貢献。球団首脳は「バレンタイン監督の意向もあり、現役でやってもらうことになると思う」と来季の去就を明かした。小宮山は「(チームから)必要とされるのであれば、もちろん来年も現役でやりたい」と希望。バレンタイン監督も「リリーフは非常に難しい仕事。彼(小宮山)ほど安定した投手がブルペンにいるのは大きな武器」と評価している。また、フランコ、李スンヨプ、ベニーら外国人選手5人も残留の方針。

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ロッテファン300人、幕張砂浜でビールかけ[ニッカン]

プロ野球で31年ぶりの日本一になったロッテのファン約300人が29日、千葉県幕張の千葉マリンスタジアム近くの砂浜でファンだけの「ビールかけ」を行った。「ジャンプ応援」などの応援をするマリーンズ・ビクトリー・プロダクションズ(MVP)のメンバーが集合。会費2000円を出し合って購入した大瓶2000本(約1266リットル)は歓声と共に、わずか5分足らずで消えた。

しっぽの付いたヒョウ柄の着ぐるみ姿の東京・板橋区の女性会社員(35)は「メイド姿よりインパクトがあると思って。このまま飲み会に行きます」。千葉・市川市の主婦(33)は「日本一はめでたいから」と、セーラー服にルーズソックス姿で、楽しそうにビールを浴びた。リーダー格の安住和洋さん(35)は「いつも一緒に戦っている同志と喜び合えた」と話していた。

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ロッテ広報部が11月に地元中学校で授業[ニッカン]

31年ぶりに日本一に輝いたロッテが、11月に地元の中学校で「マリーンズ教室」を行うことが29日、分かった。千葉・幕張中で11月9、10日に球団の企画広報部が授業を行う。2、3時間を予定しており、ビデオなど映像を使い、スポーツイベント開催を支える試みなどを紹介していく。

千葉大との共同作業になる。ロッテはプロ野球を通して千葉県、市と協力関係を築いており、それが子供の教育にも生かされることになった。企画広報部の高瀬氏、佐川氏らが参加を予定している。ロッテ戦のイベントの舞台裏、地元密着の球団をつくり上げるには、などの興味深い授業になりそうだ。

日本シリーズ優勝直後ということも重なって、盛り上がりが期待される。生徒参加の質疑応答のコーナーも検討している。荒木企画広報部長は「今年は子供の声援も力強いものがあった。教育面にも、協力していきたい。子供達の意見も参考になるし、今後に生かしていきたい」と期待していた。

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NPBの“構造改革”!準支配下選手制度の概要明らかに[サンスポ]

NPB(日本プロ野球組織)が来季からの導入を決めている、準支配下選手制度の概要が29日、明らかになった。二軍公式戦に出場が可能な準支配下選手は最高年俸440万円、最低240万円。育成選手は最高240万円など。ただ、プロ野球界の裾野を広げる役割を担うために積極的な球団がある一方、採用に消極的な球団もあり、定着には時間がかかりそうだ。

選手枠を広げる最大の理由は、裾野の拡大にある。

現行の支配下選手70人枠では、ドラフトは即戦力重視の傾向。企業チームの激減による受け皿作りと、従来ならドラフトにかからず野球人生を終えていた若い選手達に対する、新たな育成システムの確立を図る。

「故障者の救済措置になるし、俊足や飛距離など一芸に秀でた選手を獲ることもできる。囲い込みではなく、選手を救うことができる」と巨人・清武球団代表は力説する。

「準支配下選手」と「育成選手」で、年俸や出場できる試合などに大きな違いがある。準支配下は2次ドラフト(今季は11月18日に大学生・社会人ドラフトの終了後に実施予定)のほか、支配下選手から自由契約された選手も契約可能。育成選手は“練習生”とプロの中間に属し、支配下選手となるにはドラフトを経る必要がある。

11月10日の実行委員会では、支配下選手の故障者リストを作り、その人数の穴埋めをすると共に、実戦機会の確保のため球団混合の「ルーキーリーグ」を創設するなどの可能性を探ることを議論する。また、単なる人件費削減につながらないよう、支配下選手の下限を「65人」として選手会の理解を求める。それら詳細を最終決定し、同18日に2次ドラフトを実施する予定だ。

既に巨人など導入に積極的な球団では、2年目で戦力外通告された平岡政樹投手(20)ら若手選手に対して、トライアウトなどでの他球団への移籍を促す一方、移籍先がなかった場合には準支配下枠での再契約を打診している。

ただし、人件費や経費負担を危惧して、準支配下枠を使わない方針の球団もある。足並みを揃えるため、実行委での最後の議論が注目される。

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日本一その裏側…フロントから改革、外部招聘10人以上

ロッテの日本一の要因はチームだけでなく、積極的に球団改革を進めてきたこともにもある。プレーオフを制し、パ・リーグ制覇を成し遂げた時、重光昭夫オーナー代行は「外部から優秀な人材を採用したことが、球団の活性化につながった」と語った。10年前のバレンタイン監督の第1次政権時にも広岡達朗GMの就任など、球団改革を目指したが、結局中途半端な形に終わってしまった。

だが昨年からチーム強化と経営改善を2本柱として、球団の抜本的な改革に乗り出した。元ダイエー球団代表の瀬戸山隆三球団代表が新たに就任。宮田隆編成部長、荒木重雄企画広報部長、梶原紀章広報ら、外部から登用した人材が主要ポストに続々と就いた。その人数は10人以上に上った。野球にとらわれない発想も生かした。

今年、球団は顧問として広瀬一郎氏(スポーツ総合研究所所長)を迎えた。同氏はJリーグ経営諮問委員を務めたこともあり、スポーツ・マネージメントのエキスパートだ。助言を基に、荒木部長はJリーグの試合なども観戦。幅広いスポーツを研究、「野球観戦の適正価格」を再考した。6月のソフトバンク戦で全席一律1500円の試みを行った。交流戦後、リーグ戦再開からは席種を一部変更、内野席を値下げするなどした。観客動員の実数は増加。昨年約37億円の球団の赤字が、20億円台に減少することが見込まれている。

さらに球団内外からブレーンを集めて経営企画室を立ち上げ、球場経営そのものに着目している。千葉市は9月初めにロッテの本拠地である千葉マリンスタジアムの管理、運営を民間に託す「指定管理者制度」を適用することを発表。その候補にロッテを挙げた。ロッテが指定管理者となれば、集客、広告、グッズや飲食店の営業、様々なイベント開催ができる。地元密着の再開発に発展する可能性もある。球団経営が根本から変わることになりそうだ。チームの快進撃と球団改革が噛み合い、オフも新たな試みに目が離せなくなりそうだ。

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国際化対応へ規則委が提案

◇2段モーションの禁止経緯

4月26日の実行委員会で規則委員から提案された。アマ球界では厳格に禁止されており、韓国、台湾を含む世界的にもチェックは厳しい。対照的に日本のプロ野球は規制が緩かった。またアジアシリーズ、ワールド・ベーズボール・クラシックなどの国際大会が新設され、国際化への対応が急務だった。あらためて野球規則通りに運用し2段モーションを禁止することを承認。7月23日の監督会議で12球団の監督に説明し了承された。また、野球規則に抵触しそうな「規制対象者」をリストアップ。横浜三浦、クルーン、中日岩瀬らの名前が挙がった。

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