わたしはかもめ2005年鴎の便り(11月)

便

11月3日

パ・リーグ東西対抗

◇東軍8−9西軍(草薙)

パ・リーグの東西対抗が3日、静岡県営草薙球場で1万3772人の観衆を集めて行われ、西軍は7回に和田(西武)の中前打で勝ち越し、9−8で東軍に逆転勝ちした。通算成績は西軍の11勝5敗2分け。先制打も放った和田は最優秀選手に選ばれ、賞金100万円を獲得した。

試合は、西軍が1回に松中(ソフトバンク)らの4連打で3点を先制。東軍は直後に今江(ロッテ)の3ランなど一挙5点を奪って逆転した。しかし、西軍は3点を追う7回に日高(オリックス)のソロ、谷(オリックス)の犠飛などで追い付き、和田が決勝打を放った。

123456789R
西軍3000004029
東軍5000100028

◇今江、西岡アベック弾

ロッテの今江と西岡が日本シリーズの勢いそのままに活躍、揃って優秀選手に選ばれた。今江は1回に3ランを放ち「思ったより動けた」。西岡は2本塁打を含む3安打3打点を「こういうお祭り事でしか(本塁打を)狙えないので」と振り返った。10日から「KONAMI CUP アジアシリーズ2005」が始まるが、今江は「絶対に優勝して日本のレベルが高いところを見せたい」と力強かった。

◇渡辺俊2回3失点

先発のロッテ渡辺は1回表に3点を失った。楽天北川に不運な右前打で出塁を許すと、ソフトバンク松中、西武和田、西武中村まで4連打された。10月23日の日本シリーズ第2戦以来の実戦登板は、2回を投げて4安打3失点と奮わなかった。

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ロッテナインメッセージ「信じています」

来季の去就が注目されるバレンタイン監督に、選手側が熱いメッセージを送った。試合後、今江が「絶対に残ってくれると信じています」と、新聞報道で知った同監督への米国からのオファーについて言及。西岡も「監督にはもちろん残ってもらいたい。僕らはそれを信じてやるだけです」と話していた。

◇最後の打席、初芝遊飛

初芝がファンの大声援を受けて17年間で最後の打席に立った。8回1死から代打で登場。打席に入る直前、捕手のソフトバンク的場にささやいた。「分かってるだろうな」。5球続けての直球勝負だったが、結果は遊飛に終わった。10日からのアジアシリーズは欠場する意向。帰り際、バスに向かう右翼席の通路ではロッテファンの「初芝」コールが絶えなかった。「本当にありがたい」。今後の進路は「アジアシリーズが終わってからゆっくり考えます」。バレンタイン監督との固い握手の後、すっきりとした表情を見せていた。

◇渡辺俊は3失点

先発した渡辺俊が4連打で3失点。「サト(里崎)が色々試して直球が多くなった」と頭をかいたが、2回は本気モード。「3点も取られたから必死になって抑えにいきました」と3人を10球で封じ、アジアシリーズに向けた調整登板を締めた。

◇久保、4失点で敗戦投手

東西対抗で久保が負け投手となった。3点リードの7回からマウンドに上がったが、この回5安打を集中され4失点。「ゴリ(今江)にMVPを取らせてあげたかった」と逆転を許し苦笑い。プレーオフ、日本シリーズを通じて登板機会がなく実戦感覚が鈍った。それでも「お祭りだから楽しみました」と、8回は3者凡退で新人王候補の力を見せていた。

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ボビー、3年12億円を拒否![スポニチ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が残留交渉で球団側が提示した3年総額12億円を拒否し、3年総額15億円を要求していることが3日、明らかになった。単年換算で1億円の開きがあり、交渉は難航中。メジャー3球団の次期監督候補に挙がるなど去就が注目されるが、ボビーサイドが今後も妥協しなければ、95年同様に退団する可能性も出てきた。

パ・リーグ東西対抗が行われた静岡・草薙球場で瀬戸山球団代表はバレンタイン監督との残留交渉が難航している理由を苦渋の表情で明かした。

「提示した額は本人に言ってある。誠意を持って提案したけど…。私見だけど年数じゃなくて金額に満足してないんじゃないの」。同代表は10月31日に交渉。日本一に導いた手腕と観客動員増の貢献度を評価し、今季の2億5000万円から4億円、来季からの新たな3年契約で総額12億円を提示した。監督では選手兼任となるヤクルト・古田監督の3億3000万円を上回る破格待遇だ。

それがバレンタイン監督によれば「早く誠意を見せて欲しい」となる。複数の球団関係者によるとボビーサイドは倍増の5億円、総額3年15億円を要求しているという。ボビー本人はカリスマ的な商品価値から当然と思うかもしれない。だが、ロッテは慢性的な赤字球団。今季は昨年比で2倍以上の観客を動員し、37億円から29億円まで赤字を削減したとあり、球団内から「誠意を持って大幅アップしたのにさらに要求してくる。これでは本末転倒」と悲鳴が出るのは当然だった。

だからマネーゲームには乗らない方針だ。メジャーとの争奪戦になっても、瀬戸山代表は「ボビーの気持ち次第」と発言。監督候補に挙げているドジャース、デビルレイズ、ナショナルズが今月中に面談を求めた場合でも「許可する」と初めて容認した。

2日夜にも同代表と会談したバレンタイン監督は「次のミーティングを楽しみにしている」と語るにとどまった。95年の解任時にはファンの暴動が起きたが、今回はボビー側のつり上げによるもので、球団が責任を問われることはない。最悪退団になっても、それは日本一監督の決断である。

◇ファンは静観

スタンドからバレンタイン監督とともに戦い、31年ぶりの日本一を手にした「26番目の戦士」と呼ばれるマリーンズサポーターは、今回の去就問題を冷静な目で見守っている。95年に指揮を執った時はバレンタイン監督と広岡GMの確執が表面化。万年Bクラスの球団を2位へ引き上げながら1年で解任されると、外野席の応援団が中心となって1万4000人もの署名を集めて“残留運動”を展開。この解任劇をきっかけに、96年から応援組織「M・V・P(MARINES・VICTORY・PRODUCTIONS)」を設立した安住和彦さん(35)は「今、署名活動すれば、ほとんどのファンが署名してくれると思うが、今回はボビーは残るものと信じている」。日本一熱いサポーター達は、静かに“続投決定”の時を待っている。

大リーグ監督の年俸
高額化している選手年俸に比べれば、監督の年俸は低い。最高額はヤンキースのトーリ監督で、05年からの3年総額1920万ドル(約22億4000万円)。だがこれは別格で、監督通算歴代3位の2214勝を挙げているラルーサ監督(カージナルス)でさえ3年総額800万ドル(約9億3600万円)と言われており、年俸は3億円程度だ。新人監督は50万ドル(約5800万円)程度からスタート。今季からメッツの監督となったランドルフ監督は年俸60万ドル(約7000万円)となっている。

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ボビー監督、3年基本合意も金額で隔たり[ニッカン]

バレンタイン監督は3日、パ・リーグ東西対抗で精力的にファンサービスに努めた。サインに気軽に応じ、試合前の本塁打競争では捕手役、試合中には三塁コーチも努めた。ただ監督続投で、まだ条件面で隔たりのあることが分かった。1日に重光オーナー代行が直接出馬して残留交渉に臨み、期間は来季からの3年契約で基本合意した。ただ金銭面で正式サインまでに至っていない。

瀬戸山球団代表はこの日、「(同監督が)納得してない?そういうことなんでしょう」と話した。試合後、バレンタイン監督からは「お互いのことを理解していると思う。次のミーティングを楽しみにしたい」と、条件再考を促し、早ければ次回交渉でサインしたい意向を示した。

瀬戸山代表は「今後はオーナー代行、浜本球団社長とで話し合ってもらうつもり」と話し、大型契約となる中身については、本社サイドの決定を仰ぐことになる。日本一監督の去就問題は大詰めを迎えているが、今後の焦点は、まだ総額1億円はくだらないとされる金銭面の隔たり。31年ぶりの日本一をなし得たバレンタイン監督サイドも強気の姿勢を崩さない。同代表は「残って欲しいと伝えた。監督も『オレもそうしたい』という話だった」と残留を信じて疑わない。一方で「最終的には本人が決めること。本人の意思を尊重しないといけない」とも話した。現在、同監督にメジャーの複数球団が監督招聘に興味を示す中、日本一監督の流出だけは避けたいのは当然で、今後はインセンティブなどを調整し、妥協点を見つけることになる。

◇M提示4.6億円、米紙伝える

3日付のロサンゼルス・タイムズ紙は、ドジャースの来季監督候補に挙がっているバレンタイン監督についての記事を掲載した。同監督は「ドジャース監督は、私の夢の職業。でも今はロッテを指揮しているところだ」とコメントをしたという。ド軍は69年にドラフト1巡目で入団した球団でもあり、相思相愛の関係が続いている。また同紙は、ロッテがバレンタイン監督に年俸400万ドル(約4億6000万円)の延長契約を提示している、と報道。ド軍が予定している提示岳を上回っていることは確実、と伝えている。

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ボビー残留に瀬戸山球団代表が自信…近日中にも2度目の交渉[サンスポ]

ロッテ・瀬戸山隆三球団代表(51)が3日、東西対抗が行われた静岡で、ボビー・バレンタイン監督(55)の引き留めに、自信を見せた。「誠意を持って(契約を)提案している。来季も指揮を執って、V2を目指して欲しい」。

31年ぶりの日本一に導いた指揮官の残留を一刻も早く決めたい瀬戸山代表は前日2日、バレンタイン監督と会談。改めて来季からの3年契約を提案すると共に、熱意を伝えた。「残って欲しいと言ったら“オレもそうしたい”と答えてくれたよ」。

1日の重光オーナー代行による1度目の正式交渉が不調に終わったため、球団はインセンティブを含めた契約を検討中。バレンタイン監督もこの日「お互い理解することができた。次のミーティングが楽しみ」と話していて、近日中にも2度目の交渉が行われる。

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ボビー残って!打った指揮官の胸、打った愛弟子3発[報知]

◇パ・リーグ東西対抗、今江反撃3ラン西岡豪快2発で思い伝えた

ボビーよ、残ってくれ! 2005パ・リーグオールスター東西対抗が3日、静岡・草薙球場で行われ、日本一になったロッテ勢が東軍で大活躍。日本シリーズで大ブレークした今江敏晃内野手(22)が反撃の3ランを放てば、西岡剛内野手(21)は劇弾2発を披露。去就が注目されるボビー・バレンタイン監督(55)にささげるボビー・チルドレン達の残留熱望アーチに、スタンドのファンも「ボビー、残ってくれ」の大声援。これには、タフネゴシエーターのボビーも残留へグラリと心を動かされたようだ。

偽りない愛が、ボビーの心に届いた。帰りのバスが待つ右翼ポール際。日本一監督の姿が見えると、ファンの祈りは絶叫へと変わった。「ボビー、残ってくれ!」「ボビー、行かないで!」響きわたる無数の残留コール。バレンタイン監督の心は、揺さぶられていた。

「今日もたくさんのファンが来てくれたね。マリーンズが全国的に認められてきたということ。こうしてファンが増えていくところを、ずっとずっと見続けていたいよ」。愛するファンからの“続投要請”に、改めて残留への思いを強くした。公の場に姿を見せるのは、日本一を決めたシリーズ第4戦(10月26日)以来となったパ・リーグ東西対抗。その間、メジャー3球団の次期監督候補に挙げられた。東軍コーチを務めたボビーに、この日1番の大声援が届けられた。

祈りを形にしたのは、ファンだけではなかった。手塩にかけて育てた“ボビー・チルドレン”が、バットと声で恩師の続投を願った。初回1死一、三塁。今江が右翼席に3ランを運んだ。「残ってくれると信じています」。思いを込めた22歳の放物線を、指揮官は頼もしげに見つめていた。

もう1人の愛弟子・西岡も続く。5回に「狙って」ソロ弾を放つと、9回にも右翼に2ランを運び、1試合2発。「ボビーには残ってもらいたい。信じるしかない」。今江に続き、若武者が必死に成長した姿をアピールした。

育てた2人が3本のアーチで思いを伝えた。3発の着弾点ではファンがプラカードを掲げ、流出阻止を訴えた。「マリーンズの代表として、いい野球をしてくれた。誇りに思うよ」とバレンタイン監督。ファンと“息子達”の深い愛情は、確かに受け取った。メジャーの魅力より、破格の条件より、大切な光り輝く宝物。情に厚いボビーの心は、大きく日本に傾いた。

最優秀選手
西武・和田
(賞金100万円、スズキ「新ワゴンR」、和風高級家具セット、サッポロビール「ドラフトワン350缶1年分360本」など)
優秀選手
ロッテ・今江、ロッテ・西岡、オリックス・北川
(賞金30万円、NEC「LaVie L」など)

◇「3年15億円」週明け提示

第1回交渉に失敗したロッテは週明けにも、出来高を含め、最大3年15億円の破格条件を再提示する。瀬戸山隆三球団代表(52)は3日、「条件のプラスアルファをするか(重光)オーナー代行と話し合って再提案をしたい」と語った。

10月31日に同代表が3年10億円とみられる条件を提示したが決裂。1日には重光オーナー代行とバレンタイン監督がトップ会談を行ったが、正式契約には至らなかった。バレンタイン監督は「次の会談を楽しみにしている」と話しており、再提案での年俸上積みは確実な状況。優勝、日本一などの順位による出来高を含め、3年総額15億円にも上る模様だ。

球団側は第2回交渉の決裂は視野に入れていない。「最終的には本人の意思を尊重する」と瀬戸山代表。再提示後、契約の細部を詰めていく可能性はあるものの、大幅な見直しはしない方針だ。交渉が再び決裂した場合はメジャー球団との面談を認め、争奪戦に発展することになるが、メジャーでもトップクラスの条件となるため、残留が濃厚。ロッテの“ラスト提示”で誠意が伝わるか、注目される。

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東西対抗で今江、西岡が大活躍[スポニチ]

2年ぶりの開催となるパ・リーグオールスター東西対抗が3日、静岡・草薙で開催された。東軍のロッテ・今江敏晃内野手(22)、西岡剛内野手(21)は阪神をシリーズ4連勝で下した勢いそのままに計3本塁打と大活躍。試合は8−9で敗れたものの、存在感をアピールした。通算成績は西軍の11勝5敗2分け。最優秀選手には西武・和田一浩外野手(33)が選ばれた。

去就に揺れる指揮官の目の前でぶち上げた3発の花火。“ボビーチルドレン”がまたやってくれた。

先陣はシリーズMVPの今江だ。初回、3点を先制された直後。2点を返してなお1死一、二塁で帆足の初球を迷いなく振り抜いた。静岡に集結したロッテファンで埋まる右翼席へ1直線に飛び込む逆転3ラン。「日本シリーズで最後まで野球をやっていたので有利だったんじゃないですか」とコメントまで憎い。今江が打てば黙っていないのが西岡だ。5回に右越えソロを放つと9回にも右越え2ランで、プロ入り初の1試合2発。「こういうお祭りごとしかホームランなんて狙えませんから」。チームの敗戦でMVPこそ逃したが、今江とともに優秀選手賞として賞金30万円などをゲットした。

チームはアジアシリーズに向けて調整中も、気になるのは指揮官の去就動向だ。西岡は「もちろん残ってもらいたいけど、監督自身が決めること。僕らは信じて野球をやるだけ」。これで終わりじゃない。来季以降も同じユニホームで戦うことを信じている。

◇初芝プロ最後の打席は遊飛

現役引退するロッテの初芝がプロでの最後の打席に立った。8回1死から代打で登場。馬原のオール直球勝負に遊飛に終わったが、スタンドから盛大な拍手を送られ、試合後はバレンタイン監督と抱き合った。アジアシリーズには出場しないため「最後の最後、堪能したよ。日本一になれてよかった」と晴れ晴れとした表情。今後についてはアジアシリーズ終了後に球団と話し合う。

◇西武・和田がMVP

西武・和田が初回に先制打、7回は決勝打と2打点の活躍で最優秀選手賞に輝いた。外野手不足とあって東西対抗では自身初のフル出場に「本当に疲れました」と苦笑い。それでも賞金100万円に副賞の車などをゲットして「たまたまですけど、シーズンの最後がいい終わり方でよかった」と笑顔だった。

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今江3ラン!西岡2発!東軍敗戦もこれが日本一の勢いだ[サンスポ]

パ・リーグの東西対抗が行われ、日本一に輝いた東軍のロッテ勢が大活躍した。シリーズMVP男の今江敏晃内野手(22)が3ランを含む2安打を放てば、西岡剛内野手(21)も2本塁打を含む3安打3打点。いずれも優秀選手賞に選ばれた。試合は9−8で西軍が勝利した。

これが日本一の勢いだ。1万3772人で埋まった静岡のファンも、ロッテの若きパワーに驚嘆。チームを頂点に導いた今江、西岡の2人が、パの主役を演じきった。

まずはシリーズMVPの今江だ。1回1死一、三塁。帆足の真っ直ぐを流し打つと、右翼席に着弾。5点のビッグイニングを呼び込んだ。「僕らは日本シリーズを戦ってきたので有利ですよ。体も動いていたし、楽しめました」。

この一撃に西岡も黙っていない。5回に加藤から右越えソロを放つと、9回にも馬原から右越え2ラン。3安打3打点で東軍の核弾頭をこなした。「2発?スゴイですね。お祭りでしか狙えないので狙った。今江さんのMVPを阻止しようと思って打ちました」。狙いすました2発に西岡も会心の笑み。揃って優秀選手賞に輝いた。

“ボビー・チルドレン”の2人が、去就問題で揺れるバレンタイン監督にささげる計3発でもあった。今江が「残ってくれると信じています」といえば、西岡も「残って欲しい。信じてやっていくだけです」。自分を育ててくれた監督に残留を決意させるためにも、プレーオフ、日本シリーズの勢いそのままに、全力プレーを見せつけた。

「(2人とも)マリーンズの代表として、誇りに思う。マリーンズのファンもたくさんきてくれて(ロッテが)全国的に認められたと思う」。さすがにバレンタイン監督も、若武者の雄姿に満足そう。監督とその“子供達”は、今年最後の目標、10日開幕のアジアシリーズ(東京ドーム)の初代王者に向かって突っ走っている。

「日本代表として、絶対優勝して、レベルが高いところをみせたい」。今江も静岡からアジア王者を力強く宣言。マリーンズの秋はまだまだ終わらない。

◇ロッテ・初芝ラストゲーム

初芝が最後のユニホーム姿を披露した。今季限りでの引退を決意した38歳のベテラン。アジアシリーズには出場しないため、この日が最後のゲームとなった。8回に代打で登場すると、スタンドからは大歓声。結果は遊飛に終わったが、ファンからは拍手が送られた。17年の現役生活を終え「日本一で終われたことが1番。堪能したよ」と感慨深げだった。

◇ロッテ・渡辺俊2回3失点

アレレ、日本一投手陣が崩壊。東軍の先発、渡辺俊が1回、和田、中村の西武勢に連続タイムリーを浴びるなど、2回4安打3失点。「3点とられてヤバイと思ったので、2回は必死でした」と浮かない表情だ。また、7回から登板の久保も、日高に1発を浴びるなど、この回4失点で負け投手になるなど、10日開幕のアジアシリーズに向け、不安が残った。

◇日本ハム・ダルビッシュが被弾にガックリ

ダルビッシュが9回から登板。2球で簡単に2死をとったものの、平野に右越え2ランを浴びガックリ。「全部まっすぐです。(9回裏に西岡の2ランが出たので)あの1発がなかったら、勝っていたのに」と渋い表情だった。

◇楽天・一場が新人投手で唯一“ゼロ封”

東軍の一場が3番手としてマウンドに上がり、北川に許した1安打のみの2回無失点。新人3投手の中で、唯一“ゼロ封”の好投を見せた。シーズン終了後も秋季練習、フェニックスリーグ、秋季キャンプと体を動かしてきただけに、「すんなりと(試合に)入れました。いい感覚で投げることができました」と白い歯を見せていた。

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東も西もボビー1色[ニッカン]

バレンタイン・ロッテの勢いは止まらない。西軍が9−8で東軍に逆転勝ちしたが、東軍のロッテ今江と西岡が計3発6打点と大活躍。日本シリーズで見せつけた存在感を十二分に発揮した。2人とも10日から始まる「KONAMI CUP アジアシリーズ2005」での初代アジア王者へ意欲満々だった。一方、球団から3年契約を打診されているバレンタイン監督はファンサービスに努めたが、合意には時間を要しそうだ。

やっぱり、というべきか。今年のパ・リーグの主役は最後までロッテであり続けた。“ボビー・チルドレン”達が、31年ぶり日本一の勢いをそのまま静岡にも持ち運んだ。試合後のバレンタイン監督のコメントも弾んだ。「パの代表として、マリーンズの代表として頑張ってくれた。誇りに思う」。

まずは日本シリーズで、8打席連続安打の新記録をマークするなど打率6割6分7厘と驚異的な活躍を見せた今江だ。1点を追う初回1死一、三塁。西軍の西武帆足の初球136キロの外角高めを迷わず振り抜いた。打球は高いライナーで右中間席に突き刺さった。「感触が良かったですね〜」とクシャクシャな笑顔で振り返った。

シリーズが終わってから丸1週間が経過しているが「思ったより体が動いた」と、実戦感覚がいまだ染み付いていることを実感した。東軍が敗れ、シリーズに続く2つめのMVPは逃した。「ちょっと脳裏をかすめたが、そんな贅沢は言えませんね」。謙遜する口調にもV戦士の自信をうかがわせた。

もう1人、バレンタインの機動力野球のキーマン、西岡も5打数3安打3打点と大暴れだ。オリックス加藤、ソフトバンク馬原からいずれも右翼席に運ぶ2本塁打を放ち、そのパワーも見せつけた。「シーズン中は狙うことはないのですが、今江さんのMVPを阻止するためにも狙いました」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。

1週間後の10日には日本球界を代表して戦うアジアシリーズが開幕する。バレンタイン監督も実戦感覚を選手に意識させるため、渡辺俊、小野、久保の3投手を投入させた。今江が言う。「日本代表として絶対に優勝して日本のレベルの高さを証明したい」。交流戦王者、パ覇者、日本一と快進撃を続けたロッテの1年は、まだ終わっていない。4冠目が待っている。

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パ新人王最有力のロッテ久保が12月結婚[ニッカン]

パ・リーグ新人王最有力候補の久保康友投手(25)が今オフ、結婚することが3日、明らかになった。相手は兵庫・神戸市在住の森永洋子さん(25)で、8年間の交際を実らせた。12月の大安に入籍予定で、挙式は来年オフに行う。

ルーキーながら10勝3敗とロッテの31年ぶり日本一に貢献した久保にとって、公私ともに充実した1年となった。「まだ入籍日は決まっていないが、結婚します。これまで以上に頑張っていきたい」と笑顔で明かした。出会いは98年センバツ決勝で横浜松坂(現西武)と投げ合い、準優勝した関大一3年の時だ。友人の紹介から始まり、実に8年間、交際を続けてきた。

「一緒にいて安心できる人です。付き合う時も、結婚も、自然とそういうことになった」と長距離恋愛を育んできた。プロポーズの言葉は特別なかったが、互いに実家を行き来しており、昨年10月に相手の両親にあいさつを済ませた。洋子さんは地元で子供達にピアノ指導をしていたが、このほど結婚に備えてやめた。久保が現在、寮住まいのため新居が決まり次第、入籍日を決める。洋子さんは「まじめで言葉は少ないですが、大切にしてもらっていることが良くわかる」と話した。

今季は4月24日の楽天戦で、球団49年ぶりに新人の初先発完封勝利の快挙を達成。さらに新人55年ぶりの10勝をマークするなど、まさに歴史的な活躍を重ねてきた。新人王獲得も確実な状況だが、決まれば球団投手では74年の三井雅晴以来、31年ぶりになる。

日本シリーズでは5戦目の先発が決まっていたが、4連勝で優勝が決まった。「投げたかったが、嬉しかった。今年は結果こそ満点だったが、内容はまだまだ。ロッテの先輩投手を見ると、それを痛感する」と満足していない。「これが久保だ、といわれるようなウイニングショットを身につけたい」と結婚を機に飛躍を期す。

久保康友(くぼ・やすとも)
1980年(昭55)8月6日、奈良県橿原市生まれ。小1から野球を始め、98年センバツ準優勝。同年夏は甲子園ベスト8。松下電器を経て、昨年ドラフトで球団初の自由獲得枠で入団。愛称は音速を意味する「ソニック」に。今季は先発ローテーション入りし、19試合に登板して10勝3敗、防御率3.40。3完封勝利はリーグトップタイ。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。

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球団上場、親会社の株式取得問題が議題に…4日オーナー会議[サンスポ]

プロ野球のオーナー会議(議長=オリックス・宮内義彦オーナー)が4日、札幌市内のホテルで開催される。今回の会議では、主に次の2点が議題になりそうだ。

(1)球団の上場問題
村上ファンドが阪神電鉄株を大量取得し、阪神球団の株式上場を提案。セ球団は10月21日の理事会で、上場に反対した。根来コミッショナーは「オーナー会議で結論を出して欲しい」と希望。阪神は手塚オーナーに加え阪神電鉄の西川社長も出席、対応策を探る。また村上ファンドの45%以上をオリックスが出資し、阪神電鉄に間接的な支配権を及ぼす可能性があることが指摘された点では、宮内オーナーが説明を求められる。
(2)親会社の株式取得問題
楽天が横浜球団の親会社であるTBS株を大量取得したことで、10月21日の実行委では「野球協約183条に違反する」との認識で楽天以外の11球団が一致。三木谷オーナーの説明に注目が集まる。

以上の2議題については、野球協約改正の動きも出てきそう。このほかコミッショナーの権限強化についても、話し合われる見込みだ。

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三木谷氏宣言「オーナー辞めない楽天手放さない」[報知]

◇球団2重保有問題 自ら解決へ

プロ野球オーナー会議は4日、札幌市内のホテルで行われる。横浜のオーナー会社であるTBS株の大量取得に伴い、球団の2重保有による野球協約183条違反を問われる楽天・三木谷浩史オーナー(40)は3日、スポーツ報知の取材に対し、独占激白した。会議では、違法性のないことを主張し、183条の「ただし書き」適用を訴える。また「球団は売らない」「意地でもオーナーを辞めない」と球団経営への情熱はまったく衰えていないことも強調した。

三木谷オーナーはTBSへの経営統合提案を披露した10月13日以来、マスコミとの接触を避けてきた。その影響で、オーナー職の辞任、球団経営の意欲の減退といった憶測を生んだ。様々な雑音をピシャリと封じるように、同オーナーは球団にかける決意を口にした。「逃げたと思われたくないし、意地でもオーナーは辞めない。当然、球団は手放さない」。

オーナーは9月25日に初代監督・田尾安志氏の解任を発表してから、世間を混乱させた責任を痛感。その意識が辞任と結びつけられた。「辞めようと思うのは簡単。でも楽天本社自体がオーナー企業だし、辞めたところで、どうしても“院政”と見られてしまうからね」と、自らが批判の矢面に立って問題の解決に臨む覚悟を示した。

楽天本社が100%子会社の球団を持ちながら、横浜の親会社であるTBSの筆頭株主になったことで、10月21日の実行委員会では、球団の2重保有を禁じる野球協約183条に違反すると11球団が一致。4日のオーナー会議で説明を求められることになった。

楽天本社会長兼社長と球団オーナーを兼ねているため、オーナー会議では、親会社トップとしてTBSの経営統合問題自体を批判される可能性もあるが、「野球協約にもとづくオーナー会議では、当然、球団オーナーとしての立場でしか話さない」とクギを刺し、実行委員会で井上智治取締役(50)が主張した「他の球団との利害関係が客観的に認められない場合はこの限りではない」という183条の「ただし書き」の適用を要望する。

球団内の組織がしっかり機能しはじめてきたことで、今後は島田亨球団社長(40)の権限を強化し、2年目は出しゃばらない方針。ただ、TBSとの経営統合を粘り強く目指しながらも、強豪チームへと変貌させていく情熱も衰えていない。オーナー会議では球団経営の情熱も訴えて、他球団の理解を求めることになりそうだ。

第183条(他球団の株式保有)
球団、オーナー、球団の株式の過半数を有する株主、または過半数に達していなくても事実上支配権を有すると見なされる株主(中略)は、直接間接を問わず他の球団の株式、または他の球団の支配権を有すると見なされる会社の株式を所有することはできない。ただし、オーナー、球団の株式の過半数を有する株主、または過半数に達していなくても事実上支配権を有すると見なされる株主による他の球団の間接所有については、他の球団との利害関係が客観的に認められないと実行委員会及びオーナー会議が判断した場合は、この限りではない。

◇横浜への関与否定「ただし書き」強調

4日に行われるオーナー会議での最大の議題は楽天の球団2重支配問題だが、楽天本社のTBSとの経営統合計画が進まないだけに、継続審議となる可能性もある。

楽天球団の株式を100%所有する楽天本社が横浜球団の株式の約7割を持つTBSの筆頭株主になったことで生じた、楽天球団と横浜球団の2重保有問題。10月21日の実行委員会では楽天を除く11球団が協約第183条(他球団の株式保有)に違反しているとの認識で一致。横浜は楽天への制裁を求めるなど、風当たりは強くなる一方だ。

ところが、183条には「ただし書き」がある。楽天の三木谷オーナーはオーナー会議で横浜球団への関与を否定し、ただし書きの適用を求めると見られる。オーナー会議で承認されれば、現状のまま12球団で来季も運営される。

改めて協約違反と認定されても、楽天本社の経済行為を制限する効力はない。TBSは楽天本社との経営統合、横浜球団の売却の意思は否定している。一方、楽天本社の経営戦略は一進一退を繰り返し、決着の見通しは立っていない。

そのため、オーナー会議も三木谷オーナーがTBS問題の決着へ方向性を打ち出すまで結論を出しにくい。協約第31条(新たな参加資格の取得、または譲渡、球団保有者の変更)では、新球団が日本プロ野球組織(NPB)に参加する場合は11月30日までに実行委員会及びオーナー会議の承認が必要と定めているものの、昨年のソフトバンク参入の例にもあるように期限は延期できる。

◇宮内オーナーが説明 村上ファンド株の保有

オーナー会議では、村上ファンドの投資顧問会社MACアセットマネジメントの株式を45%保有しているオリックスの協約違反も指摘されそうだ。

村上ファンドは阪神電鉄の筆頭株主であり、さらに西武鉄道の電鉄株、TBS株も一部所有。10月11日の実行委員会では、オリックスの小泉球団社長が「投資目的」として協約に抵触しないと主張したが、セ・リーグ理事会は「好ましくない」と協約に抵触しているとの認識で一致した。オーナー会議では、宮内オーナー(議長)が株式所有の実態と協約との整合性について、説明を求められる。

村上氏による阪神球団株上場提案については、阪神電鉄の西川社長(球団オーナー代行)が初めて会議に出席し、経過を説明する。阪神電鉄は球団株の上場に否定的なため、ひとまず静観し、継続審議になる見込み。今後、村上ファンドが買収の手を緩めず、なおかつオーナー会議や実行委員会で「阪神球団に対して実質的支配権を有する」と認められた場合は新規参入と見なされ、預かり保証金など合計30億円の支払い、参入審査などが課される可能性もある。

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オリックス、球団株式上場に「賛成」[スポニチ]

オリックスが球団株式の上場に「賛成」の意向を固め、4日、札幌市内で開かれるオーナー会議で態度を明らかにする可能性が高まった。複数の球界関係者が3日、明らかにした。球団経営権が焦点となる同会議では球団株上場を禁じる野球協約改正も討議されるが、オリックスの「賛成」で紛糾も予想される。球団2重支配など株式を主題に球団経営者が下す判断が注目される。

球団株の上場問題については、10月21日のセ・リーグ理事会で全6球団が「反対」の意向を表明し、連盟の総意とした。村上世彰氏(46)率いる村上ファンドが阪神電鉄の筆頭株主となり、阪神球団株の上場を提案。当該連盟ではないパは理事会など、公式の場での論議は控えていた。

この状況で「オリックスは球団上場に賛成。自球団の株式公開も前向きに検討している」と複数の球界関係者が明かした。4日のオーナー会議では議長を務める宮内義彦オーナー(70=本社グループCEO)自らが持論を展開するとみられる。

主張は村上氏が明言したように「裏金抑止など球団経営の透明性」「ファンに株式を持たせると企業価値の向上につながる」とみられる。

ただ、オリックス本社は村上ファンドに45%出資するなど、オリックスと阪神2球団支配の疑念も持たれている。関係者は「楽天や日本ハム内部にも上場賛成の意見はある」とし、球界内部で1本化できていない。

球界内では巨人・渡辺恒雄球団会長(79)や阪神・星野仙一SD(58)が断固反対。上場禁止の協約改正への動きもある。球団2重保有の問題と相まって会議の紛糾も予想される事態となった。オリックス・小泉球団社長は3日、「球団としての賛否、態度はまだ決めていない」とだけ話した。

◇楽天「野球協約は時代にそぐわない」

島田球団社長がオーナー会議に牽制球を投げ込んだ。仙台市役所前で行われた球団誕生1周年ファン交流イベントに参加した同社長は「野球協約は時代にそぐわない。親会社が株を上場していないのは巨人、中日、広島だけ。上場していれば(2重所有などの)問題は起こりますよ」と話した。また来季について「50勝すればいい」と野村新監督に“負け越しOK”のお墨付き。野村元年は将来に向けての基礎づくりを強調していた。

◇阪神、球団上場案に断固反対

村上ファンドが要求している球団上場案に断固反対する姿勢をオーナー会議で示す。野崎取締役連盟担当は「タイガースの株式上場はありませんと説明することになる」と話した。会議には手??オーナーとともに西川オーナー代行も出席し、電鉄本社社長として各球団に経緯説明を行う。また、オリックスが村上ファンドに出資しているとされる問題で、野崎取締役は「出資比率を公表してもらわないとウチとしては困る」と話した。

◇楽天に「ただし書き条項を適用」も

ある球界関係者は「楽天にもただし書き条項を適用する可能性がある」と明かした。楽天本社が横浜の親会社TBSの筆頭株主になった問題は、実行委員会で野球協約183条(他球団の株式所有)違反と結論。楽天が主張する同条文のただし書き(例外規定)適用は他11球団が退けた。ただ、ヤクルト球団株を持つフジテレビの子会社ニッポン放送が横浜株を保有する件では例外を適用。楽天は「球団支配ではない」と三木谷浩史オーナー(40)が理解を求める。

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4日オーナー会議、球団株上場は否認へ[ニッカン]

オーナー会議が4日、札幌市内のホテルで開かれ、球界を騒がせている株式問題について議論される。検討課題は大きく分けて

(1)
球団株の上場
(2)
他球団の株式所有

となる。

1は否認される見込みだ。既に根来コミッショナーが反対意見を表明。セ・リーグ理事会でも「悪質株主が介入してくる懸念がある」(豊蔵会長)などの理由から反対で一致した。検討課題とする意見が出る可能性もあるが、当面は却下されそうだ。

2は複数で問題が起きている。

(1)
横浜株を持つニッポン放送が、ヤクルト株を持つフジテレビの完全子会社となった件
(2)
楽天が、横浜の親会社であるTBSの筆頭株主となった件
(3)
阪神電鉄の筆頭株主となった村上ファンドが、西武球団と同じグループの西武鉄道、横浜の親会社TBSの株を所有。また、その村上ファンドにオリックスが出資している件

現在の野球協約は、曖昧な点が多く株の持ち合いについて判断しにくい。他球団の株式所有を禁止した183条でも、ただし書きで「利害関係が客観的に認められない」と判断された場合は認めるという特例が記されている。今後も様々な問題が噴出する可能性があり、根来コミッショナーは根本的な解決方法として協約改正を提案する。それまでは他球団に支配を及ぼさないなどの誓約書を提出することで、公正な試合を確保する可能性が高い。まずは会議で楽天三木谷、オリックス宮内両オーナーの発言が注目される。

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バレンタイン監督、金銭面で隔たり?[ニッカン]

ロッテ瀬戸山球団代表は3日、去就問題で揺れるボビー・バレンタイン監督(55)との来季契約に関し、まだ金銭面で隔たりがあることを認めた。年数は来季からの3年契約で基本合意しているが「(金額に)納得してない?そうなんでしょう」と同監督の希望額には達してないことを明かした。1日に重光オーナー代行が直接出馬し残留交渉を行ったが合意に至らず、球団は条件面の上方修正を検討している。「今後、球団内部で話し合うことになる」とロッテ本社のトップの判断を仰ぐ意向も示した。

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ノムさん「予告先発撤廃を」

予告先発は断固反対だ。楽天監督に就任するシダックス野村克也GM兼監督が3日、埼玉・本田技研笠幡球場で行われた練習試合(対ホンダ)を指揮した後、厳しい口調で切り出した。「個人的には予告先発は反対です。試合前から試合が始まっているのに、そういうことでは若い監督も育たない。勝負事は読み合いだから」と持論を展開した。来春の監督会議でも「その時には言うつもり」と明言。予告先発撤廃を提案する意向を示した。

パ・リーグが94年にファンサービスの一環で導入した予告先発制度。野村監督が南海(現ソフトバンク)を率いた時代にはなく「知らないうちにパ・リーグは色々なルールができている」とぼやいた。今季の日本シリーズでは、阪神岡田監督が予告先発を自ら提案し、ロッテの日替わり打線の前に4連敗を喫した。「岡田がOKしたのが分からない。ロッテは先発を見てオーダーを決めているのに、心が広いというか…」と不思議がった。

もちろんファンを無視している訳ではない。「ファンが最優先」と前置きし「お酒を飲みながら明日は松坂だ、西口だと居酒屋でやり取りしていたでしょう。そういうファンをよく見かけたでしょ」と懐かしんだ。

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